劇中の星矢の心情と重なってしまう点においては、この展開は成功かもしれない。
どーも、たけGです。
いやはや、どう振り返ればいいのか…
突如現れ、世界を業火に包んだ巨神キュプロクス。
そのうちの1神、ブロンテースの正体が、星矢たち青銅聖闘士の父親である城戸光政だった!
これを書いてるだけでもむむむ…と思ってしまいますが、それ以上に受け入れられないのが他の誰でもないペガサスの聖闘士、星矢。
戸惑うまま飛ばされた先はアテナ神殿。
目の前には業火に包まれた女神・アテナの姿が!
星矢はアテナに何を問う?
アテナは星矢に何と答える?
と、いうのが前回までの流れでした。
うーーーーーーむ…
今回も色々とモヤモヤしてます。
何がネタバレになっているか、もはやわからなくなっております!
なので未読の方はご注意を!
まず本編を読みましょう!
単行本待ちの方もご注意を!
幻魔拳的なものでショ…?
と思うのですがさて…
無料マンガサイト「マンガクロス」で「聖闘士星矢EPISODE.Gレクイエム」第22話が読めるよ! https://t.co/GGUAJAPVvb #マンガクロス #Gレクイエム pic.twitter.com/YmAiKMDkSg— たけG (@heaskit) January 18, 2022
これはアカンですよーーー!
ちょっとアカンことの連続でもう何が何やら。
まず、おじいさまこと城戸光政翁がキュプロクスのブロンテースになった経緯。
それは、彼がアイオロスから赤子のアテナを託された直後のことだったようです。
アテナを抱く彼の前に現れし、光り輝く大いなる存在。
この神サマと思しき存在は、今シリーズにおける大敵っぽい天空神ウラノスなのか、はたまた例によって真の黒幕っぽいポントスなのか、もしくは全く別の存在であるのか。
その正体はともかくとして、おじいさま。
私も、あなたのようになれると…?
ええええええええ⁉︎
取捨選択の時、我が手をとれば「光」を得る。
迷う様子もなくその手をとってしまうおじいさま。
その身は炎に包まれて焼け落ちて、新たな命と美しき肉体、そして常しえに燃え続ける小宇宙を得たのだった!
全ての生物を超えた存在は、何者をも見下ろす「神」
全ての望みが叶う。たとえそれが「真の悪意」であったとしても!
アカーーーーーン‼︎
ここがアカンですよ!
かつて前教皇シオンはハーデスの申し入れを受け入れ、18歳の肉体を得て復活した。
それは決して、若返りたいだとか、ハーデス軍の方に利があるとかいう理由ではなく、教皇である自分しか知り得なかったアテナの聖衣の存在をアテナに伝える一心があればあったからこそ、ハーデスの誘惑にのったフリをしていたわけなんですよね。
しかし今回の回想シーンでおじいさまは、光り輝く神の存在を見て、「あなたのようになれる」と神の誘惑を受け入れちゃってるわけですよ。
これはアカン!アカンですよ!
おじいさま、城戸光政翁は、女性問題に大きな問題があるにせよ、地上の平和を願い、アイオロスの意志を受け入れて残された命と私財を投げ打ち、聖闘士の育成に尽力したお人。
その性癖に大きな問題があるにせよ、自分が実の子供たちから忌み嫌われるのを承知で悪魔の汚名を被ったお人であったはずなのですよ。
女性に対して手が早い以外は、自身の過酷な運命を受け止めて、自分を殺して戦った人であったはずなのですよ。
女性関係以外は。
それがまさかの、「魔界転生」の宮本武蔵か、「ジョジョの奇妙な冒険第2部」のストレイツォのごとき選択。
これは読んでてやっぱりキツいわー。
パラレルだと頭ではわかっていても、さすがにこれはねぇ。
まぁアテナと地上に降りかかる災厄が、その時点での十二宮におけるサガの反乱のみならず、更に巨大な神の存在であることを知り、あえて自身が神になることでそれを防ごうという狙いがあったのだ!とも考えることも出来ますが…
モノローグを聞く限りは、ただ自分が神になりたかった。
星矢、お前も神になれるのだぞ!
そしてアカンのがもう一人。
女神アテナその人、いや神。
ブロンテースによって瞬時にアテナ神殿の前に飛ばされた星矢。
星矢は救おうとするも、その炎はアテナが敢えて受け入れた、人々の業から生み出された炎。
消すことが出来るのはアテナを信じる思い、それこそがアテナを救う「希望」となる。
アルゲースの告げる言葉を否定するも、星矢の心には拭えぬ猜疑心があった。
「聖闘士」は神が住まう地の素材。
「聖域」はその聖闘士を生み出すための装置。
「聖戦」は聖域が聖闘士を量産するために必要な大義名分。
その事実を知りながらアテナは星矢たちを偽り続けてきたと言うのか。
父を名乗った神が言った真実を、星矢は否定することが出来ず、「疑念」を抱いたままアテナの前に立った。
その疑念を振り払おうとする星矢にアテナが真実を告げる。
私は貴方に助けてもらう資格などない。
誰よりも長く、貴方を偽り続けていたのだから…
私は貴方に謝ることしかできない!
アテナの口から放たれた言葉によって、星矢の心を「絶望」が包む!
神を生かすのは人々の「希望」
神を殺すのは人々の「絶望」
星矢の抱いた「絶望」がアテナを殺す!
古代エジプトに伝わる“ファラオ解骨術”だマキマキ〜ッ‼︎
みたいな感じで、星矢の眼前でバラバラになり崩れ落ちるアテナ沙織!
