Switch「ゼルダの伝説 ティアーズ オブ ザ キングダム」クリアレポート:ネタバレあり注意!心に刻まれる名作でした

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とても楽しい時間を、ありがとう

どーも、たけGです。

Nintendo Switch「ゼルダの伝説 ティアーズオブザキングダム」クリアしました‼︎

昨年の5月に購入してからだからおよそ1年2ヶ月強。

昨年は奥様のこともあってしばらく放置していた期間もあるのですが、それでも半年以上は要してるわけで…

時間かけすぎですよねー。

Xで同時に始めた方もどんどんクリアしてって1人取り残されていってる感じでしたよ。

ネタバレ踏まないように苦労したもんです。

容赦ない方も中にはおられましたから。

でも、気をつけるだけ気をつけたおかげでネタバレ踏む事もなくクリアまで到達する事ができました。

ここから書く内容には多分にネタバレ要素が含まれると思います。

プレイ途中の方や、未プレイで今後プレイする予定のある方はここで引き返す事を推奨します。

いいですね?

ネタバレ、見ても大丈夫な方ですね?

それじゃ、いってみよ!

とりあえず…


良かったー!

そして、


面白かったー‼︎

というのが素直な感想です。

遊んで良かった、クリア出来て良かった。

とても面白いゲームだった。

前作「ブレス オブ ザ ワイルド」(以下「ブレワイ」)はゼルダのアタリマエを見直した作品で、それまでの、直近の前作「スカイウォードソード」までにおけるゼルダのお決まりを見直した作品でした。

今作「ティアーズ オブ ザ キングダム」(以下「ティアキン」)はその「ブレワイ」の流れをそのまま引き継いだ作品です。

そんなゼルダのアタリマエを見直した「ブレワイ」「ティアキン」ですが、根本的なアタリマエは変わっていません。

それは物語の目的。

それは、行方不明になるにせよ攫われるにせよ、離れ離れになったゼルダ姫を探し出し、救出すること。

今作でも、ゲーム序盤で離れ離れになるゼルダ姫を探し出すことがメインミッションの一つです。

そしてそれがゲームのクリア目的でもあります。

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実は最初にこのチャレンジを提示された時点で、プレイヤーはゼルダ見つけてるんですよね。

この演出、すごくない⁉︎

その目的を達成してゲーム開始時以来、僕個人の実時間にして1年2ヶ月ぶりに再開を果たしたゼルダ姫。

その笑顔を見た瞬間に、


本当に良かったよー!

と心から思いました。

この笑顔を見るたびに頑張ってこれたんだ…

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心からそう思いました。

ここまで思えるゲームって、そうそうないんじゃないかなと思います。

今作「ティアキン」は、前作「ブレワイ」からそのまま続く世界であり物語。

言わば「ブレス オブ ザ ワイルド2」みたいな内容です。

なのでこの世界におけるリンクとゼルダが離れ離れになるのは、今回2回目なんです。

前作「ブレワイ」で2人が離れ離れになったのは、その時間軸から100年前の出来事。

100年前の2人の関係は、王国の姫君とお付きの騎士。

お互いを想う感情があるような描写が見られるとはいえ、それ以上の関係ではありませんでした。

なので100年の眠りから目覚めたリンクにとって、記憶を無くしていたとはいえゼルダを助ける事は、姫に仕える騎士としての義務感が大きかった事でしょう。

厄災ガノンを打ち倒し、解放されたゼルダが見せた笑顔。

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それは2人のこれからの未来を予感させるものでした。

そして今作「ティアキン」は、そこから繋がる続編のため“これから”ではなく“あれから”の2人から始まるのです。

「ティアキン」の世界では作中の人々の言動や情報から、「ブレワイ」で厄災ガノンが打ち倒されてから1〜2年は経過しているのではと思われます。

それだけの年月を経た、あれからの2人ということですね。

瘴気に包まれるハイラル城を探索する2人。

傍目から見れば100年前と同様に姫と護衛の騎士といった趣きですが、ゼルダのリンクに対する接し方、話し方からはそれ以上の関係が窺えるのです。

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まぁリンクの方は相変わらずの無口クンなので、前作からというより100年からもあんまり変わってないですが。

