劇場版アニメの「聖闘士星矢」シリーズを続けて見ていたら、アンドロメダ瞬くんの戦績が気になってしまいましたよー。
あっ
どーも、たけGです。
「聖闘士星矢」の劇場版5作、一気に見てみました!
実に半分以上の作品が初の視聴でございました。
テレビアニメ版のオリジナル要素を敬遠していたあの頃の僕が、劇場版を見ようだなんてこれっぽっちも思いませんでしたからね。
ですが、この年になってテレビアニメ版を楽しんで見られるようになったわけだから、オリジナルづくしの劇場版も楽しんで見られるかもしれない!
童心に帰ったような気持ちで視聴してみたので、感想を書いてみたいと思います。
ツッコミどころが出てくることをむしろ楽しみにしているので、童心など可愛い気持ちなどではなく、いやらしい邪心からの視聴と言った方がいいかもですね。
①「聖闘士星矢 邪神エリス」
劇場版第一作目ですね。
うん、まさに東映まんがまつりだなっていう内容。
矢座(サジッタ)の人が出てたけど、トレミーの先代かな?
一発でやられちゃうのもトレミーと同じ。
でも、やってることは暗黒聖闘士のブラックペガサスのコピーみたいなもん。
そういや顔も似てるな…(アニメの暗黒ペガサスではなく、原作のブラックペガサスとね)
あとベネトナーシュのミーメまんまなお姿と声の、琴座のオルフェウスさんもいました。
あ、いや、むしろこっちが元祖だな。
(原作の白銀聖闘士オルフェのモデルでもあるのかな)
やってることもミーメとほぼ同じでしたが今作のオルフェウスの方は、やっぱり来てくれた一輝兄さんに瞬殺されてしまいました。
映画の内容自体は可もなく不可もなくといったところ。
ただ、エリスによって黄金のリンゴで責められるアテナが妙にエロかったです。
あれ?これって、良い子の東映まんがまつり作品ですよね。
アンドロメダ瞬くん、兄さんに救われて0勝。
舞台は北欧アスガルド。
でもテレビのアスガルド編とは全然違うので、そのプロトタイプといった趣きでしょうか。
アレクサーとナターシャっぽい兄妹も出てたから、原作の「氷の国のナターシャ」の元ネタでもありそう。
でも、テレビのアスガルド編を通してみた後で視聴した感想で言えば、なんだかこっちの劇場版の方が面白かったように思います。
やっぱりテンポかな、テンポは大事。
あと、映画全体の雰囲気が前作に比べて大分良い。
いい意味で、東映まんがまつりっぽくなかったです。
氷河は洗脳され、テレビ版の星矢に甘んじて神衣(ゴッドローブ)を纏い紫龍と戦うのですが、その姿がなんだかガッチャマンみたいでした。
やっぱり氷河はオリジナルな舞台だと特別待遇で結構美味しいですね。
神闘士の中にはフェンリルっぽい人やトールっぽい人もいて、まさにテレビ版のプロトタイプの色が濃いです。
一方でオーディンの地上代行者はヒルダ様のような女性ではなく、ドルバルとかいうおっさんでした。
オーディンの地上代行者とはいえ、前作のエリスと違って人間でしょ?
