男坂 武島本陣編第四話 正鵠の巻:これでいいのか赤城のウルフ!

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赤城のウルフさんにとって、取り返しのつかないエピソードになってしまった…

どーも、たけGです。

赤城のウルフと水無月隊長の因縁の対決!

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ウルフの最初の一矢目、甲矢(はや)は水無月を逸れ、逆に水無月の矢がウルフの左肩を射抜きます。

三矢勝負の一矢目は、水無月が余裕の勝利!

正射必中はどうしたウルフ!

続く第二矢である乙矢を放つも、左腕に力が入らず矢はあらぬ方向へ。

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えーーーっと、弓士同士の勝負なら、的当てで勝負すべきでは?

とか考えるのは生きるか死ぬかの男坂の世界では禁句でしょうかね。

続けて水無月が放つ乙矢。

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その矢はウルフの残された右目を射ちました。

これで両の眼の光を奪われてしまったウルフ。

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案外優しい水無月隊長。

ってか、それが出来るなら1年前の時にもそうしましょう。

さすがに失明するほどのダメージを与えるのはどうかと。

もはや勝負はついたと、残った三矢目を再び仁義に向けようとする水無月ですが、視力を奪われたウルフは三矢目の勝負を望みます。

これ以上続けるならば、次は心臓を射ち抜くことになるという水無月。

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二度射ったことで、この弓のクセを掴んだ!

見えずとも次は当ててみせる!

強がりではなく、水無月に勝てる確信があるウルフ。

なぜなら水無月は正射していない。

1年前にウルフと相対した水無月の矢はまさに正射必中。

弓士として正しい心を持っており、荒んでいただけの自分が勝てるはずがなかった。

正しい心を持った弓士が相手の目を狙って射つか、ということはさておいて。

しかし今の水無月は1年前の水無月とは違う、ということをウルフは指摘。

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眠っている仁義を闇討ちしようとした水無月は、邪道の弓士になりさがってしまった。

そんな男に正しい矢は放てない!

予想通りの展開ではありますが、ここまではカッコいいぞウルフ!

ここまでは。

そして、ウルフの口から語られる、ウルフが仁義の下についた理由!

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武島の下につきたくない一心から、仁義軍団に入りましたー!

…えーっと、そんな理由だったんですか?

もうね…

ガッカリですよ!

車田先生、赤城のウルフという主要キャラの掘り下げがこんな簡単でいいんですか!

1年前に水無月と戦い、完膚なきまでの敗北。

二番隊隊長の水無月に敗れてしまったもんだから、ウルフは武島軍団に従うしかない。

そんなのは嫌だ!

ならば、東京の闘吉連合を降し、シカゴ軍団も撃退したことで急速に名を挙げている菊川仁義さんの下について庇護してもらおう。

仁義軍団入りすることで武島軍団もおいそれとオレに手出しは出来ないはず!

そんな理由だったと言うんですか!

前回期待した思いが、なんだか音を立てて崩れていきました。

なんだかなかぁ、もうちょっと、赤城のウルフという主要キャラの背景をしっかりと掘り下げてほしかったなぁ。

いろいろ予想はしたんですよ。

どうせ当たらないとは思いつつ。

※注:以下は僕の勝手な予想という名の妄想によるウルフの過去です。

水無月に敗れたウルフは、右目を失ったことも手伝って更に荒れる。

上州では有名な不良になり、下につく者も出てきてウルフ軍団を結成。

そんなおりに伝え聞く仁義の噂。

いずれ上州に来るかもしれない。

ならば仁義が来る前にこちらから出向き、仁義をやってしまえばいい。

それも、離れたところから仁義を狙って暗殺してやる。

仁義が気を抜いている時、のんきに昼寝している時などを狙うウルフだが、前回の水無月と同様になぜか仁義は運良く全ての矢をかわしてしまう。

これは偶然なのか。

それとも故意に躱しているのか。

焦るウルフは仁義が春奈ちゃん(もしくは名もなき子供達)と一緒にいる時に狙いを定める。

狙いは仁義の脳天。

故意に躱していたのなら躱してみろ。

躱せば、側にいる奴に矢が当たってしまうぜ!

躊躇せず冷静に矢を放つウルフ。

仁義の脳天に矢が刺さるその瞬間、仁義は背伸びをするような挙動で矢を叩き落としてしまう。

あまりに自然な動きで、側にいた春奈ちゃんも仁義が飛んできた矢を落としたなんて気付かない。

バカな!

オレが全力を込めた矢を、あんなのんびりした動きで落とせるはずが!

これも偶然なのか、いやそんなはずは!

