SFC「ドラゴンクエストV天空の花嫁」思い出語り。何度やり直しても変えられぬ人生の選択肢もある。

SFC

 

本日、9月27日はSFC「ドラゴンクエストⅤ 天空の花嫁」発売33周年!
この記事は、「ドラクエV」最大の問題であるアレについてのお話がメインであります。

どーも、たけGです。

⚫︎SFC版「ドラゴンクエストV」発売当時の話

いやー、33年ですか、「ドラゴンクエストV天空の花嫁」

33年前の1992年9月27日、あの日は友人と2人、朝の4時くらいから当時住んでいた場所近くのおもちゃ屋さんに並んでいました。
そのおもちゃ屋さんは、その後ドコモショップとなって、今は歯医者さんだったかな?
友人と交代しながらトイレに行ったり、缶コーヒーを買いに行ったりしながら開店時間を待ってましたねぇ。

当時の僕は大学生。
その日、大学は休みだったか、それともサボったのかそれは定かではないのですが、開店と同時に購入し、すぐに家に帰って遊びましたよ、「ドラゴンクエストV天空の花嫁」


「ドラゴンクエストV」それはHD-2D版も発売された「ドラクエⅢ」と並んでシリーズ随一好きな作品です。

今なら「XI」がそこに並んできましたけど。

その「ドラクエV」は、スーパーファミコンで初の「ドラゴンクエスト」でもありました。
既に発売されていた「ファイナルファンタジーⅣ」と比べてグラフィックがスーファミレベルじゃないなんて一部で言われていましたが、全然気になりませんでしたね。
ポップな「ドラクエ」のグラフィックがSFCらしく綺麗になったなぁとか思ってましたし。


むしろ、「ドラクエ1」以来の背景付きの戦闘画面などに感動すら覚えたほどです。
目玉となったモンスターの仲間システムも、メガテンのように交渉して仲魔にするようなビジネスライクではなく、倒したあとで起き上がって懐いてしまうというのがドラクエっぽくて良かったですね。
くさった死体あたりが、起き上がってじっとこっちを見ていたら、逆に恐怖しか覚えない気もするんですが、それが鳥山明デザインのモンスターで、すぎやまこういち氏の曲をバックにしたドラクエってだけで実に牧歌的な風景になってしまいます。
「Ⅱ」で苦労させられて嫌な思い出しかなかったキラーマシーンが、起き上がって仲間になってくれた時はとても嬉しかったなぁ。

ハードが変わり、新しいシステムが追加されても基本はやっぱり「ドラゴンクエスト」

「FF」のように戦闘システムがガラッと変わっているようなこともなく、遊び方はファミコンの頃のまんま。
中高生の頃に時間を忘れて遊んだ時と同じ、いつもの感覚で楽しむことができました。

⚫︎「ドラクエV」ではで有名な、あの問題

と、なってくると目が行くのはやはりストーリー部分。

「ドラクエⅤ」と言えば親子3代に渡る壮大な物語が軸になっています。
ゲーム内で主人公が本当に子供から大人へ成長し、子供まで生まれるゲームを遊んだのはこの「ドラクエV」が初めてでした。

既にメガドライブで「ファンタシースターⅢ」が同様の世代交代制だったようですが、メガドラは持ってなかったので当然遊んだことはありませんでした。


「ドラクエⅤ」からしばらく経ってから中古で買って遊んだ「北斗の拳5」で、奇天烈で摩訶不思議な世代交代も体験しましたが、このゲームも発売日は「ドラクエⅤ」より前だったかな?

