良いゲームなんだけど、ファンサービスはほどほどに。
どーも、たけGです。
2016年、唯一エンディングまで到達したゲームがコレ。
このブログを始めた当初に、「真・女神転生Ⅳ」の記事を書いた時に、次書きます!とか言ってたら、2017年も終わりが近くなってきて、ドラクエXIは年内クリア出来るのか?クリア出来なかったら、今年は最後まで行ったゲームがないぞ。いや、モンハンXXはエンディング見たけど。いやいや、モンハンはエンディング見ても全然終わりじゃないから!
なんてこと考えてたら、その前に宿題を提出しなければ!と思い出した次第です。
と、いうわけで今回のお題は「真・女神転生Ⅳ FINAL」
Ⅳ FINALと銘打っていますが、いわゆるマニアクスとか、完全版とかではなく、Ⅳから地続きの、どちらかと言えばⅣ-2みたいな感じのお話しです。
ですが、かと言ってⅣのエンディング後の続編、というわけでもなく、Ⅳのエンディング直前からはじまり、Ⅳの結末とはまた別の物語が分岐して始まるパラレル的な物語、それが今作となっています。
今回は結構ネタバレ書いてしまいそうなんで、まだ未プレイの方でネタバレ避けたい方は引き換えしてください・・・
ちなみに絆ルートクリアの感想となります。
前作にあたるⅣは、真・女神転生ナンバリングシリーズらしく、神と悪魔、そして人間の戦いが中心に描かれていました。
構図は真1と同じで、神と悪魔は旧約作品や、真1、真2同様、ユダヤ教、もしくはキリスト教世界における経典や神話が大きなベースとなっており、その他古今東西の様々な神々は、仲魔としてパーティに加わるのがほとんどで、物語の根幹に関わることは少なかったのです。
(外伝であるifや、デビルサマナーシリーズ、アバタールチューナーは除いてね)
ところが、今作では初めてと言ってもいいかもしれませんが、その他の神々が第三勢力として物語に関わってきます。
インド神話のクリシュナ、仏教の弥勒菩薩、北欧神話のオーディンらが多神連合として神と悪魔の争いに参戦してきます。
こういう展開は実はずっと夢見てきたのでアリでしたね!
Ⅳの記事を書いた時に、キャラクターの性格やら立ち位置やらを脳内変換して遊んでいると書きましたが、それはメガテンの仲魔にしたって同じで、過去作品においてもシヴァやオーディンが僕の頭の中で、それぞれの本来の神としての立ち位置で、敵対する魔王や唯一神相手に主張しながら戦っていたものです。
それがようやくゲーム上でのシナリオで実現すると知った時は嬉しかったですね。
ただ、惜しむらくは従来の神・悪魔サイドと、多神連合サイドのそれぞれトップの神々の直接のやり取りが見られなかったことかな。
今作で主人公に取り憑くことになった、シャアボイスのケルト神話の悪魔、ダグザと閣下がやり取りするシーンがあったけど、ああいった展開をもっと見たかった気がします。
特に、クリシュナら多神連合が最も忌むべき存在であるはずの◯◯◯◯との絡みがやっぱり見たかったなあ。
あと、自分のパーティにシヴァがいたので、せっかくなのでクリシュナ=ヴィシュヌとの絡みもあれば・・・なんてことを言っていたらキリがなくなっちゃいますね。
あ、その◯◯◯◯もなんですけどね。
僕は絆ルートしかクリアしてないんで、皆殺しルートだと、どういう展開だったかは不明なのですが、今作のラスボス、旧メガテン2や真2でおなじみの、かの存在、◯◯◯◯だったんですけども、登場がちょっと唐突だったというか、主人公たちが挑む意義が凄い薄かった印象なんですよねー。
なんか唐突にその存在を知らされて、勢いのまま戦いに赴くことになる感じで。
それこそ、クリシュナとの最後の絡みの段階で、そのお姿を現し、主人公達の前に絶対的な存在として見せてくれてたりしてたら、その存在意義ももう少し高まってたのではないでしょうか。
それまでの、多神連合を相手にしていた時の緊迫感というか、切迫感が、◯◯◯◯にはなかったのですよ。
皆殺しルートだと違ったのかなー。
物語上における仲間(仲魔ではなく)たちについて。
今作は前作と違って、仲間キャラがたくさんいて。
そのキャラ達と時にぶつかり合いながらも協力して神や悪魔の脅威ち立ち向かっていくのが今回の物語。
特定のヒロインや仲魔を除いて、ほぼ孤独に戦い続けることが主な、真・女神転生シリーズにおいては、異質なほど賑やかな今作。
どちらかと言えばペルソナシリーズ寄りになったともとれます。
仲間キャラそれぞれのバックボーンや個性もしっかりと描かれており、描写不足と言われていた前作の反省点を踏まえていると言えるかもしれません。
イザボーちゃんも前作に比べると人間味が一層出てますしね。
対して主人公はメガテンシリーズ伝統の、喋らない主人公。いわゆるドラクエタイプですね。
ゲーム中で余計に喋らない分、僕の頭の中で仲間キャラ達との会話が出来ていたので、仲間が増え、物語に深みが増したので非常に楽しむことが出来ました。
