キン肉マン第395話「バベルの試練の真意‼︎の巻」感想・これがロビンの生きる道

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お互いの言葉をぶつけ合う対話回。

それがなぜにこんなにも面白いのか。

どーも、たけGです。

白熱するロビンマスクと超神ランペイジマンの一戦。

互いの意地と意地が一歩も引かぬ好勝負を展開。

遂にはロビンマスクの仮面の古傷が口開く。

何度直しても開くのがクセになってしまった古傷。

しかし、この傷が開くたびに思い出せる。

私の闘い続ける意味を!

というのが前回までの流れでした。

今回は対話回。

今後の話の展開に関わるかもしれないことについても語っていますので…

ネタバレ含んでるかもしれません!

なのでやっぱり、未読の方はご注意を!

まず本編を読みましょう!

単行本待ちの方もご注意を!

今回はロビンマスクとランペイジマンによる対話回!

語られるはロビンマスクのキン肉マンに対する友としての、ライバルとしてのリスペクト。

そして、その想いに繋がるが故の、今回の超神との戦いに臨む自身の決意表明。

対するランペイジマンは、そのロビンの想いを知ったうえで今回の戦い、バベルの塔における試練の真意を語るのです。

まずはロビン。

ランペイジマンとの戦いの最中に開いた、鉄仮面の古傷。

それは最初のキン肉マンとの戦いで傷ついたもの。

キン肉マンによって傷つけられたもの。

それは仮面に開いた穴なのか、切り裂かれたプライドなのか。

当初はそれが屈辱でしかなかった。

しかし今となっては、この傷すらも愛おしい。

修復しても修復しても、なかなか埋めることのできない傷跡。

それはひとえに、キン肉マンに勝利してこそ埋まる傷跡。

決して埋まらぬ傷を完璧に埋めるために、どこまでも強くなっていけるのだから。

キン肉マンに勝って、傷が埋まるとともに心の空隙も埋まってしまうのか。

想いを果たした時に胸に去来するのは、宿願を果たした歓喜なのか、目標を失った虚無なのか。

ドラゴンボールの孫悟空のように、まだまだ強え奴と闘いてえ!となるのか。

あしたのジョーの矢吹丈のように真っ白に燃え尽きてしまうのか。

そんなことは、実際にその時が来ないとわかるものではない!


この道を行けば、どうなるものか。

危ぶむなかれ、危ぶめば道はなし。

踏み出せば、その一歩が道となり、その一歩が道となる。

迷わず行けよ、行けばわかるさ!

まさにロビン道!

キン肉マンに勝利した時、自分の気持ちがどうなるものか、自分の目指すべき道は新たに開かれるのか、見失うのか。

そんなことは、キン肉マンに勝ってからでないとわかるものではない!

その想いを、迷わず歩いていくと言う決意を、意中の相手であるキン肉マンに宣言してきたロビンマスク。

そんなことを臆面もなく言える相手こそ、わが人生最大の友。

そのことを確認するために、私はその友を倒すのだ!

これこそが超人の生きる道、生きることの素晴らしさ!

そんな素晴らしい超人たちの世界を脅かそうと下天してきた超神たち。


おまんら、絶対に許さんぜよ‼

とばかりに固く意を決するロビンマスク!

かっ、カッコいい!

カッコよすぎるぜロビンマスク!

まさに、かっこいいのう、ロビンってやつは…

そんなロビンを見て得心したように笑うランペイジマン。

ロビンに対して言い放ちます。


お前は似ている!

調和の神の在り方に!

調和の神は、下界を恐怖でおとしいれようとするような破壊者ではない。

むしろこの世の理想的な姿を思案し続けている。

それは、地上の超人たちを庇護しようとしたザ・マンと同じように。

やり方は違えど、ザ・マンも調和の神のやり方を完全に否定しているわけではなかった。

調和の神とザ・マンの関係、

それは、ロビンマスクが今話した、キン肉マンとの関係にも似ている。

そして、ランペイジマンが唐突に語る、エネルギーの話。

この世界における様々なエネルギーの総量。

それには限界があり、無尽蔵に膨らんでいけるものではない。

しかし、超人たちのエネルギー量だけがどんどん膨らんでいっている。

その反面、世界における異常気象は激しさを増し、天変地異も頻発している。

地球と同じような惑星、オメガの星も今、消滅の危機に瀕している。

その根本的な原因はなんだというのか。

それこそが超人のパワー。

超人という種にこの世のパワーが集中した結果、この世における他の存在を圧迫し続けていることになっている。

それが現実!

そして調和の神は、その名の通りにあるべき調和を取り戻すべく動き始めた。

世界を終わらせないために!

