『聖闘士星矢EPISODE.G レクイエム』第32話「見張る者」感想:女神アテナ育成計画

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前作との繋がりや現状が少しずつ見えてきた気がしますなぁ。

どーも、たけGです。

神々による業火の粛正、それをなんとか瀬戸際で食い止めた星矢。

その後、地上に残された人々は神々の脅威に怯えつつも抗いながら生き延びていた。

そして、地上に残された島の1つであるデスクイーン島に生き残っていたフェニックス一輝と、彼が鍛えるサオリという名の少女がいた…

と、いうのが前回までの流れでしたね。

今回はいろいろ伏せられていた(?)、真実が明かされていく回。

この辺を明かさずに書くのは今回は難しいので…

いろいろとネタバレしちゃってると思います!

なので今回も未読の方はご注意を!

まず本編を読みましょう。

単行本待ちの方もご注意を!

さて、今回はいろんな事が明らかになっていきました。

まず城戸財閥の執事である辰巳徳丸サン、生存していましたね!

業火に包まれた城戸邸から無事脱出に成功されていたようで。

さすが剣道三段、辰巳徳丸。神々の粛正なんて屁でもなかったのでしょう。

まあ聖闘士ではないので消滅することもなかったのでしょうけど。

その辰巳サンと一輝との会話で明かされた真実。

サオちゃんこと、サオリと呼ばれている少女はアテナ沙織の生まれ変わり、いや本人そのもののようです。

まあ前回までにそれっぽく匂わせてはおりましたけど、それが明確になった感じですね。

聖域でのキュプロクスらとの戦いの最中、灰となって消滅したアテナ。

しかしアテナはその直後に赤子として再臨した。

車田先生のND冥王神話におけるクロノスの悪戯で幼児化したアテナと違って、それまでの記憶はないようですね。

しかし、それまでの記憶は必ず蘇る。

それまで、アテナが赤子となって生存していることを神々の目から隠し、守りながら同時に強い女神へと育成する。

それが一輝の、城戸財閥の目的であり、残された人類にとっての微かな希望。


強い女神!

アテナを守るべき聖闘士が証明してしまった今、アテナはアテナ自身で戦わなければならないということでしょうか。

思えば確かにこれまでのアテナは、強い神とは言い難かったですねぇ。

囚われる、攫われることに関してはマンガ・アニメ界のピーチ姫と呼ばれてもおかしくないくらい。

神様なのに。

白銀聖闘士のジャミアンにもあっさり攫われましたし、冥界では格下の神様と思われるヒュプノスに囚われてたし。

今回もアルゲースにとっつかまっちゃいましたし。

そして神としての防御力もないに等しい。

白銀聖闘士の矢座のトレミーが放った黄金の矢を心臓近くにまともに喰らってましたしね。

なまじ巨乳だったのが幸いして矢先が心臓までは届かなかったので即死には至らず12時間の猶予ができてましたが。

ポセイドンなんて黄金聖衣をまとった星矢が放った黄金の弓矢を触れもせず弾き返しているんですよ。

教皇が念を込めた矢だったとは言え、そこは人間の業、神の前には通用しない!と跳ね返してほしかったものですが。

ND冥王神話でも毒蛇にあっさり噛まれてましたし。

オデッセウスが神のごとき存在とは言え、アテナは神そのものですよ!

なんで「きゃあ!」だなんてあっさりと噛まれてしまうのか。

まあそこは14歳までは人間として育てられたというのもあるかもしれませんね。

自分が神だなんて自覚してなかったわけですから。

戦闘力については心もとなかったアテナ沙織ですが、赤子に転生しゼロからの再スタートになった女神様。

一輝に鍛え直してもらうことで強い女神へと生まれ変わるのでしょうか。

本当に女神サオリちゃんが主役になってしまうのでしょうか…

そんなサオリちゃんは、ちょっびり懐かしい人と出会ってました。

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ナターシャだあああ!

