吐く息も白くなってくる冬に聴きたくなる、B’zの名曲。
どーも、たけGです。
このレビューを書いたことをきっかけに、この季節に聴きたい曲に絞って語ってみよう!ということで、ここは初期の名曲中の名曲、「ROSY」について語ってしまおうと思います。
諸説あるとは思いますが、個人的には冬の時期に聴くべき名曲だと思っている「ROSY」。
初期の名曲にして、僕の中ではB’zの歴史トータルで見てもかなり好きな一曲なのです。
収録されているアルバムは「OFF THE LOCK」。
B’zにとって2枚目のアルバムで、「BAD COMMUNICATION」もまだ世に出てない頃のまさにブレイクする前のアルバムでした。
リアルタイム発売当時は全く売れなかったようですが、松本さんは全曲シングルにしてもいいくらいの気持ちで作り、一方の稲葉さんは非常に苦しみながら作詞を行い製作に時間をかけ、かなり力を入れたアルバムとのことで、そのためもあってか非常に完成度の高い1枚になってます。
個人的にも初期の3作品の中で1番好きなアルバム。
非常に切なく、喪失感に溢れたバラードナンバー
「ROSY」
B’zの初期作品で一曲挙げろと言われれば、迷わずこの曲を挙げます。
繰り返しますが、今でも大好きな曲です。
稲葉さんのボーカルはまだ若々しく時にぎこちなく聴こえることもあるのですが、それもまた味があります。
そして何よりも松本さんの泣きのギター!
オープニングから痺れさせてくれます。
切なく、哀愁漂ようメロディーライン。
特に、2番サビが終わったあとの間奏に入った瞬間からの間奏のメロディーは鳥肌もの。
松本さんの泣きのギターが炸裂します。
こんなにも哀愁が漂よう泣きのギターを弾けるのは、世界広しと言えども松本さんだけではないでしょうか。
YouTubeで見つけたのでお借りして貼っておきます。
そのうち消されるかもだけど…
ちなみにこの「ROSY」には原曲がありまして、それは松本さんがB’z結成前にリリースした「Thousand wave」収録の「“99”」
この原曲もまた哀愁漂ようギターサウンドで、聴きながら心に染み渡る一曲です。
この曲にアレンジを加え、稲葉さんが書いた詞を乗せたのが名曲「ROSY」
稲葉さんが苦しみ抜いたという歌詞もまた秀逸で。
歌詞の解釈は諸説あると思います。
遠距離恋愛で会えない恋人を想う歌だとか、死別してしまった愛する人を思い浮かべる歌だとか、いろいろ考察できるとは思います。
シチュエーションは様々に考察できますが、やっぱりこの歌は稲葉さんお得意の(?)別れてしまって二度と会えない人を思う歌なのかな。
「You Are The One For Me」
君は僕にとってかけがえのないたった1人の存在だった。
「君をひきずったままで、新しい恋にまだ僕は踏み切れないよ」
そんな大切な存在だったのに、その彼女と別れてしまったんですね。
「長すぎるひとりの時間に迷う君は、いつでもそばにいてくれる人を見つめはじめる」
やっぱりこのくだりがですね、遠距離恋愛だった2人を思いおこさせます。
遠距離だから1人の時間が長すぎて愛する彼女が寂しさを感じ、近くにいる他の誰かに心が移ってしまったことを知ったのかもですね。
他に好きな人が出来たとかで電話越しに別れを切り出されたのかも。
切ないなぁ〜。
遠距離恋愛の経験はないんですけどね(その前に恋愛の経験自体少ないですが)、やっぱりなかなか会えないままで心がつながっているって、よっぽど愛し合っていないと難しいのでしょうか。
この曲が発表された頃はネットなんてあるはずもなく、連絡の手段は手紙か電話のみ。
電話だって携帯電話も一般的ではなかった時代なもんだから、それぞれの時間に合わせた時じゃないと声だって聞けないもんです。
聞きたい時に声も聞けないし、会いたい時にあなたはいない。
寂しさだって募るでしょうね。
今の時代は、スマホで遠距離でも簡単に顔を見ながら話すことができるんだから、あの頃よりも遠距離恋愛のハードルは下がっているのかな?
「遠すぎて…見えない笑顔は、遠すぎて…」
このラストの歌詞も切なすぎるなぁ。
特に今の自分の心情と重なって、心に突き刺さります。
稲葉さんのまだ初々しい歌声も、逆に切なさを高めていますよね。
このままでも充分すぎるほどイイのですが、出来れば現在の稲葉さんの歌声と、松本さんのギターでも聴いてみたいですね。
「Mixture2」とか出してくれないかなぁ。
LIVE-GYMでも演奏してほしいところです。
今回はB’z初期の名曲、「ROSY」について語って見ました。
ここまで語っておきながら、実のところ“冬”を連想させるキーワードはこれっぽっちも出てこないんですけどね。
だけど、何度聴いても僕は、ひとり見上げる冬の空を連想してしまうんですよ。
なので、この時期にこそ聴きたい一曲に認定しました。
僕は一昨年の冬に奥さんを亡くしました。
もう2度と会うことのできない究極の遠距離恋愛の状態になってしまっていまいました。
「遠すぎて、瞳を閉じないと君に会えない」
この歌いだしそのものになってしまいました…
奥さんが灰になり、空へと登っていったあの日のことを思い出すと、
「遠すぎて…見えない笑顔は、遠すぎて…」
のフレーズが駆け巡ってしまうのです。
木枯らしが吹き、冷たい空が広がっているこの季節、逢いたくても逢えない人がいる人は、ちょっと遠い空の彼方を思い浮かべながら聴いてみてください。
今回はこの辺で
いつかまたここで逢いましょう
Rosy,you are the one for me
逢いたいよ、今すぐに
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