戦えば結構強かったけど、星矢が射手座の黄金聖衣まとった途端にやられちゃったところから、「お前の力など黄金聖闘士には遠く及ばない!」的なキャラ。
アテナってば、そんな人になんであんな簡単に囚われちゃうかな。
ま、原作でも白銀聖闘士のトレミーに簡単に黄金の矢を刺されちゃってましたけど。
あと、ロキって人も出てきますが、後の「黄金魂」のラスボスにして北欧神話や女神転生では有名なオーディンと敵対する神様ではなく、名前が同じだけの人間だったようです。
アンドロメダの瞬くんは、やっぱり兄さんに助けられて0勝。
あの頃、アニメ版を食わず嫌いして当然のように劇場版も見てこなかった僕ですが、この作品だけはビデオを借りて見ました。
なぜかというと、劇場まで見に行った弟から強烈に勧められたから。
弟が買ってきたパンフレットを見ても、サガとかデスマスクといった黄金聖闘士たちが出ていて確かに面白そうだったので、これは見てもいいかなとレンタルが解禁になるのを待って見ました。
見てみて、うん、これは確かに面白い、と思いましたねぇ。
当時を振り返ってみると、アニメ版の「聖闘士星矢」を見て初めて面白いと感じた瞬間かもしれなかったです。
1回見て、返却するまでにもう1回見た記憶があるな。
今回の敵は、アテナの兄にして太陽神のアベル。
え?それってアポロンのことでは?と思いましたが、ゼウスと一緒にアポロンの名前も別に出てきてるので違う神様っぽい。
当時はアポロンとは別にそんな神様がいるんだな程度に考えて、詳しくギリシア神話を調べなおそうとはしませんでしたが…
後々ネットで調べたところ、いないみたいですね、そんな神様。
ですが、腐敗した人間たちに絶望して世界を作り替えようとする、神の傲慢さと悲哀さがよく出ていまして、劇場版一とも言える良いボスキャラです。
ちょっとシスコンの気が強いですが。
そのアベルに従うのが、黄金、白銀、青銅のどの位にも属しない、アベルにのみ付き従う聖闘士、太陽の聖衣をまとうコロナの聖闘士。
今の時代、この名前はかなりヤバい。
人類を粛清すべく降臨した太陽神アベルに付き従うコロナの聖闘士という設定は、今のこのご時世、ちょっとシャレにならないような気が。
星矢たち人間が熱い友情で、コロナの聖闘士たちを打ち倒す!というのは手を取り合って立ち向かえばどんな困難にも打ち勝てる!ということで、今の時代に即しているのかもしれませんが…
そして一方で復活した、サガ、カミュ、シュラ、デスマスク、アフロディーテの黄金聖闘士たち。
ハーデス編を先取りしているような展開です。
まぁ、カミュとシュラがコロナの聖闘士たちに瞬殺されたのは、アスガルド編のアルデバランの時のように萎えましたが・・・
いくら2対3だったと言っても、あんなになす術もなくあっさりとやられてしまうのは、やっぱり萎えますねぇ。
そのコロナの聖闘士の1人、髪の毛座のベレニケを氷河が倒します。
劇場版の氷河は見せ場が用意されていて本当に美味しい。
美味しいのですが、このように、黄金聖闘士がワンパンでやられるような強敵に青銅たちは(苦戦はしながらも)勝ってしまう。
こういった、原作では絶対にあり得ない展開や設定はどうしても受け付けられないんですよ。
原作における強キャラの黄金聖闘士たちを、アニメオリジナルの敵キャラのかませ犬にしてしまうようなとことかね。
カミュやシュラを瞬殺したのがコロナの聖闘士たちではなく、神であるアベル自身であったならまだ納得できるとは思うのですが。
対して、サガは良かったですねぇ。
星矢を導き、コロナの聖闘士であるジャオウを、相打ちとはいえ倒してしまう。
ギャラクシアンエクスプロージョンでの自爆相打ちは、原作におけるカノンとラダマンティスの結末を彷彿とさせました。
今見ても、古さはあまり感じませんでした。
丁寧に作られた作品だなぁと思います。
そして、アンドロメダ瞬くんは、1度は倒したはずのアフロディーテにネビュラストームを見切られ(聖闘士に同じ技は2度通用しないので)
ピンチのところを、やっぱり来てくれた兄さんに助けられて、今回も0勝。
当時、弟だったか、友人からだったか、「絶対に見ない方がいい」と言われた曰く付きの作品。
今回、初めて見てみて言われた理由がわかりました。
これはキツい。
テレビシリーズを通して見てみてオリジナルの要素も、これも一つの聖闘士星矢ワールドとして楽しむことができました。
それで耐性がついたのか、劇場版第一作の「邪神エリス」などもそれなりに見ることが出来たのですが…
これはアカン。
見たらダメなやつだった。
原作の方に思い入れがある人は、見たらダメだと思う。
いや、アニメ派の人でも前作の「真紅の少年伝説」が好きな人とかは評価が厳しいのでは?
