星矢を「友」と呼ぶのは、瞬なのか、それとも…?
どーも、たけGです。
●前回の振り返りと、いつもの注意事項
戦女神アテナとして、小宇宙(コスモ)をコントロール出来はじめているサオリちゃん。
その目に、世界を覆う数多の鎖が見えてきた!
この鎖は、普通の人間には決して見ることのかなわない、小宇宙で出来た鎖!
星雲乃鎖(ネビュラチェーン)!
そしてこの鎖はどこから来ているのか、その起点はいずこにあるのか。
その場所とは、
冥界!
永遠に続く闇、深淵の底、すべてが「死」に包まれた世界で揺蕩う死の世界の王、ハーデス。
その姿は黄金聖闘士、乙女座の瞬、その人。
ハーデスが、もしくは瞬が言う。
我を引き上げるな
と。
と、いうのが前回のお話でした!
今はハーデスとなっている瞬。
その意識の中に瞬としての記憶は残っているのか?
暗い冥界で一人、古神の侵攻に抗う瞬を、仲間たちはどう思うのか。
特に大きなネタバレになるような内容はないと思いますが、その辺に関して配慮せずに書いております!
なので今回も、未読の方はご注意を!
まず本編を読みましょう!
単行本待ちの方もご注意を!
●本編感想
果てしなく深く、どこまでも暗い死の世界、冥界。
瞬が、いや、ハーデスが揺蕩うこの場所は、冥界のどのあたりだろうか。
冥界の果て、エリシオンは草木や花々に囲まれた楽園であったので、暗い闇が永久に続くようにも見えるこの場所は、嘆きの壁の内側になるジュデッカあたりなのかもしれませんが…
瞬は、ハーデスは思う。
我を引き寄せてはならない。
我は此処に存在していなければならない。
崩壊した大地を繫ぎ止める為。
…そして、
大切な「友」の命と小宇宙を現世に繫ぎ止める為に…
瞬、そしてハーデスが思うその先に、地上に降り注ぐ業火を一身に受け止め、崩壊する世界の一条の灯火となった黄金の聖闘士の姿が!
それは、星矢の姿が!
我は永久に続く闇の中で、「彼」を生かす…
我を抜いてはならない…
やはり、ハーデスの姿をしていてもその心は瞬なのか。
瞬の意識が強く、ハーデスの意識へ干渉しているのか。
一方で、前聖戦の時にもハーデスの肉体となったのはペガサス座の聖闘士、天馬でした。
ハーデス自身がその事実を指しているかのように、ペガサスの聖闘士を「友」と呼ぶ場面もありました。
冥王とペガサス、神話の時代から続く因縁。
故に瞬の意識だけでなくハーデス自身も、元ペガサスの聖闘士、星矢を「友」と呼んでいるのかもしれません。
アテナ、サオリちゃんにも一瞬だけ見えたその姿。
神のようにも、人のようにも見えたその姿。
何よりサオリちゃんの失われた記憶の中で、瞬を、そしてハーデスを知っていると自覚する。
しかし氷河にとってはそこにいるのは冥界の神ハーデスではなく、かけがえのない友である瞬。
鎖に、運命に縛られた瞬を救うために冥界に行くことを決意する。
古き神々の侵攻により、地上だけでなく冥界も今や不安定。
エイトセンシズに目覚め、一度は冥界に赴いたことのある氷河でも肉体は瞬時に消えてしまうだろう。
と、いうことは冥界全体が嘆きの壁からその先の、エリシオンまでに繋がる道のような状態になっているということなのか?
