たけGさんに起こった悲劇、そしてその後に訪れた奇跡とは一体⁉︎
どーも、たけGです。
普段からXやInstagramなどで脳天気に呟いているワタクシたけGさんではありますが、告白しますと実生活ではここ数日間ずっと落ち気味でした。
落ち込み、気が動転し、自己嫌悪と激しい後悔…
メンタルがダダ落ちで、心が不安定な日々。
何が起こったのかと言いますと…
我が家で飼ってるインコちゃんが逃げ出してしまったんです〜〜〜!
僕にとってはもう、この世の終わりと言っても過言ではないくらいの悲劇です。
我が家のインコちゃん、青いセキセイインコで男の子でした。
たまに登場するこのコです。
まだ孵化してまもない頃の赤子の時につがいで購入し、奥さんと2人で育ててきました。
まだ自力でエサを食べることが出来ないインコちゃん達に、幼鳥用のエサを食べさせて育てました。
日中のお世話は奥さんがしてたので、朝のエサあげは僕の担当。
出勤前に少し早起きしてエサを与えてたのを思い出します。
そのうちに2匹とも元気に成長。
放鳥してたら部屋中を飛び回るようになりました。
人懐っこくて好奇心旺盛、なんでもかんでも食べようとする黄色の女の子。
そして、人見知りで臆病で、エサを新しい種類に変えただけでも相方が食べるまでは口をつける事も出来ないくらいに慎重な青色の男の子。
まるで私たちみたいね
奥さんがよく言ってましたが、全くその通りで反論出来なかったものです。
ですが3〜4年前の寒い冬の日。
女の子の方が急に元気なくなったと思ったら、そのまま眠るように死んでしまいました。
数えてみたら我が家に来てから5年目くらいの頃、つまり5歳くらいの時。
セキセイインコの寿命を考えても少し早いと思われる死でした。
その前後数日はとても寒くて、暖房入れてても寒いくらいだったので寒さにやられてしまったのでしょう。
もう少し、いろいろと工夫して暖かくしてあげたらと悔やんだものです。
そして、1羽残された男の子は大切に育てて長生きさせようと奥さんと2人、いや、特に奥さんが大切に育てていたのですが…
Xのフォロワーさんや、当ブログをずっと読んでくださっている読者さんにはご存知の方も多いと思いますが、奥さんは1年半ほど前に病気のため空へと旅立ってしまいました。
入院する直前まで餌やりやカゴの掃除などをこまめに行っていた奥さん。
インコちゃんの事も最後までとても心配していました。
奥さんがいなくなったあとで、彼のお世話をおざなりにしてはいけない。
こうして、お互い愛する伴侶を亡くした者同士、野郎2人の共同生活が始まったのです。
部屋が寒くなりすぎないよう、暑くなりすぎないよう、仕事中で自分が不在の時も空調はしっかりと整えるようにしました。
実家への帰省など、家を長く留守にする時は近所に住む義理の娘に面倒を見てもらうようお願いしていました。
そして、インコちゃんが外へ出たいとアピールしてきたらカゴの入り口を開けて放鳥していました。
部屋中を飛び回り、一通り飽きたら自分でカゴの中へ帰ることの出来るコだったのです。
そんな毎日が続いていて。
それは、今から数日前の事でした。
その日の朝、出勤前に洗濯をしていて雨天だったので室内干しをしていました。
シャツを干すハンガーが足りなくて、ほんの一瞬、ベランダの窓を開けたのです。
その時、インコちゃんのカゴの入口は空いていました。
朝から外へ出せ外へ出せとうるさかったので。
これまでも放鳥している時に一瞬窓を開けることがありましたが臆病なインコちゃんが外に飛び出して行くこともなかったので、この時もいつものように窓を一瞬開けてもハンガーとってすぐに締めれば大丈夫ぐらいに思ってたのです。
そして窓を開けてベランダのハンガーを取ろうと手を伸ばした時でした。
背後で大きな物音がしたので振り返ると、突っ張り棒を用いていた室内干し用の物干しが落ちたのです。
これまでそんな事もなかったのに突然、大きな音を立てて。
衝撃音を聞いて振り返ったその瞬間、僕の顔を掠めるように何かが飛び出していったのです。
インコちゃんでした。
大きな物干しが落ちた音と衝撃に驚いたのでしょう。
いきなり飛び出していったのです。
本当に一瞬でした。
頭を返して目で追った時に目に入ったのは、雨が降る中で空へと羽ばたいていくインコちゃんの後ろ姿。
あっという間に見えなくなりました。
そこからはもうパニック。
すぐに家を出て雨の中で空を見回してももはや姿が見えない。
◯◯!◯◯!
