僕とB’zの30年。 SCENE1:10周年振り返り 1998年

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どーも、たけGです。
シリーズ、「僕とB’zの30年」

10周年に突入です。

1998年。

この年、僕には仕事において分岐点がありまして。

新たな道に進むか、今のままで上を目指していくか…

結局は挑戦よりも安定を選んで、新たな道に進まなかったのですが、まさかこの約10年後にこの時の選択を後悔する時が来るとはねえ。

ちなみに、この時挑戦しようと思った道は、現在の職にも繋りがある道だったわけで。

失敗を恐れず、一歩踏み出すべき時があの時だったのかな、とも思わない年でもありました。

まあ、それでも得たものも多いので、それもまた人生。

4月8日にシングル「さまよえる蒼い弾丸」発売。

前作、「Liar!Liar!」に引き続いてのデジタルロック路線。

曲自体、実にB’zらしい王道ですが、その後ろで流れるガムランの音色が新鮮でしたね。

「Liar!Liar!」よりも更に原点回帰の感がありますが、今やライブの定番曲。

大好きだった「Liar!Liar!」と比べると、個人的には普通かな、って印象でしたが、B’zらしい曲ですとして、オススメできる一曲です。

C/Wは「Hi」

確か、フォーミュラニッポン(当時)のオープニングテーマになってなかったかな。

あんまりパッとしなかった印象なんですが、サビの「Hi!」のところは、ライブでやると盛り上がりそうだなって思った記憶があります。

ライブで聴いたこともないんですけどね。


 

5月20日にベストアルバム「B’z The Best“Pleasure”」発売。

B’z“オフィシャル”としては初のベストアルバムとなります。

ある程度売れたらベスト盤を出す、そういった風潮は昔からあり、B’zもご多分にもれず、数年前より事務所サイドからベスト盤のリリースを打診されていたとのこと。

でも、当時のB’zの2人はと言えば、ベスト盤のリリースに否定的で、なかなか首を縦に振らなかったそうなのですが、今回、10周年ということで区切りの意味を込めてリリースする運びになったそうです。

そうして、発売されたこのベスト盤ですが、蓋を開ければ売れる売れる。

結果的に500万枚以上のセールスを叩き出して、当時、日本で1番売れたアルバムとなりました。

(1年後に宇多田のヒカルちゃんに抜かれてしまうわけですが)

そして、このバカ売れっぷりが、後のB’zの販売戦略の迷走に繋がってしまったのでは、と翌年以降思ってしまうのです。

この「Pleasure」はベスト盤としては非常に存在価値と意義のある1枚でした。

まずは、収録曲のなかにヒットシングルでありながらアルバム未収録曲が多いことが挙げられます。

ブレイクのきっかけとなった「BE THERE」

初のオリコン1位の「太陽のkomachi-angel」

初のミリオン「LADY NAVIGATION」

B’z最大のヒットシングル「愛のままにわがままに僕は君だけを傷つけない」

名曲「裸足の女神」

さらには最新シングル「さまよえる蒼い弾丸」と、これだけのアルバム未収録のシングルが今作には収録されており、これらのヒットシングルをアルバムで聴くには「Pleasure」しかなかったのです。

・・・10年後にアレが出るまでは。

他にも「LOVE PHANTOM」や「ZERO」「ALONE」他、B’z黄金期を代表するヒットシングルが収録された豪華すぎるベストアルバムになっていたのです。

ホント、このあとのベスト盤販売戦略の迷走が無ければ、後々まで売れ続ける歴史に残る名盤にもなっていたかもしれないんですけどねぇ。

ちなみに僕は当初、この「Pleasure」を購入するつもりはありませんでした。

全部持ってると言えば持ってるし、ベスト盤買うよりも今後出るオリジナルアルバムを楽しみにしとけばいいかなぁとか、ファン心理にあるまじき考えでいたんですけど、発売日が近づくに連れて巻き起こる、まさかのお祭りフィーバー。

「これは祭りに乗らなければいけない!」と考えを切り替え、購入を決意しました。

初回出荷分の収録曲目は1曲めの「LOVE PHANTOM」から13曲めの「Calling」までしか表記されておらず、14曲めの「さまよえる蒼い弾丸」はステッカーで表記されているという、急遽収録されることが決まったやっつけ仕様だったのですよ。

