キン肉マン第415話「最上階からの景色‼︎の巻」感想・それでも社長と面と向かってちゃん付け呼びする度胸はない。

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今回、バッファローマンは出ませんが、試合の中継を観戦していた超人たちが、どのような感想をもったのか気になりませんか?

どーも、たけGです。

圧倒的な強さのザ・ワンを前になす術ないバッファローマン。

遂に鳴り響くテンカウント。

あっけなくも敗北を喫する結末となってしまった!

ザ・ワンの誘いを蹴っての敗北、後はその手による死を待つのみ。

しかしザ・ワンは再び手を差し伸べる。

やはりお前はこのまま死なせるのは惜しい。

お前はまだまだ強くなる。

この先に待つ戦いで、鍛え上げたお前を当てたい相手がいる。

何よりも、このバベルの塔の試練で私が待っていたのは、ザ・マンご自慢のキン肉マンではなく、バッファローマン、お前なのだから!

これでもかと言わんばかりのザ・ワンの口説き文句にバッファローマンも遂に陥落!

ザ・ワンに弟子入りする事を決めたのだった!

と、いうのが前回の流れでした。

バベルの塔での全試合が終わった今回からは、会話中心のいわばインターバル回。

なのにめちゃめちゃ盛り上がります!

ネタバレは…

あれについては書いてしまうかなあ。

書いちゃうなあ。

なので今回もやっぱり、未読の方はご注意を!

まず本編を読みましょう!

単行本待ちの方もご注意を!

バベルの塔、その遥か天空の彼方の最上階。

一瞬、塔のてっぺんを覆ってる暗雲がサタン様に見えたのは僕だけでしょうか。


ゲリョゲリョゲリョ〜

なぜにここでサタン様?

それは後ほど…

最上階に集いし、戦い抜いた超人たち。

ジェロニモ、ネプチューンマン、ウォーズマン、アシュラマン、ロビンマスク、

そしてキン肉マンとミート。

タイミング的にキン肉マンが試合を終えた直後でしょうか。

バッファローマンはまだ試合中かな。

あ、いや、結構試合時間短かったようだし、キン肉マンとミートが移動している間に意外と決着はついてるのかも。

知らぬはキン肉マンたちのみ…なのかもですよ。

なぜってそれは…

これも後ほど。

まぁその試合については実況付きで放送されていたので、地上のテリーマンやラーメンマン、ザ・ニンジャやブラックホール、それにソルジャー隊長やブロッケンJrも、試合結果からのバッファローマン決断の瞬間を目の当たりにしてたでしょうね。

ブロッケンなんて、


「事情がなんであれ、オレたち超人を滅ぼそうとしている超神の親玉と手を結ぶだなんて見損なったぜ!チキショウ!」

とか言ってるところにソルジャー隊長ことアタル兄さんが、


「だまらんかーブロッケンー!バッファローマンにはバッファローマンの考えがあるのだ。男というものはただ黙って見守ればいいのだ」

とか言ってるのかも。

いや、実はそうではなく、


「(そ、そうなんだよブロッケン。わたしもそう言ってやりたかったんだ…。しかし隊長という立場としてかつての部下でもあるバッファローマンに対して、そんな発言はできなかった…。そんなわたしの気持ちを代弁してくれたブロッケンよ。お前を引っ張り出して本当に良かったと思っている!)」

とか考えてたら嫌だなぁ。

そんな妄想ラプソディはさておいて、なんだか微妙な空気が流れていて気まずい空気が流れているリアルディールズの面々。

この場で更にバッファローマンの決断が伝わったら、すごい拗れそうだと思いませんか?

そんな場に、バッファローマン以外でいない超人がいることに気づくキン肉マン。

サンシャインがいないことをアシュラマンに問いただすと、アシュラマンは相棒が戦死したことを悲痛な表情で伝える。


師の仇に固執し、冷静な判断が出来なかったアシュラマンにその思いを遂げさせるためにその命を散らせたサンシャイン。

サンシャインの犠牲があったからこそ、自分はここまで上がって来れた。

それを思うと、一人の超人としてここまで来た意味を考え、果たさねばならん。


一人の超人として。

悪魔でも正義でも、完璧でもない。

一人の超人として、ここで改めて全員と話し合い、自分はどういう態度を取るべきかをじっくりと考えたい。

既に自分の取るべき道を選択したバッファローマンのことを知ると、1番食ってかかりそうな気がするなぁ、アシュラマン。

そしてもう一人、ロビンマスク。

バベルの塔の1階でのやり取りからキン肉マンやウォーズマンとの間に微妙な距離が出来てしまってます。

この場における、なんとなくな気まずい雰囲気を作り出しているのは間違いなくロビンだと思いますが、バッファローマンの決意を知ったとしたらロビンはどう判断するのか。

ランペイジマンから調和の神の同志になれと言われているロビンが、調和の神、ザ・ワンと出会ったらどんな判断をするのか。

ザ・ワンについたバッファローマンを見たらどう思うのか。

ここも気になるポイントですねぇ。

そしていよいよ我々読者の目の前に露わになった天界の様子。

神々の住まう天界、その今の姿とは…


ゲエエ〜〜〜ッ‼︎

驚くキン肉マン、そして読者である僕!


