男坂 武島本陣編第六話 神技の巻:ダメージは常に遅れてやってくる。

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ラスト2話。この武島本陣編はどのような結末を迎えると言うのか。

どーも、たけGです。

連載マンガを読む時って、毎回毎回の話を楽しみつつ、その後どうなるのか、次の展開がどうなるのか、先を予想するのも楽しいですよね。

予想は外れることの方が多いものなのですが(僕だけかもしれませんが)、例え予想とは違う展開でも、「そう来たかぁ」と唸るぐらいに、嬉しい結果になることが多いから、また次の予想が楽しくなってくるものなのですが…


予想し得る中でなんだかとっても悪い方向になってきましたよ「男坂 武島本陣編」!

神代の三段突きを受けて倒れたジュリーですが、まだ力尽きてはおらず、更に一矢報いていました。

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そのジュリーを背にして余裕ぶっかます神代隊長。しかし、次の瞬間。

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「なにィ⁉︎」「フッ」と並ぶマンガにおける史上の名言「うっ!」からの

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「こ…これは?いつの間にか一発受けている⁉︎」

ハイ、来ました!「男坂」、いや車田マンガにおける鉄壁の黄金パターン!

「バカな全てかわしたはずなのに!」

「かわしたはずの流星拳が一発だけ当たっていたというのか⁉︎」

かわしたはずの拳が実は当たっていて、その被弾ダメージが遅れて時間差でやってくる北斗神拳のような車田マンガにおける至高の一撃!

音速や、更には光速の世界で戦う聖闘士ならばなんとか理由をつけられそうですが、鉄のロッドの一撃ならその瞬間に気づきませんか?などと言ってはいけないのが車田先生の世界!

でも一撃くらっていることに気づいて吐血するまでにずいぶん歩いてるんですよね…

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それもおそらくは早足ではなく余裕もってゆっくりと。

タイトルの「神技」って、ひょっとするとジュリーの一撃のこと?

かつてはウルフのパチンコ玉(甘栗だったけど)の弾道を見極めて撃ち落とした動体視力をもって神代の三段突きを見切ったというジュリー。

もはや神代の三段突きもオレの前ではただの突き!

軟派な性格であっても、まがりなりにも神奈川の頂点に立っている男の実力を、神代は肌で感じたでしょうか。

そのまま第2ラウンド、いや最終ラウンドへ!

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バーンナックル!

のようなすれ違いの後に、最初に膝をついたのはジュリーの方。

勝負を制したのは神代か…、

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と、思いきや、

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やっぱり遅れてやってくる被弾ダメージ。

即効性のダメージを与える神代が凄いのか、遅効性のダメージを与えるジュリーが凄いのか。

結果を見るに、木刀合わせて合計4発くらっているということは神代の三段突きを超える四段突きをジュリーが披露したということで、凄いのはジュリーか。

とどめをさすように言う神代に対して、「勝負はもうついた」と言うジュリー。

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このシーンはいいですね!

ジュリーが仁義の下についている理由をほんの数コマで上手く表していると思いますし、神代にも仁義の人となりが上手く伝わるでしょう。

こんな場面をね、もっと見たいんですよ。

ウルフの時には残念ながらあまり感じられませんでした。

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っていうか、ホント、ジュリーもキャラが変わったというか、仁義軍団に染まってしまったなぁ。

初登場時はとってもミステリアスでクールなキャラで、けっしてガニ股で歩くような男ではなかったのですが。

(心なしか、足も短くなっている気もしますし)

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まぁ、かつての敵キャラが仲間になった途端性格が丸くなったり、キャラが変わったりするのは少年マンガにおけるお約束ですからね。

マジュニアとして神様を閉じ込めたビンを飲み込んで挑発してきたピッコロさんを最初に見た当時、後に悟空と一緒にフュージョンポーズをとったり、ゴテンクスと一緒に魔人ブウでバレーボールをしたりするなんてことを誰も想像しなかったでしょうし。

それを言ったら敵として登場した後に、某男塾に入塾された方々に比べたら随分マシな方ですね、ジュリーもピッコロさんも。

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特にこのお方。

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でも結局先に倒れたのはジュリーの方。

蠍座のミロ流に言えば、生き死にの勝負には勝ったが、この勝負、オレの負けだ。ってところでしょうか。

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最終的には両者KOですが。

結果だけ見るとジュリーが神代を上回っての勝利、というところですかぁ。

うーーーん、個人的な感想だけで言えば、見てるこっちとしては水無月に続いて残念な結果だったと思わざるを得ません。

ミロが氷河に対して行なったように、神代がジュリーを介抱して「今回はオレの負けだ」「今日は仁義やお前たちを見逃すが、お前と同じようにオレにも守るべき人がいる。お前たちがオレたちのドンを脅かすなら、その時は今回のようにはいかない」ぐらいな展開だったらまだ良かったんですけど、神代まで水無月に続いて倒れて終了じゃないですか。

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第一話の段階で、こんなに魅力的な見開きの煽りで期待度MAXまで持っていってくれたんですよ。

