子供の頃は原作好きすぎて否定的にしか見れなかったアニメ版の「聖闘士星矢」について、今一度振り返ってみようと思います。
どーも、たけGです。
Amazonプライム・ビデオで「聖闘士星矢」の配信がはじまっていたので、久しぶりに、本当に久しぶりにアニメ版「聖闘士星矢」を第1話から見てみました。
※オリジナルの記事を書いたのは2018年12月でした。2024年現在の時点ではアマプラでは見れないけど、他のサブスクサービスでは見れるかも。
ちなみに「聖闘士星矢」、基本的に僕は原作マンガ派です。
(当時の原作付アニメに関して言えば「聖闘士星矢」だけでなく「キン肉マン」や「北斗の拳」も同様でしたが)
「男坂」を伝説の未完までジャンプで読み、コミックスも揃えていたくらいの車田マンガ好きでしたからね。
「星矢」の連載がスタートしたのは僕が中学生の頃でした。
「男坂」が打ち切りで終了し、心にポッカリ穴が開いたままジャンプを読んでいたのですが、巻末の新連載のお知らせを見たときには受験を控えていることも忘れて(っていうか、もともと気にもとめてなかったような…)喜んだもんです。
ですが、いざ連載がスタートしても人気はそれほどなかったと思います。
当時のジャンプには「北斗の拳」「キャプテン翼」「キン肉マン」が連載され、「ドラゴンボール」もはじまっていた黄金時代。
「銀牙」や「ハイスクール奇面組」、「きまぐれオレンジロード」などのアニメ化された作品を数多く揃えていた頃でした。
そんな中でスタートした「聖闘士星矢」は最初の頃は巻頭カラーを飾ることもありましたが、段々と掲載順が下がっていき、銀河戦争の途中くらいからジャンプでもかなり後ろの方に連載されていました。
これでは「男坂」の二の舞だと個人的に焦っていたもんです。
中学校でも同級生から「星矢」を好んで読んでいることをバカにされるようなことがあったことを今でも覚えていますよ。
なので、掲載順が下から4番目ぐらいだった頃にまさかのアニメ化が発表された時は驚きでした。
「銀牙」がアニメ化された時にも驚きましたが、「銀牙」の方はそこそこ人気があり、長期連載されていたので考えてみれそこまでば不思議ではなかったです。
一方で「星矢」はまだコミックスの一巻さえも発売されていないぐらいの連載はじまったばかりの時期で、なおかつ書いたようにジャンプにおける掲載順が下の方の、そんなに人気があったとは思えないマンガだったのですから。
ま、個人的には嬉しかったですけどね。
クラスの中ではおそらく自分1人だけ読んでいるような存在で、一緒にジャンプを読んでいた弟でさえもその頃は飛ばして読んでいたぐらいだったので、この面白いのに誰も読んでいない「聖闘士星矢」が、アニメ化で人気が出たら友達や弟と共通の話題で盛り上がることができるぞ!って思ったもんです。
あとあと知った話ではアニメのプロデューサーが聖衣のギミックの面白さに着目して上役へ提案したんだとか。
さらに、その方のお子様が「星矢」を読んでいることで存在を知ったみたいなエピソードを聞いたことがあります。
後々の「星矢」の世界的ヒットを思うに、そのプロデューサー親子は神ですな。
で、待ちに待ったアニメの情報が初めて解禁された時もまた衝撃でしたねぇ。
最初にジャンプで第一報を見た時に感じた第一印象は今でも覚えています。
車田正美先生の作品初のアニメ化に心躍っていた僕のこと。
それはもう、かのキン肉マン完璧始祖編アニメ版のティザームービーを見た時のように、
来たー!
待ってましたー!
すっごいよこれーーー!
と、思ったかと思われるかもしれませんが、僕が最初に抱いた感想はさにあらず 。
なんだ、このヘルメットみたいなもの被った奴は…?
今となっては当たり前ですけどね、聖闘士たちの聖衣が軒並みデザイン変更されており、ほぼ全員がヘルメット被ってるんですよ!
いかん!これはいかんですよ!
こんなダサいデザインでウケるわけないじゃないですか!
これじゃ、アニメ化も失敗して、せっかくの「聖闘士星矢」という神がかった作品に泥をぬり、また友人や弟たちから読者の僕がバカにされてしまうじゃないか!