まぁおそらくは主人公が結婚し、子供も生まれるだなんて経験を味わえるゲームは僕が遊んできたゲームの中で「ドラクエⅤ」が初だったわけで。
自身が生まれたところからゲームがはじまり、やがて自らも子を成すといった流れに、当時まだまだ精神的にお子ちゃまだった僕はひたすらに感動してたように覚えています。

ですが、親子3代とは言え、「北斗の拳5」や後に遊んだ「ファイアーエムブレム 聖戦の系譜」のように主人公そのものが親から子へ交代する世代交代制ではなく、主人公はあくまで最初に自分で名付けたターバンの彼のみ。
世代交代するのではなく、父の後をついて冒険し、大人になって1人で、あるいは仲間たちと冒険し、恋をして結婚して子供を授かり、やがて父親となって、勇者の宿命を背負った子供を導きながら家族の柱として冒険する、まさに人生を体感できるロールプレイングゲームになっています。
シリーズは現在「XI」まで続いていて、様々な物語で感動させてくれましたが、ここまで家族との繋がりを感じさせてくれるタイトルは「V」が一番であると言っても過言ではありません。

そして、「ドラクエV」と言えばとある選択肢で派閥が生まれることも有名であります。


それはプレイヤーによって“ボロンゴ派”か“プックル派”か“チロル派”か、はたまた“ゲレゲレ派”かに分かれて時にプレイヤー間で大論戦にもなりうる悩ましい選択肢…

も、あるにはあると思うのですが、それよりも人生における究極の選択肢。

“結婚相手”の選択。

1人は幼馴染で1つ年上で、気は強いけどしっかりもののビアンカ。

もう1人は大富豪の1人娘でおしとやかなお嬢様のフローラ。

なんて羨ましい選択肢!

人生40年以上生きてきたけど、こんな選択肢にめぐりあったことなんて現実にはありませんけど!


ま、ゲームだしね。
ゲームだからこその体験なんでしょうけど、世の中にはそんな羨ましい実体験をした人もいるんでしょうかねぇ。
そんなひがみはさておいて、この選択肢、僕は迷わずビアンカを選択しました。

いやいや、ここはもうビアンカしかいないでしょう!

お嬢様でおしとやかで、逆玉の可能性高い女性であって、更には天空の盾のイベントにも関係している女性であったとしても、ビアンカ一択しかないと思うんですよ。
(どちらを選んでも天空の盾は結局もらえる、という事実は置いておいて)


幼少の頃、一緒に冒険し、大人になって再会。
主人公のことを想っているのに、それを隠し、主人公がフローラと結婚するための冒険に同行し、彼を健気に支える。
でも、隠しているつもりでも、その気持ちがどこか隠せずにもいたんでしょうね。
そのことを同じ女性のフローラに見抜かれてしまいます。
(そのことを気づかないふりをせず、主人公含め周りの人々にわかるように伝えたフローラもまた素敵な心の持ち主でありますね)

そして一晩かけてどちらと結婚するか悩む夜に、眠れずにいるビアンカと出会います。
ビアンカは主人公のことを気丈に気づかいつつ、


「なんだか、眠れなくて…」

と最後に一言もらします。


このイベントだけでビアンカの主人公への思いが痛いほど伝わってきます。


ちなみにフローラのとこへ行くと彼女は熟睡。

真夜中に女性の寝室へ入り込む主人公の行為はともかくとして、

もはやビアンカを選ぶ以外、選択肢はないだろう!

実際、スーパーファミコン版ではフローラとは青年期に唐突に出会っただけで、天空の盾入手のためのイベントキャラという印象です。
特に子供の頃の思い出もないし、一緒に冒険したこともない。


更には、フローラのことを子供の頃から思っているアンディという幼馴染の青年も出てきます。
天空の盾欲しさだけに名乗りを挙げた主人公に対して、彼はフローラと結ばれたい一心で危険な試練に挑み、大怪我さえ負う始末。
このような状況下でフローラを選べますか?

