戦い終えたキン肉マングレート。
正体も明かさずにどこへ行く⁉︎
どーも、たけGです。
⚫︎前回の振り返りと、いつもの注意事項
まさかの上下入れ替えという形で決まった、マッスルドッキング・ケミストリー!
その破壊力の前に、エクサベーターとガストマンは立ち上がることができず、そのままノックアウト判定!
マッスル・ブラザーズ3の勝利で終わった!
その余韻の中、ミートくんが体は子供、頭は大人な少年探偵のようにグレートに迫る。
あなたは一体何者で…
そんなミートくんの追求を、キン肉マンが遮る。
本人が話したくなった時に話せばいい、と。
キン肉マンの器の大きさと成長が感じられる、今回のタッグマッチでした。
今回も大きなネタバレになるような展開はないですが、グレートの口から気になることがいくつか飛びます。
その内容について語っていますので、今回もやっぱり未読の方はご注意を!
まず本編を読みましう!
単行本待ちの方もご注意を!
⚫︎本編感想
グレートの語る、大事な仕事。
エクサの旦那も聞き逃せない、その大事な仕事とは一体?
グレートが"ここ"にやってきた最大の目的。
この地でキン肉マンを連戦消耗させず、死なせないこと
それはなんとか果たすことができた
これ、サラッと言ってますけど、結構重要なことを言っていると思います!
キン肉マングレートとなっているカオスと思われる人物は、その言動からしておそらく未来からやってきた。
そして未来からやってきた最大の目的は、
キン肉マンを連戦消耗させずに死なせないこと
それはなんとか果たせたと。
つまり、彼がやってきた未来では、キン肉マンが死んでいるのではと予想されるということではないでしょうか。
エクサベーターの当初の目論見通り、この場ではシングルでキン肉マンがガストマンと戦い、勝利はするもののエクサベーターと連戦することとなって敗れ、命を落としてしまった。
それを止める事が出来たということ。
映画「バック トゥ ザ フューチャーPart2」で、マーティがビフの手から未来でのギャンブルの結果が載っている本を奪還したような事で、歪んでしまった歴史の流れを修正したという事でしょう。
つまりはそんな、キン肉マンが死んでしまっているかもしれない未来から、彼はやってきたのではないかと予想される発言なのではないかと思います。
続けてのグレートのセリフ。
モニターに映し出されるある場所を指差し、
それ(キン肉マンを死なせないこと)が叶った暁には、
あそこへ向かう!
その場所とは、サグラダファミリア!
ネメシスがファナティックと闘い、その軍門に降った場所。
ここでまたグレートが興味深すぎる発言をします。

すべての歪みは、あそこから始まった
それをオレは…止めに行く!
すべての歪み!
それは歴史の流れが歪んでしまって、本来の歴史の流れで辿り着くはずの未来へ行かなくなったと言うことを指しているのでしょうか?
つまりはキン肉マンⅡ世で描かれた未来に繋がらない未来へと歪んでしまったと言うことでしょうか?
そしてその原因がサグラダファミリア、もしくはそこに陣取るファナティック!
ファナティックがやろうとしている事なのか、その存在そのものか、それともその両方か。
歴史が歪んでしまった原因がそこにあって、それを止めに行く、と言うことは、ファナティックの存在というより、そのファナティックがこれからやろうとしている事を重要視しているような気がしますね。
ファナティックの手中には、ネメシス、そしてジャスティスマンがいるわけで。
この2人を元に新たな時間超人を生み出し、量産した暁には連邦など、歴史が歪んでしまうところではないでしょうから。
グレートの決意を見たエクサの旦那、
ファナティックと闘うつもりか?
と問いますがグレートは、それは成り行き次第、どう転ぶかは、行ってみないとわからない、と答えます。
正直言って、あのファナティック相手だと話し合いでの説得なんて絶対に無理だと思うので、闘うか罠に嵌められるような展開にしか考えられないのですが…
今後の展開でキン肉マンたちがファナティックと対峙した時に、ジャスティスマン、ネメシスと並んでグレートまでカプセル漬けになっているような未来が見えるような気もします。
ヒッポリト星人に捉えられたウルトラ兄弟のように。
ネメシスを倒すほどに危険な相手だと認識しているキン肉マンは、
それなら私も!
と同行を申し出るが、
これはアンタの仕事じゃない!と、その申し出を断るグレート。
キン肉マンの仕事ではないと言うその真意は?