ご近所さんの事も気にせず声に出して名前を呼んでも戻ってくる気配も見えない。
頭の中はもう真っ白。
早く探して見つけ出さないといけない。
出勤時間は迫っている。
とりあえず職場に電話。
適当な理由をつけて休ませてもらうことに。
(流石に鳥を探すためとは言えませんでしたが)
そして雨の中、近所を大捜索。
インコちゃんが戻って来れるよう、家のベランダは開け放して付近を捜索しました。
スズメがよく集まっているところ、電線の上、茂みの中、道路脇の溝の中、雨をしのげそうな駐輪場の軒下、公園…
家の中でしか飛んだことのないあのコのことだから、そんなに遠くまではいってないはず。
そう思って半径を絞ってぐるりぐるりと歩き回りながら探し回りました。
ヴァニラ・アイスのスタンドのように自宅を中心として、渦巻状に何周も何周も。
電線や木の枝に止まっているかもと、上を見ながら。
雨に濡れて疲れて地面に降りているかもと、下を見ながら。
雨の中1日中探し回りました。
頭上にいるのを見つけても捕まえられないかもしれないけど、インコちゃんの方が僕を見つけて飛んでくるかもしれない。
傘をさしてたらインコちゃんが僕のことを判別できないかもしれない。
そう思って、傘もささずに濡れながら探してまわりました。
近所で働いている義娘ちゃんにも連絡してインコちゃんが逃げ出したことを伝えると、仕事のあとで探してくれていました。
だけど見つからなかった。
夜、暗くなるまで探し回ったけど見つからなかった。
探している途中で何度かカラスを見かけて、とても不安になりました。
襲われているかもしれない。
カラスがあんなに不吉に見えたのは生まれて初めてだと思います。
先に亡くなった女の子ちゃんと比べると、逃げ出した男の子のインコちゃんはとても鈍臭くて部屋の中を飛び回る時も危なっかしかったですから。
奥さんが料理している際の食材の中に落ちてきた事もありました。
火を使っている時はかなり注意をしていたものです。
猫やカラスに狙われたら絶対に逃げられない。
そう思ってました。
女の子ちゃんは逃げ出してもきっと上手いこと生きていけるだろうけど、男の子ちゃんは外に出たらすぐに死んじゃうわよね。
これも奥さんがよく言ってた事です。
臆病で鈍臭い、それがこの男の子インコちゃん。
本当に僕みたいな性格のコ。
その上、これまた僕と同じく人見知りなもんだから、自分から人に寄って行かないだろうし、誰かが見つけても保護するのはきっと難しいだろうとも。
1日探しても見つからなかったインコちゃん。
暗くなってしまっては飛び回ることもないだろう。
家に帰ると、残されたのは空のカゴだけ。
雨が降る暗い外の景色を見ながら、自己嫌悪に陥りました。
なんであのタイミングで物干しが落ちたのだろう。
なんでカゴの入り口を開けていたのに何も考えずに窓を開けたのだろう。
なぜ鳥カゴの近くに物干しをセットしていたのだろう。
どうしてインコちゃんが逃げ出すかもしれないことを考えなかったのだろう。
とにかく自分を責めて責めて、激しく後悔するだけでした。
奥さんの仏壇に手を合わせて、自分の迂闊さを謝りました。
大きくゆらめく蝋燭の炎。
それは、僕を攻めているのだろうかとも思えました。
奥さんならきっと、
あなたのせいじゃない
と言ってくれるとは思うのですが、この時は炎のゆらめきが僕を責めているようにしか見えませんでした。
とにかく手を合わせてインコちゃんを守ってくれるようお願いしました。
流石に明日は休むことはできない。
これから夜に鳥を探しても絶対に見つかるはずはない。
他に何か出来ることはないだろうか。
警察には届出は出した。
そうだ、よくコンビニとかで見かける、『猫探してます』みたいなポスター作って貼り出すか。
そう思った時に1つ、思いつきました。
SNSで発信してみたらどうだろう。
これもよく聞く、迷子の猫や犬を探していますといった記事をSNSに挙げたら拡散されて見つかりました!みたいな話。
コンビニなどにチラシ貼るよりもこっちの方が効果ありそうな気がする。
SNSに上げて訴えてみよう!
