「神」にしてやろう。
とか言われたらアナタはどうしますか?
どーも、たけGです。
デスクイーン島の孤児院で育てられていた少女のうち1人。
赤毛の髪の少女は、かつての暗黒聖闘士の首魁、ジャンゴの娘だった!
今となってはジャンゴって誰さ⁉︎みたいな人もいるのでは⁉︎
と、いうのが前回のお話でしたね。
え?それだけじゃなかった?
あっ!サオリちゃんもポントス様とご対面して大ピンチの回でした。
しかも、お前は女神アテナだと真実を告げられてしまうオマケ付き。
真実を知ったサオリはどうする?
今回はどちらかというと対話回。
(というかグリゴリ倒して以降はずっとそうか)
ネタバレには配慮するつもりですが、今回もその線引きが難しい回だなぁ。
なのでやっぱり未読の方はご注意を!
まず本編を読みましょう!
単行本待ちの方もご注意を!
自身が女神アテナであると告げられたサオリちゃん。
私が…アテナ…?
秘められていた自分の秘密を唐突に告げられた瞬間。
育ての親である孫悟飯を死なせてしまったのは無意識に大猿と化していた自分の仕業だったと知った悟空しかり。
自身がドルガルア王の娘であり、弟だと思っていたデニムとは赤の他人であった事を知らされたカチュア・パウエル(本名ベルサリア)しかり。
衝撃の真実を聞くと大抵の人は動揺するもんです。
(自身がキン肉星の王子だと知らされたキン肉マンはそこまで動揺しなかったかな…)
サオリちゃんは動揺する前にどちらかと言えば困惑。
そりゃあ自分が人間ではなく神様だなんて言われた日には、は?と思ってしまうでしょうね。
しかしそれを告げてるのも人間ではなく神様。
さすがに思考が追いつかないサオリへ、ポントス様が続けます。
己を知らぬとは悲しい事だと思わぬか?
自分が何者かを知らされず、ただ闘う事のみ強いられている。
それは本当に愛され、大切にされていると言えるのか?
サオリに絶望を与えようと揺さぶってきますポントス様。
「現世」は本当にお前があるべき場所なのか。
お前は人の想いという見えない鎖によって、人の世に「囚われている」
お前は本来であれば輝ける大神。
人の世の遥か高みに君臨出来る存在。
そんな大神がなぜ人の世に堕ちて生きているのか。
それは本当に、お前の望んだ生き方なのか?
戸惑いを払拭するように、ポントスの言葉を遮るべく拳を撃つサオリ。
しかしそんな事には意も介さず言葉を続けるポントス様。
この地上は本当にお前が在るべき世界なのか?
お前にはもっと相応しい世界が存在している。
我が手を取るが良い。
神に相応しき世界へ導いてやろう。
人と共に生きる必要などない。
今こそ目覚めの刻。
お前は己の意思で、「神」を選べる。
神であるポントスが人として生きているサオリを神へと誘っているわけですが、人の世にも通じるものがありますね。
小さな会社で成果を挙げている人材を、大企業がスカウトという形で引き抜きを行う。
小さな会社には自分を育ててくれた感謝の気持ちがある。
一緒に働いてきた同僚たちへの情もある。
だけど、燻っている気持ちもある。
もっと大きな成果を上げられる仕事がしたい。
収入も多い方がいい。
そんな中で囁いてくる甘言。
この小さな会社はお前が本当に在るべき場所なのか?
お前ならもっと高みに立てる場所がある。
もっと高く評価してくれる場所がある。
さあ、今こそ選択の時だ。
お前にもっと相応しい会社へ導いてやろう。
僕のような小さな人間たと、それまでの職場への情を捨て、この甘言にあっさりと乗ってしまうでしょうねぇ。
ですが、自分が輝ける女神たと知らされたサオリの選択は…
場所は変わって天界(なのかな?)
そこではステローペス様が再生されておりました。
良かった。
いいキャラしてたからなステローペス様。
今後また再登場…
するかどうかはわからないなぁ。
見守るブロンテースが、
悠久の時を得た神ならば、いつかは復活なさるでしょう。
とか言ってるし。
それこそ時間を超越した神様たちにとってのいつかは、何十年も何百年も先のことになったって不思議ではないわけで。
このレクイエムでの再登場、見てみたいですけどねえ。
そんなステローペスの再生を見守るブロンテース、そしてアルゲース。
「神」は不死だからこそ「神」
決して滅びる事のない永遠を生きる。
お前にも覚えがあるだろうブロンテース?