僕のような、脳内変換プレイヤーにドラクエタイプの喋らない主人公は大歓迎なのです。
その、今回大幅に増えた仲間キャラも魅力的でした。
前作のとあるキャラが幽霊になってパーティに参加したりして。
この幽霊がなかなかいい味を出しているんですよ。
女性キャラでは、アサヒも可愛かったけど、トキがとっても良かったですね。
わかりやすすぎるツンデレぶりがツボにハマりました。
ちなみに僕はどちらかと言えば、年上ヒロインが好きなので、今作で言えばノゾミ姉さんがそのポジションにあたるのかな、とも思いますが、他のキャラに比べるとちょっと普通すぎるかな…と。
真Ⅱのヒロコや、真Ⅲの祐子先生ぐらいに物語の根幹に関わって欲しかったところですが、前作のイザボーちゃんと同じく、その辺がちょっと弱かったかな…
まあ年長者な分、メンバーのまとめ役を担ってたようなところもあるので、ハメを外しにくかったこともあったのかな。
イザボーちゃんと一緒に、前作の面々も出てきます。
絆ルート終盤で、あっと驚く展開がありましたが、この展開もなかなか良かったです。
真Ⅳのもう1つの結末と捉えると清々しい思いがありました。
物語全般を振り返ってみると、神と悪魔の争いに第三勢力たる多神連合が絡んできて、力無き人間達が蹂躙されていく悲惨な描写はあるものの、キャラクター達がやり取りしながら進めるためか、前作と比べるとかなりライトな感じに展開していったなと感じました。
前作も従来のシリーズと比べるとライト寄りになった印象もありましたが、シリーズ屈指のヘビーな要素である赤玉をはじめとした陰鬱な内容はさすがメガテンだなとも思ったものですが、今作はその辺の陰鬱さが少し鳴りを潜めています。
とは言っても、一般の王道RPGに比べると充分にヘビーなんですけどね。
そして、前作で1番、物議をかもしたのではないかと思われる、新規悪魔デザインですが、今作では前作のように複数の外部アーティストによるデザインではなく、アトラス所属のデザイナー土居正之氏によるものとなってます。
前作のエキセントリックな新デザインに比べると、かなり金子一馬氏のデザイン寄りになっており、金子デザインの悪魔と並んでも違和感はかなり軽減されています。
まあ、今作の土居氏の新規デザインも賛否両論あるようですが、個人的には良かったと思います。
事情はちょっとわかりませんが、金子一馬氏はもうデザイナーとして一線を引いている立場なのかもしれません。
かと言って、メガテンシリーズは続いていくわけで。
誰かが跡を継いでいかなければ、と考えると、土居氏のデザインは個人的にはいいと思いますよ。
前作の、様々なデザイナーが描いた新規悪魔たちも土居氏によりリファインされたことで、かなり違和感なくなりました。
メデューサも、メルカバーも金子一馬氏のデザインと並んでも申し分ないくらい描き直しされています。
だけど、それでも…閣下だけは、やっぱり無理でしたけどね!
元々のデザインからしてアレだったので、リファインではなく、いっそのことゼロから描きなおしてほしかったところですが、今作においてはデザインだけでなく、閣下の存在そのものが前作よりも更に下降しております。
オーディンから「かませ犬」呼ばわりされた挙句に、メルカバーと一緒に多神連合の露払いのような形での退場…
そして今作では、やはり旧シリーズではおなじみの、あのお方が終盤に登場するのですが本来の閣下は、あのお方とは等しき存在、もしくは対になる存在のはずなんですよ…
それが今作では、あのお方の半身扱いとは…
もう、これは認めざるを得ないっ
真Ⅳから連なるシリーズにおける閣下は、従来のシリーズの閣下ではなく、名前だけ同じな別人(別悪魔)だということを。
今作にはシリーズの、闇の象徴たる堕天使ルシファーは存在しないということを認めざるを得ないっ
いずれシリーズ最新作が出たその時には、閣下らしいお姿を拝見したいものです。いやホントに切実に…
買っただけでまだプレイしてないけど、「DEEP STRANGE JOURNEY」では、変に手を加えられてないよね…
さて、閣下の件がとりあえず(?)片付いたところで、今作の最大の問題点を上げようと思います。
これはシステム上の問題点なので、絆ルートも皆殺しルートも(ロウもカオスも)関係なく、Ⅳ FINAL最大の問題点だと思っています。
あ、それでも、人によっては大歓迎な要素かもしれないので、やっぱり、あくまでも個人的な問題点になりますが、その問題点とは…
閣下、メルカバー、そしてあのお方が合体で作れてしまうこと。
この御三方のようなポジションの方々を合体で作れていいはずはないんです。
仲魔に欲しいから合体して作ろうみたいに気軽に(手間はかかるでしょうが)作れていいはずはないんですよ。
問題ないですか?僕の方が歪んでますか?
