キン肉マン ディープ オブ マッスル‼︎特別編「悪魔の変身講座“TRNSFORM METHOD‼︎の巻」episode.5感想・弱さを認めるからこそ強くなれる。鬼教官の変身講座、完結‼︎

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スニゲーター教官がセットした新たな超人大全集のテープで今!

ステカセキングが脅威の変身を遂げて、スニゲーターとの夢の対決がはじまる!

どーも、たけGです。

キン肉マン、島田先生療養中につき休載のためシリーズ連載中の外伝、

ディープ オブ マッスル特別編。

スニゲーター教官によるステカセキングへの変身超人としての指導。

自分の弱さを絶対に認めようとしないステカセキング。

このままでは絶対に成長は見込めない。

そう感じたスニゲーター教官は荒療治に打って出る。

2週間にも及ぶ徹底したマンツーマンの特訓。

ステカセに休む間もなく強烈な攻めを続け、完膚なきまでブチのめし続けた。

ステカセのプライドはズタズタに切り裂かれ、遂に自分の弱さを認めるほどまでに。

そして、その弱さを認め、弱いことに悔しさを覚えるステカセを見届けた教官。

1つのテープをステカセのデッキへセットする。

今のお前ならこのテープの真価を引き出せる。

新・超人大全集!


変身!マンモスマーーーン‼︎


なんということでしょう。

ビッグタスクにパワフルノーズ、更には強靭な腕と足の筋肉まで再現。

少し小ぶりだけど、完璧なるマンモスマンがここに姿を現した‼︎

と、いうのが前回、episode.4のお話でした。

今回episode.5はいよいよシリーズ完結編!

話の展開やその結末も含めてネタバレなしでは語れない!

と、いうわけで多分にネタバレ要素が含まれております!

なので今回も未読の方はご注意を!

まず本編を読みましょう!

単行本待ちの方もご注意を!


シリーズ短期集中連載で全5話…

何か同じようなマンガを最近読んだような気がしますが…

気のせいかな?

完全なるマンモスマン、その再現。

鳴り響くその咆哮に、仲間の悪魔超人たちも思わずその場に集まってくる。

親友のスプリングマン、最初にスパーリングをしていたアトランティス、このシリーズ初登場のブラックホール。

時系列的に王位争奪編と完璧超人始祖編の間と思われるお話なので、バッファローマンはまだ正義超人陣営に属している頃だから出てこないのは当然として…

カーメンと魔雲天は?

魔雲天ももちろんだけど、カーメン、出て欲しかったなぁ。

神様、お告げしてくれなかったのかな?

ウォーズマンに変身する時にステカセは、


変身してしまったら我を忘れてアンタを攻撃する

と言ってましたが、マンモスマンになったステカセ、やはりそのまま目の前のスニゲーターへ攻撃し始めます。

まずはヤ⚪︎ザキック、もといケンカキックを彷彿とさせるビッグブーツが教官の顔面にヒット。

さすがステカセキング、恩ある教官の顔面を足蹴にするところなど、自分を掘り起こしてくれたウォーズマンの顔面を足蹴にしたマンモスマンの無慈悲な外道っぷりまで再現しております。

やられたスニゲーター教官。


こりゃ本物だ。

面白くなってきやがった。

弟子の成長を目の当たりにして、とても嬉しそう。

しかしステカセマンモスマンはお構いなしに猛攻を続けます。

ガードする教官に対して、


そんな防御など、オレには通用せん!

とそのガードを打ち崩して強烈な一撃をお見舞い。

もはやその人格まで、マンモスマンと化しているかのよう。

スニゲーター教官もその気になって噛みつき攻撃で反撃。

これはまさに、スニゲーターvs.マンモスマンの夢の対決の様相を呈してきました。

しかしスニゲーターの噛みつき攻撃も簡単に引き剥がすステカセマンモスマン。

必殺のビッグタスク&ノーズ・フェンシングを見舞ったところスニゲーターはカミツキガメに変身。

強固な甲羅で防御しますが、ステカセは更なる次の手。


アイスロックジャイローーー‼︎

あ、アイスロックジャイロ出来るんだ。

これ出来るならターボメン戦でも…

と、いうのは後で語りますか。

スニゲーター教官、カミツキガメから再びワニ形態になって氷の中から脱出。


ステカセ、褒めてやるぜ‼︎

賛辞の言葉と共に凍りついたカメの抜け殻をステカセマンモスマンの脳天に直撃!

