テリーマンが振る舞うフルコースに対して、エンデマンはどのように味わうというのか?
どーも、たけGです。
前回の振り返りと、いつもの注意事項。
エンデマンの猛攻の前に屈しかけていたテリーマンだったが、そこへ現れたアシュラマンの檄によって闘う意思を取り戻す。
エンデマンの作り出した理想の肉体は心の隙間につけこんだ虚構のものであり、自身が研鑽し培ってきた肉体と、これまでの積み重ねこそが誇れるものだという自信をも取り戻した!
自分を取り戻したテリーマンの前に、その理想の肉体を具現化したと豪語していたエンデマンの肉体は、それを否定するかの如くもとに戻ってしまう。
それでも1億パワーは健在だと力で押し切ろうとするエンデマンに対して、テリーマンはテクニックでもってそれを制する!
初めて見せる関節技、テキサストルネード・リバースショルダークラッシュで、エンデマンの巨体を抑えつけた!
圧倒的な体躯とパワーを持つエンデマンに対して、技術とファイティングスピリットで闘うテリーマン。
勝負の行方は一体?
と、いうのが前回のお話でした!
ファイティングスピリットを取り戻したテリーマンが、今回またまたアツく燃え上がります。
その手に汗握る闘いぶりについて、今回もまたネタバレに配慮することなく語っていきます。
なのでいつものように、未読の方はご注意を!
まず本編を読みましょう!
単行本待ちの方もご注意を!
本編感想
テリーマン、エンデマンの右腕に両足を絡めて、その巨体をリング上に押さえつけた上で左腕を捻り上げる!
メキメキと関節を捻り上げられ、エンデマンも苦悶の表情とうめき声を漏らす。
ですが皆さん、お気づきでしょうか?
エンデマン、関節ないよね?
どう繋がってんでショ、エンデマンの関節。
これ、ホントに効いているのかな?
バクテリアンの放つ悪臭に苦戦していたクリリンへ声をかけた悟空のように、
エンデマン!お前には関節がないじゃないか!
って誰か声をかけてあげてくれませんかね?
そんなテリーマンの関節技を見ていたスカイマン。
うまい!あれは古式柔道では体固拉ぎと言う、腕を折る技だーっ!
僅かな力でどんなにパワー差のある相手でも制圧してみせる・・・
まさにテリーマンの真骨頂とも言える新技だ!
おおっ!なかなかの知識をひけらかし、ちゃんと解説してるじゃあないですか。
ただ、エンデマンが攻勢の時にはテリーと一緒に若干無口になっていたので、テリー寄りの名解説というべきか。
そう考えると一番しっかりと中立を保って解説役を務めていたのはスカル・ボーズさんくらいだったかな…
腕を攻められ呻くエンデマンへ
お前がこれしきでギブアップしないことは織り込み済み!
テリーマン、あっさりと技を解いて、そのまま流れるようにエンデマンの頭部をヘッドロックに捕らえた!
この程度では終わらせやしない!
これからお前には、このテリーマンのフルコースを味わってもらう!
どれもこれもミーの小さな体で最も効果的なダメージを与えられるよう、磨き続けた自慢の技ばかりだ!
エンデマンに散々体と心を痛めつけられ続けたテリーマン、かなり鬱憤がたまっていたと見えますな。
ロープの反動を利用して、エンデマンをヘッドロックで捕らえたまま上空へ飛び上がる。
ロープの反動を用いたとはいえ、この巨体をこの体勢でよく抱えて飛び上がれますねえ。
1億パワーあるとはいえそれが体重をも左右するわけでもなし、ここはさすがはテキサスブロンコ、テリーマンといったところでしょうか。
しかし、これからテリーマンのフルコースを味わってもらうと宣言したテリーマン。
フルコース。
となると、今までエンデマンに仕掛けていたテキサストルネード・リバースショルダークラッシュは前菜といったところでしょうか。
となると前菜の次に出てくるのは、間違いなくスープ!