なんだか昨今の環境問題にも通じるような展開になってきましたね。

現実の世界においては発展しすぎた文明が、地球環境を圧迫し気温の変動や環境の破壊にまで影響を及ぼしていってます。

人間社会の文明の発展は、人間の暮らしをより良くしていこうと発展していったものであって、決して最初から地球を破壊してしまおうというものではなかったわけで。

しかし結果的にそれが環境汚染などに繋がっていってしまっているのが現実。

そして、キン肉マンの世界における超人、特に正義超人たちは地球の平和を守るため、より強大な力を持つ敵、悪魔超人や完璧超人たちと戦い、勝利するためにより強くなっていった。

地球の平和のため、結果としてそれが世界の調和を崩しているのだとしたら…?

まさに今の地球における環境問題と重なる部分があります。

超人の場合はそれが、星のエネルギーが超人のパワーと直結しているということなのでしょうかね。

そしてただ単に超人という種を滅ぼすのが目的であったわけではなく、世界のバランスを保つための行動であったとのこと。

今回のバベルの塔における試練とは、この世のバランスを保つために共に動いてくれる同志を見出すこと。

試されているのは超人だけではない、超神たちも同様に試練を受けているのだと。

他の超神たちはそのことに気づいているかどうかはわからないが、ランペイジマンは、その調和の神の真意を知った上で共に下天してきた。

そんな調和の神をよく知るランペイジマンが言う。

ロビンマスク、お前は調和の神に似ている!

ここまでの戦いの見立てで、合格としてもいい。

このまま試合を中止して、本格的に我らの同志とならないか?

戦いの終了を提案し、握手を求めるように手を差し出すランペイジマン。

ランペイジ、乱暴者の名にそぐわぬ戦いぶりを発揮してきたにも関わらず、ここにきて無用の戦いは好まぬというランペイジマンの言葉にシンパシーを感じたか。

差し出された手を握り返すロビンマスク。

しかし、次の瞬間にはその手をねじり上げていた!

ロビンマスクは確かにランペイジマンから語られた話に感じるものがあったようです。

本当に正しいのはお前たちなのかもしれない。

しかし言葉だけで同志となったところで、お前たちは私を真の意味で認めはしないだろう。

調和の神が私と似ていると言うのなら尚更!

お前を倒すぐらいのことをしなければ認めないはず。

だから私は闘い続ける!

戦うことでわかりあう。

わかりあうために戦う。

それが正義超人魂!

正義超人の生き様を体現したかのようなロビンマスク。

必ずお前を倒す!と、ランペイジマンの右腕を捻り上げ、もう片方の腕でチョークスリーパーに極めたままバックドロップ気味のスープレックスで投げ落とした!

今回はキン肉マン第395話の感想でした。

いやあ、今回もアツかったですね!

戦いの描写は最後のスープレックスの時のみ。

あとはロビンマスクとランペイジマンの対話に終始しましたね。

そんなほぼ対話のみの回でどうしてこんなにアツいのか。

ゆでたまご先生のストーリーテリングには目を見張るものがあります。

ロビンが語るは親友であるキン肉マンへの想いでしたね。

ロビンの心の根底にあるのは、揺るぎないキン肉マンへのリスペクト。

愛と言っても過言ではありません。

愛ゆえに友であるキン肉マンと闘い、勝利したい。

友であることを確認するために友を倒すのだ!

言ってることはよくわからんが、とにかくすごい自信だ!

まさに屁のつっぱりはいらぬ正義超人道、その体現者ロビンマスク。

一方のランペイジマンが語ったのは此度の戦いの、調和の神の真意でした。

超人のパワーが増大したことによって歪になってしまったこの世のバランスの調和を保つ。

そのことこそが調和の神の真の狙いだった。

そのための同志のなる者の選定試験こそがこのバベルの塔の試練だったというわけです。

試練のその先に何があるのか。

ネプチューンマンとジェロニモが見たバベルの塔の頂上からの光景、リヴァイアサンの言っていた天界の危機。

スクリューキッドとケンダマンを襲った謎の勢力。

そこへ繋がっていくのか、興味は尽きませんが…

まずはロビンマスクとランペイジマンの試合の行方ですね。

序盤の手探りから今回の対話回を経て、次回は大きな動きがありそうな予感がしますよ〜。

今回はこの辺で。

いつかまたここで会いましょう。

今度はやっぱりバトルでアツくなりたい次回へ続きます!




コメント

  1. ヤス より:

    ロビンのラフファイトで荒れた試合になると思っていたら、お互いに噛み合ったいい試合になってますね。ランペイジマンは砲撃は許せないけど、フォークで額を出血させたりするのは好きそう。プロレス大好きな神様いいですね。
    ロビンの握手からの不意打ちも、わかっているじゃないとにやにやしながら食らってそうです。

  2. たけG より:

    >ヤスさん
    ランペイジマン、いいキャラしてますね!
    レオパルドンはかわいそうだけども、少し役不足だったというところでしょうか。
    ロビンとの試合も楽しくて仕方がない思いが溢れているようですね。

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