旧作において、このお方々が仲魔になることはありましたが、それは物語の展開上でのことであって、決して合体して作れるようになるわけではなかったはずです。
今回の閣下は今までのシリーズの閣下と別物と捉えるなら、そんなに気にしなくていいのでは?
なんて言われそうですが、今回の閣下は確かに残念な感じではありましたが、それでも、ワルターがその身を捧げた存在だったはずでしょう。
メルカバーはヨナタンがその身を捧げた存在です。そして、あのお方にしたって…
まあ、今回のこの要素は2周目からの要素であり、いわば2周目までプレイしているユーザーへのオマケみたいなもんで、1周目のみ純粋に物語を楽しむ分には問題ないだろう、気になるなら脳内変換プレイで触れなければいいだけのこと、と思われるかもしれませんが、この要素にもう1つ、大きな問題が絡んでいるのです。それは…
合体で作ったこのお方々をすれ違いのデータに添付してしまえる。
僕は正直、ゲームの進行は遅いです。多分、ヘビーユーザーがクリアしてる頃にまだ序盤は当たり前で。
ネタバレが怖いので、ネットの攻略記事等は見ません。
ファミ通などの紹介記事も、初出の情報以外は見ないようにしていました。
ゲームは常に出来るだけ前情報無しに新鮮に楽しみたいんです。
わかりますか?中盤の頃にすれ違ったデータに、あのお方が添付されているのを見た時の絶望感。
予感はありましたよ。Ⅳ-2とも言える今作、旧Ⅱや真Ⅱに倣って、あのお方が登場するかもね〜くらいは考えていたのですが…
がっかりしましたよ。
すれ違いに添付された、あのお方のお姿を拝見した時にはもう…
そして、本当に物語上の、あのお方と対面した時の感想…
ああ、やっぱり添付されていたお姿まんまやん、と。
なんでこんな最重要キャラ(悪魔)を添付出来るようにしちゃったかなあ。
見てないけど、多分雑誌にもまだ情報公開されてなかったと思いますよ。
個人サイトでも多分、自主規制するレベルだと思うんですよ。
振り返って見ると、これはやっぱり大問題だと思うんですけど、どうですかねえ。
やっぱり僕が勝手に熱くなってるだけなのでしょうか。
同じような思いをした人って多いと思うんだけどなあ…
最後にもう一度振り返ると今作の物語は前作よりライト寄りになった感じもありましたが、仲間たちとのやり取りを楽しむことで前作以上に楽しめた分もありました。
従来の神と悪魔の対立構図の中に別宗教の神々が絡んでくる新しい展開も良かったです。
僕は1つのルートしかクリアしてませんが、ニュートラルルートにおける2つの分岐も新たなメガテンの方向性足り得たのではないかと思え、総じて見れば前作である真4以上の出来であったとも思えもします。
次回作のⅤはNintendoSwitchで発売されるみたいですが、ユーザー寄りになるのは良いのですが、その辺の行き過ぎは考慮してほしいところです。
あと閣下の扱いも…ね。
悪魔合体の面で大きな問題点を提示しましたが、それでも僕は好きだと言えるゲームです。
いつかまた、気を取り直して2周目プレイをしようと思います。
その時は、やっぱり皆殺しルートの方かな。
◯◯◯◯との対峙は、皆殺しルートの方なら、その意義もはっきりしそうな感じもするのですが…
問題は、果たして僕に皆殺しルートの選択をすることが出来るのかどうかという点でして…
どっぷりゲームの中の世界にハマってプレイするタイプのこの僕に、果たしてあの、クセはあるけど気のいい仲間たちを裏切ることが出来るのかどうか。
ドラクエⅤは、スーファミ版、PS2版、DS版とリメイクの都度プレイしてきたけど、結局いつも、ビアンカの気持ちを裏切ることが出来なかったんだよなあ…
今回はこの辺で
いつかまたここで会いましょう
それでは、お休みの間に悪魔に体を乗っ取られぬようお気を付けて…
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