冒頭で十二宮を守護する黄金聖闘士たちが瞬殺されていった時点で見るのをやめようかと思ったのですが…
それでも、通して見れば良かったと言えるところがあるかもしれない!と思い直し、最後まで見ました。
ま、なんもなかったですが。
倒れていた黄金聖闘士たちが最後に立ち上がり、黄金聖衣も集結するという、原作における嘆きの壁の超熱シーンの先取りのような展開もありましたが…
冒頭の瞬殺の萎えもあってか、全然熱くもならず、心に一切響きませんでした。
せめて黄金たちが瞬殺されるのではなく、ルシファーの呪いとかで石にされてしまった!みたいな展開ならまだ良かったのに。
魔王ルシファーに従う聖魔天使の面々も、コロナの聖闘士や劇場版の神闘士たちには見られた魅力を一切感じませんでした。
こんな奴らに黄金聖闘士たちが瞬殺されていったと思うと悲しくなるばかりで。
大体、その相手はセラフのベルゼバブとか、ケルビムのアシタロテだとかいうお名前で。
っていうか、この作品の公開時期は調べてみると1989年。
既にファミコンで「デジタルデビル物語 女神転生」が発売されてますからね。
ヘタをすれば、中学生だって鼻で笑っちゃうようなネーミング。
ベルゼバブの名前を持ってくるのなら、せめて蠅を使った技ぐらい持ってきなさいよ!とか思っちゃいましたよ。
ハーデスとの戦いでは聖闘士たちに助力さえしてくれるような、気高き海皇ポセイドンが恨み辛みぐらいで魔の者に加担なんてするはずないじゃないですか!
っていうか、魔界に堕ちる堕ちない以前に、ポセイドンは封印されただけで死んでませんから!
前作のアベルだって、そんな魔界に堕ちて逆恨みするような神様でもなかったですよね…?
っていうか、あんなにゾッコンLOVEだった妹を、魔王に加担して苦しめますか…?
まぁ、「聖闘士星矢」という作品にそこまで思い入れがなければ、それなりに楽しめはするかもしれません。
楽しめるかなぁ…
そしてアンドロメダ瞬くん、今回も兄さんに助けられてとうとう旧劇場版においては0勝のまま終えました。
アニメ版でのアンドロメダ瞬くん。
アスガルド編でのミーメ戦において兄さんに助けられていることからも、やっぱり来てくれたんだね兄さん!的キャラ設定が出来上がっていますね。
しかし原作では、1人で戦っていて危なかったところを兄さんが助けてくれたのって、実は双子座の聖闘士との異次元バトル時のみなんです。
その後、シャカ戦やリュムナデス戦でも兄さんやっぱり来てくれてますが、この時兄さんが助けたのって別に瞬くんだけじゃないんですよね。
他の青銅たちもまとめて一緒にやられてる場面なんです。
「ND冥王神話」のラスクムーン戦は女性相手に本気を出せてなかったであろうため除外。
そして、その双子座の聖闘士相手でも1回は兄さんに助けられてはいるものの、その後兄さんが下がった後で自力で一発サンダーウエーブを喰らわせて双児宮を突破してます。
相手は実質ラスボスのサガだったのに、この健闘っぷり。
決して兄さんに助けられてから勝てるキャラじゃなくて、1人で出来る子なんですよ。
アニメは瞬くんを過小評価しているよなぁ。
いや、4〜5回は見ているかもしれない。
賛否両論渦巻く、いや、間違いなく“否”の方が多いと思われ、原作者の車田先生からも「これは違う」とのお墨付きの“黒歴史”的な作品ではありますが…
実は個人的には好きな作品です。
思い入れが深く、書き始めると長くなりそうなので、記事はまた改めて次回にまとめます。
今回はアニメ版の「聖闘士星矢」の劇場版も一度しっかりと向き合ってみよう!前編でしたが、この辺でしめときましょうか。
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