そしてその後、ハイラル城の地下で封印が解けかかっている魔王ガノンドロフに遭遇。

魔王の力、瘴気の氾濫による次元の異変により2人は離れ離れになります。

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懸命に手を伸ばすも、届かないリンク。

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ゼルダは1人、奈落の底へ。

100年前に続いてゼルダと離れ離れになったリンク。

前回と違うことと言えば「ブレワイ」の戦いで培ってきた力とマスターソードを失いはしたものの、今回は記憶を失う事はありませんでした。

またもやゼルダを探し、助けることを目指すことになります。

しかし前作のリンクはやはり何かしらの特別な感情は抱きつつも、自らが仕える王国の姫を助ける義務感の方が強かったかもしれません。

ですが今作は序盤に一緒だった時のゼルダの様子からして、2人の関係はそれだけではないと思うことができます。

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ただの護衛の騎士に、こんな穏やかな笑顔、向けないでしょ?

一度は苦楽をともに過ごした、愛する人を探さなければ行けないという思い。

こちらの方が仕事として自分が支えているお姫様を助けるという大義名分よりも俄然、やる気が湧いてきませんか?

なに気持ち悪い妄想してんのなんて思われるかもしれませんが、ゲームを進めていくとリンクとゼルダの関係は見えてくるんですよこれが。

前作「ブレワイ」でリンクが購入したイチカラ村のマイホームが、今作では何故かゼルダの家になってます。

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リンク、というか僕が飾っていた武器の棚は無くなり、お姫様の部屋らしい装飾になっています。

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ただ、データ連動により、前作のDLCで飾られた英傑たちとの絵が飾られたままになっているのは嬉しいサプライズでしたけどね。

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このことはつまり、100年ぶりに解放されたはいいけれど住まいであるハイラル城が廃墟と化してしまったゼルダへ、リンクが自分の家を贈ったということなのではないでしょうか。

名義含めてゼルダに譲ったと。

仮にも1国の皇女であるゼルダを廃墟住まいにするわけにはいかない。

かと言って自分名義の家にお姫様を寝泊まりさせては国中からどんな噂を立てられるかわからない。

どこに行っても食料を調達して焚き火一つで野宿できるリンクならどうにでもなる。

そういった理由で自宅の名義、権利ごとゼルダへお譲りしたのだと思われます。

しかし!、リンクがゼルダに譲ったであろうこの家の中にこそ、あれからの二人の関係を示唆するものがあるのです。

リビングのテーブルには2人分の食器。

まあこれは来客者のものかもしれませんけどね。

元々はリンクの家で今はゼルダの家。

自宅を譲ってくれた元の持ち主のリンクを招待する事だってあるでしょう。


しかし、我々取材班は2人が実は一緒に暮らしているのではないかという決定的な事実を目にするのだった!

それはゼルダの日記。

それによりこの家には隠し部屋があることを知ります。

仕事に集中するための秘密の隠し部屋。

いわゆる自分専用の仕事部屋ですね。

でも、書斎や仕事部屋っていうのは、誰か同居する相手や家族がいるからこそあるわけじゃないですか。

同居する誰かを気にする事なく、仕事や好きな事に集中するための、それも知られたくない秘密の部屋。

1人暮らしならおそらく、秘密の仕事部屋なんて必要ないでしょう?

1人暮らししてる皆さん、必要あります?

誰かと暮らしてなければ用意しないでしょ、そんな部屋。

そしてリンクがその小部屋を見つけ出し、辿り着くとリンクが「ブレワイ」の時に身につけていた髪留めが机の上に置いてあるんです!

なんのため?

これもおっさんの気持ち悪い妄想かもしれないけれど、やっぱり秘密の部屋に1人でいても好きな人を感じられるものを置いておきたいって気持ちの表れじゃないですか?

