キン肉マン 第263話・オメガの過去と完璧始祖と。

キン肉マン 第263話:「本当の侵略者‼︎の巻」より。

どーも、たけGです。

キン肉マンvs.パイレートマン。

今回はその戦いに大きな進捗はなし。

今回は対話の回でしたね。

概ねはパイレートマンによる回想…というより、オメガの民の苦難の歴史をキン肉マンに伝える回でした。

まずはかつては地球で栄華を誇っていたオメガの民の先祖たち。

彼らを叩きのめし、地球から追いやったのがザ・マン率いる完璧始祖11名だったことが明かされます。

ここで判明するのは、オメガの民の先祖たちは、カピラリア七光線による神々の粛清を生き延びた超人の一派だったということですね。

ガンマンが殺しにいこうぜーっ!っといきり立っていた面々の一派だと思われます。

ですが、この時はまだザ・マンは粛清を行わず、地上の超人たちを自分たちで管理していくべきだと宣言し、完璧始祖たちは地下へ潜ります。


たしかペインマンの言葉の中に、規律も何もなく本能のまま暴れる連中ととれる内容がありました。


オメガの民は城を構え、権勢を誇っていたということから、この時のガンマンの粛清発言対象となった超人たちの中から数年後(単位としては1000年10000年かもしれませんが)、ルールや秩序を構成しはじめ、大きな勢力となった集団がオメガの民の先祖たちだったのではないでしょうか。


そして、自分たち以外の超人たちを逆賊として粛清していることが完璧始祖たち、とりわけザ・マンの思惑に反し、遂には粛清対象となったということなのでしょう。


今では超人強度8000万パワー以上を持つオメガの民も、その頃は完璧始祖たちに為すすべもなかったようです。

オメガマン兄弟のご先祖様っぽい人も驚愕の表情。

しかし、毎回思うのですが、自分がデザインして編集部に送り、採用された超人が1〜2コマでヒィ〜ッなんて悲鳴を挙げながら瞬殺されるなんて扱い、どんな思いなんでしょうか?

それでもゆで御大に描いてもらい、1〜2コマでも登場すれば嬉しいものなのでしょうか。

そして語られる、パイレートマンが使ってみせたマグネットパワーの秘密。

この時にサイコマンが使ってみせたマグネットパワーを目撃したオメガの民が、完璧始祖らに対抗するため研究し、それが子孫であるパイレートマンらに受け継がれていったもののようです。

うーん、ここは予想が外れましたね。

てっきりジ・オメガマンことオメガマン・ディクシアの諜報活動とやらが絡んでいたものだとばかり思っていました。

超人ハンターの肩書きを持つディクシアですが、所属は完璧超人だとネプチューンマンが明言しています。

ネメシスがキン肉星を出奔して超人墓場に辿り着き、ミラージュマンの試練を経て完璧超人となったことから、ディクシアも同様にオメガの星から地球へやってきて、超人墓場にてミラージュマンの試練を受けているのでしょう。

そして、超人閻魔の命を受け、ネプチューンマンを追っていたことから、完璧超人本隊の中でもかなりの地位を築いていたのだと思います。

となると、ここまでの地位を得ることで、サイコマンと接触し、マグネットパワーの発動を伝授してもらった、もしくは超人閻魔ことザ・マンからスパイとしての素質を見出され(実際にオメガの民からのスパイだったわけですが)、ネプチューン・キングの一派にも潜入した実績があり、そこでマグネットパワーの秘密を掴み、さまざまな情報とともに兄アリステラの元へ送りとどけ、パイレートマンらがマグネットパワーを使えるに至った、とか勝手に想像していたのですが…

いやぁ、思いっきり外してしまいましたよ。

ゼブラの敗戦といい、なかなか想像通りにいかない今回のシリーズ。

でも、そこが面白い!

