元々は買うつもりもない、興味のないものであっても、かなりの値引き率で売っていたらついつい買ってしまいませんか?
そうやって、予期せず購入したものが思わぬ拾い物だったりした時はとても嬉しいものだったりしますよねぇ。
ニンテンドーeショップのセールページを見ていると、とあるソフトに、って言うかそのソフトの価格に目が止まりました。
セール特価330円。
まぁダウンロードソフトの中には元から安い価格のソフトもあるので、そんな価格のソフトも珍しくはないのですが、その値引き率を見てみると…
93%OFFですと⁉︎
と、言うことは、その定価は…
5,280円⁉︎
思わずポチッと購入してしまいました。
ホント、セールには魔物が棲んでますなぁ。
そんなワケで今回セールで購入してしまったソフトが、Switch「ギアクラブ・アンリミテッド」です。
この「ギアクラブ・アンリミテッド」はレースゲーム。
登場する車は実在するメーカーの車ばかりで、「グランツーリスモ」に代表されるリアル系のレースゲームのようです。
ただ、「グランツーリスモ」に比べると登場する自動車メーカーに、収録車種はかなり少ないようで。
日本メーカーは日産しか存在しません。
あ、ホンダも海外でのブランド名アキュラで参戦しているようですが、ホンダのHマークでないと、イマイチしっくり来ないなぁ。
まぁ、海外メーカーの作品らしいので、この辺はしょうがないのかな。
ゲームはキャンペーンモードでレースを転戦していくのですが、レースで好成績を残すと
⭐︎を多く獲得することが出来ます。
1位で⭐︎3つ。2位で2つ、3位だと1つ。
この⭐︎を多く獲得していくことで、先のエリアやカテゴリーが開放されていくってスンポーです。
ただ、最初に乗る車の戦闘力ではそのうちレースに勝つのが難しくなってくるので、マシンのチューニングや、乗り換えも必要になってきますね。
マシンをチューニングするためのパーツを購入したり、より戦闘力の高い車を購入したりするためにはお金が必要。
クレジットを稼いでいかなければなりません。
ただ、いくらお金を持っていても、最初のうちはガレージにチューニングを行うための場所も確保出来ず、更にショップもロクなパーツを取り扱ってないし、ディーラーまでより上級の車を見せてさえくれません。
これはアレですよ。
僕がレースを始めたてのペーペードライバーなもんだから、かなりナメて見られているんですよ。
お前みたいなペーペーに見せるパーツはねぇ!みたいな。
かと言ってまだレースを始めたての僕は実際にペーペードライバー。
奴らの鼻をあかすには成果を見せなければいけません。
そのためにはドライバーとしてのランクを上げていく必要があるのです。
ランクさえ上がれば奴らの僕を見る目も変わり、チームのガレージも拡張してくれて、ショップもより強力なパーツを提供してくれるようになり、ディーラーも手のひらを返すようにパワーのある高級車を紹介してくれるようになるわけです。
自分で自分の価値をいかに上げることができるか、それを見える化するのが、ランク付けなわけですよ。
若干、ひねた妄想が入っちゃおりますが、このゲームを進めるためには、⭐︎を多く獲得し、クレジットを貯めて、ランクを上げていく必要があるってことです。
そんな、ゲームを進めるためには3つの項目をそれぞれ上げていかなきゃならんのですか⁉︎そんな面倒くさいことを⁉︎なんて思っちゃった人は無問題。
とりあえずレースを勝ち進めていけば、どの項目も上がっていくってスンポーです。
まぁ言ってしまえば、世間一般のレースゲームのシステムに準じている感じですかね。
それでは、肝心のレースゲームの方はと言いますと。
まずはマイカー選びから。
と言っても最初は日産・フェアレディZ370とシボレー・カマロの2つからしか選べません。
とりあえず、Zを選べて良かった。
やっぱり日本人としては、日本車に乗りたいじゃないですか。
ですが、車の色を選ぶことが出来ず、シルバー一択のみ。
って、オイオイ、ここって新車ディーラーじゃないのですか?
シルバーしか扱ってないなんてどういうことですか?
Zに乗るんだから、ここはやっぱりミッドナイトブルーの悪魔のZ風に仕上げたいのが人情ってもんでしょう。(生まれた年代が全くちがいますが)
しかしプチプチ不毛な愚痴を続けても仕方がないのでここまでにしておいて肝心のレースの方へ。
最初のチュートリアルで親切丁寧に操作方法をご教授してもらえるのですが、天の声によると、ZRボタンでアクセル、ZLボタンでブレーキとなっております。
これがどうにも慣れないのなんのって。
スーパーファミコンのコントローラーでLRボタンが登場して以来、レースゲームにおいてのLRボタンが担ってきた役割と言えば、シフトチェンジか重心移動が多かったと思います。
そこへアクセルとブレーキを割り当てるのは聞いたことがないのですが、実は最近のレースゲームの操作系統はこうなっちゃってるのでしょうか?