支持を得られず1クールももたずに終了してしまうんじゃないの⁉︎
と、勝手に心配した僕の心情をよそに、アニメ「聖闘士星矢」はまさかまさかの大ヒット。
ヘルメットの聖衣もオモチャ化されてバカ売れで、「聖闘士星矢」は世間一般へ大浸透していったのです。
先に書いたように原作の方はアニメ化が決定されるまで、このまま打ち切られるんじゃないかと心配するほどのジャンプ掲載順下位常連のイマイチな人気のマンガだったので、原作を読まずにアニメから入ったファンも多かったことでしょう。
と、言うことは勝てば官軍。
青銅聖闘士といえば、あのヘルメット聖衣がデフォルトな人も多かったのでしょうか。
あ!どうでもいい余談なのですが、PS4やSwitchで遊べる「ジャンプ・フォース」というゲーム。
週刊少年ジャンプ50周年というタイミングを記念して発売されたソフトなのだそうですが…
ジャンプフォースでしょ?
週刊少年ジャンプ創刊50周年アニバーサリーのソフトでしょ?
なんで原作版の聖衣ではなく、アニメ版の聖衣なのですか?
「星矢」だけなんでアニメ版から持ってきてるんですかーーーーー⁉︎
他の作品は原作とアニメにそれほど違いがないというのもあるのでしょうが、「ワンピース」や「NARUTO」のキャラが成長した姿での参戦なんで、「星矢」だって、アスガルド編以降や、ハーデス編の原作とそれほど差異のないデザインの新生聖衣での参戦でも良かったじゃないですかぁぁぁ。
ま、アニメと原作で変化がありすぎたゆえの悲劇なのでしょうね…
話を戻して、僕はといえば、そんな、原作と変更がありすぎるアニメを見れば見るほど突っ込みたいことが多すぎて、アニメオリジナルの話になる頃には敢えて見ることも少なくなり、放映時間に家にいれば見るよ程度になっていきました。
アニメ化決定前は「星矢」に興味を示していなかった弟や友人たちがアニメの「星矢」にハマって欠かさず見るようになり、聖闘士聖衣大系のオモチャなどを買うようになったのに、僕の方がアニメ版についていけなくなっていって原作の方しか読んでおらず、気づけば結局蚊帳の外?みたいな状況になっていましたねぇ。
なので、正直言ってまともに「星矢」のアニメを見ておらず、飛ばし飛ばしの印象しか残ってないのです。
ビデオやDVDでも見ようとすることはありませんでした。
あ、だけど劇場版の「真紅の少年伝説」は、そういえば借りて見たな。
あれは面白かった!
しかし、子供の頃はそんなアニメ否定派だった僕も大人となり、「星矢」好きとしてはワールドワイドにファン層を広げたテレビアニメ版もいずれはしっかりと見てみなければとも思っていたんですよ。
今の僕なら、アニメ版の様々なツッコミ所も許せそうな気がします。
この時、Amazonプライム・ビデオでは、十二宮編まで無料で見られました。
(アスガルド編以降は有料だったな)
※2018年時点での話です。2023年時点の現在はアマプラでは無料では見られません。いつかまた見られるようになるかもしれないけど。
なので、無料期間の間で時間があるときに、しっかりと見ていこうと決断したわけですよ。
まずは銀河戦争編の途中まで見端ですけども。
オープニングの「ペガサス幻想」は相変わらず名曲だなぁ。
ひたすらにカッコいい。
アニメ版はそんなに追いかけられなかった僕でも、このオープニングだけは大好きでした。
そんなひたすらにカッコいいオープニングのあと、第1話の冒頭で、「この世に邪悪がはびこるとき、必ずや現れる希望の聖闘士、セイント」とナレーションが語られるバックで、「世界は核に包まれた!」的な感じで、都市が赤く崩壊していく映像が映し出されます。
なんぞこれ?
邪悪がはびこって、世界が崩壊するシチュエーション?
このあと核の炎で世界が包まれて、ジードの軍団がヒャッハーっ!と走り回る世紀末しか思い浮かばないシチュエーションなのですが。
スピンオフ作品の聖闘士星矢エピソードGレクイエムを先取りしたような絵だなぁ。
さてさて、本編に集中しよう。
アニメ第1話冒頭、世紀末救世主伝説的な冒頭のナレーションが終わって次の場面。
ギリシアで新婚旅行中のカップルも現れずに、いきなり銀河戦争の試合場面からはじまります。
そこでも私は衝撃のシーンを目の当たりにしたッ!