そこから結論するに至り…


これ、完全に2人で暮らしているでしょ!

秘密の部屋は、一緒に住んでいるリンクに対して秘密にしておきたい部屋っていうことで。

リンクって、意外といびきがうるさかったり、リビングを占拠して大音量でプロ野球中継見てたりするかもしれないじゃないですか。

(あくまで勝手な妄想です)

ゼルダだって、1人静かに仕事に打ち込みたい時もあったんですよ。

まあそんな背景やゼルダの行動や記録から、彼女のリンクに対する特別な感情を抱いていることが伺えるんです。

リンクはリンクでいつものように無表情ないダンマリくんなのでその気持ちはよくわかりませんが…

きっとお付きの騎士としての使命感以上の感情はあるのではないかと思われます。

要するに2人はもう姫と騎士という関係だけではなく、パンツ一丁で墓場デートが出来るぐらいの男女の仲になってると想像出来るんですよね。

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となると俄然やる気は湧いてくるってもんです。

自分の直属の上司を救うよりも愛する女性を救う方が、そりゃやる気も湧いてきますよ。

そういうわけでゼルダを救う、探すという気持ちの点においては今作は前作「ブレワイ」を超えていると言えるでしょう。

世界の広がりという点においても、今作は前作を遥かに超えています。

果てしないと思えるハイラルの大地。

今作は前作の広大なマップをそのまま内包しており、更に加えて同サイズの地底世界と広大な空の世界が存在しているので実に前作の3倍の世界を冒険することになります。

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とはいえ、世界観やインターフェースについては前作をそのまま踏襲していますので、前作を遊び込んだ人ならば戸惑う事はほぼなく遊び込んでいけることでしょう。

新要素のスクラビルドは非常に自由度が高くいろいろなものを創り出す事が出来、かつ上手く活用する事で正攻法では倒す事が非常に難しい難敵を労する事なく攻略することが可能にもなる優れモノ。

とは言え、僕はこの辺の自由な建築とかが苦手で「マインクラフト」とか上手く遊べない人なので、なんだかシンプルで基本的なものしか作れないのですけどね。

移動に便利なエアロバイクも自分で考えて組み立てたものは満足に走らず、YouTubeで他の方が作ったものを真似して作ってましたよ。

って言うかYouTube見てたら中には自走するロボット作ったり、場面に応じて変形する飛行機作ったりする人もいて、到底マネ出来そうにないものばかりなんですよね。

まあそういうものを見るだけでも楽しいですが。

と、言うわけでスクラビルドに関しては120%楽しめたとはいえませんが、そんな自分でも子供の頃にダンボールで工作していたような感覚を思い出して楽しむ事が出来ました。

世界は広がり、新たなシステムがてんこ盛りの今作。

前作と比べてどうだったか問われると、悩ましいところではありますが…

総合点では僕はやっぱり前作の「ブレワイ」の方に軍配をあげてしまうかな。

決してゲームとして今作が前作より面白くないとか、質が下がっていると言う事じゃなくて。

ゲームとしての面白さで言えば、間違いなく今作の方が前作よりもより洗練されて面白くなっていると思います。

でもやっぱり、初見のインパクトに関して言えば前作の方が上なんですよね。

ここは大きい。

当たり前ですが、これは前作に限らずシリーズものの宿命だと思います。

動き回れるフィールドが広がっても、出来る事が増えても、今作はやっぱり前作の延長線上であり、神がかっていた完成度だった「ブレワイ」に更に磨きをかけたのが今作「ティアキン」だと思うのです。

まさに「ブレス オブ ザ ワイルド2」

ですが、前作を遊んでなくても十分に楽しめると思うので、もしかして初めて遊んだのが今作の方なら、その初見のインパクトは僕が「ブレワイ」で感じたものよりも遥かに凄まじいものになるかもしれません。

