今年1年聴き続けたこのアルバムについて、今更ながら振り返ってみようかな。
B’zの最新アルバム「NEW LOVE」
ではオリジナルTシャツ付きの限定版を買ったのかと言えば、これが発売日の仕事帰りに寄ったTSUTAYAでは売り切れておりまして。
フリーサイズのTシャツなんて小さくて着れないしな!
とかいいつつ、令和元年12月現在、ちょっぴり後悔しています。
と、言うわけで、通常盤のCDを購入したんですよ。
他にブックレットもついていない、このタイプのCDをB’zのアルバムで購入したのはいつ以来だろうか。
いや、そう考えると逆に新鮮だなぁ。
さて、このB’zの最新アルバム「NEW LOVE」
パッと見の第一印象として、B’z特有の「乾いた」感じがないんですよねぇ。
CMソングとして先行して流れていた「マジェスティック」はまさにファン以外でも聴きやすそうな、B’zとしては新しい形のバラード曲ですし、10年以上B’zのバックを支え続けたサポートメンバーを一新したということもあり、B’zの新しい側面を見せてくれるのかな?
アルバムを聴く前にイメージした想像では、そんな感じでした。
この後に書く感想は、あくまでも個人的な感想であり、印象であったりします。
1曲目に流れ始める「マイニューラブ」。
松本さんのギターとドラムでスタートする渇いたハードロックサウンド。
30周年を過ぎて魅せてくれるB’zの新しい姿。
前作までのB’zサウンドが、長い距離を走り続けて、強く大地を踏みこみ一直線に駆け抜ける骨太の音の構成だったようなイメージに比べ、今作はまだ軽やかなステップも出来そうな、走り始めの疾走感にも似たイメージを感じます。
走り始めるランナーを支えるコーチをはじめたとしたサポートスタッフを一新するかのように、サポートメンバーを一新して臨んだ今作。
「B’z」は大所帯のバンドではなく、あくまで2人。
かといって、前作までのB’zをリセットして臨んだとしても核となる2人は不変なので、根本的なB’zサウンドに変化はなく、ファンなら常に安心して聴くことができます。
続く2曲目の「兵、走る」は今作において1番従来のB’zらしいロックナンバーと言えます。
ラグビー日本代表応援曲ということで、同じくスポーツ選手の応援ソングだった「RED」を彷彿とさせる、内から魂を鼓舞させるようなサウンドですが、より疾走感が増し、まさにB’zらしい1曲に仕上がってます。
だったのですが、今では甲乙つけがたいかも。
ラグビーでバンバン流れていたせいかもしれません。
って言うか、シングル曲ではないのに、ここ近年のB’zの曲の中では大ヒットになってしまいました。
ここまで一般的に普及した曲って、「イチブトゼンブ」以来じゃないかな。
「ultra soul」、「イチブトゼンブ」、そして今作「兵、走る」と10年ごとの節目節目においてヒット曲を出すB’zってやっぱり凄いな!
「ゴールはここじゃない
安住の地などない
今日を生きるため
明日を迎えるため
最初にこの曲を聴いた時には色々と仕事のことで悩んでいたのですが、すっごいパワーをもらいました。
安住の地などないけど、泣いたところで人生は続くわけですよ。
今日を生き、明日を迎えてまた走り続ける。
ほんと、稲葉さんの詞には毎回活力をもらっているような気がします。
稲葉さん、ずっとついていきます!