ライオネット蛮が、ユニコーン邪武をボコっている。
原作では1コマでやられた蛮がえらい出世です。
蛮に限って言えばアニメさまさまですね。
一方の邪武は、ライオネットあたりにやられてちゃ世話ないぜって感じです。
結局は原作通りに勝っちゃうんですけどね、ちょっと株を落としました邪武くん。
一方その頃な感じで舞台はギリシアへ。
やっぱり新婚旅行中のカップルは出てきませんでした。
変な二人組に巻き込まれることもなくて良かったですね。
どうぞお幸せに。
さてさて、幸せなカップルの出番をカットしたギリシアは聖域(サンクチュアリ)
いきなりペガサスの聖衣を巡って星矢とカシオスの一戦となります。
まずは星矢の不意をついて、カシオスが攻撃。
それを見た魔鈴さんが、
「カシオス!不意打ちだなんて卑怯だぞ!」
僕の知っている魔鈴さんはこんなこと言いません。
「ボーッとして、不意打ちされる方が悪いのさ」と、冷たくあしらい、物言いつけることもないのが僕の知っている魔鈴さんです。
飛ばし飛ばし見ていた昔の記憶でも、アニメ版の魔鈴さんはとても心配性で、アクティブに星矢のために動き回りまわっていたように覚えていますなぁ。
うんなんだかもう第1話の冒頭からツッコミ満載の展開ですな。
これだから中学生の頃の原作大好きだった僕は、アニメ版についていけなかったんだなぁ。
気を取り直して見直し続けてみたのですがね。
その後も氷河の戦うための理由が聖域からの抹殺指令を受けてではなく、聖闘士としての力を試したいんだ!とおかしなことになっていることに、はぁ?とガッカリしたり。
瞬と邪武の試合前の入場シーンに笑かしてもらったり。
(「アンドロメダー!」とかやる気満々で名乗りをあげながら走って入場してきたのに、邪武と向き合うと戦いに対して後ろ向きになるなど、やる気があるのかないのかわからない瞬くんになってるんですよ)
なんだかもうツッコミ所を数えれば枚挙がなくて。
あ、でも更にその後のウルフ那智さんの入場シーンは、カッコよすぎて腹筋割れそうでした。
「カモーン!ウルフクロス!」とかまして、装着部位を一つ一つ叫びながらの聖衣装着にもう抱腹絶倒。
蛮に続いて那智にも見せ場が与えられ、アニメ版は青銅二軍に優しいですね。
…邪武…
他にも一輝兄さんが、あのロボット黄金聖衣をうっかり装着してしまうとことかも笑うしかない。
え?これはなんてギャグアニメでしょうかホントに。
これはいらないってエピソードも多いんですよねぇ。
星の子学園の子供達が無駄に割り込んでくるのも何故か受け付けられなかったことを思い出しました。
星矢がバイクをヒッチハイクする無駄なくだりとか、誰が求めてんの?って感じで。
そんな無駄な要素入れてくる一方で、いろんなピースがカットされてるんですよねぇ。
邪武がお馬さんになったエピソードとか、もっときっちり見せてあげてよ!
聖闘士星矢という作品における邪武最大の見せ場なんだから、さらっと流すんではなくもっとしっかり再現してあげてよ!
ライオネット蛮やウルフ那智には優しいのに、邪武には優しくないよアニメ版!
一方で、美穂ちゃんが13歳なのに働いて(働かされて?)いたり、春麗が老師の危篤を紫龍にしらせるために電報も電話も使わず中国から東京までいきなり足を運んできたり、背中に背負えるサイズの黄金聖衣箱の中から出てきて、エスパー伊東のような感じでその小さな箱に入っていたの一輝兄さん⁉︎だったりと、原作の時点でのツッコミどころがアニメになって動きが加わることによってそのツッコミどころが余計に増しちゃっているじゃないですか。
変えなくていいところは変えてるのに、原作のおかしなところそのままなのアニメ版!
と、どうにも前半を見ただけでこの調子です。
この先、大丈夫か?最後まで見続けられるか?
大丈夫、大丈夫、これも許容して「星矢」のひとつの世界として見ることが出来ているんだから。
今回はアニメ版「聖闘士星矢」を改めてしっかりと見てみようシリーズの第一回でございました。
もう初っ端からツッコミ
どころばっかりでいかんともしがたいところですが…
とりあえず、いろいろツッコミながらも、テレビアニメ版を見ていこうと思います。
こうなってくると、どうしても比べてしまって突っ込まざるを得ない原作を下敷きにしたエピソードより、むしろドクラテスあたりが出てくるアニメオリジナルのエピソードの方が楽しめるかもですね。
あの頃の僕は、オリジナルの展開やキャラが本当に嫌だったんですが、今なら楽しんで見れそうな気もするなぁ。
頑張って続けてみるので第2回をお楽しみに。
今回はこの辺で。
いつかまたここで、いや、第2回で会いましょう。
君は、小宇宙を感じたことがあるか⁉︎
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