しかしステカセのビッグタスクもスニゲーターのボディを直撃した。

結果、この対決は引き分けに終わりました。


お前…やるじゃねーか…

お前こそな…

河原でケンカした後の不良たちのように大の字になって横たわる変身超人師弟。

悪魔騎士とのスパーリングで勝ちをおさめられなかったステカセは、鬼教官と呼ばれたスニゲーターと引き分けることが出来たことを喜びます。

スニゲーターもステカセの素質を認めていたが、ここまでのものとは思わなかったとも。

スニゲーターが見込んだステカセの可能性。

それがスニゲーターの想像を超えるものであったのだから、未知の力はまだまだ眠っている。

しかし、ステカセは変身したこと、変身している間のことはほとんど覚えていなかった。


どうやってあそこまで変身できたのか…それはサッパリ覚えていない。

もう一回同じことをやれと言われても、うまくやる自信がない…

前回のマンモスマンへの完璧な変身から今回のアイスロックジャイロの流れまでみた人で、


ターボメン戦で同じことやれば勝ててたんじゃ?

とか思った人も多いんじゃないでしょうか。(僕もそうです)

ですが、これはスニゲーター教官から極限までに追い詰められて無理やり引き出せた力。

無意識下で超人大全集の力をかなり引き出して完璧に近いマンモスマンに変身。

それも人格が変わってしまうほどに。

対してターボメン戦で変身したマンモスマンはその顔こそ完全再現でビッグタスクやパワフルノーズまで再現できてましたが、腕や足はステカセキング本体の細いままでした。

そして人格もステカセキングのまま。

なので、あの時のステカセマンモスマンでは、アイスロックジャイロまでは出せなかったのでは?

とも、予想されますね。

だからこそ、マンモスマンのままで戦い続けるのではなく、より完璧に再現できるようになったウォーズマンで決着をつけることを判断した。

と、いうことだったのかもしれません。

ともあれ、スニゲーター教官の狙い、天賦の才である変身能力だけに胡座をかかずに、ちゃんと訓練を積めばさらに奥の深い変身も可能であることを理解すること。

何よりステカセに強がりではない本当の意味での自信を身につけさせること。

自分の弱さを認めることで真の強さを身につける。

それは概ね成功した。

教官と弟子の最後のシーン、すごくいいですねぇ。

お互い体が動かない二人。

さも嬉しそうに笑う教官の表情が本当にいいです。

こうやって変身の極意を身につけたステカセキング。

名実ともに“悪魔超人最弱”のレッテルを返上し、その戦績を上げていくことになっていったとのことです。

そういえば七人の悪魔超人編でステカセがキン肉マンに敗れた時にバッファローマンが、


「悪魔超人で一番弱い」

とか酷いこと言ってましたけど、仲間からそう言われてしまうぐらいにレッテルが貼り付けられていたんだなぁ。

そりゃあ自分が弱いだなんて死んでも認められないくらいに意固地にもなりますわな。

そしてここから完璧超人始祖編に繋がっていくというわけですね。

ステカセも、そしてスニゲーター教官も完璧超人と戦うことになっていきますが…

とりあえず、ステカセキング&スニゲーター外伝、悪魔の変身講座“TRANSFORM METHOD”の巻‼︎これにて完結!

しかし、最後のページのスプリングマンの破壊力よ…

美味しいところ、持っていっちゃってるなぁ。


今シリーズで一番株を上げたのはスプリングマンで間違いないでしょう。

今回は、キン肉マン ディープオブマッスル特別編、その完結編となるepisode.5の感想でした。

いやぁ…

面白かったですね!

全5話からなる外伝作品。

これまでもウォーズマンビギンズやキン肉マンとテリーマンの幻の試合など色々な外伝がありましたが今作が一番面白かったかも。

これまでの外伝は基本的に1話完結であったのに対して、今回の話は全5話と尺を取った分いろんな要素を詰め込むことができたというのもあるかもしれませんが、今回のエピソードが悪魔超人陣営のみで完結している点が良かったと思います。

元々は敵として登場した悪魔超人たち。

バッファローマンやアシュラマンのように一時的に正義超人になったキャラたちもいましたが、今回主に描かれたのはステカセキングにしろスニゲーターにしろ、決して属性を変えることなく正義超人とは一線を引いてきた正真正銘の悪魔たちです。

