「怪獣総進撃」いじめ、カッコ悪い。

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どーも、たけGです。

はじめに言いましょう。


これはひどい映画です!

キングギドラが好きな人ほど、ひどい映画となることうけあい。

子供の頃、「ゴジラ電撃大作戦」と改題されたものをテレビで見たのが最初の記憶ですが、今回、Amazonプライムビデオで改めて見ても、その頃と感じた思いとさほど変わらない感想でしたよ。

なんせ、僕の大好きな宇宙超怪獣キングギドラが11匹からなる地球の怪獣軍団にリンチされ、フルボッコの目に合います。

いやマジで。

キングギドラを操るキラアク聖人は「キングギドラは宇宙の怪獣です。地球の怪獣では勝てません」とか、偉そうにのたまいますが、かつてキングギドラがゴジラ、モスラ、ラドンの3匹に追い返され、その後、モスラが抜けた2匹相手でも痛み分けであったという実績を把握していなかったのでしょうか?

三大怪獣に加え、アンギラスやゴロザウルスにバラゴン、クモンガ、あまり姿は見えないけどマンダにバランといった10匹もの怪獣の中にただ1匹飛び込ませるだなんて正気とは思えません。

結果、見るも無残なフルボッコ状態。


地面に落とされ、首根っこを踏みつけられ、尻尾やありとあらゆるところに噛みつかれ、最後は吐血して死亡。

そう、明確にキングギドラが嬲り殺されてしまったのです。

最後はもはやリンチを通り越して、軍隊アリに襲われているヘビのよう。

男塾のJは天挑五輪大武會において、衒蜥流十六衆や宝龍黒蓮珠のザコたち相手に無双をし、ザコキラーの称号(?)を得ましたが、それは相手がザコだったから。

キングギドラだって相手の10匹が全てカマキラスだったなら、無双することも容易だったでしょう。

ですが相手はゴジラにラドンにモスラ、アンギラスにバラゴンといったスター怪獣揃い。

男塾で例えるなら桃に富樫、虎丸、雷電、飛燕、月光、男爵ディーノに、蝙翔鬼、独眼鉄といった顔ぶれのようなもの。

死天王が入ってないのにそうそうたる顔ぶれでしょう?

Jでも絶対に無双出来ないどころか、返り討ちのフルボッコに合います。

Jどころか、伊達や邪鬼でも無理ですきっと。

宇宙から呼び寄せられて、いきなりそんな無理ゲーをさせられたわけですよ。

キラアク星人の無能ぶりで、哀れキングギドラは集団リンチにあった挙げ句に地球に骨を埋めることになった、そんな映画です。

いくら強大な侵略者相手とは言え正義の大義名分のもと、集団で寄ってたかって痛めつけるような映画、子供には見せたくないなあ。

映画自体は悪くないんですよ。

東宝特撮怪獣映画の総決算的な映画。

怪獣ランドのアイデアは「ジュラシックパーク」を先取りしてると言えるし、東宝怪獣オールスター映画とするならば、「アベンジャーズ」を先取りしているとも言えます。

(鉱物生命体のキラアク星人は「ジョジョリオン」の岩人間を先取りしているとも言えるかな)

そんな夢のある映画のはずなのに、よってたかって噛みつかれ、踏みつけられて吐血する、そんなキングギドラを見ていて痛々しくなる映画でした。

いじめ、カッコ悪い

ホント、改めて見直してみても、やっぱりひどい映画だったなあ。

決して面白くないわけではないんだけど。

Amazonプライム・ビデオ
Amazon.com
2019-04-26


コメント

  1. A-chan より:

    こんばんは。
    「怪獣総進撃」は「いじめ」の映画だったのか・・・・・・というのは置いておいて(苦笑)、私はこの映画をどんな強力な相手でもみんなで力を合わせれば倒せなくは無いという「団結」の映画として見ていました。
    地球の怪獣達はゴジラを除けば飛び道具を持たない怪獣達が殆ど。まともにキングギドラと戦えば勝ち目は無いでしょう。でも彼らは、それぞれの持ち味を生かして自分達より強力なキングギドラを地面に倒す事に成功。後は優位に戦いを進め勝利しています。地球怪獣の「能力」ばかりを見て、彼らの「知恵」と「団結」を計算に入れていなかったのがキラアク星人の大きな誤算だったと思います。
    それに地球怪獣の行為が「いじめ」とされるなら、それまでキングギドラの一方的な「いじめ」の為に泣かされてきた星々の住民達はどうなるの?という事になります。
    「総進撃」でカマキラスがいなかったのが寂しい気がしました。顔見せ程度で良いから出てきて欲しかったです。カマキラスは弱小ながらも「息子」の中では知恵を凝らした戦い方をしてましたし、不意打ちとはいえゴジラを押し倒すパワーもあります。10匹もいればキングギドラをかなり手こずらせるのではないでしょうか。
    http://plaza.rakuten.co.jp/achachan