これから行うことは未来から来た、もしくは時間超人である自分がやらなければいいけない使命。
現代に生きる正義超人キン肉マンに手伝わせるわけにはいけない。
それは、完璧超人始祖編でバッファローマンがキン肉マンへ、
汚れるのはオレたち悪魔だけでいい
と言ったことに近いのかもしれませんね。
ひょっとしたら正義超人には出来ないような、それこそキン肉マンにやらせてはいけないような内容なのかもしれません。
(ファナティックの殺害や消滅の可能性も含んでいるから?)
そんなグレートの決意を聞いたキン肉マンは、優しい表情でそれを受け入れる。
私がおってはできることもできないのだろう
邪魔はしない
グレートの目を見るだけでその真意を測るキン肉マン。
グレートの決意を尊重、その上で、
お前の命が危ないと判断した場合は、いつだって駆けつける
お前は私にとって大事なパートナーなんだから
グレートはそれを聞いてまた涙ぐみますがグレートの言う通り、今のキン肉マンという超人は最高ですね!
「キン肉マン」と言う作品の主人公として、そしてこの世界の超人界の盟主、キン肉大王として極まったように思います。
それは、この後の時間超人2人とのやりとりからも感じられるんですよ。
グレートとキン肉マンのやりとりに待ったをかけたのは、みんな大好きガストマン。
ちょ…ちょ、待てよ!
キ◯タク?
いいんですかい旦那⁉︎
コイツらあっさり行かせちまって?
お互い、傷ついた体を支え合う時間超人コンビがまたいいですねえ。
そんなにボロボロなら、超回復使っちゃえよ、と思いますがやはり何らかのリスクもありそうな超回復。
試合が終わったんだから、あとは自然治癒に任せた方がいいという判断なのかもしれません。
もしくはやはり、ファナティックとその一派にしか使えない能力なのか。
ガストマンよ、オレたちは負けた
もはや彼らの行動を止める権利はない
ここがいいですね!エクサベーター!
負けた以上、勝者の言い分にケチをつけることは出来ない。
敗者の流儀、勝者への敬意
アスリートとして、素晴らしい心構えをお持ちです。
バゴアバゴア笑って往生際がめちゃくちゃ悪かった恐怖の将さんとは大違いです。
しかし、最初に出てきてキン肉マンと対峙し、ガストマンに勝てたら相手してやろうとか言っていた時には、こんなに好感持てるキャラだったとは想像もしませんでした。
それともやはりキン肉マンと、マッスルブラザーズ3と戦ううちにその影響を受けていったのかな?
それに、見たくなったのだ
コイツがあのファナティックと、どう対峙するつもりなのか?
グレートが前回伝えた言葉も、ちゃんと響いていたようですね。
そして試合中、グレートの正体を想像している時に言っていた、エクサベーター自身によるファナティック評。
何を考えているのかわからぬ奴。
同じ時間超人の五大刻の中でも、何かしらの警戒心を以前から持っているのかもしれません。
それでも不安が拭えないのはガストマン。
しかしそのガストマンの不安はグレートやキン肉マンが何かをすることで自分たち時間超人にとって不利になることがあるかもしれない、と言うような組織や立場からのものではなく、
それで刻の神が旦那のことを許しますか?
旦那がいなくなると、オレは…オレは…
心配してたのは旦那のことだったーーー‼︎
健気ッ!なんて健気なんだ!
泣きそうな顔になるガストマン!
いやもう泣いてもいいんやで?
グレートのように泣いてもいいんやで?
旦那大好きすぎるガストマン、ホンマ、エエ子や…
エクサの旦那もまたいい。
時間超人の在り方を再考したい
己の道は人に導かれるまま辿るものではない
それはお前にもこの先、身につけてほしい態度だ、ガストマン
上司として、師匠として最高じゃないですかエクサベーター!
実はマッスルブラザーズ3との試合中、焦るガストマンに対して優しい言葉で接していたのを見て、ガストマンを上手く使うための詭弁ではないかと疑い、ガストマンが負ける、もしくは勝てないと判断した日には無慈悲に見切るのではないかとも予想することもありました。
そんな俗な予想をしていた自分を恥じてしまうような、エクサの旦那の弟子を想う言葉。
聞いてますか?