そのスープに相当する技、ブルドッキング・ヘッドロックを決めた!
思わずダウンするエンデマンの両足をとって、間髪入れずテキサス・クローバー・ホールドへと移行!
この技はさしずめ、メインディッシュその①魚料理といったところかな。
もしくはお口直しのソルベあたりでしょうか。
しかし、魚料理がお気に召さなかったかエンデマン。
なめるなーっ!
刻の神より与えられし1億パワーを‼︎
圧倒的なパワーでテキサス・クローバーホールドから脱出。
逆にテリーマンを捉えて、先ほどテリーマンの心が折れる寸前まで追い詰めた関節技、
ナチュラル・ボーンスクラップ!
再びテリーマンの全身をエビ反り状に締め上げる。
ここまで波に乗っていたテリーマンも思わず悲鳴を上げる。
バッコバッコ多少回り道をしたが、
再びこうなっては貴様もどうしようもあるまい!
テリーマンをエビ反り状に極めたまま飛び上がるエンデマン。
さあ、これが貴様のエンドマークだ!
テリーマン再び絶体絶命!…のはずですが、テリーマンとても冷静にエンデマンのミスを指摘。
しかも「エンデマンさん」と皮肉をこめた挑発付きで。
テリーマンの指摘するエンデマンの犯したミスとは?
先ほど、テリーマンを追い詰めたこの技を仕掛けた時、エンデマンはテリーマンの右足を極めていた。
しかし今、エンデマンはテリーマンの左足を極めている!
そのテリーマンの指摘に対してエンデマンさんの回答。
たまたま、そうなっただけだーっ!
もはや探偵に追い詰められた犯人のごときエンデマンさん。
やはり動揺ありだ!
冴わたる名探偵テリーマン。
しかしここでアクシデント発生!
エンデマンが掴んでいたテリーの左足が外れ、それによってクラッチが外れることに!
しかしこれは、アクシデントではなかった!
これはワザとやったのさ!
自由になったテリーマン、左足の義足を取り返す!
やはり動揺ありかエンデマン。
今この瞬間に冷静にその義足を遠くに投げていれば、勝てていたかも知れないのに。
ああ、いや、負けと決まったわけでもないんですけども。
以前までの義足なら試合中に一度、外れりゃおしまいだった
イワオちゃんから「せいのう!」で外された後で、また普通にくっついたことありましたよね?
ビューティ・ローデスが投げてくれたものを上手くドッキングさせていましたけども。
しかし、キン骨マンが改良を加えてくれてな
戦闘に耐えられるレベルで、いつでも着脱可能になったのさ!
テリーマンの義足が、ベアークローと同じ仕組みに⁉︎
ロケットパンチならぬロケットキックのように射出することも可能になったのでしょうか。
一度自ら外した義足を装着し直し、エンデマンの背後に取り付いて、膝をエンデマンの後頭部…というか、襟のような部分に当てるテリーマン。
この高さなら申し分ない!
これぞテリー一族のメインディッシュのひとつ!
メインディッシュ来たーーー!
これまさしく、必殺のカーフブランディングの体勢!

スカイマンも思わず「来た!」と興奮。
解説は中立ね、中立。
更にここから両膝を合わせるテリーマン。
さらにメインディッシュに付け合わせ(ガーニッシュ)を添えてーーーっ!
カーフ・ブランディング・ガーニッシュ‼︎
リングに落下した衝撃で、エンデマンの両肩や襟のようなパーツが砕け散った!
両肩はそれこそ着脱可能なとこだったと思うけど、襟のようなパーツ部分は変身中もそのままだったわけだし、ここが壊れたってことはこれでジ・エンデ、もとい、ジ・エンドかな?
ゴチになります的なら、ここでSTOP!するかな?
いや、僕の予想なんでピタリ賞は出ないと思うけど、ニアピン賞くらいはあるかもしれなくないですか?
いやいやでも、フルコース料理ではメインディッシュの後にはデザートが出るのが普通なので、エンデマン、もうひと頑張り、あるかな?