完璧超人始祖編でも、完璧超人という共通の敵を前に形式上“共闘”の形を取ってはいましたが、それでも“仲間”というスタンスはとっていませんでした。

いわゆる完全な敵キャラな面々のわけですが、そんな敵キャラの日常が、なぜにこんなにも面白いのか。

それこそが現在のキン肉マンというマンガで、いかにひとりひとりのキャラを大事に、魅力的に描いているか、ということでしょう。

かつてキン肉マンⅡ世では、特定のキャラクターにばかり焦点を当てすぎて他のキャラクターにスポットが当たらずに活かすことが出来ない現象に陥っていました。

主人公の万太郎と、ライバルキャラのケビンマスクにスポットが集中するあまり、スカーフェイスやジェイドといった本来なら魅力のあるキャラたちを活かしきれなくなってしまってたんですよねぇ。

旧シリーズでも似たような現象は少し見られていて、例えば王位争奪編ではキン肉マンの他はロビンマスクとラーメンマンにスポットを当てすぎてしまい、ウォーズマンやテリーマンが割りを食うことになってしまっていたんです。

これは別にキン肉マンに限ったことではなく、「聖闘士星矢」では黄金聖闘士にスポットを当てすぎるばかりに他の陣営の海闘士や冥闘士に魅力的なキャラが少なくなったり、「キャプテン翼」では新たなキャラが出るたびにかつての強敵だったドイツチームがかませ犬にさせられてしまう現象が起こってしまってました。

それだけ出てくるキャラ全てに活躍の場を与え、魅力的に描くことって難しいことだと思います。

でも、ゆでたまご先生はそれをやってのけた。

七人の悪魔超人って、「キン肉マン」というマンガでは初期も初期の敵で、それまでライバル関係にあったアイドル超人たちが初めて手を結んで立ち向かった敵でもあります。

「ドラゴンボール」でいうならピッコロ大魔王とその手下たちと言ったところでしょうか。

それが完璧超人始祖編に登場して、新たに出現した完璧超人のエリート集団、無量大数軍と戦うことになる。

胸熱な展開ではありますが、「ドラゴンボール」で言うなれば、先ほどあげたピッコロ大魔王の手下たち、タンバリン、シンバル、ドラムあたりがギニュー特戦隊と戦うようなものでしょう。

普通のマンガなら勝てるわけもない展開。

事実、僕も最初見た時は、アイドル超人たちが出てくるまでの繋ぎ役としてみんなやられてしまうのかな…

とか思ったのですが、最初のステカセキングからまさかの大善戦で驚いたものです。

ステカセキングって、こんなにカッコいいキャラだったのかと。

ブラックホールなんて完璧超人相手に2勝してますしね。

アトランティスなんて、かつては卑劣極まりないキャラだったのが子供が応援したくなるほどにカッコよくなっているし。

魔雲天も、悪魔将軍の師であるザ・マン相手に一歩も引かず、悪魔の誇りを抱いたまま散っていきました。

悪魔超人たちってこんなに魅力あるヤツらだったんだって思ったものです。

カーメン…

か、カーメンも頑張りましたよ!

完璧超人の圧倒的な強さを表現するためには一人ぐらいそれを際立たせる役割が必要だったんですよ!

そしてその戦いの中で語られた彼らの背景、日常、悪魔超人たちの絆。

サンシャインがいう悪魔の友情。

そこがしっかりと描かれてたからこそ、キャラ立ちがしっかりと出来て今回の話が非常に面白く描かれていたんだと思います。

今回の話を一通り読んだ後で、完璧超人始祖編でのステカセキングvs.ターボメン、そして、スニゲータvs.ガンマンのそれぞれの闘いを読み返すと、また感慨深いものが湧いてきましたよ。

こうなったら他の悪魔超人たちの外伝もまた読みたいものですねぇ。

悪魔超人たちだけではなく、完璧超人の外伝とかも面白いかもですね。

運命の王子たちのチームメンバーたちの外伝も…キャラによるかな。

次回はいよいよキン肉マン本編の再開となるようですが…

嶋田先生のお膝はまだまだ完調ではないようです。

無理をなさらず、今回のように外伝を挟みながらゆっくりと療養なさっていってほしいところです。

本編をシリーズごとに描いて、休みの間は外伝を今回のような嶋田先生原作ではない五話ぐらいのシリーズで描く、という形でいいのではないでしょうか。

と、いうわけで待ってますよ!

ミスター・カーメン外伝『神のお告げはなかなか当たらないのマキマキ』

今回はこの辺で。

いつかまたここで会いましょう。

本編中断後2ヶ月近く経ちますが、その間マリキータマンの恥ずかし固めで止まってしまっているエル・カイトが恥辱のポーズで心が折れていないかとても心配な、本編再開へ続きます!






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