かつて愛弟子が試合で敗れてしまった後で、
チッ、あの◯⚪︎◯◯マンのうすのろ野郎
とか暴言を吐いた、どこかのお師匠さん。
そんな敬愛する旦那の言葉を、思いを受けたガストマン。
わかった旦那!アンタの言うことには全て従う!
だって、オレたちは一蓮托生だもんな!
すっごい嬉しそうなガストマン。
本当にこの2人はいい!本当に好きだわ。
五大刻の1人としてエクサベーターが出てきた時、エクサベーターが生み出したガストマンが登場してきた時、こんなに愛すべきキャラクターに成長するだなんて思い出しませんでしたよ。
ウォーズマンがペシミマンに敗れた後で、ネプチューンマンがそのショックを逆撫でするような快勝をしてしまって、正直どんよりした気持ちで読むことも多かった『キン肉マン』の連載ですが、このマッスルブラザーズ3とインダストリアルレボリューションズの試合にはかなり救われました。
それは、グレート3の正体考察の楽しさや、キン肉マンの器の大きさが為せるものもあったでしょうが、エクサの旦那とガストマンの2人のキャラクターによるものも大きかったと思います。
キャラクターの良さって、デザインじゃないんだな。
その性格や思考なんだなと改めて思う2人ですよ。
そんな2人へグレートに続いてキン肉マンも声をかける。
私はここに来るまで、時間超人とはただこの世を終わらせるために暗躍している、恐ろしいヤツらだと思い込んでいた
ワンマンズの説明では、そう思い込んでも仕方ないと思います。
しかしこうして闘ってみると、お前たちだって私たちと同じような心や絆…誇りを持って闘っている
ただ立場が違うだけの、同じ超人同士ではないか
それならキミたちとも、共存できる道を模索したい
拳を2人へ突き出すキン肉マン。
わかり合う戦いこそ、正義超人の生きる道。
始祖編ラストで悪魔将軍とザ・マンが闘った後でキン肉マンが体を張って悪魔将軍へ示した矜持。
対話の精神。
そしてオメガの民、パイレートマンとの試合、対話を受け入れられない相手とわかり合うために闘った姿勢。
それが今回見事に結実した形ですね。
開戦の時点では、きっとエクサベーターもガストマンも、キン肉マンの話もグレートの言う時間超人の生きる道にも聞く耳を持たなかったことでしょう。
だけど闘うことで2人はキン肉マンやグレートの言葉に耳を傾けた。
刻の神の考えとは違う時間超人としての在り方、刻の神が警戒するキン肉マンという超人の存在、その考察の材料集めのための会話なら…歓迎しよう。
エクサベーターは拳を出してキン肉マンと合わせてグータッチ、そこへガストマンも同調する。
敵味方として闘ってきた超人たちがわかり合ってきた瞬間。
キン肉マンというスーパーヒーローは、今度は時間超人とも分かり合えた!
これまでの悪魔超人たちや完璧超人たちと同様に、キン肉マンと戦うことでわかりあう事のできた旦那とガストマンですけども、今回の試合内容を見る限り2人には最初からその素養はあったと思います。
敵である時間超人のこの2人、最初から信頼関係ありましたよね。
お互いを信頼し合う2人だからこそ、キン肉マンやグレートの言葉に耳を傾けることも出来たのでしょう。
いや〜、本当にいい2人でした。
こんな敵キャラ、嫌いになれるはずないですって。
キン肉マンとわかりあった時間超人2人の姿を見届けたグレート
じゃあキン肉マン、オレは行ってくる!
と、砂漠の大地を駆け出して去っていきました。
あれ?そこは超人なんだから飛んでいかんの?
だなんてツッコむのは、もはや野暮でしょうか。
彼は…本当に何者なんでしょうね
キン肉マンに諭され、詮索をやめたミートくんの問いかけに対して、
見たまんまさ
あれがキン肉マングレートだ
と返すキン肉マン。
その表情がまたいいなあ。
今回のキン肉マンは最初から最後まで本当に良かった。
そこで別方向から聞こえてくる歓声。
テリーマン!
モニターに映し出されるは、テリーマンが巨漢エンデマンの足を取ってダウンを取る姿!
次回はいよいよ五大刻との対抗戦のラストマッチ!
テリーマンとエンデマンの戦いです!
煽り文の、
3代目グレートが去り、2代目が奮闘する!
