この人があの方だなんて初見で誰がわかると言うのか。
どーも、たけGです。
12の黄金聖衣が結集した結合(シナプス)黄金聖衣を纏った星矢。
渾身の一撃でアルゲースの写し身である巨神体ヘカトンケイルを粉砕!
しかし星矢の狙いはヘカトンケイルを打ち倒す事ではなく、そこまでの一撃を放つために小宇宙を高めることにあった。
臨界点を突破した星矢の小宇宙は、地上に降り注ぐ業火をその身に受けて、浄化してゆくことが出来る。
それは、アテナがその身をもって行おうとしていた地上を救うための行為。
星矢はハーデスの呪いによって死ねない体になっており、そのため永続的に業火を受け続ける事が出来る。
かくして星矢は地上の人柱、もとい希望の灯火を燃やし続ける灯台となった。
残された人々の頭上に、澄み渡る青空を取り戻して…
えー、そんな感じでよろしかったですかね、前回の話は。
なんだか見ようによっては打ち切りエンドにも見えるような急展開ですが…
今回もネタバレになっちゃうかなぁ。
読みようによってはどう書いてもネタバレにこなっちゃうなぁ。
と、いうわけで今回も未読の方はご注意を!
まずは本編を読みましょう!
単行本待ちの方もご注意を!
聖域での戦いがいったん終了。
キュプロクスのアルゲースは天界(なのかな?)に戻り、ポントスと対面。
で、ここで予想だにしない衝撃の真実!
あれ?
アルゲース>ポントス?
え?そんな関係?
いやだって、ウラノスと思しき大神から、手足となる者たちを与えるとか言われてなかったっけ?
記憶違いかな?
神話の話で言えばポントスってクロノスの兄弟のはずなので、キュプロクスよりは間違いなく格上だとも思うんですけども。
ウラノスに仕える神としてはキュプロクスたちの方が先輩に当たるわけだから、ポントスが彼らを立てているのかな。
無印エピソードGでの手痛い経験からか、あの頃のような傲岸不遜な態度は控えめになってますからね。
あのポントス様だけに、なにやら企みもあるのかもしれませんが。
アルゲース、ポントス、そしてブロンテースによる神様会議。
聖闘士たちを消滅させたうえで地上に業火を降らせて人類を滅ぼし、地上を浄化する計画。
しかし、地上にただ1人残された聖闘士である星矢によって、その計画に誤差が生じた。
星矢が地上の、それも破壊不可能な篝火となることで業火を吸い込み続け、人類の頭上に青空を取り戻すことに成功した!
業火による地上の粛清が阻まれたのなら、次の策が必要ではと問うポントスに対して、必要ないというアルゲース。
業火による粛清は免れたとは言え、聖闘士を失った人類にもはや価値なし。
残された人類を破棄し、その魂に宿る小宇宙を全て奪いとる!
全ての人類の命を黒海(ポントス)へ還すことで、今は眠りについている大神たちも目を覚ます。
これこそが大神に仕える我らの悲願!
お前も同じであろうな?ブロンテース。
いや、城戸光政。
アルゲースの疑念じみた問いかけに、ブロンテースこと城戸光政の答えは、
ただ私は「博戯」をしております。
博戯
光政の人生それ即ち賭け事。
財を為す事は金を賭けた勝負。
女性と愛し合い子を為す事は愛を賭けた勝負。
そんな自分が、赤子の女神と神の肉体を天から与えられた。
これは人類と地上の未来を賭けた大バクチ!
自分の命を賭けた神との勝負‼︎
うーーーん、なんて言うか…
いやまぁ、この後の振り返りで語りましょうか。
光政の言い分に特に興味を持たず、なにをしようと無駄と吐き捨てるアルゲース。
これから行われるのは史上初の事業。
女神と聖闘士のいない状況で起きる『聖戦』
それは、『聖戦』とは名ばかりの、一方的な『虐殺』では?