だけど、可能であるならば前作を遊んでエンディングを見てから今作を遊んでほしいと思います。

先に書きましたが初見のインパクト、果てしないハイラルを駆け回る感動は、「ブレワイ」を先に遊んでいなかったら、それに匹敵する、もしくはそれを超える感動と興奮を味わえるかもしれません。

しかし、前作を遊んでそこで出会う人々、過去の英傑たち、そしてリンクとゼルダの関係性を理解していれば、物語への没入感は間違いなく知らずに遊ぶよりも高まると思うのです。

そして、100年の時を超えたリンクとゼルダの物語を体験しているからこそ、今作におけるリンクとゼルダへの感情移入がより一層強くなるのですよ。

前作を体験していればリンクのゼルダに対する思いは強くなると思うし、前作の関係性を経て愛し合うようになった女性を救うために旅をするのは、それはとても燃え上がりますから。

ただ、例によって寄り道の多いゲームなんで、愛する姫を放っぽいてサブクエに身を費やしてしまうんですけどねー。

マップも全て埋めないと気が済まない性分だし。

今回はSwitch「ゼルダの伝説ティアーズオブザキングダム」クリア後の感想でした。

いやー、最後まで良かった!

とてもいいゲームでした。

初見のインパクト含めて総合的には前作「ブレス オブ ザ ワイルド」の方に軍配を上げましたが、物語の没入感については今作の方に軍配を上げさせていただきました。

それはラストからエンディングまでも同様。

前作のラストももちろんよくて、とても感動しましたが今作は前作を遥かに超える感動でした。

それはリンクの、ゼルダという女性への個人的な思いがプレイヤーに感情移入させているのも後押ししてるとは思うのですが。

この先、大きなネタバレ書きますよ?

知りたくない方は引き返してくださいね。

遥か上空から落下していくゼルダ。

後から落ちながら追っていくリンク。

そこで手を伸ばすリンクですが、そこでプレイヤーに『ボタンを押す』よう指示が出るのです。

ボタンを押す事で、手を伸ばす。

手を伸ばす。

近づいたらまた指示が出る。

『ボタンを長押し』

ボタンを長押しすることでゼルダの手をしっかりと握り、2人で一緒に落ちていく。

この演出、オープニングで2人が離れ離れになった時をなぞっているんですよね。

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オープニングでは暗闇の中へ落下していくゼルダへ手を伸ばすも届かなかった。

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そして2人は離れ離れになってしまった。

今度こそは届く。

届かせる。

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そして、2度と離さない。

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バックで流れる音楽と相まって、気持ちがすごい盛り上がるんですよ。

エンディングに関しては間違いなく、前作を凌駕していました。

アクションをプレイヤーに委ねるという演出がたまらないんですよ。

前作どころか、近年見たゲームのエンディングでは間違いなく1番感動したエンディングでした。

これはまだ体験していない人には是非、体験してほしいエンディングです。

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あ、いや、まだプレイも体験もしてない人には、ここまで読んで欲しくないのですけども。

とは言っても「ゼルダの伝説」は基本、アクションゲーム。

同様の3Dアクションゲームと比べるとそんなに難しい方ではないし、アイテムやスクラビルドを駆使すればクリアするだけならそこまで難易度の高いゲームではないです。

ですけど要所要所でアクティブなアクションを求められるので、そういったジャンルのゲームが苦手でコマンド選択式のものしか受け付けられないような方には流石に薦められないかな。

でも、繰り返しますがアクションはそこまで難易度高くないので、入門用としては最適かも知れません。

アクションがどうしても無理と、言う人以外には是非とも遊んでほしい名作です。

今回はこの辺で。

いつかまたここで会いましょう。

いつの日かまた、遊び直したい名作「ゼルダの伝説 ティアーズ オブ ザ キングダム」

「ブレワイ」と続けて遊び直すのもいいな。

この流れを汲む新作も遊びたいですけどね。

その日まで…サラバード!

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コメント

  1. ゼルダの伝説 より:

    ゼルダの伝説

  2. 佐道明広 より:

    滝田樗陰

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