どーも、たけGです。
新作「サムライスピリッツ」の発売がいよいよ迫る中、「サムスピ」に関する新たなニュースが飛び込んできました。
ネオジオminiの新たなバージョン、「サムライスピリッツ限定セット」の発売が決定しました。
ネオジオminiはネオジオタイトル40種が収録されたゲーム機で、液晶ディスプレイを兼ね備えることで単体で遊ぶことも可能になっており、ファミコンミニやスーファミミニ、プレステミニあたりと比べても(個人的に)魅惑のラインナップとハード機能を兼ね備えたゲーム機です。
ですが、選出されたタイトルラインナップにはちょっと偏りがあり、「KOF」シリーズが全て網羅されているのに対して、「サムスピ」シリーズからは「真」に「天草降臨」「零スペシャル」の3タイトルしか収録されておらず、初代すら収録されていない不遇っぷりにちょいと不満を感じたものです。
今回発表された「サムライスピリッツ限定バージョン」はその名の通り、ネオジオで発売されたシリーズを全て収録されています。
ネオジオで発売されたタイトル限定なので、「天下一剣客伝」は収録されてないですが、「サムスピ」好きにはようやく満足できるラインナップになったのではないでしょうか。
(代わりに「KOF」シリーズがかなり削除されていますが、大好きだった「95」まで外されているとは、僕の嗜好がやっぱり世間の嗜好とズレているんでしょうか…)
そして、今回は3種類のバージョンで発売されるようです。
中身に変わりはなく、本体のカラーバリエーションの違いですね。
覇王丸をモチーフとした白、ナコルルをモチーフとした赤、橘右京をモチーフとした青の3種類。
この3種類の中で特筆すべきはやっぱり青かな。

幻十郎あたりを持ってくるのではなく、右京さんをモチーフとしたところに拍手を送りたい。
覇王丸を宮本武蔵とするならば、右京さんは佐々木小次郎。
そんな組み合わせでスタートしたはずなのに、幻十郎が登場してからは覇王丸のライバルポジションを追われ影が薄くなっていく一方だった右京さんにスポットが当たったのは嬉しいものです。
青で出すならガルフォードという選択肢もあるにも関わらず、右京さんバージョンとしたことに拍手を送りたい!
僕が買うならやっぱり右京さんの「青」バージョンだなぁ。
っていうか、その前に…
まだ、こんなことを続けているのかSNK!
ネオジオminiが発売されたのは去年の7月。
一時期品薄になるほど、結構な数が売れていたと聞きます。
「サムスピ」シリーズの収録の少なさにちょっとガッカリはしていましたが、在庫があれば夏のボーナス時期に僕は買うつもりでした。
でも、その時期に買い逃したので冬のボーナスで買おうかと思っていた時に…
まさかのクリスマスバージョン発売。
クリスマスカラーになったわけではありません。
まさかの収録タイトル増量、一部差し替え。
これ、夏に通常版を購入してたら涙目でしたよ。
通常版購入した人たちの中にはクリスマスバージョン限定タイトルの方がよかったって人もいたんじゃないですかね?
クリスマスバージョンは通常版に比べて「餓狼伝説」シリーズが充実してますし。
(名作中の名作「餓狼伝説スペシャル」が削除されてる謎チョイスですが)
ここでちょっとネオジオCDの頃に味わったSNKに対する疑心を思い出し、「ネオジオmini、今ここで買うべきではない」という思いに囚われたもんですが、
予想通りやっぱりまた出ましたね、収録タイトル差し替えバージョン。
「サムスピ」が好きな人なら満足できるラインナップになりましたが、これ本当に去年の夏時点で購入していたら涙目間違いなしでしたよ。
価格は11,500円ですよ?そんなにホイホイ買える価格ではないし、ほとんどのタイトル被っているわけだし。
なにより「ポケモン」じゃないんだから、通信してお互いの収録タイトルを共有できるわけじゃないんでしょ?
ならばせめて「ポケモン」のように同時発売してもらえれば、自分が遊びたいタイトルが収録されているバージョンを選べばいいわけだし、全て集めたい人は全部買えばいい。
時間差で発売されたら、先に買った人ほどガッカリして、涙目で絶望すること間違いなしです。
最初に発売されたものを買う人ほど、筋金入りのファンなんですよ。
ネオジオminiというハードが元々コレクター向けのアイテムなのかもしれませんが、ユーザーの全てがコレクターではないということを、本当に理解してもらいたい。
購入しなかった僕がここまで思うんだから、購入した人はもっと思ってるんじゃないでしょうか。
「サムスピ」シリーズを収録した待望のバージョンですが、ちょっとこの販売戦略に興ざめした感はありますね。
SwitchのアケアカNEOGEOで「零スペシャル」も配信されたことだし、今回ももうスルーかなぁ。
って言うか、ここまで来たら次のバージョン違いが発売されるかもしれませんしね。
「超鉄ブリキンガー」や「パルスター」、「ソニックウイングス」の2と3、「ビューポイント」あたりが収録されたシューティングスペシャルバージョンとか発売されたら考え直すかもしれません。
さて、話を、「サムスピ」の方に戻して、今回の限定バージョン、ネオジオで発売された「サムスピ」シリーズを収録したバージョンという触れ込みですが、なんだかどうにも腑に落ちない。
何かが欠けている気がする…何かが…
先に書いたように「天下一剣客伝」はATOMISWAVEというネオジオではない基盤で作られたタイトルだからしょうがないし、「ポリサム」や「アスラ」や「閃」も収録されるわけないのですが、何かが引っかかる、何かが…
あ!
