「るろうに剣心-明治剣客浪漫譚・北海道編-」巻之四を読んだでござる。

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役者が揃いつつあります「るろうに剣心」新章第4巻!

どーも、たけGでござる。

巻之四の冒頭は飛翔の蝙也から。

空を飛べるという蝙也の特徴は、この後で永倉新八が評したように斥候としては最適の能力。

その蝙也が空を舞う姿を見た凍座の眼に写る姿、「闘姿」は…

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爆煙を纏う化け蝙蝠!

後に明かされますが、凍座の目に映る「闘姿」とは、劍客兵器の誰もが使える能力ではなく、凍座白也ただ1人のオリジナルなスキルなんだとか。

凍座の目に映るのは、目の前の人間そのままの姿ではなく、人の闘争の本質が形となった姿とのことで。

取るに足らない者たちは、牛や豚、猿と言った獣の姿。

猛者と呼べる者たちは、先の蝙也のような“爆煙を纏う蝙蝠”であったり、“刀を構える大神”であったり、“鬼”であったりと、神仏魔物の如き異形の姿に見えるのだそうです。

しかしこの能力は、不思議な現象であったり、鍛え抜かれた技術などであったりということはなく。

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“見えないものが視えている”それ即ち、精神の平衡を喪失していることを意味しているとのこと。

若い頃から強さを求め(っていうか、現在の凍座の正確な年齢がわからないのですが)闘いに明け暮れる日々の中で、何万回と命のやりとりをするうちに、心のバランスが崩れてしまったということなのでしょうか。

まぁこの場に志々雄がいたならば、「壊れているのは俺たちだって同じだろ?」と言うに違いないと思いますが。

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そんな凍座がここまで至った壮絶な過去が、この先語られるかはわかりませんが、剣心、齋藤、蝙也以外の闘姿も見て見たいもんです。

一方ここで気になったポイントを1つ。

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斎藤は剣心のことを“抜刀斎”ではなく、“緋村”と呼んでますね。

これは縁との戦いを経て、剣心が見出した不殺の流浪人としての生きる道を認めていると言うことなのでしょう。

もはや剣心は“人斬り抜刀斎”ではないと。

故に、かつて剣心からの最後の決着の申し出には応えず、剣心の前から姿を消した。

その時に剣心が斎藤に対して抱いた思い、

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「牙を持つ最後の狼は、こうして拙者の前から永遠に姿を消し去った…」

これについては前にも書きましたが、なんらかの答えを見出すのか(狼ではなくなった、とか)、それとも無かったことにしてしまうのか、気になるところではあります。

和月先生にとっては予定してなかった連載再開だと思うので、無かったことにしても全然気にしませんよ!(ツッコミは別として)

完璧始祖編以降の「キン肉マン」だって、以前の設定が結構、無かったことになってますからね。(まぁ「キン肉マン」は、元々がそういうマンガでもありますが)

さて、斎藤や永倉、左之助に十本刀の面々が見守る中始まった剣心vs.凍座のバトル。

いきなりのバトルの発端は、凍座の希望によるものから。

いずれ劍客兵器本陣に呼び戻されるであろう凍座は、どんな尋問にも全て答えると言う条件で、伝説の人斬りと呼ばれた剣心との決闘を望んだのです。

気が進まないながらも受けてたった剣心。

戦いの最中、凍座が見出した剣心の“闘姿”とは…

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“静止する龍巻”!!

鬼や大神といった妖魔や神獣ならば、退治や滅殺もできると言う凍座ですが、まさかの自然現象相手には対処敵わず、九頭龍閃3連発、まさに二十七頭龍閃の前にKOされてしまいました。

ですが、一度は九頭龍閃の直撃を受けても凌いだ凍座。

先に牙突零式を凌がれた斎藤が睨んだ通り、体のタフさとは違う、なんらかの技と呼べる防御手段を用いているようです。

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それでも流石に九頭龍閃3連発は凌げませんでした。

しっかりと約束どおりに尋問には答え、次の実検戦闘の場を伝えてから、陥ちました。

まぁそこは不殺の剣心、死んじゃいませんけどね。

ですが、凍座白也という男、幾たびもの戦いを経て敗北と再起を繰り返し、その都度、徐々に強さを増していったとのことで、いわゆるサイヤ人的資質を持っているようです。

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「一度戦った相手には絶っ…〜対に!負けなあああああいィィィ‼︎」

ということでしょうか。

劍客兵器には将君と呼ばれる頂点の存在がいるようなので、その将君が今回のラスボスになるのかもしれませんが(見た目だけの判断では女性っぽくもあり、象徴的な頂点であって戦闘に関するラスボスは将君ではないのかもしれません)、凍座のポジションは、劍客兵器の組織の中で、どのあたりに位置するのでしょうかね。

そして、張のこのポーズ、

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細かすぎて伝わりにくい小ネタを挟んでくるのも和月先生の得意技ですが、現在の若い読者さんで、どれだけの方が元ネタをわかるのかも気になるところですね。

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(連載当初から「るろうに剣心」を見続けているファンの年代の方なら、大体わかるかとは思いますが)

舞台は次の実検戦闘の地、小樽へ。

ここでは市民へ刀をばら撒いている雅桐なる人物が登場しました。(現時点では名前のみ)

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まるでアメリカの西部のようだと、世界を放浪してきた左之助の言ですが、安く大量生産出来る刀を老若男女問わず住民たちにバラまくことで無法地帯を作り上げる。

そんな雅桐なる人物の狙いは、果たして何なのか、剣客兵器たちの動きに関連があるのか、剣心たちも気にしているところですが。

剣客兵器が次の実検戦闘の地に指定している小樽を舞台にしていることもあり、偶然合致しているなんてのもちょっと考えにくいですけどね。

旭ちゃんと関係のあった闇乃武のように別々の思惑を隠し持ちながら、手を組む関係なのかもしれません。

その旭ちゃん含むアの三馬鹿は、小樽にて一攫千金を狙います。

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ま、この3人、特に明日郎の行くところ、何事もなく終わることはないと思うので、このあとで一悶着あるでしょうね。

抜くかな、無限刃。

剣心がしっかりとフラグを立ててくれてますしね。

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明日郎と、栄治。

闇落ちする可能性を秘めた2人の少年がどのように成長していくのかが、この北海道編のテーマの一つのテーマだと思ってます。

前巻から今巻にかけては栄治絡みの展開が続いていたので、次の巻乃五では明日郎絡みの展開になるかもしれませんね。

一方で、1人の男へと成長した弥彦。

子供の頃の弥彦なら間違いなく、「オレも行くぞ剣心!」と、真っ先に駆けつけたでしょうが、「剣心がオレを必要とするなら呼び出しがかかる。今は剣心たちが帰ってくる場所である、道場を守る方が大事」ということで、ホント、大人の男へと成長したんだなぁと思います。

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左之助と再会したなら、「男の顔になったな、弥彦!」と、ケンシロウのように言ってくれることでしょうきっと。。

実際、道場の運営もしっかりと行なっているようだし、燕ちゃんとも一緒に暮しているようで(今はまだ同棲段階ぽいですが、一本気の弥彦のことだから、しっかりと将来を見据えての同棲でしょう)、ホント、大人の男へ成長したなぁ。

あと、由太くんも過去を払拭出来ているようで。

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るろ剣オールスターになりそうな北海道編ですが、アレ呼ばわりされた彼の再登場は無いかなぁ。

コメント

  1. るろうに剣心 より:

    るろうに剣心

  2. 岩田麻衣 より:

    後藤祐乗

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