キン肉マン第421話「欠片(ピース)の使い道‼︎の巻」感想・人にお願いする時は、順序立ててしっかりとその理由を伝えましょう。

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よもやの時間超人が絡んできたキン肉マン。

今回も時間が止まりそうなくらいにアツい展開です!

どーも、たけGです。

刻の神の企みは、無から超人を生み出すこと。

既にその企みは始まっており、刻の神が生み出した超人たちのパワーの増大により天界の崩壊への危機は加速してしまっている。

刻の神の力を受け継ぐ超人は、正義とも悪魔とも、完璧とも違う属性、

時間超人!

刻の神は自分に与する超人たちとともに自分達以外の全てを無に帰し、世界をやり直そうとしている!

その目論見を防ぐためにザ・ワンはこの場に集った超人たち、およびザ・マンへ、

カピラリアの欠片(ピース)を差し出すことを要求した!

と、いうのが前回のお話でした。

ここ数回、全くバトルがないのになんでこんなに面白いのでしょう!

今回、ザ・ワンがカピラリアの欠片を求める理由が描かれます。

その理由、目的などについて配慮して書くのが難しそうなので、特にボカさず書いてます。

なので今回もやっぱり未読の方はご注意を!

まず本編を読みましょう!

単行本待ちの方もご注意を!

超人たち、およびザ・マンへ片手を差し出すザ・ワン。

どう見ても、

出せ!早く出せよ!

の姿勢です。

それよりもやっぱり足元のバッファローマンが痛々しすぎて…

今回は背後からのアングルなので、その痛々しさが更に増してますよー!

話をしながらでも治療できませんかね調和の神サマ。

自分は話に集中しないといけないのなら、治癒の神サマとか呼んであげられないものなのでしょうか。

でかい男二人を乗せたまま滞空している怪鳥さんもなかなかの我慢強さではありますが。

ザ・ワンのカツアゲ要求に対してキン肉マン。

いかん、いか〜〜〜ん!

これ渡してしまったら超人絶滅装置、カピラリア照射砲が完成してしまう。

それを渡せとは何を今更言っているのだ!

そもそもこの欠片を守るために今まで戦ってきたというのに、何を言うズラ!

超神との苦しい戦いを経て守り抜いてきたカピラリアの欠片。

そもそものこの戦いの大義名分は、このカピラリアの欠片をザ・ワンとその仲間から守ることにあった。

それをやっぱ渡せとはどういうことだ!

と、ジェロニモも一緒になって憤ります。

まぁジェロニモにとっては、プリズマンの心臓とでもいうべきカピラリアの欠片を譲り受けているわけですからね。

ジェロニモの所有する欠片はプリズマンの形見であり、命そのもの。

おいそれと渡すわけには行かないはず。

そんなキン肉マンとジェロニモの2人を、ここは正義超人軍の元リーダー、ロビンマスクが制して諌めます。

これを渡して、どうするつもりだ?

ロビンマスクの所有する欠片だって、マンモスマンから譲り受けたものだし、マンモスマンの命そのもの。

そんな、命に関わったような大切な欠片を渡せと言われて断固反対する前に、まずその理由を説明しろと大人な対応のロビンマスク。

一人、冷静にザ・ワンの説明を求めてきたロビンマスクにザ・ワンも興味津々。

同胞ランペイジマンを倒したことは知っていても、ランペイジマンがロビンを自らの片腕に推薦したことまでは把握していないのかもしれませんが、ロビンの目を見て気に入ったらしいことは伺えますね。

そして、ロビンが纏うマントはランペイジマンから譲り受けたもの。

もしかしたらザ・ワンが仲間の超神たちに対して、仲間の証として配給したものなのかもしれません。

そのマントを纏っていることもロビンの評価に繋がっているのかも。

それを纏っているということは、ランペイジマンが認めたということか。

少し前には、なんだかお互い合図を送り合ってましたしね。

分かり合えた(かもしれない)漢、ロビンの問いに対して答えを見せるというザ・ワンさん。

こうするのさ、

と両手を上に掲げて

ボフハーーーーッ!

すいません、ザ・ワンさん、笑かしていただきましたボフハーーーッ!

