映画「リメンバー・ミー」を観てきました。

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僕はジブリ映画が好きです。

いきなりタイトルとテーマが違ってますが、子供の頃からジブリ映画が好きでした。

初めて映画館で観たのは「天空の城ラピュタ」

以来、宮崎駿監督作品に限れば、「風立ちぬ」まで欠かさず観に行ってます。

宮崎作品以外でも結構観に行っていて、「思い出のマーニー」まで色々観ましたねー。

映画館に足を運ばなかったのは「コクリコ坂から」とか、「猫の恩返し」などいくつかありますが、そういった作品もテレビやDVDで大体観ました。

1番好きなのを挙げるとしたら「紅の豚」かなぁ、なんて書いてたらジブリ映画だけで全て終わってしまう気がしますが、それだけジブリが好きということです。

去年は長崎まで足を運んでジブリ展も見てきました。

対して、うちの奥さんはジブリ映画はそれほど好きではないようです。

嫌い、ということはなく、「もののけ姫」はすごい好きなんですが、ジブリ映画で括ると、映画館まで観に行くほどではなく、いずれ金曜ロードショーで放映されるのを待てばいい派なんですね。

そして、ここでようやく本題に戻るわけなんですが、そんな奥さんはディズニー映画が大好きで、映画館で観たい派です。

僕と出会う前から「美女と野獣」や「アラジン」の頃から映画館で観ていたとのこと。

で、僕と言えば、ディズニー映画に対しての思いはそれほどでもなく、別に映画館で観るほどではない、いつかテレビやDVDて見れたらいい派。

そう、ジブリ映画に対する奥さんのスタンスと同じなんですね。

そんな趣味の違う二人が結んだ協定。

奥さんは僕が観たいジブリ映画に付き合う、僕は奥さんの観たいディズニー映画に付き合うという協定です。

おのおのがそれぞれ1人で観に行くという選択肢はありませんでした。

なんせ、どっちも寂しがりやなもんで。

でも、近年のジブリ映画、ディズニー映画それぞれの製作ペースを思うと、不平等条約のようにも思えますが、奥さんにはゴジラにも付き合ってもらってるので文句は言えません。

何より観ればやっぱり面白いですしね。

そんなわけで、ディズニーの最新作「リメンバーミー」を映画館で観てきたというわけです。

ミュージシャンに憧れる少年が、死者の国に迷い込んで、伝説のミュージシャンにして、自身の先祖に当たる人に出会うことを目指す…というところが大まかなストーリーですが、それが実は…という展開になっていきます。

この、それが実は…という展開。

ディズニー映画ではお決まりというか、お約束の展開でありまして、もう早い段階から流れが読めてしまって、予想した通りの展開で話が進んでいきました。

でも、これがワンパターンだとかマンネリで飽きたなんてことはなく、もはやディズニー映画伝統のお家芸みたいなもんだと思ってます。

出てくるキャラクターも、主人公は主人公らしく、悪役も悪役らしい描かれ方で、とてもわかりやすい。

子供でも理解しやすい人間関係と世界観が常にそこにあるんですね。

かと言って、完全に子供のみをターゲットにした作品というわけではなく、主人公はいつも迷い、悩み、周囲の家族や友人に助けられながら成長していき、悪役にも悪役なりのスタンスがしっかりと用意されており、大人が観ても充分楽しめるものになっています。

そして、ディズニー映画ならではのお約束の展開なのに、それをマンネリと感じさせない各作品ごとの見事な見せ方。

家族で毎回見るということを最初に考えてから作られてるんだろうなあと感心させられます。

とにかく、毎回安心して観られるんですよね。

その点、僕の好きなジブリ映画は奥さんが言うにはわかりにくいんだとか。

「ハウルの動く城」とか、「ゲド戦記」あたりを金曜ロードショーで見直しても、奥さんは初めてではないにも関わらず、よくわからず、盛り上がりに欠けるんだそうです。

確かに、近年のジブリ映画で、小さな子供も一緒に楽しめるものを挙げるとしたら「崖の上のポニョ」くらいかなあ。

僕個人で言えば、ジブリかディズニーかと問われれば断然ジブリ派なのですが、その点は認めざるを得ないかもしれません。

そんなジブリ派の僕でも楽しめるディズニー映画。

お話ももちろんですが、映像も毎回圧巻されっぱなしです。

今回はメキシコの町並みから、架空の死者の国まで相変わらずの圧倒的なフルCGで描かれており、これは映画館の大スクリーンでこそ見るべきと思わざるを得ないものでした。

金のかけ方が違うからと言えば、確かにそうなんでしょうが、ただお金をかけて美麗なCGで魅せる映像表現だけではなく、セルアニメの時代から続くディズニー映画特有の”やわらかさ”が常にあります。

人物の動きの一つ一つから、今作での死者の国と現実の世界を結びつける木の葉の一枚一枚まで、とてもやわらかく表現されているのはとても見事で、まさにディズニーのお家芸と言っても過言ではないでしょう。

ですが、ここで一言、言わせてもらえば、”やわらかさ”の表現においてはジブリだって負けてないと思いますけどね。

と、またここでジブリ寄りの話になってしまうのが、ジブリ好きの性ではありますが、そんなジブリ大好きな僕でも存分に楽しめる映画であったと、まとめましょうか。

ラスト、主人公が家族に囲まれながら、ひいおばあちゃんへ歌をうたうシーンはホロリときました。

とても素敵で、優しい映画でした。



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