僕が豪快に予想を外したオメガの民とマグネットパワーの関わりは、オメガの先祖たちがサイコマンが力を操るのを目にして、なにかしらのヒントを得て研究していたもの。

でも、結局それもバレて、完璧始祖たちに阻まれてしまったとのことです。

我慢できない子供のように容赦ない完璧始祖たち。

こういう時はやっぱりガンマンが1番嬉しそうですね。

しかし思うに、この頃から既にザ・マンの歪みは始まっていたのでしょう。

カピラリア七光線から生き延びた超人たちを良しとしたザ・マン。

しかし、結局はオメガの民の権勢を許せずに粛清を行い、あまつさえ知恵を手に入れ更なる進化を求めたオメガの祖先たちを許さなかったザ・マン。

ゴールドマンなら彼らの進化を喜ぶべきはずではと思ったはず。

故に粛清に参加しながらも、後に超人墓場を離れる結果になったのでしょうね。

結果、オメガの祖先たちは地球を離れ、オメガ・ケンタウリ星団へ。

そして地球に残されたその他超人たちを、ゴールドマンとシルバーマンがそれぞれ、悪魔超人軍と正義超人軍へと鍛え上げていったということなのでしょうかね。

キン肉マン世界における地球の超人史、なんだか壮大になってきましたよー。

そして注目されるのはパイレートマンら、オメガの民が地球に“還ってきた”というその理由。

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ソロモンよ!私は帰ってきた!

とばかりの勢いで宣言するパイレートマン。

彼らが還ってきた理由。

それは、彼らにとっての現在の故郷であるオメガの星が滅亡の危機に瀕しているとのこと。

その危機を脱するため、力を求めて還ってきたのだという。

オメガ六鎗客の大義、それは彼らの星を救うためにあったということなんですね。

キン肉マンもおそらくは決して悪意を持って侵略してきた
わけではない彼らの真意を知って動揺しているのでしょうか。

そしてキン肉マン同様、気になるのはやはりオメガの星の滅亡を止めるような力とは?

1つはやはりマグネットパワーでしょうか。

パイレートマンが使ってみせたマグネットパワーは、彼が言うには真似事。

元々は地球の力を利用したマグネットパワーをオメガの民はまだ真に使いこなすことが出来ないでいる故に、真似事に過ぎないと言ったのでしょう。

そこで主人なきあとのサグラダファミリア地下のマグネットパワー研究施設を急襲し、真のマグネットパワーを手に入れようとしたのか。

もしくは、オメガの星でマグネットパワーの研究を続けていたオメガの民たち。

しかし、完全に理解しえたわけではないままオメガの星の力を利用して研究を続けたために星の寿命を縮めてしまい、滅亡に瀕してしまった。

正しい使い方とサイコマンの施設を持ち帰ることで、死に向かう星を救おうとしているのかもしれません。

もう1つは、やはりキン肉マンらの“火事場のクソ力”こと、“友情パワー”でしょうか。

アリステラがかなりの執着を見せていることから、マグネットパワー以上にこの力を欲していることが見てとれます。

しかし、星の力を利用するマグネットパワーに対して、友情パワーで星の死を止めるような何かがあるのでしょうか。

随一の使い手でもあるキン肉マンでも知らない、隠されたなにかがあるのかもしれないですね。

また、サタンがオメガ六鎗客に提供した情報というのも気になるところです。

バトルなしのトーク回だったのに息もつかせぬ展開でしたね!

完璧始祖編以降のキン肉マン新シリーズは、こういうところが非常に面白く、中だるみがありません。

思えば、キン肉マンⅡ世はこの辺がうまく練り上げられずにグダグダになることが多かったんだよなぁ。

気になることだらけで早く続きが読みたいのに、来週はお休みのようです。

最近は連休でもしっかり更新されていたので、久しぶりの2週間待ちとなります。

楽しみが1更に週間のびただけなのに、次回までの2週間が非常にキン肉マンロスになりそうです…

キン肉マン 38 (ジャンプコミックスDIGITAL)


完璧始祖編も読み返したくなりますね。


「粛清だーっ!」はこの回。

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