新シリーズになってシリアスな展開が続くキン肉マンですが、時折こんな感じで大真面目なシーンなのに笑える要素が見られるのは嬉しいものです。

悪魔将軍が超人墓場へ渡るときのポーズとかね。

こういう構図を見ると、ああ、やっぱりキン肉マン、子供の頃から読んでいたものと根底は変わってないんだなぁと安心できますなぁ。

僕だけかな?

ザ・ワンの見せたもの。

最初はザ・ワンの作り出す幻視(ヴィジョン)のようなものかなと思いましたが、どうやら現実に起こしている様子を見せているっぽいです。

天界から浮かび上がる数々のカピラリアの欠片。

これは天界に住まう神々の所持するものでしょうか。

ザ・ワンのボフハーーッ!で両手を上に上げた行為が、

天界のみんな!オラに欠片(ピース)をわけてくれ!

てな感じで神様方がワーーン!ワーーン!とばかりに差し出したのでしょうか。

少なくとも同意は事前に得ていたのでしょう。

そして、トルクメニスタンのダルヴァザから浮かび上がったのはコーカサスマンの、エジプトのスフィンクス前からはバイコーンのものが浮かび上がります。

更には死体がそのままにされてあるのが悲しいナチュラルから、

そして、怪鳥の上で横たわるバッファローマンのおパンツの中からも欠片が浮かび上がりますが…

って、

え?ええええ、え?

ちょ、ちょっと待ってバッファさん、いやザ・ワンさん!

バッファローマン、ザ・ワンとの試合前におパンツに入れていた欠片をリングサイド、確かトップロープの上に大事そうに置いてましたよね。

でも結局バッファローマンはザ・ワンに負けて、その所有権は失ったと思うのですが…

ザ・ワンさん、試合の後でどっこらしょとバッファローマンを怪鳥の背中に乗せた後、わざわざその欠片をバッファローマンのおパンツの中に戻したということでしょうか?

それともバッファローマンがザ・ワンへ、

お前の言うことはなんでも聞く!

怪鳥の背中にだって乗ってやる!

だから、そのカピラリアの欠片はオレのパンツに入れろ!それでいいか⁉︎

とでも言って、ザ・ワンも、

もちろんだ。

と言って、了承したのでしょうか。

それともやっぱりザ・ワンさんがこの演出のためだけに、またバッファローマンのパンツに入れ直してたのかなぁ。

自分が持ち上げて、

これはバッファローマンを倒してもらったものだからね

と言っても、盛り上がらないかもしれないしなぁ。

そんな感じでみんなからもらった元気、もといカピラリアの欠片がザ・ワンが両手を掲げる頭上でまさに元気玉のように集まって形をなしていきます。

しかしその欠片同士のくっつき方は、まるでスーパーロボットの合体シー
ンのようにガシャーン!ガシャーン!と合わさっていき、一つの形を成していきました。

その形とは、天界を覆う鍵穴上の巨大穴と同じ形に!

元々は夢の超人タッグ編で登場したアポロンウインドウ、その形は日本における前方後円墳の形状に似たものではありますが、天界を覆う災いを収めるための穴と、そしてこのカピラリア照射砲もまた同じ形。

キン肉マン世界におけるかなり重要な、意味ある形であるのでしょう。

Ⅱ世におけるタイムシップも、確かアポロンウインドウの形に合わせた形状だったしなぁ。

そしてその先の方が欠けているのが、キン肉マンたちが所持する欠片の部分なのでしょう。

そこが埋まればこの照射砲は完成すると。

かつて地上の超人の大半を死滅させるに至った、カピラリア光線照射砲。

ここまでの流れを見た上で、またこの世を地獄に変えるつもりか!と再び憤るキン肉マンですが、今度はワンマンズの相方、ザ・マンがそれを制します。

そうではないだろう。

と。

相方の援護射撃に応えるザ・ワン。

頭上に形どったカピラリア照射砲を指して、S・ジョブズ氏のように説明します。

確かに太古の昔に超人たちを殲滅すべく生み出したもの。

だがカピラリア光線は本来、超人を死滅させるためにあるものではない。

その真の効果は…

ここで、目と目で通じ合うザ・ワンマンズ

そういう仲になりたいわ〜

しかし、ザ・ワンさんは。、言えないのよ〜、なんてことはなくズバッと語ってくれます。

カピラリア照射砲の真の目的はズバリ。

ザ・マンが生み出した“超人製造術”そのものを無に帰することにある!