なんだろう、ZRボタン押したまんまコーナリングするのが、どうにもしっくり来ない。
合う人には合うのかもしれないですが、個人的にはこれは合わないなぁ…
とか思ってたら、Aボタンでアクセル、Bボタンでブレーキも普通に出来ることがすぐに判明。
いやぁ、こっちの方がしっくり来るなぁやっぱり。
気を取り直してレース本編。
グラフィックはなかなかに美しい。
「グランツーリスモ」などの人気レースゲームには及びませんが、Switchのレースゲームと考えたら及第点のグラフィックではないでしょうか。
前方から差し込む陽光が美しくとも眩しくて、サンバイザーを下ろしたくなるぐらいです。
ですがレースゲームとしては「グランツーリスモ」ほど本格的ではありません。
そこまで細かいセッティングも必要ないし、マシンの挙動も若干軽い感じもします。
「グランツーリスモ」を期待すると肩透かしを喰らうかも。
かといって、ドライビングシミュレーターではなく、“ゲーム”寄りのレースゲームとして見ると、今度は「リッジレーサー」ほどの爽快感もないんですよねぇ。
ただ、サイドブレーキとステアリング操作の組み合わせでドリフトをかますことも出来るので、上手く決まればなかなかに気持ちよく走らせることが出来ます。
また、ゲーム的要素としてこのゲーム最大の特徴は巻き戻し機能でしょうか。
レース中、壁にぶつかったりコースアウトするなどして致命的なミスを犯してしまった場合にXボタンを押すことで、まさに「時を戻そう」的なノリで少し前まで時間を巻き戻して途中からやり直すことが出来るのです。
ほんの些細な凡ミスで勝てるレースを落としそうな時にこの機能を用いれば、やり直しを行い当初の進行通りにレースに勝つことが可能になります。
やり直しが出来る人生、なんて素晴らしい。
僕も今の人生を振り返り、落としてきたものがいっぱいあるのでXボタンを押して巻き戻しをしたかったなぁ。いや、今もまさにですが。
ですが、この巻き戻し機能を多用すると獲得できるクレジットが減ってしまいます。
世の中美味しいことばかりではないということで。
ま、それでも、減ったとしても貰えるものは貰えるのでついつい使ってしまうのですけどね。
さて、このゲームにおける(個人的な)最大の難点をば。
この「ギアクラブ・アンリミテッド」、レース中のBGMがないんですよね…。
これがちょっと、いやかなり寂しい。
リアル志向のF1ゲームとかだとBGM無しのゲームが多かったりするのですが、F1のゲームだとエキゾーストノートを楽しむ良さもあるのでBGM無しでも別にいいのですが、今作のような箱車のレースゲームだとやっぱりBGMが欲しくなります。
せっかく海沿いの街中を走るようなコースもあるのだから軽快なBGMを聴きながらレースを楽しんでみたかったですねぇ。
ちょっと苦言も書いてしまいましたが、1つのレースゲームとして見ればなかなかに良く出来ているとは思います。
挙動を軽く感じてしまう部分もありますが、それはあくまで「グランツーリスモ」や「リッジレーサー」などの名作中の名作と比べてからのものであり、その他様々なレースゲームと比べれば、そこまで不満点になるようなものではありません。
どっしり腰を下ろしてじっくり考えながらやりこむレースゲームではないけれど、少し気軽にレースゲームを遊ぶには十分に楽しめるゲームだと思います。
収録メーカーや車種は少ないけれど、ゲームのボリューム自体はかなり多そうですし、ランクを上げればラリーレースの開放されるので、様々なシチュエーションでのレースを楽しめるようになってます。
もともとの定価で購入したとしても、「ま、悪くはないかな」と思えるような内容ではありますが、今回のように330円で購入したのだったら十分すぎるぐらいに楽しめるゲームです。
こんなに安くていいんですかって思ってしまうぐらい。
330円と言わずとも1000円以下なら十分に元が取れるゲームだと思います。
レースゲームというジャンル自体に抵抗感が無いのなら、セールで目にすることがあればポチッと購入しちゃいましょう。
レースを勝ち進め、ランクが4になることで、ようやく車のカラーを変更することが出来るようになりました。
新車で購入したのなら、先にカラーぐらい選べるようにするべきだと、釈然としない思いを抱きつつ、カラーを変更。
ようやくミッドナイトブルーの悪魔のZ仕様に…
とも思ったのですが、アレはやっぱりS30Zであるから際立つものがありますね。
この370Zだと悪魔のZ仕様にするのはちょっと違うか。
現在のTOYOTA86をパンダトレノカラーに塗ってしまうようなものかもしれない。
と、言うことでパールホワイトに塗り直すことにしました。
お、なかなかいいじゃん白いZ。
視点も後方視点ではなく運転席からの視点に変更したら、更に遊びやすくなりました。
なるだけ時間の巻き戻しを行わないよう、遊び進めてみよう。
いやぁ繰り返しますが肩の力抜いて遊ぶ分には十分楽しめるレースゲームです。
携帯モードで遊ぶのがしっくり来るかもしれません。
ホント、セールで見かけたらポチッと購入することをオススメしますよ。
2は車種が増えてんのかな…
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