その後、聴きまくり続けてCDに傷が入り、音飛びし始めたのでもう一度書い直した2次出荷分以降にはしっかりと1曲めから14曲めまで表記されていました。

まぁ初期出荷分も相当な枚数だったらしいので、どっちがレアかなんてはないと思いますが、やっつけ仕様の初期出荷分のジャケットが手元に残っていることで、あの時購入を決断していてよかった!と思えるのです。

以降は収録曲全部持ってるぜ!と言えるようなベスト盤でも、迷わずすぐに購入するようになりました。
 

 

7月8日に「HOME」発売。

デビューから10年の締め括りに出た超名曲です。

この10年間のB’zのシングルでは「LOVE PHANTOM」と並んで好きな曲です。

曲の構成とメロディライン、そこに乗る歌詞、全てが素敵な一曲。

仕事やプライベートで、なんだか上手くいかない、上手くいかなかった時や、落ち込むことがあったときなどによく聴いてました。

って、今でもそんな時には、この「HOME」をよく聴きますけどね。

ミディアムテンポの曲ではありますが、ライブでは意外に盛り上がります。

C/Wは「THE WILD WIND」

こちらはめちゃくちゃカッコいい、乾いたロッカバラード。

映画「不夜城」の主題歌ですが、不夜城、眠らない街、そんなイメージがぴったりの歌です。

この曲も大好きなんだよなぁ。

1st.beat、2nd.beat合わせて1枚のシングルと評するなら間違いなく、B’z最強のシングルと言えるでしょう。


9月20日ににベストアルバム「B´z The Best Treasure」発売。

こちらはファン投票によるリクエストアルバム。

「Pleasure」に封入されていたハガキに「Pleasure」収録曲以外から3曲選んで投票しようというものでした。

僕が投票したのは、「MOTEL」「MOVE」「YOU&I」の3曲を選出しました。

基準としては、これまでに発売されたアルバムでは聴くことが出来ない名曲たち。

本当は「恋心」も選ぶつもりだったのですが、この曲はいろんなとこで「あなたが選ぶB’zの好きな歌」的なランキングにおいてシングル曲を抑えて1位になってるくらいファン人気が高いことは知っていたので、僕があえて1票投じなくてもランクインするだろうと思い、あえて投票しませんでした。

そしてランキングの結果は「恋心」が1位。

予想通りではありましたが、C/W曲が大ヒットシングルの「BLOWIN’」や「ねがい」を抑えての1位なんて、ハンパなくないですか?

それだけ、ファン心理が大きく反映されたランキングだと思います。

ですが、一方で他にも選ばれそうなアルバム曲やC/W曲があるにも関わらず、「Pleasure」未収録のシングル曲が、初期3作を除いて、全て収録されているのは少し腑に落ちませんでしたねぇ。

そしてデビュー曲「だからその手を離して」を含めた、初期アルバム3作に収録されている曲が1曲もランクインしてないのもね…

「OH!GIRL」なんてすごい人気があると思うのですが。

商品である以上、大人の事情もあるのかな…

と、思わせるランキングでもありましたね。
 

ちなみに僕が投票した中で収録されたのは「MOTEL」のみでした。

うーーーん、一般のファン心理と比べて、ちょっとズレてる? 

この「Treasure」については、「Pleasure」と違って、最初から買うつもりで、予約もしました。

今度も初期出荷分だけのジャケットがあるかもしれないという思いもあったかもしれませんが、新録曲が2曲あるということが、早い段階からアナウンスされていたので、すぐに購入を決断しました。

「Pleasure’91」は、歌詞の内容も若干変えて、「Pleasure’98」へ。

「’91」で、とうとう親父になったアイツが、今回の「’98」でとうとう一人になってしまいます。

いや、て言うことは子供は7歳、いや6歳ですか?

小学生になるかならないかの子供を残して一人になる(=離婚?)なんて、ホント、しょうがない奴だ!