そう思ってすぐポストすることに決めました。
僕が主に使っているSNSはX、旧Twitterです。
このアカウントだといつもやり取りしているフォロワーさんも多いし、拡散力も強いかもしれない。
そう思ってポストしかけたところで、ちょ、待てよ!と一瞬手を止めました。
このアカウント使って訴えて、本当にいいものかと。
インコちゃんがいなくなった事を訴える以上、ある程度の住所などの情報を載せる必要があります。
それをこのアカウントで晒してもいいものかどうなのか。
そういった思いがあったのも嘘ではありません。
ですが、僕が福岡県民であるということはこのブログでもXのアカウントの方でも別に隠していません。
そして同県民の方ならハードオフや飲食店の巡っているあたりから僕が大体福岡のどのあたりに居住しているのか、連想出来る人も意外といるかもしれないでしょう。
なので、この点についてはそこまで気にはなりませんでした。
今更細かいところを隠してもね、ぐらいのことを書いてきていますから。
じゃあなぜ僕の中でストップがかかったのか。
1つは僕のアカウントですが嬉しいことにたくさんのフォロワーさんに恵まれてまして、最近のポストからちょっと前のポストまで結構多く反応していただいてます。
本当に嬉しい限りです。
当然、通知もとても多い。
多いあまりにリプなどについての通知が埋もれてしまってすぐに気づかず、返信が遅れがちになってしまうことも多々あります。
これのついては本当に申し訳ない。
いただいたリプには極力お返ししようと思っているのですが、仕事やゲームしてる時はリアルタイムに気づく事ができないのでお返しのスピードに差が出てしまうんです。
以前に「他のフォロワーさんにはすぐ返信してるのに自分は無視されてる」と手厳しいご指摘を受けたこともあります。
ホント申し訳ないですが、僕も四六時中スマホやPC見てるわけではないのです。
仕事もしてるし、ゲームもしてるし、デジタルから離れて読書してることもあります。
その間にも通知はどんどん来るので、先に届いた通知はどんどん埋もれていきます。
(最近はXの不具合で通知が表示されないこともありますね)
フォロワーさんによって区別しているわけではないのです。
自分のPCやスマホ見てる時に届いた通知ならすぐ気付いて返信出来るのですが、それ以外のタイミングだと気づかず通知が埋もれてしまって返信が1日後になってしまうようなこともよくあるんです。
仕事用のPCやSwitchの画面上には通知は表示されないですからね…
えっと、何が言いたいのかというと普段使っているアカウントだとそんな感じで通知が多く届くので大事な通知が届いた時に見ることが出来ず、そのあと次々に届く通知で埋もれて気づかない恐れがあるということなんです。
「インコちゃん、発見しました!」みたいな通知が届いても他の通知に埋もれてしまって気付くのが遅くなってしまうかも、という不安があったからなのです。
そういった理由で、拡散力はあるかもしれないけどこのアカウントで発信する事に躊躇しました。
そしてもう1つの理由。
普段使用しているこのアカウントでは、極力ネガティブな事は吐きたくない、という思いがあります。
亡くなってしまった奥さんのこともあって実生活での僕は時々、とてもメンタルが落ちます。
大好きなゲームを遊んでても不意に、たとえようもない喪失感が襲ってきてどうしようもなくなります。
寂しい
悲しい
泣きたい
叫びたい
お恥ずかしい話ですが、誰もいない部屋の中で奥さんの名前を呼んでは、マイナスな事ばかり口にしていることもあります。
だけど、Xのポストで同じようにそのネガティブな思いを呟いてしまったら、そっちまでマイナスに引っ張られてしまう。
落ち込みがちの時であってもXでのフォロワーさんたちとのやり取りが、実生活での落ち込みを軽減してくれているんです。
ここだけは、どんなに落ち込んでいても軽いフットワークでいることが出来る。
それによって下へ下へ落ちていく僕の心を引き留めてくれる、メンタルコントロールの場でもあるんです。
(軽い気持ちのポストさえ出来ないほどに落ちてしまったら、一旦休ませてもらうようにしています)
