目の前に広がるは、燃え上がる業火、渦巻く黒キ海、終わりなき絶望。
希望は果たして残っているのか?
どーも、たけGです。
前回の終わりからシリーズ第一話に繋がっていくのかなと思いきや、まだ続きました。
炎に包まれた世界、そして城戸邸。
沙織お嬢様や邪武たちはどうなってしまったのでしょうか?
あ、ネタバレになるようなこと書いてしまっているかもしれないので、未読の方や、単行本待ちの方はご注意をば。
世界を包む炎の中、星矢の体から流れ出した海水。
それは、小宇宙であり、修行で得てきた技術や力であり、数々の戦いを経て積み重ねてきた経験値であり。
星矢を聖闘士として構成する要素が液化し、海水となって流れ出したようです。
ちなみにどうでもいい余談なのですが、前回のこの内容のおかげでトイレで用を足すたびに、「オレの中の小宇宙が流れ出していくッ!」とか思ってしまうようになってしまったんですけど、なんとかなりませんかね?
そんなアホの思考はさておいて、この、聖闘士海水化現象。
星矢以外の聖闘士たちはそれだけに留まらず、肉体までもが液化してしまっているようです。
星矢の眼前に広がる“黒キ海(ポントス)”
その潮流の中に幾重にも小宇宙が渦巻き、さらには邪武たち自身の肉体も溶け込んでしまっているのを目にする星矢。
その星矢の前に現れたるは、巨大な大神の小宇宙を纏う単眼の異形。
キュプロクスのアルゲースでしょうか?
そしてあっさりと、この者の手に落ちているアテナ沙織お嬢様。
いとも容易く敵の手に落ちてしまう伝統芸は、ピーチ姫と双璧をなしますなぁ。
アテナを操り人形のように絡めとったこの大神。
小宇宙を失うも未だその姿を保つ星矢を見て、「神殺しの業(カルマ)を背負う者」と訝しみます。
って言うか、エピG含め、様々な聖闘士星矢派生作品で出てくる、星矢=神殺しですが、果たして本当にそうなのでしょうか?
以前にも書きましたが、星矢が神を討ったのって、原作では死の神タナトスだけなんですよね。
ポセイドンを封じたのも、ハーデスを討ったのも女神であるアテナの手によるものであり。
(アニメ劇場版をカウントすればアベルとかエリスも加わるのかもしれませんが)
タナトスを討っただけで神殺し呼ばわりされるのなら、紫龍と氷河だってヒュプノスを討ってますよね…?
まぁ、いまだ結末を見せてない天界編においてそうなる可能性を秘めているのかもしれませんが。
(今シリーズは天界編以降の話っぽいですし)
ともあれ、星矢が未だその姿を保っていられることを、神との縁が深い故と判断した単眼の大神サマ。
やはり聖闘士液状化現象は、この神様の画策したもののようです。
もしくは協力している何者か(もう1人のアイオロス?)がいるのでしょうね。
小宇宙は失われ、聖衣も呼応しないものの、聖闘士としてアテナの奪還を試みる星矢。
対して、全ての命を、小宇宙をも消し去る“天乃業火”をその身に浴びてなおも反撃できる力を持つ星矢の業を確かめるべく、敢えて迎え撃つ大神。
その力はまさに圧倒的。
流星拳の一つ一つを完膚なきまでに破壊され、更にそれ以上の拳打をその身に浴びて業火の中に沈む星矢。
与えられたと思えば奪い、奪うために与える、そんな神の理不尽なまでの圧倒的な力の前に意識や気力を失いつつあった星矢を庇い、業火からその身を守るのは、黒キ海(ポントス)の中で肉体を失いつつある邪武だった。
世界が業火に焼かれ、絶望してだらけの状況の中で、希望はまだ残っている!
それは星矢、お前が地上に残された唯一の希望!
アテナを救い、神に抗うことが出来るのは、ただ1人、女神と心を通じ合わせた星矢だけなのだから!
女神の聖闘士として、そして1人の男として星矢へアテナを、沙織を託し、業火の中に消えゆく邪武。
同じ女を愛した男へ、女のことを託して死す。
好きな女のために死ぬってのは、なかなかのもんだぜ…
しかし、それだけカッコいい邪武の散り様。
願わくば、このエピGの絵柄でユニコーン・ギャロップ(岡田先生流に書けば、一角蹴撃になるのかな…)を見てみたかった…
消えゆく邪武の思いを受け止め、業火の中再び立つ星矢。
少年はみんな 明日の勇者!Oh Yeah(by.ペガサス幻想)
いや、まあ多分、少年なんて年齢ではないと思いますが。
それでも、アテナを救うべく一歩前へ踏み出す星矢。
ここからシリーズ第一話へと繋がるのか、もしくはまだ続きがあるのか。
魔鈴さんとも何やらあったようだし、紫龍、氷河、瞬、一輝もどうなっているのか気になるところ。
いやぁ、盛り上がってきましたエピソードGレクイエム。
なんだかエピソードGシリーズ最終章と言うよりも、聖闘士星矢最終章と呼んでもおかしくないような様相を呈してきましたけど、スピンオフ作品でこんな大掛かりの話をしちゃって、本当に大丈夫なのでしょうか。
何よりも、何をもってエピソード“G”なのかが未だ見えてこない次回へ続きます!
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