僕はスーパーファミコン版は3回ほどクリアしており、2回目以降のプレイ時にはゲームと割り切ってフローラを選ぼうとは思っていたのですが

いざとなると花嫁選択のイベント時には感情移入しきってしまっていてゲームと割り切れず、ビアンカを選びました。
幼少の頃からビアンカと一緒に冒険し、その後でサラボナの夜のイベントを見てしまうと…


どうしてもビアンカを袖に出来ないんだよぉぉぉぉ。

時は経ち、PS2でリメイク版の「ドラクエV」が発売。

もちろん遊びましたよ。
強化されたグラフィックに加えて、フローラ関連のイベントが追加されました。
フローラが実は子供の頃に主人公と出会っていたイベントが追加されたんですよ。
(それもビアンカと出会う以前に!)

結果、青年期でのフローラとの再会が運命的なものになった感があるのですが…

それでも、僕はやっぱりビアンカを選びました。


PS2版で追加されたものの中に、冒険中に仲間と会話できる、現在のドラクエではスタンダードになったシステムが実装されたんです。
スーパーファミコン版では体験できなかった冒険道中でのビアンカとの会話。
要所要所でビアンカに話しかけると、特に青年期では強気に振舞いながらも主人公のことを想っている彼女の気持ちがやはり伝わってくるんですよ。

そして同じく訪れる結婚前夜のイベント。
サラボナの夜の眠れぬビアンカとの会話。

ビアンカを選ぶしかないやろぉぉぉぉ!

スーパーファミコン版でも、このPS2版でも同様ですがビアンカと結婚した後、選ばれなかったフローラはと言うと、幼馴染のアンディと結婚して幸せに過ごしています。

そして、僕自身はゲーム中では確認できてないのですが調べてみたところ、フローラと結婚することを選んだ場合、ビアンカは誰とも結婚せずに故郷の村で独り過ごしているんだとか…
きっと、大好きだった主人公のことを忘れられずに…

それも知ってしまったら、なおさらビアンカを袖になんて出来ないよぉぉぉぉ!

更に時は経ち、DSで再リメイク。

当然、遊びました。

このDS版では、なんと3人目の花嫁候補が登場。
フローラの姉のデボラが追加されました。


妹のフローラとは似ても似つかぬ高飛車な女王様キャラで、口が非常に悪い。
結婚した後のイベントや仲間会話がちょっと面白そうなキャラで、ネタとして選んでみてもいいかな…と思ったのですが…

やっぱりビアンカを選んでしまいました。

ハードが携帯機になり、お手軽に遊べるようになってもやはりビアンカは一緒に過ごす時間が長く、スーパーファミコン版、PS2版で聞いた同じセリフでもやっぱり、痛いほど彼女の気持ちが伝わってくるんですよぉぉぉ。

やっぱり、僕にはビアンカの気持ちを裏切れない。
自分の本心を隠して主人公を支え続ける、健気な彼女を見捨てられないんですぅぅぅ。

ゲームの中に感情移入しすぎるのも困りもんですね。
割り切って楽しむことが出来ない。


今はDS版をベースとしたスマホ版があり、更にお気軽お手軽に遊ぶことが出来るようです。
僕はまだ購入していませんが、スマホ版を遊んだとしても、きっとビアンカを選んでしまうんだろうなぁ。

ちなみに、ビアンカと結婚したあとにとある街の宿屋に泊まるとイベントが発生。
ビアンカの方から主人公のベッドに入ってくるイベントがあります。
意外に肉食系の彼女の行為にドキドキすること必至のイベントですが、現実の僕も自分の方から女性の方を誘うことが出来ず、女性の方から誘ってもらいたい系の軟弱系です。

デートでも、夜の営みでも。

2人きりになってもキッカケがなければ何も出来ない軟弱っぷりで、それで一生ものの後悔をしてしまったことも数知れず。
なので、ビアンカの行動はむしろ全然OKなんですよ!