なのでそのアカウントでは悲しいとか、怒りとか、そういった負の感情を出さない、軽い気持ちでいられる場にしておきたい思いがありまして。
奥さんが闘病中で苦しかった時にそういった事を呟かなかったのは、毎日感じていた絶望感を少しでも和らげる場にしておきたいというのもあったんですよね。
なので今回もインコちゃんが逃げました、探してます、とポストしてしまったら、見つからないことへの不安をポストし続けなければならないという思いが出てきてしまったんです。
インコちゃんがいなくなった事で不安が強くなってしまったこの心を、癒せる場が無くなってしまう。
それならばどうすればいいか。
結論として、拡散力は下がるかもしれないけどインコちゃんを探すことに特化した別アカウントを作りました。
逃げたインコちゃんの画像と動画を載せて、ある程度絞った地域の情報、逃げ出した日時を掲載し、拡散をお願いしてポストしました。
拡散してもらいやすいよう、迷子の動物を探しているようなポストにいいねをつけまくって目についてもらいやすいようにしてみました。
しかし作ったばかりのアカウントはやはりそんなに発信力はなく、最初のうちは反応も微々たるものでした。
何よりそのアカウントを通じて、同じように飼っている鳥が逃げ出して探していますというポストを何件も見たのですが、見つかって帰ってきたというポストよりも圧倒的に見つからないポストの方が多くて、ますます絶望感に囚われることにもなりました。
翌日は出勤しましたが、仕事中も気が気でなかったです。
セキセイインコに帰巣本能はない。
そういう情報も見たのですが、それでもひょっとしたら飛んでるうちに我が家の風景を見つけて帰ってくるかもしれない。
そう思って、不用心ですがインコちゃんが過ごしていた部屋の窓を開け放ったまま出勤してました。
窓を開けてたのでそこから帰ってきていて、帰宅すれば普通にいるかもしれない。
一抹の期待を持って帰宅しましたが、どこにもインコちゃんはおらず、1日窓を開けてた分、虫が入ってきていただけでした。
誰もいない、なんの声も聞こえない家。
本当に今度こそ、ひとりぼっちになってしまった。
思えばインコちゃんの存在は僕にとってどれだけ救いになっていたか。
改めて痛感しました。
朝起きた時も、仕事に出る時も、帰ってきた時も、夜寝る時も、その他なんでもない時でも。
僕はインコちゃんによく話しかけてました。
ウチのインコちゃんはおしゃべりは出来ないけれど、僕が話しかけるとヒヨヒヨ鳴いて答えてくれてたものです。
(うるさいわ!と言っていたのかもしれませんが)
そんな話し相手も失ってしまった。
残されたのは、なんの声も、羽ばたく音も、生きている者の気配さえ消失してしまった空間。
なんで僕1人、この部屋の中で生きているんだろう。
マイナスな思いが溢れてきます。
インコちゃんが逃げ出して1日が経ち、2日目も過ぎ、3日目になりました。
作ったアカウントのポストは少しずついいねが増え始め、ありがたいことにいろんな方がリポストして拡散してくださってました。
しかし、目撃情報や保護情報は全く入ってきていませんでした。
もう、帰ってこないんだろうな。
そんな諦めの思いが、頭の中を支配していました。
民明書房の説のように支配的になっていきました。
それと同時に強まっていく後悔と自己嫌悪。
お腹を空かして疲れ果てていくインコちゃんの姿を想像しました。
カラスや猫に襲われている姿を想像しました。
不安な思いをさせてしまったね。
怖い思いさせてしまったね。
そんな死に方、したくなかったよね。
ごめんね。
ごめんね。
ごめんね。
仕事中もずっとそんな思いに囚われていました。
そんな3日目の夕方、仕事が終わって家に帰り、もう習慣になっていたXの確認。
本アカよりもまず先にそっちを開くようになりました。
そこで気づきます。
ポストにリプがついている…
すぐにそのリプを見ると、
「本日○○ちゃんぽいインコ保護しました」
すぐにその方のアカウントを見てみる。
「迷子のインコ。保護しました」
画像には青いセキセイインコの姿。
毛羽だってしまって、逃げ出したインコちゃんよりも丸々と見えたけど顔の模様と、画像の中でカゴを噛んでいる様子がまさにうちのインコちゃんでした。
続くポストで、僕のポストを引用して、こうありました。
