その姿は瞬?その魂はハーデス?
その意思はどちらのもの?
どーも、たけGです。
⚫︎前回の振り返りと、いつもの注意事項
神々によって次元の彼方へ封印されていた水瓶座の黄金聖闘士、氷河。
次元を越えて訪れたシュラによって解放されて、元の世界へ帰還。
転生したアテナ、サオリちゃんへ小宇宙を制御する術を伝えるとともに、今の世界の真実も伝える。
既にこの世界は神々によって崩壊している事を!
そして、戦神アテナならば見えているはず。
この世界を覆う無数の鎖を。
世界を完全な崩壊から繋ぎ止めている鎖が!
小宇宙を集中させたサオリちゃんの目に映るのは、宙を埋め尽くすかのような巨大な無数の鎖のはっきりとした形!
と、いうのが前回のお話でした。
今回は氷河によって、この鎖の正体が語られます。
まあ、鎖という時点で「聖闘士星矢」を読んできた方なら察しがつくとは思いますが、それでもネタバレに繋がるような事を書いていると思いますので…
今回もやっぱり未読の方はご注意を!
まず本編を読みましょう。
単行本待ちの方もご注意を!
⚫︎本編感想
見えていなかったものが見えてきた。
サオリちゃんの眼前に広がる光景。
大地に這い寄る数多の鎖。
その鎖は全て小宇宙で出来ている⁉︎
この鎖は、初めからずっとこの世界にはあって、一輝にも、紫龍にも見えていた。
氷河曰く、
この鎖は普通の人間には見えない。
それ故に誰もその存在を知ることは出来ない。
サオリちゃんは少なからず小宇宙を制御することが出来たので、この鎖を目にすることが出来、この世界の真実に気づくことが出来た。
先だってのポントス様やメーティス様と相対し、紫龍を召喚し、女神の聖盾でメーティス様に一撃を喰らわせた時には見えなかったのは、その巨大な小宇宙を解放は出来ても制御までは出来ていなかったということなのでしょう。
古き大神の侵攻に抗うはずの聖闘士が消えたことで、地上は誰からも守られる事なく、完膚なきまで砕かれた。
全ての大地が崩壊する寸前に、その全てを繋ぎ止めて地上という形を構築し直した力。
それこそが、
星雲乃鎖(ネビュラチェーン)!
うん、やっぱりねー。
予想外しで名を馳せる僕でも流石にわかってましたよー。
まあ読んでる人皆さん全てわかっていたとは思いますけど。
これが、地獄の番犬座(ケルベロス)のダンテさんの鉄球鎖によるものだったらビックリだよ!
サオリちゃんは思う。
この鎖は一体、どこから来ているのか?
この鎖の起点、それは深淵から来ていると氷河は答える。
深淵とは、人が最後に逝くべき地。
「冥界」
この鎖の先は、死へと繋がっている。
氷河は氷の球体でもって複雑に絡まる鎖を引きずり上げようと試みるも、上げることはかなわない。
オレの小宇宙(力)では上がらん
だが、彼女ならば出来るのかもしれん
氷河はサオリちゃんを見やる。
女神の恩恵であれば、絡んだ鎖を解く手立てがあるのではないか?
氷河の作り出した氷球は砕け散り、鎖は再び深淵へ。
鎖のその先は深淵。
永遠に続く闇、深淵の底。
刻も無く、命も無く、永遠に続く「死」の中で揺蕩う姿。
乙女座の黄金聖闘士、瞬!
否、その姿、黒髪は冥王ハーデスの姿!

ハーデスは思う。
何故、この鎖を、保ち続けねばならぬのか。
己が張り巡らし、凡ゆる地に浸食させたこの鎖は、一体、何の為の物であったのか?
鎖を張り巡らし、崩壊する地上を繋ぎ止めたのは、瞬の意思だったのか、ハーデスの意思だったのか、それとも両者の思いが合致したからなのか。
それすら忘れかけた頃に、誰かがこの深淵から引き上げようとして、鎖のことを思い出す
それ、氷河さんです!
ひょっとしたらニーサンや紫龍さんも引き上げようとしてたかもしれませんが。
嗚呼、いけない、我を引き上げるな
“我”という一人称から、現在の人格はハーデス様だと思われますね。
やはりハーデスの意思が地上を崩壊から繋ぎ止めているのか、もしくは瞬の意思が干渉しているのか。
この鎖は、崩れた大地を繋ぎ止め、最後の希望を現世に残す楔
冥王剣乃楔!
全ての鎖の起点は、冥王乃剣!
となると、現世に残す最後の希望とは、その剣の切先にいるであろう希望の聖闘士の事なのか?
⚫︎今週のまとめ
今回は聖闘士星矢エピソードGレクイエム第66話の感想でした。
青銅一軍最後の1人、瞬くんの現状が今回明かされましたね。
とは言え、既に今シリーズの序盤、星矢がキュプロクスのステローベス様とやり合っている時に、星矢の命を現世に繋ぎ止めている冥王乃剣と繋がっているその姿を現してはいましたけど。
あの時は真っ裸で登場して、世の瞬くん大好きお姉様方を惑わせた事だと思いますが、今回はハーデス様の装束でのご登場となりました。
髪色も黒髪となっているので、完全に冥王ハーデス様として覚醒している状態ですね。
ニーサン流に言えば、サガが善から悪になった状態!
一人称も”我”なので、人格はハーデス様の方なのかなと思います。
そのハーデス様が地上を完全崩壊から防ぐためにネビュラチェーンを張り巡らせているので、ハーデス様の人格に瞬の意思が干渉しているのかと思いますが、そこでハーデス様自身の意思はどうなのか?というところですが…
一方で、瞬の意思に応じているだけでなくハーデス様自身の意思も地上を崩壊から守ろうとしているのではないか?とも推測されますね。
と、いうのもハーデス様の目的は地上の浄化であって、崩壊ではなかったはずですから。
自分が支配すべき地上の崩壊までは望んでいないはずです。
同じくスピンオフ作品である「海皇再起」でも、同じような理由からポセイドンに助力してますしね。
今回のネビュラチェーンによる地上の崩壊の阻止は、瞬とハーデス両者の意思が合致しての行動だと思われます。
そんなハーデス瞬くんによるネビュラチェーンで繋ぎ止められた世界。
ハーデス様の言う通り、地上へ引き上げられてしまったらその楔も解かれてしまう。
なのに氷河はなぜ引き上げようとしているのか?
瞬とハーデスを分断しようと言うのが狙いなのか?
そんな氷河の行動も気になるところですね。
今回はこの辺で。
いつかまたここで会いましょう。
そろそろ次のビックリドッキリ神様の登場にも期待したい次回へ続きます!
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