VITA「グラビティデイズ」VITAゲーム初体験。きっと今は自由に空に落ちてみてもいい。

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年末にワンコイン近い価格で、いい買い物しちゃいました。

どーも、たけGです。

いろいろな紆余曲折を経て、PS VITAを2020年末に購入しました。

別に欲しいソフトがあったから、とかいう理由ではないことはこれまで述べてきた通り。

VITAというハードを購入した最大の理由は、ただ一つ。


PSPでPS1のソフトを遊ぶために、PSストアのゲームアーカイブスを利用する

PCやスマホのPSストアではゲームアーカイブスのソフトを購入出来なくなりましたからね。

そしてPSPだけではPSPストアでの買い物さえ出来はしない。

と言うことで、PSPで遊べるゲームアーカイブスソフトを購入するための端末として、PSPの次世代機であるVITAを購入したという経緯なのでした。

うーん、不毛と言えば不毛。

ですが、せっかくゲーム機一台購入したわけですし、それだけで終わらせるのもなんだかもったいない。

と、言うわけで近所のブックオフへ足を運んできてVITA用のソフトを物色、気になったソフトを1本購入してきました。

それが今回のお題、「グラヴィティデイズ」

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サブタイトルは「重力的眩暈:上層への帰還において、彼女の内宇宙に生じたい摂動」

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思わず「長っ!」と口走ってしまうぐらいの長いタイトル。


「愛のままにわがままに僕は君だけを傷つけない」
よりも


「こちら葛飾区亀有公園前派出所」
よりも


「スーパーウルトラグレートデリシャスワンダフルボンバー」
よりも、(このネタわかる人がいたら、やるじゃない!)

更に長いタイトルに驚く。

これ以上のタイトルなんて、もはや他には存在しないのではないのでしょうか。

上には上がいた…

そんな長いタイトルが印象的なこのゲームを購入したのは、このゲームのことを前々から知っていたわけではなく、パッケージの絵に惹かれたから。

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こういう絵に弱いんだよなぁ。

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スチームパンクな世界観に絵画的な描写。

セピア系の色で統一され、少しぼかした感じの色合いがまたイイんですよ。

ICO(イコ)

大好きな「ICO」もこんな感じ。

こういったデザインが大好きなので、どんなゲームかよく知らないままに購入しました。

パッケージ裏見たら、そんな世界観を舞台にしたアクションゲームのようだし、何よりも価格が510円だったし。

VITAのゲームお試し一発目としては、いいチョイスではないでしょうか。

早速、カードメディアをVITAにセットしてプレイ開始。

ちなみにプレイステーションの名を冠するハードで、光ディスクメディアでないROMカードメディアなのは新鮮。

ゲームキューブで任天堂が初めて光ディスクメディアを採用した時の新鮮さに匹敵しますね。

それはさておきこの「グラビティデイズ」を遊んでみた感想を言うとですね…


面白いよ、コレ!

予備知識無しで遊んでみたのですが、このゲーム、すっごい面白い!

いや、大好きだわこのゲーム。

重力的を操作して、緻密に構成された広大な街を立体的に駆け巡る!

これだけですっごい楽しい!

Rボタンを押すとプレイヤーキャラであるキトゥンの体が浮かび上がり無重力状態に。

ジャイロセンサーで照準を合わせて、足場にしたい場所を選び、もう一度Rボタンを押すと横だろうが頭上だろうが、合わせたポイントに向かって“落下”

垂直の壁でも、逆さまの天井でも手や足がつく場所ならどこでも大丈夫。

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主人公の少女、キトゥンの足がついたその足元が彼女にとっての重力下の足場になって同じ街なのに世界の構造が一変するのです。

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重力を操作してどこまで行けるか試してみたり、街並みを見回して「あっ、あそこ行けるんじゃなね?」と気になるポイントを見つけては落下したりと、動かしているだけで楽しくなるゲーム。