キン肉マン世界における天界は、ギリシア様式の建造物が並ぶ天界だった!

そう、聖闘士星矢に代表されるギリシア神話の神々の住まう天上界が大体こんなイメージ。

オリンポスと呼ばれているか。

まぁザ・マンの慈悲の神としての姿も、見た目は月桂冠を被ったギリシア神話の神様って感じで、周囲から聖紆麈さま!とか言われてもおかしくない全体図ですしね。

By.魁!男塾。

あ、あんなとこにパルテノンが‼︎(いません)

ええっ?驚くポイント、間違ってる?

そうでしたそうでした。

天界の街並みではなく、危機について語ってるんだった。

そのギリシア様式の建築物が並ぶ展開を覆う脅威とは…


ゲエエ〜〜〜ッ‼︎

そこに浮かぶはアポロンウインド!

かつて夢の超人タッグ編でのヘルミッショネルズとの試合時に、マグネットパワーを封じるためにキン肉マンが閉じることに成功したアポロンウインドが目の前に再び!

(Ⅱ世の究極のタッグ編を正史としたら、時間超人が時を巻き戻したためにアポロンウインドも復活していると思いますが…まぁそこには繋がらないようなので割愛)

しかし、あの時の、地球のパワーを放出する穴だったアポロンウインドに対し天界を覆うそれは、まるでブラックホールのようにあらゆるものを吸い込む穴!

そしてそれは、かつてのアポロンウインドに比べてもあまりに巨大!

アポロンウインドからの力でマグネットパワーを得ていたネプチューンマンも、こちらの穴については見たことも聞いたこともなく、見当もつかないとのことです。

そしたら一体なんなのさ!

マグネットパワーの第一発見者であるサイコマンだったら、事情は赤っていそうですけどね。

戸惑う仲間達を前に、ここで超人博士、ロビンマスクがようやく口を開く。


ランペイジマンが言っていたこの世の歪みとは、こういうことだったのか。

ランペイジマンがロビンに伝えた世界の真実。


世界のエネルギーの総量は実は決まっていて無尽蔵に使えるわけではない。

しかし近年において超人の使用するエネルギーは異常なまでに増大し、膨らみ続けている。

一方で世界においては異常気象が各地で起こり、天変地異とも呼べる事態が頻発している。

地球と同じような環境であったはずのオメガの星は滅亡の危機に瀕している。

そうなっている理由はまさに"超人"。

超人という種にエネルギーが集中してしまい、その他の存在を圧迫しつつあるのが現在の世界の、宇宙の真実!

それが、ロビンがランペイジマンから聞いた話より大まかに出した推測です。

目の前に広がる破滅的な光景の原因が自分たち超人にあると聞き、驚きを露わにするキン肉マン。

その背後から突如浮かび上がるビジョン。


ああ、その認識で大きく間違えていない。

いきなり現れたザ・マンに対してキン肉マン、


うおっ、ザ・マンちゃん!

ザ・マンちゃんって(笑)

まがりなりにも超人閻魔であり、かつては慈悲の神と呼ばれたザ・マンをちゃん付けで呼ぶキン肉マンの度量。

これは、親しくなったら誰とでも自然でくだけた態度で接することの出来るキン肉マンの人柄であり、誰からも愛される理由なのでしょう。

一方で、キン肉マンとは言え、誰かれ構わずというわけてはなく相手によって節度はわきまえているのではないかと思えもします。

悪魔将軍に対して、将軍ちゃんだとかゴールドちゃんだとかは決して言わないだろうし、自分の父親の叔父にあたるネメシスもちゃん付けすることはないのではないかと。

おそらくキン肉マンは無意識的に、ザ・マンはシャレの通じる相手というのがわかっているのでしょうね。

そしてザ・マン自身も普段は厳格に見えて気心の知れた相手とは気さくに話せるような一面を持っているのではないでしょうか。

実社会でもいるじゃないですか。

シャレの通じる上司、全く通じない上司。

シャレの通じない、厳しいだけの上司はどんなに仕事が出来ても一緒に仕事してたらストレスばかり溜まりますよね。

精神的によろしくない。

かと言ってシャレが通じるばかりか緩みっぱなしの上司だと業務全体自体が伸び悩む恐れもあります。

仕事に対しては厳しくとも、緩めるところは緩める、それが理想の上司像なのではないかと思うので、ザ・マンちゃん、きっとキン肉マンにとって理想的な上司なんでしょうねえ。