  2. たけG より:

    >>A-chanさん
    こんばんは。
    そうですね、たしかにこの映画におけるキングギドラへの仕打ちはいじめではないですね。
    もはやリンチです。息も絶え絶えに痛めつけられるギドラを見ては辛くなってしまいます。
    ま、それはギドラ好きゆえの感傷なのかもしれませんが…
    ですが、「ゴジラ・モスラ・キングギドラ大怪獣総攻撃」の白目ゴジラのように最後まで太々しく、圧倒的な強さで怪獣たちを相手に大立ち回りしている相手ならともかく、結構早い段階で地に抑えつけられ、最後の方は完全に戦意を失っているギドラさんに対し、そこまでするか!と思っていました。
    まるで許しを乞うかのように弱々しく吐血しながら鳴くギドラの首を踏みつけ、噛みつき、最後に絶命するまで追い込むのは、見ていてあまり気持ちのいいものではなかったですねぇ。
    なので「ゴジラ対メガロ」とは別の意味で、あまり見直したくないゴジラ映画でもあるんです。
    「地球最大の決戦」のように逃げ帰っていくキングギドラを「どんなもんだ!」と見送ったぐらいだったならまだ清々しかったかもしれませんが…
    まぁ、確かにこの悲惨な状況を呼んだのは、ギドラをいいように操っていたキラアク星人たちですね。
    過去の戦績として、ゴジラ、ラドン、モスラの3匹、もしくはゴジラとラドンの2匹すらにかなわなかったキングギドラを、さらに11匹にも増えた怪獣の中にただ1匹飛び込ませているのですから、彼女らのリサーチ不足であったとしかいいようがありません。

  3. A-chan より:

    こんばんは。
    確かに2、3体の地球怪獣に追っ払われてしまうキングギドラに対してやり過ぎな感じもしますね。ただ、空の戦力のラドンにファイヤードラゴンで足止めを食わせた後、残りは地を這う者達ばかりという見解がありましたもので・・・・・・。
    それから「怪獣総進撃」は元々はゴジラ映画最終作になる予定の映画で、最終的に怪獣と人間の行き着く先を描いているようですね。動物園で飼われているようになってしまった怪獣達の姿に不満の方が多いようですが、人間にしてみれば怪獣を傷つけずにその力を抑えるにはこれしか無かったと思います。怪獣達を眠りから覚ましてしまったのは人間ですが、故意にやった訳ではありませんし、怪獣達を攻撃したくてしているのではありません。人間だって自分達の生活を守らなければいけないのですから。
    でも映画を最後まで観ていると「怪獣達の管理」を勧めているのでは無い事に気づきます。ラストの怪獣達の様子を見ていると、全ての管理システムが壊れた怪獣ランドに自分達から帰ったように見えます。管理やコントロール無しでもここで生きていくと言っているように見えました。
    思えば怪獣ランドという楽園を提供されていた時分から、すでに怪獣達は人間に対して理解を示していたものと思われます。キラアク星人との最終決戦に赴くSY-3号を見上げている怪獣達の様子は、自分達が加勢に行けない事を悲しんでいるように見えます。アンギラスに至っては始終俯き加減で、まるで泣いているみたい。
    この頃のゴジラさんは大分性格が丸くなっていると思われますので、人間を敵と見なす事は無いでしょう。事件の後は怪獣達は管理されないし、人間達も管理しない共存世界の実現。これが昭和ゴジラシリーズの最終的なテーマだと思います。
    http://plaza.rakuten.co.jp/achachan

  4. たけG より:

    >>A-chanさん
    こんばんは。
    確かに「怪獣総進撃」はシリーズの総決算にして最終作になる予定だったようですね。
    ですが、思いのほか興行成績が良かったもんだから次作以降の制作が決定したとのことで、今作における怪獣島の設定も上手く活かした「対ガイガン」のような作品にも繋がったみたいですし。
    前作まではちょっと抑え気味だった派手な特撮シーンも久々に見られ、ゴジラシリーズに及ばず東宝特撮映画を彩ってきた怪獣たちを出し惜しみせずに投入したのも、これが最後だ!みたいな意気込みもあったのでしょう。
    背景に静止画のようにしか現れず、特に目立つことがなかったバランがちょっと不憫ではありましたが(笑)
    キングギドラのこともあり、シリーズの中ではあまり好きではない作品ではありますが、シリーズがこれで終わりにならずに次作以降も製作されることになって、ガイガンやメカゴジラといった平成の世にも人気を博すことになった怪獣たちを生み出すことにも繋がったかもしれないことを考えると、この作品の意義は大きかったかもしれませんね。