これまで匂わせはあったけど、明確に前作アサシンとの繋がりのあるキャラが出てきましたね。

レクイエムから読み始めた方に説明しますと、前作の「エピソードGアサシン」においてナターシャちゃんは敵として登場したキャラでした。

それも顔のない者と呼ばれる暗殺者集団の1人、ワダツミの器として、少女たちの遺体を繋ぎ合わせて作られた魂なき存在だったんですね。

ところがワダツミが肉体から引き離されて、ただの亡骸となったその身に別の魂が宿って意識と自我が生まれた。

その少女がナターシャちゃんだったのです。

ちなみに名前が無かったこの子にナターシャと名付けたのは、水瓶座の黄金聖闘士にしてバーテンダーを営んでる元キグナスの氷河さん。

思いつかなかったからと言って、養女として引き取った子供に母親の名前をつけるだなんてさすがといいますか。

というわけで、ナターシャちゃんの言うパパってのが氷河なのですが、じゃあナターシャちゃんの言うマーマってのは誰なのか。

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パパである氷河と並ぶマーマ。

仲睦まじい夫婦の姿に見えますねぇ。

氷河って原作はともかくとして、アニメ版では意外と恋多き男だったんですよね。

エピソードGシリーズはアニメ版の設定を持ち込んでいるところもあるし、このマーマは星の子学園の絵梨衣ちゃんか、はたまたアスガルドのフレアちゃんなのか。

いやいや原作準拠で行くならばブルーグラードのナターシャちゃんってセレクトもあるのか⁉︎

とか、氷河の恋の遍歴に思いを巡らせてみたくなりますが、さにあらず!


このマーマは、アンドロメダ瞬
(この世界では既に乙女座の黄金聖闘士ですが)その人なのです!

あ、さすがにエピソードGとはいえ、Netflix版の女性になっちゃった瞬ちゃんまではカバーしてませんよ。

この世界おいても瞬はれっきとした男性です。

じゃあなぜにナターシャちゃんは瞬をマーマだなんて呼んでいるのか。

まあナターシャちゃんが瞬を初めて見て女性だと思い込んじゃったようですね。

鳥の刷り込みみたいなものでしょうか。

この辺のエピソードは面白いので、興味があったらぜひ「エピソードGアサシン」も読んでほしいところです。

レクイエムを読んでいるのなら、その絵柄にも抵抗なく読むこと出来ると思いますしね。

しかし、ナターシャちゃんですよ。

ナターシャちゃんが生存してるってことは吉乃ちゃんも生きてるんでしょうね。

シュラが出てきた時に一コマだけ、後ろ姿が確認できましたし。

別次元の女神アテナである可能性があった吉乃ちゃんも、このレクイエムの世界でなんらかの役割を持っているのか、気になるところです。

そしてナターシャちゃんによるとパパとマーマ、つまり氷河と瞬も突然消えてしまったようで。

やはり天が黒キ海に覆われて守護星座が消えてしまった時に邪武たちと同様に彼等も消えてしまったようです。

おそらくは紫龍も同様だろうなぁ。

春麗は無事だとは思いますが…

父と母が目の前で突然消えてしまい、泣いていた彼女を一輝が保護したのですね。

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兄さん、自分の弟がナターシャのマーマだと認めてるし。

母親、とまでは言ってませんが。

さすが弟の顔と瓜二つの少女に恋していただけありますな。

しかしナターシャちゃんも大人になりました。

サオちゃんが14歳くらいと見積もって、あの頃のナターシャちゃんが4〜5歳か…

少し幼くみえるけども元々が遺体のツギハギの体だし、年齢的に18歳くらいかなあとか想像していたら、ここで更にサオリちゃんの口から衝撃の事実が!

私…まだ3歳だよ?


さっ…さんさいぃー‼︎

サオリちゃん、3歳でちたか!

さすが女神様、かぐや姫のごとき急成長を遂げていたようですね。

つまりは聖域での星矢の戦いからまだ3年程度しか経ってない計算か…

孤児院にいる子供たち、サオリちゃんのことをサオ姉ちゃんとか呼んでましたが、子供たちの方がサオリちゃんより年上の可能性が出てきました!