ザ・マンが生み出したものを無にするものをザ・ワンが生み出した。

この二人、もとい二神はお互いがお互いの合わせ鏡のような対になる関係、でも決して全く同じにはならない存在なのでしょう。

常に対立し合わなければならない。

でも、存在するためには相手もまた存在しなければならない。

決して同調し合える関係ではないけれど、お互い離れ合うこともできない、そんな関係なのかもですね。

そういう仲になりたいわ〜

そんな関係のザ・マンが生み出し、ザ・ワンが無に帰した超人製造術を、刻の神が復活させた。

ザ・マンと同じ技法を編み出したのか、全く新しい技術でもってザ・マンとはまた別の方法で編み出したのか。

もしくは刻の神ゆえに時間を遡って、まだ超人製造術が存在していた時にその技術を入手したのかもしれません。

刻の神サマ、バック・トゥ・ザ・フューチャーみたいなことも出来るのかな。

ここも興味が尽きないなぁ。

ともあれカピラリア照射砲は、刻の神の術に対してもある程度は有効なはず。

あの穴の中心部のみに焦点を絞り、最大出力のカピラリア砲を数億年ぶりに照射する!

白色彗星の中心部に波動砲最大出力で一点発射するヤマトのごとき戦法!

一点照射するその先に蠢いているのは、行き場を失った超人の力であり、カピラリアの力で多少は勢いが弱まるだろう。

そこで最終的には穴とピッタリ同じ形の照射砲で塞いで蓋とする作戦!

ああ、つまりは臭いものには蓋をしろ作戦ですねワンさん!

そうすることで漏れ出すアレの匂いを防げるのか⁉︎

もとい、

大穴の災害は止まるのか⁉︎

とのロビンの問いに、

一時的にな。

と、これはあくまで限定的な療法であることを伝えるワンさん。

悪臭を放つ穴へファブ◯ーズを最大出力で全てふりかけ、その穴に蓋をしてもそれは一時的なもの。

いずれ匂いは漏れ出してくる。

悪臭を完全に断つためには、悪臭の元となっているものを取り除かなければならないが、結局は刻の神が絞り出し続ける、以上悪臭の元は無くならないのだから!

いや、なんか妙な想像をしてしまったらすいません。

食事中の方はもっと、すいません。

ザ・マンが掲げた理想、キン肉マンのような友情で繋がる超人パワーのコントロールを地上の全超人ができるようになった所で、それとは無関係の新たな超人を刻の神が生み続ける限り、増大する超人パワーによる災害は根本的に止むことはない。

つまり、ザ・ワンが行おうとしていることは

刻の神とその勢力を駆逐するための時間稼ぎにすぎない!

ザ・マンちゃんの絶妙な合いの手で、今回の戦いの大義名分が新たに敷かれましたよ!

