あの人を今、振り返る:スーパーストロングマシン

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どーも、たけGです。

このブログでネタにした事は今までありませんでしたが、僕はプロレスが好きです。

そんなプロレス好きな僕の目に飛び込んできたこのニュース。

プロレスを全く見ない人なら、ストロングマシンって名前は聞いたことがあるようなないような、何かの機械か何かなの?ぐらいの印象でしょう。

最近はあまりプロレス見てないけど、昔はちょっと見ていて少しはプロレス知ってるよって人なら、え?スーパーストロングマシンって、まだ引退してなかったの?って思ってしまうかもしれません。

何故なら、昭和の頃からプロレスを見ていて、20代後半頃まで毎週欠かさず週刊プロレスを買い、新日と全日のテレビ放映も欠かさず見ていた僕。

今ではその頃ほどの熱意は無いものも、ネットや週プロで現在のプロレス界を見ているような僕でも、マシン試合してないなあと思いながら数年が過ぎ。

このまま試合しない日が続いたら、SSマシンと略するレスラーは?と問われれば、スーパーストロングマシンではなく、スーパーササダンゴマシンが当たり前になってしまうぞ。

ってか、今やマシンと言えばササダンゴマシンの方が知名度高くないか?

どうしたんだよ平田!

って思いっきり遠回しに思ってしまうほど、スーパーストロングマシンが試合をしないという日々が、もう何年も続いていたのが現状なのです。

プロレス好きで、マシンを知っている人なら、その中の人の事をマッチョドラゴンなあの人のおかげで皆さん周知の事実だと思われますが、その中の人が何かしら病気を患っての長期休養なのかな、と思っておりました。(公式には眼の病気だったかな…)

越中詩郎やヒロ斎藤といった同期に近いレスラーから、先輩に当たる長州力や藤波辰爾といったレスラー達が未だレジェンドとして現役であり続けている中にマシンがそこにいないことに、ずっと寂しさを感じていました。

それだけ僕は、スーパーストロングマシンという選手が好きなのです。

そして、好きだからこそ中の人…いや、もう平田でいいかな。

ここまで読んでくださったような方なら、スーパーストロングマシンの正体が、オマエ、平田だろ、ってことぐらいご存知ですよね。

で、その平田淳嗣が、ひょっとしたらもうリングに上がれないような体調が続いているのかなってことも理解しつつ、一縷の望みも持っていました。

それは、現役の平田淳嗣=スーパーストロングマシンが奇跡の復活を遂げることも、一つの望みでしたが、もう一つの望みは、平田淳嗣がリンクに上がれない自分に代わって新たなスーパーストロングマシンを育てている、否、作り上げているという希望。

マシンとは、言うまでもなく機械のこと。

平田淳嗣という選手は、いつかリングを去るけれど、彼が長年培ってきた技術、否、プログラムを継いだ新たな選手が次世代のスーパーストロングマシンとして新日のマットにリターンする夢を見たりしていました。

病と戦う一方で、新たなマシンを作り出している平田淳嗣。

マシンとは機械。

機械であるが故に生産=増殖してきたのがマシン軍団。

スーパーストロングマシンの前身であるストロングマシン1号が登場して以来、様々なマシンが現れては消えていきました。

次々に増殖されたマシン軍団。

レイジングスタッフの後藤達俊、ヒロ斎藤、保永昇男も一時期アレンジされたマシンマスクを被っていました。

その後の200%マシンにT2000マシン。

本家の平田淳嗣のラブマシンズに、ブラックストロングマシン。

桜庭和志もPRIDEのマットにマシンマスクを被って入場したこともありました。

アンドレ・ザ・ジャイアントがジャイアントマシンに変身したことは昭和のプロレスファンなら今でも覚えているであろうことですが、海の向こうのアメリカマットにおいては、超人ハルク・ホーガンがマシンになっていた事実もあります。

このようにストロングマシンは時を越え、海を超え、様々な形で増殖してきたのです。

それはやっぱりマシン=機械だから。

平田淳嗣の手で、新世代のスーパーストロングマシンが生み出される夢を見ることも、なんらおかしくなかったのです。

ですが、今回のニュースを見る限り平田淳嗣としての引退だけではなく、スーパーストロングマシンとしての引退でもあるようです。

思えば、他のマシンと違って、スーパーストロングマシンは、どこか哀愁が漂うマシンでした。

アメトーークのプロレス芸人で、悲劇のマスクマンとしても紹介されたこともありますが、機械であるはずのストロングマシンなのに彼はとても人間臭く、目鼻口が隠れた無機質のマスクのはずなのに、どこか憂いの表情さえマスク越しに見えてしまうような時もあるのです。