ポントスの皮肉めいた言葉にも「構わぬ」と意に介さぬアルゲース。
地上を破壊し、新たな世界を創り上げる。
それは『聖戦』に間違いない。
その言葉を聞き、ブロンテースの鎧の中で1人ほくそ笑む光政。
『聖戦』、その言葉を待っていた…
これもまた、一縷の賭けだった。
自身が育てた女神アテナは死に、聖闘士も滅びた。
だが、『聖戦』のたびに同じ事が繰り返されるのなら、『聖戦』の名の下に大神の預かり知らぬ地で女神アテナは地上に降誕する。
そしてかつての自分と同じく、女神を育て聖闘士の復興を目指し、闘う者が現れる。
そんな『奇跡』が起きると、今も信じて賭け続けている…。
聖闘士星矢エピソードGレクイエムをご愛読いただき、ありがとうございました!
車田先生、岡田先生の次回作にご期待ください!
って、いや嘘!
嘘ですよ、んな事ないですよ!
…あれ?なんだこのデジャブ感は。
今回は聖闘士星矢エピソードGレクイエム第29話の感想でした。
いやあああああ。
そおいう展開かあああ。
ありか無しかで言えば、まあパラレルワールドのスピンオフとしてはありっちゃありで、面白い展開だとも思いますが…
なんか釈然としない思いもありまして。
要するにですよ。
アテナは消滅、星矢は地上に希望の光を灯す篝火となった。
地上にはもはや女神も聖闘士も存在しない。
もはや残された人類に抗う術はなく、神々による聖戦という名の虐殺を待つばかり。
しかしそこに次代のアテナと聖闘士が生まれて、神々と闘っていく。
そんな流れになるのかな、と思うんですけども。
それはそれで、まあ良しなのですが。
どうにもねぇ。
まず我らが星矢くん。
心も体も限界まで傷ついた末に別次元の黄金聖闘士たちの助力を得て身に纏った結合(シナプス)黄金聖衣を纏ったわけで。
この聖衣を纏った星矢の大反撃が見られると期待したんですよ。
キュプロクスのアルゲースを神をも超える力で持ってボコボコにしてくれると思ったんですよ。
だって、12の黄金聖衣が結合して1つの聖衣になってるわけですよ?
牡羊座の如く鉄壁の防御を用い、
牡牛座の如く圧倒的なパワーを乗せ、
双子座の如く次元を操り、
蟹座の如く死界の力をも利用し、
獅子座の如く光速の雷撃を繰り出し、
乙女座の如く神域に達する戦陣を展開し、
天秤座の如く多種多様な武器をも使用し、
蠍座の如く毒針を打ち込み、
射手座の如く神をも貫く矢を放ち、
山羊座の如く全てを切り裂く手刀で一刀両断し、
水瓶座の如く全てを凍て付かせ、
魚座の如く薔薇の香気で五感を奪う、
そんな圧倒的な戦いっぷりをしてくれることを期待しちゃうじゃないですか!
なのに結果は、いくらでも創り出せるらしいアルゲースのヘカトンケイルをワンパンで破壊して、あとは地上に篝火を灯す灯台となっただけ。
最終的な結果はそれでいいのかもしれないですけども、そこに至るまでの戦闘ですごいものを見たかった!
これではかなりの不完全燃焼ですよぉぉぉ。
この後、星矢が復活して結合黄金聖衣の力、見せてくれるんですかねぇ。
あと、キュプロクスのブロンテースになった城戸光政のおじいさま。
やっぱりこの方はダメだあぁぁぁ。
原作マンセー野郎の独りよがりな思いかもしれませんが、僕はやっぱり受け入れられない。
読めば読むほど違和感がありすぎて、これまでのエピソードGにおける若かりし頃のアイオリアやバーテンダーになっている氷河の比ではない。
いわく、赤子のアテナを授けられ、神の肉体まで与えられた。
これは、神からの挑戦状!
人類と地上の未来を賭けた大バクチを受けて立ったのだ!