離れた場所で驚愕するウルフだが、もう一度矢をつがえようとしたその瞬間。

仁義がほんの一瞬、見えないはずのこちらへ射抜くような鋭い視線を向けてきた!

その一瞬の眼力で射抜かれてしまい、全身が凍りつくウルフ。

敵わない、この男には敵わないことを悟るウルフ。

そして何故か左目からとめどなく溢れる涙。

この男だ、オレはこの男を探していたんだ。

この男に、菊川仁義に出会うために、オレは今まで彷徨っていたんだ…

そして、あくまで初めてのように装って、配下の仲間たちを引き連れて仁義の前に姿を表すウルフ。

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で、現在に至る、と。

はい、妄想終了!

まぁ、こんなテキトーな予想は当たらないとは思ってはいましたが、せめてこれぐらいキャラを掘り下げてくださいよ。

武島の下につきたくない一心って、なんなんですか。

そんな後ろ向きな思いで動いた親分についてきたウルフ軍団の面々の気持ちってどうなんでしょうか。

入ったあとで仁義のことを知れば知るほど好きになったって、要するに最初のうちは、とりあえずこの男の下についときゃいいやぐらいの気持ちだったってわけで、仁義に惚れたのは後付けなんでしょう?

本当にガッカリですよ。

ウルフのこと、好きになれるかもしれないと期待したのに、結局僕はこのウルフという男を好きになれそうにないです。

闘吉やジュリーのように仁義と関わることで彼に惚れるようなエピソードを用意してほしかったなぁ。

それでも、最初はそんな理由だったとしても、今は仁義は自分が命をかけるに値する男だと確信しているウルフ。

仁義を守るため、最後の勝負に打ってでます。

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互いに最後の矢を同時に放った2人。

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ウルフの放った矢が、水無月の矢を粉砕。

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ぐわっ!

マジに心臓のあたりを射ちました!

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かつては自分の足元にも及ばなかったウルフ。

その男が自分に勝てるまで成長させた仁義という男の凄さを感じた水無月。

しかも盲目同然だったウルフに敗れたことも信じられぬ水無月。

しかしウルフの答えは、「盲目じゃねぇよ」

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…ウソでしょ?

右目に比べて今回初公開の左目のデザインがえらいかわいらしい丸目なのはこの場は置いておくとして、ウソでしょ、この展開。

眼帯はしていたけど実は見えていた。

そこはいいんです。

ある程度予想はしていたし。

ウソでしょ?というのは小さな一言「メッシュ」のところ。

メッシュ素材っていうことは見えていたんですよね、ウルフさん。

実はあのあと、傷は眼球まで傷つけるには至らず、失明することはなかった。

だが、水無月に敗れたあの日のことを忘れぬために、水無月と再戦して勝利するその日まで、あえてこの左目は眼帯で封じていた。

そんな理由ならまだしも、メッシュで見えていた挙句に「見た目カッコいいから」な理由だったなんて…

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そ…そんな…


ホント、水無月隊長の言うとおりですよ。


「そ・・そんな…」まさにそう言うしかない。


そりゃあないでしょう赤城のウルフさん!


そんな理由で目が見えているのに眼帯していたなんて、重ね重ねガッカリですよ。




このあと、ザッ…と倒れ臥す水無月隊長。


死んだの⁉︎


心臓撃ち抜かれたから死んじゃったの⁉︎


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いや、本当に死んじゃったの⁉︎

本当にいいのそれで「男坂⁉︎」

いやもうなんだかねぇ。

前回、今シリーズ面白くなってきた!と思っていた気持ちが一気に萎えてきましたよ。

今回の最大の戦犯は間違いなく赤城のウルフさんですよ。

水無月隊長もウルフに引っ張られてしまってキャラの格が下がってしまった気がします。

せめてウルフの左目が実は見えていたっていうくだりでも、「水無月、1年前のお前の矢は本当に正しかった。お前は無意識のうちにオレの眼球まで傷つけるようなことをしていなかったんだ」ぐらいに言ってくれても良かったと思うのに。

水無月隊長、いいキャラだったんですけどねぇ。

いやまぁ、死んだと決まったわけじゃないけれど。

全7話(+2話)のうち、残りは3話と+1話のエピローグ。

折り返し地点で早くも雲行き怪しくなってきた今回のシリーズ「武島本陣編」。

「天下泰平編」と同じ轍を踏んでしまうのか、残り三話で大逆転してく
れるのか。

今回のウルフのエピソードのおかげで、なんだかもうどうでも良くなってきたような気もしますが、車田先生ならではの、天然の面白さがまだ見られるかもしれません。

果てしなく続く男坂。

次回に続きます!

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