⚫︎今週の毒
今回もホントすいません。
自分でも本当は書きたくないんですよ。
毒吐きたくないんですよ。
でも、毒吐いとかないとテリーの活躍を受け止めて楽しめないんですよ。
読みたくない人は、『今回のまとめ』まで飛んでください。
今回のまとめまでGo!
今回のテリーマンのこの痛快な逆転展開、素直に嬉しいです。
一回は絶体絶命まで追い詰められてからののその後は相手を心理的にも手玉にとる快勝パターン。
(まだ決まってないけど)
テリーのアツさも相まって、実に痛快です。
でも、それだけに思ってしまうんです。
ウォーズマンにもこの役回り、なんでさせてあげられなかったん?と。
ペシミマンの最後のプッシュを跳ね返してのパロスペシャルで勝利だったなら、どれだけ気持ちが良かったことか。
テリーマンのこの気持ちいい逆転劇は嬉しいけども、ネプチューンマンから続いての痛快な逆転圧倒展開に、どうしてウォーズマンだけそこからまた外されてしまったんだろうと。
旧シリーズから続くモヤモヤがホント、ずっと拭えないままなんですよ。
でも、いつもウォーズマンだけがこんな役回りな現実が続いている事に対して、一つの回答が見出されました。
それは、キン肉マン感想文仲間であるオレ流アキラさんが書かれた、超人批評のウォーズマン編。
全7回にも及ぶ超大作で、とても読み応えのある内容で、笑えて、震えて、そして泣けます。
これはもはや論文ですよ。
キン肉マンという作品が好きな方、そして、ウォーズマンが好きな方には是非読んでほしい論文でもあります。
で、なんと、アキラさんのこの論文に、原作者であるゆでたまご嶋田先生が反応されているんですね。
書かれた記事に対して、神にも等しい原作者である嶋田先生がコメントしてくださっている。
同じブログ仲間として羨ましくないと言えば嘘になりますが、何よりも誇らしいです。
そして、ここで注目したいのは嶋田先生の視点によるウォーズマンという超人について。
今回の五大刻同時開戦での敗戦のみならず、ウォーズマンには不遇がずっと続いています。
内容はベストバウトの一つに挙げてもいいと思う超神オニキスマン戦も、バベルの塔での闘いでは勝利を上げられず引き分けで終わりました。
そもそもウォーズマンって、旧シリーズやⅡ世においてもずっと不遇が続いているんですね。
超人総選挙では毎回上位につけるばかりか、1位を取ったことさえもあるファン人気の超人に対して、あるまじき待遇の悪さの連続、負の連鎖。
そのことを我々ウォーズマンファンは嘆き、そして今回のペシミマン戦でのまさかの負け方では炎上騒ぎにもなったわけで。
しかしそのウォーズマンの不遇続きは、ある意味意図的なもので会ったことが改めて明言された形になったわけです。
ウォーズマンをゆでたまごなぜ、むげに扱うのか。
彼を愛するが上の扱いです。
愛するが故にむげに扱っている。
愛するが故に常に荊の道を歩かされている。
ウォーズマンは意図的に不遇を役割づけられたキャラであるということなのかも知れません。
悲壮感こそがアイデンティティとでもいうべきでしょうか。
他の超人と同様に愛を注いでいるが、その愛がウォーズマンに関してはこのような扱いになってしまっている。
思えば、今回、アツい戦いを見せてくれているテリーマン。
テリーマンって、どんなに圧倒的不利な展開であってもどこか安心して見られるキャラクターなんですよ。
テリー自身、「テリーマンが圧倒的有利だなんて言われた試合は1つもない」と自分のことを評しているように苦戦することは多いものの、後に逆転する展開がなぜか想像できるキャラであるんですよ。
見ていて安心感がある。
今回のエンデマン戦も、テリーは負けるかもしれないという予想をしていましたが、予想しながらもどうにもその形が思い浮かばないという一面もあったんです。