  5. 山々 より:

    なんというか記事には詳しく乗ってないけど、他の怪獣の扱いの差もなぁ、3体なにもしてないし、ラドンはすぐどっか行くし、モスラとクモンガは糸吐いてたけど、いつの間にか決着がつくまで画面に写らなくなったし、ミニラはほとんど戦わないし、ゴジラが大活躍するのは当たり前として、アンギラスが活躍するのはまだいいにしても、ゴロザウルスが活躍するって…あなたゴジラ怪獣ですらないでしょ、大きさ30mしかないし。
    後、敵怪獣がキングギドラしかいなくて、代わりに出てくるのがファイヤードラゴン(笑)って…しかも人間に撃墜されてるし。
    こんなの出すぐらいなら、新規怪獣だせよ、そうでなくとももキングギドラが宇宙船と合体してなんかめっちゃパワーアップするとか他にやり方あっただろって、言いたくなります(笑)。

  6. たけG より:

    >山々さん
    コメント、ありがとうございます!
    どうにもキングギドラ贔屓なもんでギドラ中心の記事になっちゃってますので…確か他の怪獣たちの扱いの差はあり過ぎますよね。
    バランなんて背景で飛んでるだけ…曲がりなりにも「大怪獣バラン」とピンで主役を張った怪獣だったんですけどね。
    バラゴンも「フランケンシュタイン対地底怪獣(バラゴン)」とタイトルに名前が出た怪獣なのに、キングコングの引き立て役でしかなかったゴロザウルスほどにも活躍できませんでしたし。
    ファイヤードラゴンについても同感です^^;

  7. 山々 より:

    マンダ「…俺一応元メイン敵怪獣、ラスボス潜水艦だけど」
    ゴロザウルス「でも、お前の映画ゴジラシリーズじゃないじゃん」
    マンダ「お前もだろ!」
    アンギラス「なんで僕がハブられたんですか!」
    カマキラス「……」

  8. 山々 より:

    あ、間違えたアンギラスは活躍してたのに出でないかのように書いてしまった、まじでアホだろ俺。
    キングコング「それより、なんでゴロザウルスがいて、俺がいないんだ!」

  9. たけG より:

    >山々さん
    怪獣達の面白コメントありがとうございます!
    登場した怪獣達にも言い分はいっぱいあるでしょうね。
    キングコングの映画に出演しただけのゴロザウルスが劇中で結構活躍して見せ場もあるかと思えば、メインで主役を張った経験のあるバランが背景にちょこっと見えるだけで何もしてないし…
    ギャラの配分でも一悶着ありそうです。

  10. TK より:

    「怪獣総進撃」は20世紀末が舞台なので時系列的には「メカゴジラの逆襲」より後のエピソードだという説もありますが、だとしたらキラアク星人のマヌケぶりにますます拍車が掛かる有り様に。
    時系列が作品公開順なら、「総進撃」以前のギドラの直近の戦績はこの記事にも書かれている通り「怪獣大戦争」でゴジラ&ラドンに1vs2で負けた件です。
    一方「総進撃」が昭和シリーズ最後のエピソードになる場合は「ゴジラ対ガイガン」が該当します。
    そして同作のギドラはガイガンとのタッグマッチ、すなわち同数でゴジラ&アンギラスに負けています。
    終盤ゴジラがガイガンに反撃を仕掛けタコ殴りにしていた時など、ボーッと突っ立って傍観した挙げ句アンギラスが肉薄してるのに気付かず尻尾を噛まれる(例によって「総進撃」の使い回しですが。総進撃の方が未来の話(多分)なのに(笑))醜態を晒す始末。
    こんなボンクラを10体相手に差し向けて自信満々だったキラアク星人って・・・

  11. たけG より:

    >TKさん
    地球の怪獣が宇宙怪獣は勝てないなんてことがキラアク星人の間で信じられていたんでしょうか。
    怪獣総進撃がメカゴジラの逆襲以降の時系列だとすると、ガイガンだってメカゴジラだって地球怪獣にやられてるんですけどねぇ。
    キラアク星人の不勉強さのために10体もの怪獣の群れに放り込まれたギドラが哀れで仕方ないですね^^;

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