男坂〜昭和関ヶ原 仁義九兄弟〜 天下泰平編 第五話「古傷の巻」より。
どーも、たけGです。
前回より引き続き爆笑している南郷どん、そして仁義。
二人ともおかしくなっちまったのか?というより。どうにも全てがおかしくなっているような「男坂」
桐野からそんなに仁義のギャグが面白かったのかと問われて、「いや、ぜんぜん」と答える南郷どん。
それはそうですよね。
どっちかと言えば寒くなるようなことばかりしてましたから。
ですが、南郷どんが言われるには
人間として、とてつもなく面白か男とのこと。
えーっと、すいません。
前回のお話をどんなに読み返しても、南郷どんがそこまで仁義のことを評価できるほどの過程が読み取れません。
ドラゴン紫龍がシュラの背後を、カノンがラダマンティスの背後をあっさりととってしまい、追い詰められてからの逆転劇の過程がずっぽし抜けているのが、まあ車田漫画だから、で済まされることもありまして、例えば星矢ならば聖闘士同士の光速バトルで納得は出来るのですが、そうではない男坂では唖然とさせられっぱなしです。
寒いギャグを繰り返した後のオナラ数発で、人間としての面白さを感じ取ったのでしょうか。
もう少し論破とか、深層心理の探り合いなどを見せてほしいところですが、勢いがすべての車田御大には難しいのかなぁ。
そんな仁義の願いを叶えたいと言う南郷へ、ケンカを申し込みますが、ケンカはしないと断られます。
それならば相撲ならどうだ?と申し出たところへ乱入する面々が。
大学相撲の面々ということで、大学生なんでしょうね。
かたやの南郷どん。
仁義が13歳の中学1年生ということで、恐らくは仁義が相手にしているのも皆、中学生なのではないかと思います。
ということは南郷どんも中学生。
大きくて中3というところでしょうか。
つまりは中学生相手に因縁をつけ、しつこく果し合いを申し込んでくる大学生。
大人気ない!
それでいいのか大学生。
その前に南郷どんや、大学相撲の面々がいくら大きいとは言え、他のキャラとの比率がおかしすぎないでしょうか。
頭を下げても話をしても引き下がろうとしない大学生の方々に、それならばとあっさり相撲で対応する南郷どん。
中学生の張り手一発で、大学生がぐえっ!
この方は張り手一発で土俵外まで飛ばされ、気を失います。
ここで桐野が語り始める南郷どんの過去。
かつて不良にからまれていた少女を助けようとして、その不良らの暴行を一身に受けて少女を庇っていたのですが、ついには堪忍袋の尾が切れて、不良たちにやり返し、全員のしてしまった。
そこまではよかったのですが、助けるべき女の子が不良たちの一人の下敷きになってしまい、それが原因で松葉杖での生活が余儀なくされます。
自分がふるった暴力のせいで、助けるべき少女を巻き込んでしまい、一生ものの傷を追わせてしまった南郷どん。
そのために、人には暴力を振るわず、女の子に一生を尽くすと決めたということなのですが…
あれ?
2人目も、ぶぎゃあって、あれ?
これは暴力ではない?
相撲だから良いという認識ですか?
ピクッ、ピクッ、と明らかに意識失うほどのダメージを受けておりますが、それでも相撲だから良いのですか?
すでに相撲の範疇超えてませんか?
相撲で稽古をつけるというならば、いなしやはたき込みで地につかせたり、押し出しで土俵外まで押し出し、傷は負わせず勝つというという選択もあるでしょう。
それが土俵外まで吹っ飛び、意識を失うほどの強烈な張り手…
南郷どん!
人に暴力を振るわないって、その張り手はすでに暴力ではないですか!?
「修羅の刻」の雷電は張り手で人を殺めてしまい、以降張り手を封印していましたよ!
(正確には親方に命じられて、というのもありますが、南郷どんも和尚さんに諭されて、という背景は同じですよね?)
南郷どん、相撲だから暴力ではないという理由づけで暴れているのなら、聖人の仮面を被るレオン・グラシエーロのようではないですか。
桐野が言うには、それでも10分の1の力で抑えてあると言ってますが、それでも意識失うくらいに吹っ飛ばすこともないでしょう。
ちょっと南郷どんのバックボーンがいよいよ怪しくなってきましたよ!
(まぁ、車田御大のことだから、そこまで考えてないのではという気がしないでもないですが…)
そんな南郷に対し、持てる力の全てを吐き出させ、ガチンコのケンカをさせてみせるという仁義。
いよいよ南郷との相撲勝負に挑みます。
どうにも気持ちが盛り
上がらないこの構図。
仁義がまわしを締めて、四股を踏んでいることを言っているのではありません。
なんだかファンシーな背景に、ぺたんぺたんのフォント。
硬派にそぐわないこのシチュエーション。
なんだ、この構図。
盛り上げてくれますかね?
大丈夫ですかね?
なんか不安を織り交ぜながらの次回、南郷どんとの相撲勝負へ続きます。
なんだかもはや戦後、もしくは明治〜大正時代の風景にしか見えない。
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