星矢の眼前で立て続けに襲い
来る「絶望」!
その結果はさておいて…
たとえブロンテースの言った聖闘士のシステムが真実だったとしても、アテナはこんな風に星矢を拒絶し、自分をも否定ようなことは言わないと思うのです。
どんな絶望的な状況であっても、星矢へ、聖闘士たちへ「希望」を与え続けてきたアテナ。
星矢が絶望に包まれているのに、追い討ちをかけるような言葉は言わないはず。
たとえそれが聞きようによっては、「命ある限り死ぬまで働け!」と言っているようなパワハラ発言であったとしても。
星矢たちが信じてきたアテナならば、「貴方が信じてきたこと、傷つきながらも守ってきたもの、それこそが揺るがない真実なのですよ」など、答えになっていないような答えぐらいのことを言ってくれるはず。
ひいては星矢に守ってもらう資格がないと言ってしまうことは、地上を救うことも諦めてることを意味してしまうので、我々の知っているアテナならそんなことは絶対に言わない!と思うわけですよ。
アニメ版で、カシオスが不意打ちしたのを見た魔鈴さんが「卑怯だぞ!」と叫んでしまうぐらいにありえないと思うアテナの言動だと思うのですよ。
ただまぁ、この点に関しては、星矢が幻魔拳的な攻撃を受けている可能性もありますよね。
ブロンテースが口にした聖闘士の真実を聞き、そのブロンテースの正体が自身の父親である城戸光政だと知って、精神的にかなり揺さぶられているのは間違いないわけで。
そのスキをつかれてなんらかの精神攻撃を受けたがために、ありもしないアテナの謝罪発言を見せられている。
なんのために?
もちろん、星矢に更なる絶望を与えることで抗う気持ちを挫くために。
その可能性が大きいですよね。
だいたいにして、アテナがバラバラになって死んでしまったら物語そのものが終わってしまうわけだし。
そう思うようにしよう!
ただ、おじいさまの回想シーンは独り語りだから、幻であるはずもないですけどね!
今回は聖闘士星矢エピソードGレクイエム第22話「『希望』そして『絶望』」の感想でした。
感想…なのかな?
いやぁ、キッツいわぁ。
前にも何度か書きましたけど、多くの聖闘士星矢スピンオフ作品の中で、エピソードGシリーズは車田先生の本編との乖離が激しく、かなりぶっ飛んだ漫画になっておりまして、好き嫌いもかなり分かれる作品ではあるのですが。
それでもこの本編から遠く離れてしまった超絶展開も楽しんで読めるようになったのですけどね。
ちょっと前の、シュラがテンセンシズにまで目覚めてすごいことになっていた時も、テンション上げながら楽しんで見ることが出来てたのですが…
城戸光政のおじいさまを出してあんなことになっちゃったってのは、さすがにやりすぎだろうとテンション下がっちゃったわけなのですよ。
今回の回想シーンを見る限り、こうなった理由はおじいさまが目の前に現れた神のようになりたいと願ったから。
女癖が悪かろうとも、アテナを守り、地上のために聖闘士たちの育成に尽力したおじいさまがそんなことしちゃダメーーー‼︎
星矢と同じく、僕も城戸光政おじいさまのおかげで疑念に包まれ、絶望してしまいそうになってしまってますよー!
はっ!マンガの中の星矢の今の気持ちとリンクしている?
これは作者の岡田芽武先生の思惑に乗ってしまっているということなのかッ⁉︎
「絶望」だらけのパンドラの箱の中に、1つだけ「希望」が残っていたといいます。
おじいさまがこんなことになってしまっているのにも、ちゃんと納得できる理由があるはず!
そう信じて…
今回はこの辺で。
いつかまたここで会いましょう。
それでもやっぱり次の展開が気になって仕方がない次回へ続きます!
コメント
いつも楽しく共感しなが見ています!
胸に抱えているモヤモヤを、的確に言葉にして頂いているような気分で、いつもスカッとしながら拝見しております!
更新楽しみにしています!
心が折れそうになりました。
アニメ版のように城戸光政翁が義父だったらさらに星矢の心が折れたと思うと………
何故前回会っていないし名乗っていないアルゲースの名前を何故星矢が叫んだのかちょっと疑問符がありました。
ブロンテスが教えたのかと言う線もありました。
アテナの死亡シーンが心を砕けましたがなぜか続篇を望みます。
城戸光政翁をキュクロプスに転生させたのはウラノスじゃないかと思います。
キュクロプスの三兄弟はアポロンの八つ当たりで死んで空位の座を与えたとか?
>名もなき雑兵さん
コメント、ありがとうございます!
モヤモヤした気持ちを書き出すと、ちゃんとまとまっていないような気もするのですが大丈夫でしょうか^^;
今週の最新話もモヤモヤしたまま書いております!
よろしくお願いします^^
>蛇使い座の黄金聖闘士さん
心折れる展開が続きますよねぇ。
ひとりぼっちの星矢へ次から次に絶望が襲い掛かるんだからもう…
闇堕ちするんじゃないか心配になるレベルです。
アルゲースと星矢は城戸邸でアテナがかっさらわれた時にご対面してると思われますが、あの時確かにアルゲースは名乗ってないんですよね…
何故に星矢が知っているのか僕も不思議でしたが、言われるようにブロンテースこと城戸光政氏が教えたのかもしれませんね。
もしくはステローペスがうっかり口を滑らせたとか^^;
流れから考えると城戸光政翁を転生させたのはウラノスの可能性が高いですよね。
そのころはポントスはまだ眠っていたんじゃないかと思われますしね。