いやもう、違和感どころの話じゃなくて。
確かに原作でも同時期に100人の愛人を作って、子供を為し、その実の子供たちを本人たちの意思に関わらず強制的に聖闘士の修行を受けさせ、結果、90人近い子供たちを死なせているという、およそ人道的とは思えない行為を人類の未来のためと称してやっちゃってるとても評価できない人物ではあるのですが。
神の肉体を得て、それを博戯だとか言って楽しみながら行うような人物ではなかったとも思うんですよ。
こんな人が、
どうしてこうなる?
今回の最後の最後、アテナは死んだが『聖戦』である以上、再びアテナは降誕し聖闘士もまた復興する、そのことに賭けている、とのモノローグが語られます。
これこそが光政の本心であるとも取れます。
好意的に解釈すると、
女神アテナを授けられ、地上に危機が迫っていることを知った光政。
しかし、そのアテナは最終的に敗北し、女神は死に聖闘士も滅びる結末を知る。
だから自らが神になるということを受け入れて星矢の前にも立ちはだかりながらも実は導き、地上が滅びるには至らず次の『聖戦』が生まれる土壌を作って、次代のアテナが降誕して地上が救われることに賭けていた。
と、いうことでしょうか。
うーーーーん、自分で書いていてもなんだかやっぱり釈然としない。
無印のエピソードGにしろ、アサシンにしろ、車田先生の描く本編以上のスケールの大きな話になっていてスピンオフの範疇を超えている気がしないでもないですが、そこは原作では端役だったアイオリアやシュラが主役を張ってたから良かったと思うんですけども。
やっぱり原作と同じ星矢が主役を張って、原作の根幹を担うキャラの(まさしく起点の)城戸光政が話に関わってくるということで違和感が大きくなっているのかもしれません。
このブロンテースとなっている城戸光政を良しとすると、光政はアテナをアイオロスから託された時点でその後の全てがわかっていて、そのために自らが神になったということで…
その後のサガの乱や、ポセイドンやハーデスとの聖戦は一体なんだったの⁉︎
ただの前哨戦だったの⁉︎
ってなことになっちゃうんですよぉぉぉ。
レクイエムこそが好きで読んでいる方には不快なこと書いてるかもしれなくて本当に申し訳ない。
だけど、僕も改めてエピソードGシリーズ読んで好きになったので、ちょっと今の展開には物申したくなっちゃったんですよねぇ。
まぁホントに原作重視派の老害な戯言なだけかもしれませんが。
辰巳サンも違和感感じてるんじゃないでしょうか…
今回はこの辺で。
いつかまたここで会いましょう。
まぁこの展開で続いている以上はそれを受け入れて、次はどうなるのかを楽しみに待ちたい次回へ続きます!
コメント
ロボット物の最終決戦みたいに盛りに盛った武装を撃ち尽くしたり追加装甲をパージしたりしながら敵陣に飛び込んでいくのを聖衣でやるのは無理があるので仕方ない部分もあるというか、技を借りるごとにその星座の意匠が消えてシンプルになっていって最後に射手座の黄金聖衣姿で立っているのが理想ではありましたね。ただ老師の呼びかけなしだといつかのフェニックス一輝戦みたいな、「ドラゴンの盾とネビュラチェーンが星矢を守るように飛んできて両腕に装着され、一輝への反撃技が氷河のダイヤモンドダストになる」っていう読者どころか戦ってる二人ですら何が起こったかわからない展開の再現になりかねないので、それを避ける&星矢の名前と持ち技に引っ掛る意味で闇を切り裂いて飛ぶ一条の流星になったという感じなのかもしれません。
光政翁の人物像については子供たちに憎まれている原作と尊敬されているアニメとの折衷案というか、こういうエキセントリックな性格ならば聖闘士の神秘に科学の力で対抗する鋼鉄聖闘士を用意するかもしれないなと個人的には思います。
>響さん
12の黄金聖衣それぞれの特色を全て発揮させて戦う、と言うのは流石に無理があるでしょうからね。
この形で着地させて正解だったのかもしれませんね。
連載読んでた当時はもっと見たいのにー!とか思ってましたが。
光政翁は単行本で読み返してもやっぱり違和感しかなかったのですが…
アサシンにおけるアイオロスと同じくパラレルゆえの別人物だと思うようにしました^^;