どーも、たけGです。
2週明けてのキン肉マン。
前回から引き続いてのキン肉マンとパイレートマンの対話が続きます。
Ⅱ世の頃なら2週以上にわたってこんな展開ならグダグダしっぱなしで見ているだけで疲れたもんですが、こんな“静”の展開でもグダグダせず、非常に面白いのが今のキン肉マン。
パイレートマンが語るのは彼らオメガの民が、地球に来た理由。
それは彼らの現在の故郷が滅亡に喘いでいるのを救うため、2つの力を求めてやってきたとのことでした。
1つは星の力。
星そのものの力
それがマグネットパワーというのです。
確かに、ネプチューンキングやサイコマンらが使ったマグネットパワーは、地球の力そのものでしたよね。
マグネットパワーを止めるには、アポロンウインドウの鍵穴から地球にロックする必要がありました。
つまりはマグネットパワーとは、地球を巡る力のようなもの。
彼ら独自の技術ではそれを御しきれないので、サイコマンの研究施設を狙ってきたというのが真実のようです。
前回で書いた予想は豪快に外してしまいましたね。
オメガの星で未熟なままマグネットパワーを吸い出して星の命を縮めてしまった。
例えるならライフストリームを星から吸い続けて、星の命を縮めていってしまった神羅カンパニーのようなもんかなと想像していたのですが、そういうことは全然なく、別の理由で死にゆく星をマグネットパワーで救おうということらしいです。
最近外しっぱなしの予想ですが、予想なんてもんは外れた方が意外性があって面白い。
競馬とかは予想が当たった方が良いにきまっていますけど。
さて、パイレートマンの語りは続きます。
オメガの星を救うためには、星の力=マグネットパワーだけでは足りないということ。
それは人の力。
自分たち星の住民たちの力をもって、星を救おうというのです。
実際に星を死に向かわせようとする災害に立ち向かったようですが、
災害立ち向かうその姿は、火山から吹き上げられて降り注いでくる岩石をパンチで砕いたり、割れる地面をそれ以上広がらないよう、必死で抑えたり…
見ていてその絵はなんだかとってもシュール。
いや無理やろ!
地球を追われ、オメガの星というまったく違う環境で生き続けてたことで、地球にいた先祖たちの頃とは比べられないほどの高い超人パワーを手にしたオメガの民。
それゆえ、人の力が必要と知った時には自分たちは8000万パワー前後の高い超人強度を持っているんだからと、最初は安堵したようでしたが、その自分たちの力を持ってしても止められないことを知ったとのこと。
一方でかつての故郷、地球は100万パワー前後の超人たちが中心なのに繁栄の一途を辿っている。
その違いはなんだ⁉︎100万パワーのキン肉マンらに出来ているのに、8000万パワーの我々になにが出来ていない⁉︎
なにが足りない⁉︎
そうか!閃いた!
それはキン肉マンの“火事場のクソ力ナリ!
というのが、彼らが火事場のクソ力=友情パワーを求める理由のようです。
ですが、滅びに瀕しているオメガの星と違って、地球はそんなことありません。
80年代後半の時代が舞台と言うのなら、地球温暖化現象も今ほどではなかったと思います。
つまりはキン肉マン達だって100万パワー前後の超人強度や火事場のクソ力をもって、災害と戦った事実はありません。
一体なにを調査したの、オメガの人々!
それとも、星の力に干渉するような、人の力、火事場のクソ力の秘密がまだ明かされていないのでしょうか。
一方、その事実を聞いたキン肉マン。
パイレートマンに向かって強く言い放ちます。
なんでそれを先に言わんのだ‼︎
そんな深い理由があるのなら、戦う必要はない!
火事場のクソ力が欲しいのなら、それを身につけることだって協力する!
こういう時のキン肉マンはカッコいいですね。
主人公の貫禄たっぷりです。
パイレートマンを恐れて逃げ回っていた時と比べて、とても同じ人物に見えません。
そんなキン肉マンに対し、パイレートマンは、その申し出をありがたいと答えながら、受けることも出来ないと答えます。
その言葉に甘んじれば、善意をもって協力するキン肉マンらを騙してしまうことになってしまうとも。
あれ?なんだかパイレートマン、いい人っぽくない…?