神の血の加護を受けた聖衣を纏っていなければ侵入することが叶わない神のみが通ることを許される次元回廊のような状態に。
それでも、氷河は行かなければならない。
友が、瞬が仲間を待っているのだから。

瞬をハーデスの楔から解き放つこと、しかしそれは星矢の生を繫ぎ止めている鎖を断ち切ってしまうことにも等しい行為。
氷河は果たしてそのことに対する解決策があるというのでしょうか。
星矢の命を繫ぎ止めたまま、瞬を開放する手段が。
それとも瞬を助けたいだけでその後の状況はあまり考えてないとか。
氷河って、マーマや我が師カミュの時もそうでしたが身内が絡むと周囲や状況が見えなくなる傾向あるからなあ。
一方で、現在の冥界が不安定になっているということでハーデス以外の冥闘士たちがどうなっているのかも気になるところです。
エピソードGの前シリーズ「アサシン」では、ラダマンティスの生存が確認されましたが、現在の状況でも生存できているのか。
もし先に書いたように冥界が不安定な状態になっていて神以外の侵入を拒むような状態になっているのならば、冥闘士たちでもたちどころに消滅してしまうでしょう。
神の道に侵入したミーノスやシルフィードのように。
もしくは、88の星座が夜空から消えたことで聖闘士は地上から消失しましたが、星座とともに108の魔星も消えているのでしょうか?
ここも気になるところです。
場面変わってデスクイーン島。
その火口には獅子座の黄金聖闘士、一輝の姿。
見る限り、ポントス様との戦いの際に負った傷はある程度回復出来ているようですね。
しかし、それでも完全ではないようで。
ほんの刹那の時に感じた、弟、瞬の小宇宙。
一人冥界で困難な戦いに挑む瞬を思い、自分も立たなければならないと。
肉体は未だ完全ではないけれど、今の自分にしかできない闘い方がある!
一輝は火口の中で拳を振るう。
鳳翼天翔!
巻き上がるマグマと炎。
姿を現す不死鳥と、10の漆黒の聖衣!
炎よ、今一度、
暗黒聖衣の位に一条の光明を!
一輝が手をかざし、手繰り寄せる聖衣。
それは、水瓶座の聖衣!
水と氷の魔術師が纏うべ聖衣は、再び黄金の輝きを取り戻すことが出来るのか?
獅子座の黄金聖衣はブラックペガサスの命と引き換えに復活しましたが、新たな人柱は必要ないのか?
まあこの点については天秤座の黄金聖衣が普通に復活しているし、ブラックペガサスの命で12の暗黒黄金聖衣すべてに命が吹き込まれたのかもですね。
●今回のまとめ
今回は聖闘士星矢エピソードGレクイエム第67話の感想でした。
冥界からネビュラチェーンでもって地上を完全崩壊から繋ぎ止め、そして「友」である星矢の命をも繋ぎ止めている瞬。
その意思が瞬のものかハーデスのものかは今のところまだ定かではないですね。
口調はハーデスそのものですし、ハーデス自身にとってもペガサスの聖闘士は「友」と呼べるような存在でもありますし。
そしてその瞬を救おうとする氷河。
自身が消滅するかもしれないリスクを背負ってでも冥界に行くことを決意しているようです。
と、なるとこの先は冥界に行く展開になるのかな。
最後に一輝が水瓶座の黄金聖衣を復活させんとする描写がありましたが、これが氷河の元に届けられるとしても、女神の血の加護を受けていない黄金聖衣だとやはり消滅してしまう恐れがあります。
しかし今、氷河の傍にいるのは女神アテナ!
完全覚醒していないとは言え、神には間違いなくサオリちゃんならばエリシオンへの道に侵入したとしても消滅することはないでしょう。
つまりはサオリちゃんを同伴して入店することで、氷河は消滅を免れる事が出来るということ!
その理屈で行くと、水瓶座の黄金聖衣は必要なくなるので、その前に、もしくは冥界突入後に神様方が介入してきて一悶着あるのだろうなと予想されますね。
ポントス様、メーティス様に続く、新たな神サマの登場が。
今回はこの辺で。
いつかまたここで会いましょう。
「神」としてのハーデスと、ウラノス等古き神々の関係も気になる次回へ続きます!
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