トップを狙いながらも、新しいムーブメントを生み出そうとしても、何故かいつも上手くいかない。

前田日明や、ジョージ高野と同期で、長州や藤波に続く世代としての活躍を、期待されながら、後から出てきた蝶野、武藤、橋本を初めとして、後ろの世代にあっという間に追い越されていき、それならば本隊とは別のポジションを確立して存在感を示そうとしても、平成維震軍やWARにおいての冬木軍あたりにそのポジションを持っていかれてしまい、何をやっても、どこに属してもなんだか上手く行かないスーパーストロングマシン。

全てを隠したスマイルマスクなのに、なぜか悲哀の表情が浮かんでしまうスーパーストロングマシン。

ギギガガのみで何も語らなければ無機質の機械のマスクマンたりえたかもしれないのに、発言する一言一言が非常に人間臭く、会社の中で、上昇志向はあって仕事は頑張るのに、いつまでたってもうだつの上がらない中堅職員のような哀愁の雰囲気ただようスーパーストロングマシン。

そう、機械として生み出されたはずなのに機械になりきれなかったマシーン。

それがスーパーストロングマシンだったのでしょう。

機械に徹すれば彼のプロレス人生も少しは変わっていたのでしょうか。

否、無機質のマシンマスクを被りながらも人間臭かったからこそ、昭和の頃から今に至るまで上がっているリングのド真ん中には立てずとも愛され続け、声援を受け続いていたのだと思います。

90年代も終わりの頃に一度、彼は自らマスクを脱ぎ、素顔の平田淳嗣として再出発しました。

マスクを脱ぐことは、パンツを脱ぐより恥ずべきことだとまで言って、マスクマンとしての誇りを持っていた彼だからこそ、この時、素顔に戻ったのはWARから新日に戻る際に条件として課せられた社命であって、決して本意ではなかったと今でも思っています。

ですが、マシンがマスクを脱ぎ、素顔に戻ったこの頃から、僕のプロレス好きの熱も少し冷め始め、週刊プロレスも買わなくなりました。

マシンがマシンでなくなったことで、贔屓のレスラーが1人、いなくなったこともあり熱中して見なくなったんですね。

それでも情報は時々得ていたので、ライガーとタッグを組んでスーパーストロングマシンが復活したのも知っていました。

近年は永田裕志率いる青義軍の参謀格として試合に出てましたっけ。

それが段々と出場頻度が減っていき、何年も試合無いまま引退ですか…

僕にとっては、スーパーストロングマシン2度目の引退です。

引退しても復帰するレスラーは多いプロレス界ですが、平田マシンは、もう復帰は無いでしょうね。

引退試合等もなく、セレモニーのみだそうです。

おそらくは試合できる体ではないのでしょうけど、なんだか寂しいなぁ。

魔神風車固めは、前田日明のキャプチュードに匹敵する必殺技(フェイバリット)でした。

今後も新たなマシンは増殖していくとは思いますが、いつの日かスーパーの意思を継ぐ、スーパーストロングマシン2が現れることに期待しつつ、平田淳嗣スーパーストロングマシン選手に、お疲れ様でしたの言葉を送りましょう。

決して、しょっぱいレスラー人生ではなく、素晴らしいレスラー人生で、楽しませてもらいました。

ありがとうございました!

〜オ・マ・ケ〜

スーパーストロングマシンはゲームの世界でもなかなか不遇な時代がありました。

有名なファイプロシリーズでも、初期の頃は海賊男をモチーフとした選手は出ていたのにマシンをモチーフとした選手は出ていませんでした。

スーパーファミコン後期のスペシャルあたりでようやくF.Fマシンという選手が出ましたが、数にもの言わせてようやく出れたといった感じでしたねぇ。

プレステで発売された新日オフィシャルの闘魂列伝シリーズでも、マシンの出番はありませんでした。

華があるはずのマスクマンなのに、この不遇っぷりは何故なのでしょう…

と思わされていた頃にNintendo64で発売された「新日本プロレス闘魂炎導」というゲーム。

デフォルトではマシンは出ないのですが、なんと、隠しキャラという美味しいポジションでスーパーストロングマシンが登場するのです。

マシン好きにはたまらない、珠玉の1本なんですよぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!

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