誤解を招いてしまうかもしれませんが、とても任天堂的なゲームと言えます。

「スーパーマリオ64」や「ゼルダの伝説BOTW」で感じた、ただ意味もなくゲームの物語や目的などそっちのけになって、いろいろと動かすだけで楽しくなる感覚。

ハードに備わったギミックを上手いこと活用してゲーム性に繋げてあるのも任天堂のゲームに通じるものがありますね。

一方で、動き回る世界がパッケージそのままの世界観なもんでこれがまた楽しさに拍車をかけてくれます。

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この、世界観やキャラクターについては実にPS的。

それもPS1〜PS2の頃のSCEのゲームを思い出させる雰囲気

これとっても素敵なゲームですよ。

個人的には、ホントに全てがどストライクなゲームでした。

記憶を失った少女キトゥンを主人公とした物語も、SFでありファンタジーでもあるのですが、どこかほのぼのとした牧歌的な雰囲気を感じさせてくれてなかなか好感触。

キトゥンがまたかわいいんだこれが。

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どちらかと言えば巻き込まれ型のタイプで、自分から率先して何かをしようとするわけではなく、無理矢理頼み事を押し付けられて仕方なく人助けをしていく感じです。

内心不平を思いながらも、持ち前の前向きさというか天然な思考によってどんな事でも良い方向へと捉えようとするその性格には街の住民と同じようにプレイヤーである僕も惹かれていく感じですね。

まだまだ途中なのですが、登場人物たちも悪役や嫌な奴であってもどこか憎めない人間ばかり。

ま、最初のクエストで重力を駆使して人助けしたのに咎められて終わった時にはとっても嫌な思いして、なんだこのストーリーは⁉︎とか思いましたが。

ですが、なし崩し的に押し付けられたようなことでもクエストを一つ一つクリアして物語を進めることで、舞台であるヘキサヴィルの住人たちからの評判が上がっていきます。

黒猫を連れていることといい、なんだか「魔女の宅急便」のキキになったような気分。

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「落ち込むこともあるけれど、私、この街が好きです」

をまさに体感出来るような、そんな雰囲気です。

キキが空を飛んで街の人々の依頼に応えていくのに対して、キトゥンは空に落ちて街の人々の困りごとを解決していく。

案外、このゲームは「魔女の宅急便」をモチーフにしているのかもしれませんね。

一方でこのゲームのジャンルはアクションゲーム。

動かすだけで楽しい一方で、ネヴィと呼ばれる敵との戦闘があります。

このバトルに関してはやれることが少なくてちょっと短調に感じました。

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重力操作を利用して立体的に攻撃するとか、オブジェを無重力状態にして投げつけるとかも出来ますが、大体にしてキックの連打でなんとかいけます。

僕のようなヘタレなゲーマーには簡単で良かったりもするのですが、さすがに面白みに欠けることもありますね。

ザコのネヴィの集団と戦っている時は、無双シリーズの短調さに似たものを感じることがあります。

敵とのバトルにおけるアクションも、もっと重力を用いて行うことに重点を置いても良かったんじゃないでしょうか。

キックが強くて便利なもんだから、右京さんの小足連打のごとく使ってしまうじゃないですか。

それと、緊急回避の動作を行うためには、前面ディスプレイをフリックするのですが、これが正直言って使いにくくて。

ボタン操作やジャイロ操作で他のアクションをしながら、咄嗟に前画面をフリックするのってなかなかに困難ですよ。

この操作こそ背面タッチパネルを用いればまだ良かったと思うんですけどねぇ。

だけど、この辺の欠点も些細なもので、ゲームを彩る世界観やキャラクター、物語、そしておおよそのゲームシステムの全てを好きだと思えるゲームでした。

これはいい買い物をしたなぁ。

510円だったので、なおさらいい買い物だったと言えます。

いや、なんか安すぎて申し訳ないくらい。

僕のようにこれからVITAはじめるんですみたいな人がいたら、間違いなくオススメ出来るゲームです。

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まぁ既存のVITAユーザーは普通に遊んでそうですけどね。

しばらくはVITAを持って、空に落ちる冒険を楽しんでみるとしましょう。

GRAVITY DAZE 重力的眩暈:上層への帰還において、彼女の内宇宙に生じた摂動 - PSVita

ソニー・インタラクティブエンタテインメント
2012-02-09


【PS4】GRAVITY DAZE 重力的眩暈:上層への帰還において、彼女の内宇宙に生じた摂動

ソニー・インタラクティブエンタテインメント
2015-12-10


PS4でも出てるんだ。

【PS4】GRAVITY DAZE 2 Best Hits

ソニー・インタラクティブエンタテインメント
2017-12-14


「2」はPS4だけとは…マジか…

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