対してウォーズマンは不遇の連続のせいもあるでしょうが、有利な試合運びであっても全く安心できないんですよ。
テリーマンの「テリーならきっと勝てる、大丈夫」という安心保証とは全く真逆の、「ウォーズマン、大丈夫かな、勝てるかな」というのが常に付きまとう不安の塊のような存在なのです。
勝利したポーラマン戦にしろ、引き分けたオニキスマン戦にしろ、ずっと最後には負けるのでは?という不安が拭えませんでした。
そんなキャラ背景こそが、ゆでたまご先生の愛を注がれたウォーズマン像だったからなのかもしれません。
先生のそのウォーズマンへの愛が、今後、ウォーズマンを勝利へと導いてくれるのか。
僕が、僕らファンが望んでいるようなペシミマンとの再戦へと繋がってくれるのか。
それとも、今後も「キン肉マン」という作品が続く限り、むげに扱われ続けるのか。
それがウォーズマンの役割として描かれ続けるのか。
作中の役割としてウォーズマンに当てられるスポットとは、例えば
ヘル・ミッショネルズの金網地獄で苦しんでいるモンゴルマンをベアークローで救うような、
Ⅱ世で絶体絶命のネプチューンマンを救ったデバイスを用意していたような、
自分の勝利以外でのものが多いような気もします。
今後も、世の中に絶望しているペシミマンの心が救われる時は、ペシミマンがロビンなど他の超人に敗れた後で、
「ウォーズマン、今ならお前の言っていたことがわかる」
と言って空を見上げた時に、ウォーズマンを思い出すような形になるのかもしれません。
ですが、ファンとしてはウォーズマンに今回のテリーマンのような痛快な勝利を味合わせて欲しいのですよ。
(繰り返しますが、まだテリーマンの勝利は確定していませんが)
ペシミマンの心が救われる時が来ても、それがかつてのウォーズマンの言葉が影響していた、というような形ではなく、ウォーズマン自身がもう一度戦って、ペシミマンの心に響かせて欲しいんです。
ペシミマンとわかり合うときに、その場にウォーズマンがいないのは悲しすぎます。
オレ流アキラさんのような名文ではなく、こんな駄文を先生が読んでいるはずがないと思いますが、本当に1人のウォーズマンファンの切なる願いです…。
ウォーズマンについて吐き出す毒は、今回で終わりにしようと思ってます。
終わらせたいけど…
確約は出来ないなぁ。
モヤモヤが晴れない限り、また噴出しないとは限らないので…
⚫︎今回のまとめ
今回はキン肉マン第513話の感想でした。
さ、気を取り直してテリーマン、非常に暑かったですね!
対してエンデマン、メッキ剥がれまくりでしょ!
宵闇の刻の2つ名はどこに行ったという凋落ぶり。
五大刻の中で一番の小物化してしまったように思います。
いやまあまだ決着はしてないかもしれませんから、あんまり決めつけるわけには行きませんが。
ひょっとしたら、まだこのあとで何かあるかもしれませんけどね。
ゼブラやマリキータマン、ネメシスを散々苦しめた超回復能力でもってダメージをリセットする可能性だってなくはないし。
だけど、メタ的に言えばテリーマンとの試合の話数的にもこれ以上の引き伸ばしはあまり現実的でない気もしますし、2025年中に綺麗に終わりそうだとも思うので、これでジ・エンデ、もとい、ジ・エンドじゃないかな?(しつこい?)
予想外しで有名な僕ですが、この予想は当たっているような気がします。
そして、これで決着となったら負け越し決定となる時間超人陣営の次の一手が気になるところですね。
ロビンの動向には別の意味で気になっていますが…
あ、いかん。
毒はもう吐かない吐かない。
今回はこの辺で。
いつかまたここで会いましょう。
スカイマンにスポットが当たった一方で、あれ?アシュラはどこに行った?と思いつつ次回へ続きます!


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