京都の四方を守る要としての四神をイメージさせての、武島軍団の4人の幹部がいかに強大なのかアピール。

なのに、このうちの白虎と青龍が今回の「武島本陣編」のエピソードの中で早くも陥ちちゃったわけです。

水無月も神代も、それぞれ強さのアピールを行うことは出来たとは思うのですが、それぞれ結局はウルフとジュリーに上回られてしまったわけで。

武島軍団の計り知れない強大さも今シリーズでかなり薄れてしまったような気がします。

今シリーズでは、まだ両者ともウルフやジュリーに勝利はするものの、辛勝に終わる、もしくは引き分けという形で終了し、真の決着はこの先の決戦時の因縁として残しておいて欲しかったところ。

だって「北の大地編」以降の「男坂」のサブタイって“昭和関ヶ原”でしょう?

仁義が東日本の硬派を集めていって、最終的には西日本の武島軍団と雌雄を決する総力戦に繋がっていくと思っていたんですけど。

闘吉やウルフに鸞丸、ジュリーや神威らが、武島軍団の四将を相手に入り乱れる数1000人規模の大総力戦。

そこで、高杉や南郷ら西の三傑は、武島軍団に属しながらも動向を伺い、劣勢に陥った仁義軍団に味方して決戦の均衡が崩れる役割を担う。

史実の関ヶ原における小早川秀秋の役割ですね。

このままでは両軍壊滅で喜ぶのはJWCの面々だけ。

そこで仁義と将によるタイマンの一騎討ちに結果が委ねられる…

と、いった流れを勝手に想像していたのですが、ここで武島軍団の四将が陥ちてしまっては、武島軍団が仁義軍団に勝てる見込みがすごい薄くなったような気がするのですが。

昭和関ヶ原、どのような着地点を目指しているのでしょうか?

まさか総力戦はなしに、いきなり仁義と将のタイマン勝負のみはじまっての昭和関ヶ原なんてこと、ないよね?

一方で、九十九里では鸞丸も京都に向かうことを示唆します。

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このままでは仁義たちが生きて京都から出られないかもしれない!

ここまで読んできた展開だと、そんなに心配しなくても別に大丈夫じゃね?と思ってしまうのですが、鸞丸が恐れるのには理由がある。

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ある意味、ドンの武島将よりも恐ろしい男!

これは、未だ顔を見せてない一番隊隊長の姉小路鬼麿でしょうか。

それとも、顔どころかそのお姿もまだ披露されていない、稀代の軍師、大徳院崇伝でしょうか。

鸞丸が気にしているところを見ると軍師繋がりで、大徳院さんかもしれませんね。

さて、人力車でもって病院を探し回るウルフは、のんびりダンゴを嗜んでいた闘吉と出会います。

水無月戦の負傷を引きずるウルフは仁義を闘吉へ託します。

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大将の緊急事態に加えて、ウルフの負傷を見て気が焦る気持ちもわかりますが…

ウルフの左目が開いていることにまず驚きませんか?

ま、ずっと仲間として一緒に行動してきたわけだから、あの眼帯は実はファッションで着けているんだってことをカミングアウトしていたのかもしれませんけどね。

それなら闘吉がウルフの左目を見て驚かないのも、まぁ納得

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ウルフが倒れ、ジュリーも倒れている今、動けるのは闘吉ただ1人。

対して武島陣営も、四将のうち水無月と神代が倒れて戦力半減。

となると、煽りにもある闘吉の前に立ちはだかる敵、というのは一番隊隊長の姉小路鬼麿さんなのでしょうか。

今回の話は第六話。

この武島本陣編も、あとは次回の第七話と、おそらくはあるであろうエピローグを残すのみ!

あとたった一話+ショートエピソードで、今回の武島本陣編をどう締めるつもりなのか。

闘吉&仁義が第ピンチのまま次シリーズへ持ち越してしまうのか。

まさかたったの一話で闘吉の戦いを終わらせて、仁義軍団3バカ、もとい3兄弟がメインの活躍のシリーズだったということで終了させるつもりでしょうか。

ここで鬼麿さんまで闘吉にやられてしまうようなら(しかもたった一話で)、いよいよ武島軍団も終わりになってしまいますよ!

いやいや、ないない、それはないはずさ!と、思いつつ…それでも見えない今シリーズの着地点。

やばいぞ「男坂 武島本陣編」!

またもや終幕直前で全く気持ちが盛り上がらない!

それでも、何か、僕らがあっと驚くサプライズ的な展開を魅せてくれることで、「そう来たかぁ」と唸らせてほしい!

恐らくは「天下泰平編」までと同様、来週の更新で第七話とエピローグをまとめて配信されると思われます。

「武島本陣編」は来週の更新で終了、それでも果てなく続く、男坂。

萎えそうな心の小宇宙を熱く燃やせ!奇跡を起こせ!起こしてくれ〜と願いながら、最終第七話(+エピローグ)に続きます!

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