タイムリミットまでに敵を倒さなければ世界が崩壊してしまう。

バトルマンガにおける鉄壁の、戦うべき理由づけがここに指し示されました。

このタイムリミットが何日何時間なのかはわかりませんが、刻の神とその一党、時間超人たちを倒さなければ、世界は天界から崩壊していくと言うこと。

話が風雲急を告げてきましたが、そんな大急ぎで進めなければいけないことだったのか…

超神との戦いが始まった時には思いも至りませんでした。

これから行おうとすることは、ただの時間稼ぎ。

しかしそれでもやる価値はある。

カピラリア砲が持たずに壊れるのが先か。

刻の神の動きを止めるのが先か。

そこで改めて提言する。

残りのお前たちが持つ欠片、それがあればあの砲は再生できる。

そのために…それら全てを私に差し出してもらいたい。

前回の、いきなり

全て今すぐ私に差し出せ

といったカツアゲ口調から幾分言葉も柔らかくなりましたね。

ただよこせと言うのではなく、何かを要求するのならばしっかりと順序立てて理由を説明した上でなければ。

ゲームセンターにて、なけなしのお小遣いを握って遊びに来た子供を取り囲む不良たち。

いきなり有金全部出せと言われて泣き顔で拒否するその子供へリーダー格の不良が

実はこのゲームセンターは閉店の危機に瀕している。

存続させるためにはこのゲームセンターの売り上げを伸ばさないといけない。

だけどオレらが今持っている金で遊ぶだけではとてもこの店を存続させるだけの売り上げに達することは出来ないんだ。

手持ちのお金を増やす必要がある。

俺たちが自分たちのお金と君のお金を手元に、パチンコでもっと増やしてきて、このゲームセンターに還元しないと潰れてしまうんだ。

これは、閉店を先延ばしにするだけの時間稼ぎかもしれない。

このゲームセンターが潰れるのが先か。

オレたちがパチンコで稼いだお金を元手に遊び続けて離れていった客たちを呼び戻せるのが先か。

そこで改めて君に提言する。

みんなの憩いの場であるゲームセンターを存続させるために…

君の持っているお金を全て、俺たちに差し出してもらいたい。

アナタならどうするーーーー?

(※18歳未満の方はパチンコ屋で遊んではいけません)

いやいやいや、それ絶対にそんな目的じゃなくて、自分のやりたい事したいだけだろ!

と思わせる例え話ではありますが、ザ・ワンさんの話にもひょっとしたら裏があるかもしれませんよ〜。

なんせついこの前まで、超人を殲滅する!と言っていた人の話ですしね。

下手したら刻の神の生み出した時間超人たちも含めて、全ての超人を滅ぼしてやんぜ!

と、思っているのかもしれません。

そんな風に裏を探ってもおかしくないザ・ワンからの提言。

甘いセールストークの裏には絶対何かがありますからね。

この話を聞いたキン肉マン他、リアルディールズたちの決断はいかに⁉︎

今回はキン肉マン第421話の感想でした。

前回その名が明らかになった時間超人についての言及は今回はありませんでしたが、ザ・ワンさんがカピラリア照射砲を復活させようとしているその目的が明らかになりました。

当初は地上の超人たちを根絶やしにしようとしていると思われていたザ・ワンさん。

ザ・マンも、知性の神から情報を得ていたフェニックスもそのことを危惧してましたね。

実際その目論見に間違いはなかったと思います。

今回ザ・ワンが明らかにした照射砲の利用目的、

天界の大穴の奥へ光線を照射して行き場を失った超人の力を弱めて穴に蓋をする。

その封印の効力が切れる前に、刻の神とその仲間たちを倒して災害の拡大を防ぐ!

と、いうのが当初の目的であったのなら、知性の神ら邪悪五神たちがそれをやめさせようと動く理由もなさそうだし、わざわざサタン様を唆してザ・マンの持つ欠片を強奪しようという作戦も考えなかったでしょう。

やはり当初の目的はカピラリア光線を照射することで地上の全超人もろとも、刻の神の時間超人たちも殲滅してしまおうという作戦ではなかったのでないでしょうか。

そんな周りくどい作戦する前に、自分たち超神が時間超人たちを倒していけばよかったんじゃ?とも考えもしますが、おそらく刻の神の生み出した時間超人たちは自分たちが戦っても勝てるかどうかわからないと言った評価をしていたとも考えられます。

勝てるかどうかわからない。

ならば確実なカピラリア光線ブシャー!で全て消してしまおう!

と、いうのが当初の目的。

ですが、その目論見を阻止しようとした超人たちと戦い、その力を知ることでザ・ワンの気持ちも変化。

かつての盟友ザ・マンが心変わりしたのと同様に、現代の超人たちに賭けてみようと思ったのかもしれませんね。

そのためにはまずは拡大する天界の被害をなんとかしなければいけない。

カピラリア砲をやっぱり使わなければいけないので、協力してほしい。

と、いうのがザ・ワンさんの真意なのだと思います。

裏はない!

…と思う。

思いたいなぁ。

どうですか、ザ・マンちゃん。

超人たちの背後で見守るその姿勢は、やっぱり仮面ライダーXのキングダークのポーズに見えて仕方ないのですが。

今回はこの辺で。

いつかまたここで会いましょう。

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キン肉マンたちがどう決断するのか、色々と想像しながら次回へ続きます!

ボフハーーーッ‼︎







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