と言うのが、また燃えますねえ。
⚫︎今回の毒吐き
はい、今回もちょっとだけ毒吐かせてください。
いつものウォーズマン絡みです。
しつこいよ!うんざりだよ!という人は、どうか次のまとめの章へジャンプしてください。
グレートのように、「じゃあ行ってくる!」と走り抜けてください。
→ まとめに飛ぶ
マッスルブラザーズ3とインダストリアルレボリューションズの試合は本当に良かった。
お互いがわかりあう終わり方で本当に良かった。
でも、やっぱりこう思っちゃうんです。
ウォーズマンが勝ってペシミマンとわかりあう終わりではダメだったん?と。
キン肉マンで良くてウォーズマンではダメな理由って何?
主人公じゃないから?
そして今回、グレートの次の目的から改めて、ファナティックが特別な存在であるという事が示唆されました。
それは、ネメシスの敗北にもその理由があったという事も示唆していると思います。
それではウォーズマンがペシミマンに敗れなければいけなかった理由って何?
ここに戻ってきてしまうんですよ〜。
いや、いや、ウォーズマンが負けたのには理由が、ある!
それには特別な理由があって、きっとこのシリーズ中にウォーズマンがもう一度戦って、今度こそ気持ちよく勝てる展開があるに違いない!
そんな、藁にもすがるような、見えない小さな希望だけを信じて、今は読み続けてるんです。
兄ちゃん、なんでウォーズマンばかり負けてしまうん?
な、歴史の歪みはいったい、どこからはじまったのでしょうかねえ。
グレートにこの歪みも止めてほしい。
⚫︎今回のまとめ
今回はキン肉マン第506話の感想でした。
グレートも、インダストリアル・レボリューションズの2人も、
そして主人公キン肉マンも、全ての登場人物が良かった回でした。
なんていう清々しい終わり方なんだ。
そしてグレートはこの後、サグラダファミリアに向かってファナティックと対する事になりそうです。
それは歪んでしまった歴史を矯正するため。
このサグラダファミリアから、歴史が歪んでしまったということを言っているのですが歴史は一体どのように歪んでしまったのか?
インダストリアル・レボリューションズの試合の最中にグレート、その中身と思われるカオスは、親友である万太郎を連想させていました。
万太郎が使っていたターンオーバーキン肉バスターの形へ、キン肉マンを導き、その姿を見て涙し。
マッスルドッキングへのムーブに入っている時に脳裏に万太郎らしき声が響いて涙し、
万太郎の決め台詞を口にしていた。
要所要所で見せる万太郎への想いと涙。
これはやはり、歴史が歪んでしまったことにより万太郎が消滅してしまった、もしくは生まれてこなくなくなったのではないかと思ってしまうんです。
キン肉マンⅡ世では、万太郎がキン肉スグルが遅くに授かった息子である、ということだったので、現時点ではまだ万太郎は命を授かっていないでしょう。
この先の未来で生まれてくる予定だった万太郎。
それが今、この場で父親であるスグルが命を落としていたら?
この先の未来で万太郎は生まれない、ということになります。
それこそキン肉マンⅡ世で、時間超人であるライトニングとサンダーによって、ロビンマスクの妻であるアリサが、その息子であるケビンが生を授かる前に命を落としかけた時に未来でケビンマスクが消滅仕掛けてしまったように。
今の世界から続く未来で万太郎が消滅仕掛かっていて、それを止めるためにカオスがグレートとなってやってきたのかもしれません。
親友である万太郎を消滅の危機から救うために。
前回の親友をキン肉マンに会わせる、そう遠くない未来で、というセリフも、キン肉マンを死なせずに済んだという安堵の気持ちだったからかもですね。
これで万太郎が生まれてくる未来へ、1つ繋げることができたと。
ただ、それだけでは全ての解決にはならない。
だからこのあとはサグラダファミリアに出向いて、ファナティックと向き合うということなのでしょうね。
そのことからわかる1つの結論。
ファナティックと絡むということは今後の話や物語本編にもガッツリ絡んでいくということで、
1戦限りのゲスト出演なのかも⁉︎
という僕の予想は早々に外れてしまったということです。
誰ですか?
いつものことだろ!
と言っているのは。
今回はこの辺で。
いつかまたここで会いましょう。
次回はテリーマンの戦いですか!
また当たらぬ勝敗予想をしていくのだろうなと思われる次回へ続きます!
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