「多分、この子。今、飼い主さんのリプ待ち。早く届け!」
すぐにリプを返して、そしてDMも送りました。
すぐに返信来ました。
動画も送られてきて確認すると、その様子はうちのインコちゃんそのものでした。
やり取りすると思ったよりも近くにおられる方で、わかりやすい待ち合わせ場所を決めて行くことにしました。
インコちゃんのカゴを持ち、すぐに車で出発。
その方のポストを読んでいたらお酒好きと書いてあったので、途中のコンビニでビールを購入して買っていきました。
ビールだなんてものではなくお金を渡すべきかとも思いましたが、現金だと断られるかもしれない、そう思ってビールにしました。
近かったので待ち合わせ場所にすぐ到着。
その方は先に到着されてました。
ご夫婦でした。
小さなカゴに入っているインコちゃん。
ポストの写真で見たよりも更に丸々と毛羽だっていて、そして夜で暗いこともあり、本当にうちのインコちゃんなのか?と悩みましたが、とりあえず受け取ることに。
まずはカゴのまま受け取って、自分の車を締め切った中でカゴからカゴへ移動。
移す時に一瞬羽ばたいて飛び出ましたがすぐに僕の肩に掴まってきたのですが。
間違いない。
この掴まり方は、うちのインコちゃんだ。
確信し、優しくインコちゃんを手のひらで包んで自分のカゴに戻しました。
無事にカゴに入って入り口を閉めた事を確認し、車を出てお二人に感謝を伝え、お話を聞きました。
お二人がインコちゃんを発見したのは本日の夕方、逃げ出してからほぼ3日目。
歩道の道端に降りて動けなくなっていたようです。
場所は自宅から2kmほどの場所。
僕が想像していたよりも遠くまで行っていました。
お腹が空いて、もう飛び立てないくらいに疲れ切っていたのでしょう。
逃げ出すことなく拾い上げることが出来たそうです。
その後、自宅へ連れ帰ってくれて餌を与えてくれ、SNSで探している人がいないか地域を入れて検索したところ僕のポストが引っかかったんだとか。
アカウントして、ポストしておいて良かった。
僕のポストをいろんな人が拡散してくれて検索にひっかかりやすくなっていて良かった。
親切そうな人たちに見つけてもらって本当に良かった。
お礼の缶ビールを渡し、何度も何度もお礼を伝えてお別れしました。
車のカゴの中でインコちゃんは固まってます。
ホッとしているのか、まだ戸惑っているのか。
あまり驚かせないよう、車をゆっくりと走らせて自宅へ連れて帰りました。
インコちゃん、3日ぶりの帰宅。
まだ毛羽だって丸々となっていたけど、明るいところで顔の模様や特徴ある嘴の色合いを見るとウチのコで間違いないと心から安堵しました。
そのうちに、用意した餌を食べ始めたインコちゃん。
それは今まで何度も見てきた、当たり前の光景でした。
おかえり。
いっぱい、大冒険してきたんだね。
涙が出てきそうでした。
本当に、良かった…
今回は、インコちゃんが逃げ出して、そして戻ってきた顛末を綴りました。
インコちゃんが逃げていった時はただただ呆然とし、そして家にいないことが1日、2日、3日と過ぎていって絶望感だけが僕を包んでいきました。
もう2度と、帰ってくることはないんだろうと。
奥さんがいなくなった時のことが重なって、目の前が暗く暗くなっていったのですが…
無事に帰ってくることが出来た。
もう帰ってくることはないと、諦めの境地にもなっていたのに帰ってきてくれた。
ここに僕は奇跡というものを初めて見たような気がします。
SNSで挙げて、そこから繋がった。
そのことは素直にSNSって、X、Twitterって本当にすごいなと改めて思いました。
だけど、それだけじゃないんです。
初めて外に出たインコちゃんが疲れて地に降り立つまで、カラスに襲われることなく生き延びていたこと。
降りた場所が人目につきやすい歩道だったこと。
その時間がまだ夕方の明るく、気温も下がってきた時間帯で散歩に適していた時だったこと。
見つけてくださった方が見ても見ぬふりするような人ではなく、動物好きな親切な人だったこと。
本来なら人見知りで人が来るとすぐに逃げるようなインコちゃんが、おそらくもう疲れ切ってお腹も空かせて、逃げるような気力も無くなっていたこと。