なんて思ってた数年後に、友達がほぼ同じ経緯を辿ってしまったので、笑えない歌になりました。

そんな経緯もあり、個人的には「’91」の方が好きです。

「RUN」も新たに録り直し。

原曲からして名曲ですが、とちらかと言えば、こちらの新録版の方が好きです。

「ULTRA Treasure」には原曲が収録されたので、この新録版を聴くには、この「Treasure」しかないということで、まだまだ、このアルバムには価値が残っています。

更に、この曲のあとに、ボーナストラックとして、「HOME」のアコースティックバージョンが収録されているのも嬉しかったですねー。


この「Treasure」、そして「Pleasure」の2枚のベストアルバムは、ベスト盤として非常に意義のあり、高い価値のあるアルバムでした。

2枚合わせて1000万枚!という、なんだかセガサターンの64ビット級!みたいな宣伝していましたが、それだけ売れたのは、コアなB’zファンのみならず、一般の音楽ファンにも浸透したからこそだったと思います。

ヒットシングルを網羅し、中にはアルバム初収録曲も多数存在し、ファンの投票にも応えて、アルバム曲やC/W曲の中から人気の高い曲も収録される、デビューからの10年を総括するに相応しい2枚でした。

聴き応えも十分にあります。

今回の2枚については非常に満足しており、僕個人のファン心理としては、今回の2作と同様に、10年ごとくらいでそれまでの10年間を総括するベスト盤を発売するようなスタンスで行って欲しいなあと思っていました。(ミスチルはそのスタンスですよね?)

ところが、今回の2枚のバカ売れっぷりに気をよくしたのか、B’zはこのあと、ベスト盤ラッシュに突入していきます。

ラッシュするもんだから、被り曲も多くなり、「Pleasure」と「Treasure」の2枚の価値はどんどん下がっていきました。

元々、B’zの二人はベスト盤については否定的であり、今後のベスト盤が出る度に、歯切れの悪いコメントをする時もあることから、このあとのベスト盤ラッシュに関しては事務所主導であることは想像に難くありません。

B’zを擁する音楽事務所ビーイングは、90年代はB’z以外の稼ぎ頭を多く抱え、B’zの2人に関しては本人たちのやりたいようにやらせても問題なかったのでしょう。

ですが、90年代後半からはB’z以外のアーティストは完全失速し、2000年代以降は倉木麻衣さんくらいでしょうか、そこそこ稼げていたのは。

様々なアーティストを発掘し、プロデュースして、アニメとのタイアップなどでプチヒットはするものの、音楽シーンの主流にはなれず、結果、B’zに頼るしかない状況が、後のベスト盤ラッシュに繋がっていったのかな…と思ってしまいますね。

あくまで個人的な勘繰りですが。 

確かに音楽史に爪痕残した記念碑的な2枚ですが、後のB’zの迷走のきっかけにもなったかと思うと、功罪あるアルバムだったと言えます。

繰り返しますが、作品として見れば、後のベスト盤と比べてその価値は高い2枚でした。

今回はB’zのデビュー10周年の軌跡を4回に渡って振り返ってみました。

デビューして10年間、B’zにとっては飛躍と挑戦の10年だったと言えるのではないでしょうか。

ブレイクし、またたく間に音楽シーンの頂点に立ち、それに甘んずることなく、様々な方向性に挑戦していった10年だったと思うのです。

間違いなく、この時期がB’zの黄金期でした。

そんな10年を振り返り、個人的なランキングをつけるとすれば…

シングル

1.LOVE PHANTOM

2.HOME

3.Liar!Liar!

4.MOTEL

5.裸足の女神

6.ZERO

7.ねがい

8.BE THERE

9.MOVE

10.love me,I love you

次点.さまよえる蒼い弾丸

アルバム

1.SURVIVE

2.RISKY

3.The 7th Bluth

4.RUN

5.FRIENDS

6.IN THE LIFE

7.Treasure

8.Pleasure

9.FRIENDSⅡ

10.LOOSE

次点.MARS

という感じです。

順位つけるとなると結構悩みますね…

でも、こうやって振り返ると、この10年期に好きな曲、好きなアルバムが集中しているように思います。

このあと、新たな10年期に突入するのですが、これまでの回と比べると、ちょっと辛口なのが増えてしまうかも…

ちなみに、個人的にこの時期の10代後半から20代後半の10年間を振り返れば、飛躍も挑戦もなく、ただ無為と後悔の10年だったと思います…

2018・03.24

今回はこの辺で。

次回、20周年に向けた4th beat以降で会いましょう。

それでは、せーの、

お疲れーーー!

 


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