そこで初めて語られるオメガ六鎗客の面々のもうひとつの目的。
超人閻魔こと、ザ・マンの首をとること!
首切りポーズで言い放つパイレートマン。
彼らを地球から追いやった張本人、ザ・マンを討つことが目的であり、そして、彼らの悲願の本質は全ての神の打倒にある!
大きく出ましたね!
天上の神々を打倒する。
彼らオメガの民の苦難の歴史はもとを辿れば神々が地上の超人達を滅ぼさんとカピラリア七光線を放ったため。
その神の粛清をなんとか生きのび、再び繁栄しかけた先祖たちも元・神であるザ・マン率いる完璧始祖たちの粛清にあい、最終的には地球を追われることに。
< span style="font-size: 125%;">全ては神の気まぐれ!
超人はそこに翻弄される歴史にずっと甘んじてきた!
両拳を握りしめてとても真剣に語り、キン肉マンも圧倒されているようなシーンですが、このコマもなんだかクスッと笑える構図。
ですがまぁ神の気まぐれで超人達が巻き込まれてきたという言い分も確かに納得できますね。
自分で作った積み木がなんだかしっくりこないから壊して作り直す、そんな子供の理屈のような理由で先祖達が翻弄され、現在の自分たちに苦難が降りかかっているという、その大元の元凶を断つというのが彼らの目的のようです。
そのためにまずは仇敵のザ・マンを倒す。
それ故に、神々と対極の位置にいるサタンとも手を結んだということ。
敵の敵は味方という論法ですね。
神々を打倒することとでお互いの利点になるので、協力してやっちゃいましょうよ、ということで同盟を結んだのでしょうが、オメガの民の目的はそこにあるとして、サタンの目的はもっと別にあるのかもしれませんね。
それこそが、ゼブラが危惧していたサタンの言葉の裏側に隠された罠なのかもしれません。
ひょっとしたら、オメガの星が滅亡に瀕しているのもサタンが関係しているとか?
ま、最近僕が予想すると大体外れているのが常なんですけどね。
キン肉マンはその事実を聞いても、話せばわかるはずだと説きますが、パイレートマンは話すつもりなどないと言います。
話すのが無理ならば、わかりあうために戦おうというキン肉マン。
やっぱりカッコいいですね!キン肉マン。
あれだけ戦いから逃げようとしていた時とは、やっぱり二重人格のように違いすぎます。
それがキン肉マンだと言われれば確かにそうなのですが、新シリーズになってからその差が極端になっていませんか?
そしてようやくがっぷり四つからのぶつかり合い。
キン肉マンは早々に火事場のクソ力全開で行きますが、パイレートマンも8000万パワーを持ってキン肉マンもを圧倒しながら次回へ続きます。
いやぁ、熱いですね!
今回もほぼ対話の回でしたが熱い熱い。
ついに明かされたオメガの民の悲願ですが、それがまだまだ全てではないような気がします。
サタンの思惑も全然見えてきませんし。
8000万パワーもの神にも匹敵しそうな力を持つ故、その自負からサタンの思惑はお見通しのうえで自分たちがサタンを利用しているんだと思いながらも、実はサタンの思惑は神殺しなどというものの遥かに上を行く壮大な計画があって、オメガの民もそのための捨て石として利用されている、なんてところでしょうか。
そしてオメガの超人たちが、やはり悪意をもった者達ではなく、自分たちの誇りをもってこの場に来ているのだということも改めてわかってきました。
パイレートマンがキン肉マンに対し、協力の申し出を受けることはできないというくだり。
それを行うとキン肉マンの好意を踏みにじってしまうので、それは出来ないという。
めちゃめちゃ善人じゃないですか。
口先でうまく言いくるめて力を手にして星を救い、その力で持って神を打倒する、そういったことを選ばずに、他者を欺かずに自分たちの力でもってことを成そうとする、とても誇り高い一族だという一面が見られました。
自分たちには信念がある。
それゆえに戦おうというパイレートマン。
話してわからないのなら、戦ってわかりあおうというキン肉マン。
この試合も熱くなりそうです。
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