そして一輝。

一輝も氷河や瞬、邪武ら他の聖闘士と同様、3年前のあの日あの時に死んでいた。

守護星座の消滅とともに自身も消滅していた。

しかし一輝だけ1人戻ってきた。

なぜ戻ってきたのか。

不死鳥、フェニックスであるが故に灰の中から復活したというのか。

否、不死鳥として復活するのなら星矢が1人で巨神たちと戦っていたその刻に戻ってくるべきだった。

しかし自分が戻ってきたのは戦いが終わった後、星矢がその身を燃やし、世界が救われた後。

そのタイミングで戻ってきたのは自分の意思ではなく、それは神の意志。


女神アテナの、沙織の意志!

その意味に思いを巡らせる一輝の眼前に、空から何者かが舞い降りる。

神々は星1つの復活も見逃してなかった!

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神々が放った神兵、見張る者(グリゴリ)!

デスクイーン島の火口を舞台に、フェニックス一輝の戦いが幕を開ける⁉︎

今回は聖闘士星矢エピソードGレクイエム第32話の感想でした。

星矢がその身を挺して地上の滅亡をなんとか防いだ戦い。

その後が朧げながら見えてきましたね。

アテナ沙織が消滅したその後、アテナはすぐに降誕していた。

城戸財閥はその事を察していたのか、それともアテナ自身がもしくはブロンテースとなった城戸光政が、こうなる事を事前に伝えていたのか。

案外早くに赤子のアテナは保護されていたようですね。

そうして聖闘士なくとも1人で戦える強い女神を育成していた。

そして、そのアテナを護り、鍛えるためのようにフェニックス一輝が帰還した。

それが女神アテナの意志であったというのなら…


アテナ沙織とブロンテースとなったおじいさまが最初から結託して神々への反攻計画を企てていたとか考えてしまうんですけども⁉︎

あの女神サマ、かなりの女優っぷりだったからなぁ。

今回はこの辺で。

いつかまたここで会いましょう。

次回は一輝兄さんの戦いが見られるのかな。

車田先生の本編だったら神の尖兵ぐらい鳳翼天翔一発で吹っ飛ばしてしまいそうなもんですが、果たしてどんな戦いとなるのか期待したい次回へ続きます!



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コメント

  1. より:

    ネトフリ版のアンドロメダ瞬が女の子になったことで特に海外のファンが大騒ぎだったとか。自分は未視聴なので「担当の星座に性別揃えられてもなあ、ハーデス編書くとき困らないか?」くらいの感想でしたね。
    神兵グリゴリはアザゼルとかが属する堕天使集団の名前からとっているようなので、やっぱり第3部は岡田先生なりの天界編で転生光政翁はイカロス斗馬の立ち位置なんでしょう。

  2. たけG より:

    >響さん
    ネトフリ版、僕も見てません。
    いやもう瞬が女性になったことで大騒ぎした一人です。
    X等で声に出して発信したわけではないですが、自分の中でこのネトフリ版は見限りました。
    劇場版のLOSでも一部黄金聖闘士の性別が変わってましたが、あれは劇場版単品の別物として楽しむことが出来たのですが、ネトフリ版は原作をなぞったリメイク的な作りのはずなのにこんな改悪されてガッカリしたのです。
    まあいずれ機会があれば見るかもしれませんが…
    ちゃんとしたリメイクを本当に切望してるのですが、車田先生自身が原作のFEでセリフの入れ替えと言う改悪やっちゃってるから期待出来ないかなぁ。
    ジャンプで連載していた頃の作風を愛してるだけの老害的な意見なのかもしれないですけど。
    岡田先生なりの天界編、面白い解釈ですね。
    個人的にアニメの天界編は大好きなので。
    でも、光政翁がアニメ版のイカロス斗馬なのはちょっと嫌だなぁ(笑)

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