何やら含みのある目でブロンテース、つまりは城戸光政翁に睨みをきかすアルゲース様。
人から神になることを選択した光政翁、とりわけアテナと関わり深いこの男の事を信用出来てないのかもしれません。
お前も元は人の身。
若い姿を保ちながら永遠を生きる道を選択した。
人から神へ生まれ変わる選択をした。
それは誰であっても例外なく抗うことの出来ない。
誘惑に満ちた甘美なる選択。
その誘惑に抗える者など存在しない。
人は必ず、「神」を選ぶ。
アルゲースの断言的な言い方に「御意」と同意するブロンデースこと城戸の爺さん。
人は誰しも夢見る。
光り輝く永遠の世界を神として歩き続ける。
その誘惑を断れるほど人は強くない。
神として生きることの出来る、甘美なる誘惑。
しかし…
それを、誰しもが受け入れるとは限らない。
内心、最後の最後でアルゲースの言葉を否定する爺さん。
やはりこの爺さん、何か目論見があって神の仲間入りしてそうですね。
問題は、サオリの前世(に、なるのかな)的な城戸沙織お嬢様もお爺様の目論見を知っていたのかどうか、というところ。
サオリちゃんの記憶が戻ったら、その辺の謎も明らかになるのでしょうか。
さらにもう一点。
アルゲースがブロンテースに対してこのような話をしてるということは、ポントス様の行動は筒抜けということでしょうか。
ポントス様、大神に知られる前にアテナを理解したいとか言ってましたけど。
まあ腹黒さに関してはポントス様はアルゲースや光政の爺様よりも一枚も二枚も上手だと思うので、筒抜けなのは承知の上で動いてそうな気もしますけどね。
そんなポントス様が、我が手を取れと差し出した手に向かって、自分の手を伸ばすサオリちゃん。
しかしその手はポントス様の手を握り返す事はなく、ジャンケンポン!とチョキで返した。
チョキで私の勝ち!なんつって。
城戸沙織お嬢様なら絶対にしないようなシャレが効いていて、かつ子供じみた返し方。
ま、サオリちゃん見た目はこんなでも3歳ですからね。
アタチ3歳なサオリちゃん。
神様とか人とかよく分からないケド…
私は私のままでいいのは分かる。
お師様が何も言わなかったのは、きっとそんなこと必要はないと思ったから。
だいたいお師様、あんまり喋らないし!
群れるのが嫌いな一輝兄さん、どちらかと言えば無口さんですね。
確かにそんなに喋る方ではないので、お前はアテナなんだ、だからこうするべきなのだ、とかは言いそうにないなぁ。
まあ、アニメオリジナルのアスガルド編では饒舌なくらいに語ってましたけどね兄さん。
話さなくてもお師様は見せてくれる。
強いってなんなのか。
闘うってなんなのか。
私はお師様みたいな存在になりたい!
自分の痛みを恐れず、
傷つく事を厭わず、
誰かの為に闘う気高き者になりたい!
人や神なんて関係なくいつだって、強い事に正しい存在でいたい。
だから私は私の意志で選ぶ。
自分が何者かを。
人の側で人と共に人を守る者になりたい。
サオリちゃんの決意表明。
これが私の生きる道!
サオリの想いを聞いて、他の神様ならくだらん、とか、神にあるまじき言葉、とか言って吐き捨てそうなもんですが、さすがポントス様は器が違います。
成る程、良い師に巡り会えているようだ。
しかしそれで終わらないのが大神ポントス様。
それはあくまで人としての教義であり神には必要のない教え。
その想いを捨てる事は出来ぬのか?
と、神として歩む為に人としての想いを捨てるよう念押し。
しかしサオリちゃん。
想いを捨てるなんて、簡単に出来ないし、
捨てるつもりもありません!
ポントス様の最後の誘いを突っぱねました。
フラれ続けたポントス様。
では、「捨てる」のではなく「忘れてもらう」
全て忘れてゼロになった上で、人としてではなく神として生きる道を教えよう!
これは「ダイの大冒険」でバランが息子のダイの人としての記憶を消去して竜の騎士として育て直そうとした記憶操作だ!
いやいや、ポントス様の狙いは更にその上をいく!
神は死ぬ事はない。
肉体が滅びてもまた生まれ変わり、降臨する。
再び降臨し直したアテナに改めて神としての教義を教えればいい。
つまりはもう一回アテナを殺し、赤子として生まれ変わったところを今度は神様が拾い、神として育て直せばいい。
神様の神様によるアテナ育成計画発動!
故にアテナよ、今一度、滅びよ。
サオリちゃん、絶体絶命のピーーーンチ‼︎
弟や仲間が本当に絶体絶命のピンチになるギリギリまで助けに来ない悪いクセを持つ一輝兄さん!
来るなら今ですよーーー!
今回は聖闘士星矢エピソードGレクイエム第37話の感想でした。
神とは、人とはなんぞや?といった独眼鉄パイセン的な問答回でしたな。
神として生きる甘美な誘惑。
若い頃の肉体を保ちながら、永遠の時を生きる。
人よりも遥かに高みの存在として…
城戸光政の爺さんはその誘惑に抗えずに神となる道を選んだようですが(まあ他にも理由あるっぽいですが)…
エピソードGシリーズの神様の世界って生まれ変わりたいと思えるほど魅力的にも思えないのですが。
ステローペス様の話によると、階級によって生活に明確な差があるっぽいし。
大地は聖闘士の血肉で出来てるんですよ?
そう思うと気にせず外を歩き回るなんて事も出来やしない。
そんな思いを超越するというのが神様という存在なんでしょうけども。
まぁポントス様が目の前に来て、
お前は実は太陽神アポロンだ!
とか言われたら、僕はもちろん
とんでもねぇ、あたしゃ神様だよ。
と言ってホイホイ差し伸べられた手を取ってしまうんだろうなぁ。
そんな神様の甘美な誘いを断ったサオリちゃんに迫る危機。
お師様…一輝兄さんは間に合うのか⁉︎
間に合うとは思うけど。
今回はこの辺で。
いつかまたここで会いましょう。
城戸光政翁にはホント慣れないなぁと思いながら次回へ続きます!
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