3曲目の「WOLF」は一転、B’zにしては珍しいメロディーライン。
ソウルやファンクの要素を取り入れた華やかなナンバーですが、B’zらしくないということはなく、ベースとなっているのはあくまでB’z王道メロディ。
サビのラストで稲葉さんが吠える狼の吠え声シャウト。
曲が途切れないまま4曲目に突入して「デウス」
アルバムリリース前に発表されたスズキ・エスクードのCMソングで、車のCMらしく疾走感あふれるナンバーです。
今年、ちょうど車を買い替えたんですけど、エスクード 、欲しかったんですよねぇ。
CMで見れば見るほど。
予算等考えて、断念したんですけど、新しい愛車でよくこの曲を聴いてます。
CMを思い出しながらの妄想ドライブ。
「誰もそれほど気にしちゃいないよ」
この詞は心に響くなぁ。
結構、周りの人からどう見られているか、どう思われているかが気になる方なもんで。
これぐらいの心持ちでいたいもんです。
5曲目、「マジェスティック」
文句なしにこのアルバムで1番好きな曲。
まぁ、どの曲も好きだし、最近では「兵、走る」も同じくらい好きになりましたが。
「胸に秘めた欲望(おもい)
ホント、心が揺さぶられますわぁ。
名曲です。
6曲目、「MR.ARMOUR」
順列つけるなら3番目に好きな曲はこれ。
「言い訳だらけの毎日を
「楽しくもない決め事
だとか、僕のことですか稲葉姉さん!
なんて、ドキッとさせられることばかり言われて気がしちゃうんですよ。
7曲目「Da La Da Da」
B’zお得意のスローなハードロックナンバー。
「最後は自分に甘くなってまたfade away
「仲間がちっともできない
だからなんなの?
そんなことよりもブラザー
せ、先生ぇーーーー!
8曲目、「恋鴉」
曲名見た時は絶対にバラードナンバーだと思ってました。
9曲目は「Rain &Dream」
ブルーズ色が入り混じったロッカ・バラード。
10曲目は「俺よカルマを生きろ」
「渇いた」感じが炸裂する、疾走感あふれるロックナンバー。
「俺よカルマを生きろ
痺れる自業自得の道
カッコいい…
11曲目「ゴールデンルーキー」
曲名もそうなんだけど、どこかちょっと稲ソロの香りもする1曲。
「これからはこの世界を
動かすのは君
“世界”を“会社”と置き換えて、後進の皆に送りたい言葉ですなぁ。
「新しい世界(会社)を作るのは老人ではない!」と合わせて、今度言ってみようかしら。
12曲目「SICK」
懐かしの「guilty」(「RING」の2nd beat曲)を勝手に思い出しました。
最後は「トワニワカク」
トリを飾るラストナンバーは壮大なバラードナンバーなどではない、エッジの効いたロックナンバー。
一聴して、オーバーラップしたのは「EPIC DAY」のラストナンバー「Man Of The Match」。
「トワニワカク」つまりは歌詞にあるように「永遠に若く」
「止められない年月が
とはまさに今の僕を体現するような歌詞なのですが、稲葉さんも同じく感じることがあるのでしょうね。
それでも、
「激流に逆らう魚のように
「まっすぐな眼差し
「同情なんか必要ない
嘲笑なんか気にならない
だなんてカッコ良過ぎます!
こんなにカッコ良い歳のとりかたをしたいもんですねぇ。、
アルバムを通して聴いた感想。
1曲1曲それぞれにイメージがオーバーラップする過去の楽曲があって、それも合わせて挙げてみたのですが、それも1つは30年の積み重ねがあるからこそだとは思うのですが、もうひとつ感じたのは、これまでのB’zの足跡を新しいメンバーたちと演じてみたのではないのかなぁということ。
よくバンドやグループでメンバーチェンジした時に、過去の楽曲を現在のメンバーで録り直すということがあるじゃないですか。
不変であり、懐かしくもあり、そして、新しい現在のB’z。
あくまで個人的な感想なので、その印象は聴いた人によっては十人十色だと思います。
その、不変でありながらも新たな彩りをまとい始めたB’z。
ゴールはここじゃない
なのでしょうね。
また1つ年齢を重ねる来年は、どんな1年になるのかなぁ。
泣いちゃいられない
「デウス」のこのフレーズのように、もう一度、走り出しましょうか。
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