そんな状態で、犬や猫、アリなどの虫に襲われる前にその人たちに見つけてもらえたこと。
その人がXをやっていて、こまめにポストするような人だったこと。
その人が僕の新しく立ち上げたアカウントのポストに気付いてくれたこと。
その人が自宅で小鳥や他にも動物を飼っていて、小鳥用の餌やカゴを持ち合わせていたこと。
連絡がついた時点でお互いがすぐに待ち合わせることが出来たこと。
いろんな偶然が重なっていたと思うんです。
地面に降りた時間が昼間だったら暑くてゆっくり散歩しているような人もいなかったかもしれない。
遅い時間で暗くなってきてたら地面のインコに気付かなかったかもしれない。
親切な人に気づいてもらっていても、その人がXをやっていなかったら僕のポストに気づかなかったかもしれない。
その人が小鳥を飼っていなかったら、お腹を空かせたインコちゃんの空腹を満たすことも出来なかったかもしれない。
1つの偶然でも外れていたら、インコちゃんは助かっていなかったかもしれないし、僕の元へ帰ってくることもなかったかもしれないんです。
いろんな偶然が積み重なってインコちゃんは無事に帰ってくることが出来た。
これは、奇跡以外の何者でもないと思うんですよ。
奇跡ってあるんだなと心から思いました。
そして、人の優しさ、暖かさも。
今回ポストしたアカウントは立ち上げたばかりでフォロワーさんも1人もいない状況。
本アカのフォロワーの皆さんと違って、やり取りしたこともない方ばかりです。
そんな、どこの誰とも知らないポストを初めて見てリポストしてくださった皆様方。
これは本当にその方達の優しさからの行動でしょう。
感謝しかありません。
そして、今回拾ってくださった方。
インコちゃんを保護してくださって、エサを与えてくれている画像、動画に大きな優しさ、暖かさを感じることが出来ました。
ポストを見て、いきなりDMした僕を訝しむこともなく応じてくれて、すぐに引き渡してくれた。
本当にいい方達でした。
奥様が、
「とても可愛いコだったから、このままお別れするのがとても寂しいくらいです」
と言われた事にも、とても深い優しさを感じました。
この人たちに見つけてもらって、助けてもらって本当に良かった。
感謝しても、しきれません。
それとやっぱり、奥さんが守ってくれたのかな。
そんな風にも思いました。
ありがとう、奥さん。
僕らの息子を守ってくれて。
家に帰ったその日の夜と、次の日の朝には、まだなんだか戸惑っているような様子が見られたインコちゃん。
声に出して鳴くこともしませんでした。
きっと、怖い思いもいっぱいしたのでしょう。
それでも自由に、自由に空を羽ばたけた3日間を、どんなふうに感じていたのでしょうか。
帰ってきて2日目の夜は、逃げ出す前のように声を出して泣きました。
エサを代える時には以前のように僕の手を嘴でつついてきました。
少しずつ、元の生活に馴染み始めてきているようです。
お風呂上がりに限って飛んできては僕の頭の上に乗り、洗ったばかりの頭の上にウ◯コをして戻っていくインコちゃん。
ギャーギャー鳴いているので何事かと鳥カゴを見て顔を近づけると隙間から僕の鼻に噛みついてくるインコちゃん。
セキセイインコの寿命を考えるとあと何年生きられるかはわからないけど、天寿を全うするまでは伴侶を亡くした野郎同士、これからも一緒に暮らしていこう。
帰ってきてくれてありがとう。
本当に、嬉しかったよ。
今回はこの辺で。
いつかまたここで会いましょう。
おっと、窓に貼っておかなきゃな。
窓を開ける前に気をつけろ!
◯◯ちゃん、外に出てないか?
と書いた貼り紙をね。
コメント
たけGさん、見つかった良かったですね。
自分は小学生の時にセキセイインコを飼っていまして、近い状況になった事はあります
ただ、何故か逃げずに近くに飛んでそのままでしたので事なきを得ましたが(正直今でも謎です…)
ましてや、奥さまとの思い出が重なった子でしたら尚更たけGさんの心痛は重かったと思います。
これからも末永く一緒にいてあげて下さい。
>名無しさん
ありがとうございます。
ホント、無事に見つかって良かったです。
もう戻ってこないと諦めの境地で落ち込んでましたから。
奇跡ってあるんだなあと思いました。
大切にしていきたいと思います^^