しかし、ザ・マンちゃん、このタイミングでブーンと現れるとは、この最上階での気まずい雰囲気の様子もモニタリングしてたのですね。

そして、このタイミングで話に現れたという事は、バッファローマンとザ・ワンの闘いを観戦する必要がなくなったということで、やはりバッファローマンが決断した後の事態という事でしょう。

ひょっとしたら次回のザ・マンの話の後で、「実はもう一つ話がある。バッファローマンの事なのだが…」みたい感じで聞かされることになるのかもしれませんね。

ザ・ワンと一緒にバッファローマンが現れたら、気まずさMAXになること間違いないですし、加えてバッファローマン、うまく伝えられないかもしれません。

ザ・マンに代弁してもらった方がいいかもしれませんね。

ともあれザ・マンちゃん。


そこから見える景色を目にしたお前たちには知る権利がある。

だから私から話そう。

バベルの塔の試練を生き抜いた者には真実を知る権利がある。

ザ・ワンが用意した超人たちへの試練は、ザ・マンが希望を託した者たちへ課した試練であったのかもしれませんね。

ザ・マンが語るであろう天界を覆う危機の正体とは?

風雲急を告げてきましたよ〜

今回はキン肉マン第415話の感想でした。

会話回!

痺れました。

それぞれの死闘を経てきたひとり一人の思いが、立ち込めていましたねぇ。

目立ったのは、相棒を失ったアシュラマンと、超神側から勧誘を受けているロビンマスクでしたが、他の面々もそれぞれ何やら思いめぐらせているのか、張り詰めた空気が紙面から伝わってくる、そんな回でした。

アシュラマンが口にした、自分がどういう態度をとるべきかじっくりと考えたいという思い。

それはこの場にいる全員に通じる思いでしょう。

その彼らの目の前に広がる、破滅的な天界の光景。

ロビンの口より告げられし、その原因が超人にあるのかもしれないという推測。

それを裏付けるような真実が、これよりザ・マンから語られるわけで。

前にも書いたように覚えていますが、ランペイジマンが語った現在の天界の危機は、現代社会の環境問題にも似ています。

無尽蔵に使用できるわけではない限りあるエネルギー。

超人たちのパワーが増大し、本来のキャパシティを越えて使用するため供給される世界のエネルギーを必要以上に消費して、世界のバランスに歪を与えてしまっている。

キン肉マンたち正義超人は、地球の平和を守るためと無意識的に発動している超人パワーが世界を破滅へと向かわせているのだとしたら。

それは現代社会において我々人間が豊かな生活を送るためと限りあるエネルギーを消費し、その過程で残る排斥物を大量に廃棄し続けることによって地球の環境破壊が加速度的に進んでしまっていることと重なりますよね。

だからといって人間は、そのエネルギーの消費を止めることは出来ない。

エコだ環境保護だと言っても、電気やガス、水道など限りある資源を使用し続けているのが現状なのです。

同じく地球の平和を守るために使用し続けた超人パワーが、目の前の破滅的な光景に起因していると知った時、キン肉マンはどのような判断をするのでしょうか。

そして目の前の全てを吸い込むかのようなアポロンウインドウの正体は?

超人のパワー増大によってエネルギーを吸い取られ続ける世界が、悲鳴を上げての力を取り戻そうとしているのか。

そうならスクリューキッドやケンダマンを襲った一派は何者なのか。

ひょっとしたらあのアポロンウインドウはその一派が関係する人為的なものなのか。

もしくは世界の破滅を良しとする存在が、このアポロンウインドウによる危機を増幅させようとしていて、それを阻止しようとしている神々やザ・マンの動きを邪魔しているのかも。

例えばそう…

サタン様が、オメガ編冒頭で言っていた"真の悪魔"

あれが実はオメガの面々ではなく他に存在していて、今度こそ世界を憎悪と破滅でもって覆いつくそうとしているとか…

つまりはですよ、

今回のラスボス、やっぱりサタン様説!

…いや、ないよな。

ないですよ、わかってますよ。

あんなドタバタ喜劇を繰り広げたサタン様が、ここでまた、真の姿を見せようぞゲリョゲリョゲリョ~、だなんてあるはずがない。

出てきた段階で、ここまでシリアスな展開で進んでいるのがギャグにしかならないし。

ないとわかっているんだけど…

好きなんだよなぁサタン様。

もう一回出てきて、ドタバタ喜劇をしてくれないもんですかねぇ。

いや、ないですよ!

わかってますよ、ここでサタン様だなんて!

でも…

ダメ?


ゲリョゲリョ~

今回はこの辺で。

いつかまたここで会いましょう。

今回は今後の(まともな)展開の予想がまったくできないまま、次回へ続きます!

 

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集英社
2023-03-17






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