ビアンカを選んで良かったーーーーとも思える一瞬です。

おしとやかで奥手なフローラを選んでいたなら、天空の勇者が生まれるのが遅くなっていたかもしれない。

(選んでないので、このイベントでフローラがどう言う行動を取るのか知らないため、親しくなったらフローラも肉食系の本性を現しているかもしれませんが)

ちなみに宿屋の主人は気を使ってくれたのか、
「ゆうべはおたのしみでしたね」なんて言いませんので。

⚫︎今回のまとめ

今回はSFC「ドラゴンクエストV」の思い出語りでした。

先にも書きましたが、シリーズの中ではトップクラスに好きなのがこの「ドラクエV」です。
おそらく同じように思う人も多いようで、シリーズの人気投票とかあっても1位を取ることが多いようですね。

だけどSFC版発売当初は辛辣な批評も多かったような気がします。
1つはグラフィック面で、当時は別会社だったスクウェア製のゲームが緻密なドット絵グラフィックを売りにしていたので、それらと比較されてSFCレベルでないなんてこと書かれていたように覚えてますねぇ。
先にも書きましたが、僕はこのグラフィックこそがドラクエらしくていいと思ったんですけども。

結婚して子供をなすこと、モンスターを仲間にできることなど、新たな試みも取り入れてはいますが、転職システムなどはないので基本的にはオーソドックスな「ドラゴンクエスト」でもあると思います。
安心して楽しめる「ドラクエ」をベースとしながら、父の背中を追い、結婚という一大イベントを迎え、生まれた子供を勇者として導くといった人生の縮図を楽しめる物語。
だからこそ、今でも様々な人たちに愛される「ドラクエ」になったのでしょうね。

僕も今でも時々遊び直したくなるぐらい、好きな「ドラクエ」です。
DS版でもう一度、お手軽に遊ぶのもいいですが、最新ハードでで改めてリメイクされたものを遊んでも見たいですね。
「Ⅲ」のようにHDグラフィックでもいいし、「Ⅷ」以降のような3Dグラフィックでのリメイクもいいなぁ。

個人的には「7」ではなく「5」を、このグラフィックでリメイクして欲しかったなあって思います。

いつかまた再びリメイクされたら、その時もやっぱり、ビアンカを選ぶんだろうなぁ。
この先、何度「V」を遊び直しても、僕は一途にビアンカを選び続けることでしょう。

今回はこの辺で。

いつかまたここで会いましょう。

なんと!
この たけGさんを好きと申すか⁉︎

言ってない?

コメント

  1. キングスライム より:

    どうも、キングスライムです。
    自分は子供の頃はフローラを選んで大人になった後にds版でやったらビアンカを好きになってました。
    ds版が1番やりこんだのですがsfc版も面白かったです。
    ps2版はやってませんが少しグラフィックが違いますね。
    確かに5が1番やってるかもです。
    4のfc版やds版も好きですがやはりモンスターが仲間になるというのがいいですね。
    ペルソナとかであくまがなかまになるのも画期的でしたが。
    どちらのゲームも若い人にも遊んで欲しいタイトルですね。

  2. たけG より:

    >キングスライムさん
    キングスライムさん!コメントありがとうございます。
    Twitterの方でもいつもありがとうございます^^
    フローラもおしとやかで可愛いですものね。
    僕はもうビアンカ一筋になってしまったので、フローラには悪いのですがどうしても選べなくなりました^^;
    遊んだ人によっていろんな楽しみ方のあるゲームなので、本当にいろんな人に遊んでほしいですね。

  3. キングスライム より:

    たけGさん、おはようございます。
    自分が子供の頃と大人になってからの女性の好みが変わったのかな?
    と思っちゃいました。
    子供の頃はビアンカかあ、ないな。。。的な感じだった気がw
    ビアンカファンには失礼ですが😅
    でも今の年齢やdsとして出てきた時はビアンカになってました。
    デボラはちょっと手が出せず。。。w
    でもツンデレらしいですw

  4. たけG より:

    >キングスライムさん
    DSで追加されたデボラはネタ的に面白そうだなと思って、DS版はゲームだと割り切って遊んでみよう、と思ったのですが、やっぱりビアンカを選んでしまったんですよねぇ。
    もう何度遊んでも、ビアンカ以外は選べそうにないです^^;

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