「サムスピRPG」こと、「真説サムライスピリッツ武士道列伝」が収録されていないじゃないか!
「武士道列伝」はサターンやプレステでも発売されていますが、ネオジオCD版も発売された間違う事なきネオジオのゲームですよ!
それとも何か?ネオジオCDはネオジオにあらずとでも言うのかSNK!
ま、そんな僕も「武士道列伝」に関してはネオジオCD版ではなくプレステ版を遊んだクチなので偉そうなことあまり言えませんが。
「真説サムライスピリッツ武士道列伝」
当初はネオジオCD独占タイトルにして目玉タイトルでもありました。
ところがこのソフト、開発が非常に難航し、延期に次ぐ延期。
その内容についても二転三転しました。
当初は3つのシナリオを収録すると発表されていました。
初代を元にした「邪天降臨之章」
「真」を元にした「妖花慟哭之章」
そしてオリジナルの「魔都封滅之章」
「ええいっ!なんかの呪文かこりゃァァァァ!」と某マンガでも言ってましたが、この3本を収録したネオジオCDオリジナルタイトルとして注目を集めていたのです。
とは言っても注目していたのはネオジオCDユーザーのみで、他ハードのユーザーがこのソフトを遊びたいからネオジオCDが欲しいぞ!というほどの注目は浴びてはいなかったとも思いますが。
ですが、雑誌で初めて画面写真が公開された時には、さすがSNKと言うべき神がかったドットグラフィックを前に期待値が上がったもんです。
ネオジオCD持ってましたからね。買う気マンマンでした。
余談ですが、ネオジオフリークだったかファミ通だったかに開発者のインタビューが載っていたんですが、その記事の中でロード時間を感じさせないとか、ストレスを感じるRPGはダメだとかいった、後々考えると笑うしかないビッグマウスをふかしていたような記憶があるんですよ。
あの雑誌、もう処分したかなぁ。
実家の押入れの中を探したら出てくるかもしれないけど。
ですが、そのゲームの発売は延期に次ぐ延期。
「ドラクエ」や「MOTHER」もビックリの延期の繰り返しでした。
あ、いや、「MOTHER」ほどではないか。
そのうちにセガとのクロスライセンスとプレステへの参入が続いて、大元のネオジオCD版の発売すら決定してないのにプレステとサターンで発売することを発表。
ネオジオCDの目玉タイトルやなかったんかい!
と、ここでも怒りゲージが上がったもんですよ。
そして更に3本のシナリオをそれぞれの機種に2本ずつ収録するとか発表しやがったんです。
ネオジオCD版が「邪天」と「妖花」
サターン版が「邪天」と「魔都」
プレステ版が「妖花」と「魔都」
みたいな組み合わせの予定だったかな確か。
3本のシナリオを遊ぶためには2本は買わなければいけない組み合わせ。
本当にふざけんなよSNK!と、怒り頂点なり!な気持ちになりました。
せめてネオジオCD版くらい当初の予定通りに3本収録しろよ
、と本気で思いました。
、と本気で思いました。
どんだけネオジオCDユーザーを、1番のファンの気持ちを踏みにじるんだと。
前回の記事と同様、この頃のSNKの戦略には憤慨しっぱなしで、今思い返しても涙が出てきそうです。
ですが、結局発売されたのは3機種ともに「邪天」と「妖花」の2本のみでした。
「魔都封滅之章の話はすなァァ!」とばかりに無かったことにされ、3機種の違いはそれぞれのオマケ要素の違いのみになったのです。
紆余曲折の手のひら返しを繰り返し、ようやく発売に至ったサムライRPG、「武士道列伝」。
その頃には僕はもう、怒り、呆れて、やがて興味を失い、その時は購入せず、安くなってからプレステ版を購入して遊びました。
ネオジオCD、もう手放してましたからね。
っていうか既にPS2が出ていた頃でPS2で遊んだ記憶があるなぁ。
インタビューであんだけ吹かしていたのに、ロードの回数は多く、時間も長かったですねぇ。
戦闘に入る度に「斬れ」と表示されてローディング。
街やダンジョンに入る度にローディング。
プレステでこれなんだから、ネオジオCD版はもっと凄かったんだろうなぁ。
それでも、巷ではクソゲー認定されているようですけども、悪いゲームではなかったですよ。
ま、良いゲームとも言えませんがクソゲー言うほど悪くはなかったです。あくまで個人的な感想ですが。
初代と「真」のシナリオをベースにしっかりとサムスピの物語を楽しむことが出来ました。
ドット絵によるグラフィックスは本当に緻密で神がかっており、ドットで描かれたRPGとしては最高クラスではないでしょうか。
戦闘シーンのキャラたちもよく動いていました。
ロード時間は他のプレステのRPGと比べると気になるレベルでしたが、ネオジオCDの格ゲーを遊んできた僕にとっては屁でもなかったです。
ちょっと歩いては「斬れ」でローディングして戦闘、戦闘終了してから2〜3歩歩いては「斬れ」でローディングして戦闘はさすがに時折溜息出てましたけど。
ファンなら十分楽しめるゲームだと思います。
ネオジオminiなら、CD媒体じゃないから、ローディングを軽減したものを出せるんじゃないですか?
「サムスピ」限定バージョンなんだからネオジオで発売されたシリーズ関連策を全て収録すべきだってと思うんですけどねぇ。
それとも新たに生まれ変わった現在のSNKさんは、一度は消滅したかつての「SNK」旧社名、新日本企画の負の遺産を無かったことにしようというのでしょうか。
かつての「魔都封滅之章」のように。
「武士道列伝」も。
そして、「ネオジオCD」も。
今なら多分、1番プレステ版が遊びやすい。
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