どーも、たけGです。
一目見ただけで衝撃を受けたゲームってありますよね。
実写と見紛うような美麗なグラフィック、逆にアニメの世界がそのまま立体化したようなファンタジー感溢れるグラフィック、奥行きがしっかりと感じられるような3D映像…
そして、こんな表現方法があったのか!と感動するような、エポックメイキング的な映像。
横スクロールシューティングゲームの名作、「R-TYRE」の反射レーザーが、僕にとってはまさにそれでした。
「R-TYRE」以前の横スクロールシューティングゲームの代表的なタイトルと言えば、「グラディウス」で誰も異存はないと思います。
そして、シューティングゲームにおける弾道はまっすぐ前に行く、もしくは斜め上、もしくは斜め下に飛んでいくものが殆どで、「グラディウス」でも例外ではありませんでした。
「グラディウス」では、”ダブル”を選択すれば、通常弾が前方に加えて斜め上にも飛ぶようになり、”ミサイル”と組み合わせることで上下の敵への対処が出来ましたが、攻撃力が若干心もとなく、ボス戦では火力不足に陥ります。
最強の武器である”レーザー”は貫通する威力を備えており、ボス戦でも十分な火力がありますが、あくまで前方への直線的な攻撃なので、上からの攻撃が激しいルートでは苦戦を強いられます。
故に、場面場面でカプセルを集めてのパワーアップを切り替えたり、最大4つ連なるオプションを美味く活用することが、「グラディウス」の戦略性を高めており、それが独特の面白さに直結しているわけなのですが。
(後のシリーズでは上下に飛ぶ”ダブルミサイル”も実装されました)
対して「R-TYPE」では青いレーザーが前方だけでなく斜め上下にも飛んでいき、壁に当たると跳ね返り続けることで綺麗なスクエアを描きながら敵機を粉砕していくのです。
初めて見た時はホント、衝撃でしたねぇ。
自機の前後に装着することで敵弾への対処を図りつつ、分離することで攻撃の要にもなる”フォース”や、溜めて撃つことで強威力の攻撃手段となる波動砲なども、それまでの横スクロールシューティングでは無かった要素が満載で、この「R-TYPE」はエポックメイキングの塊のようなゲームでした。
もう、一発で惚れ込みましたねぇ。
高校生の頃、放課後になると毎日のように校則で禁じられていたゲームセンターに通っては遊んでいました。
駅前の、薄暗い小さなゲームセンターで、一台しか入ってなかったもんだから、後ろで順番待ちしてました。
学年関係なく、ゲーム好きが集まってまして、誰に言われるまでもなく順番待ちしている者が外の通りに気を配っていたのを昨日のことのように覚えています。
まあ、あの頃からヘタの横好きの上に、限られた小遣いで遊んでたので1日1プレイ、良ければ2プレイくらいしか遊べてなかったので、とてもじゃないけどクリアなんて夢また夢でした。
反射レーザーのことのみ読んでいただくと、とても便利な万能兵器で、これさえあれば無双しまくれるのではと思いますが、全然そんなことはなく、フルパワーアップの状態でも気を抜けばあっという間に撃墜されてしまう超絶難易度なシューティングゲームです。
僕程度の腕だと、フルパワーアップする前に撃墜され、ステージ途中からの丸裸でのやり直しとなり、中途半端な状態でボス戦に臨むことが当たり前でした。
それでも少ない小遣いで頑張って、気がつけば1コインでステージ4ぐらいまでなら行けるようになってましたね。
当時、もう一つのビジュアルショックだったのが、ステージ3の巨大戦艦!
ステージまるまる一つ分の巨大な宇宙戦艦との戦闘ステージとなっておりまして、今でこそ珍しくもない演出ですが、当時はとても画期的すぎる演出で。
おそらくは、このシチュエーションを作り出したのは「R-TYPE」が初めてだったんじゃないかな。
他の人がこのステージを攻略しているのを初めて後ろから見た時に「何じゃこりゃあああ」と大きな衝撃を受けましたね。
そして自力でたどり着いた時には大きな興奮と、とてつもない感動。
「ああ、僕は今、すごいゲームしてるんだなぁ」とか思っていたように覚えています。
反射レーザーや、巨大戦艦の他にも映像表現がとにかく独特かつ鮮烈でした。
生物の体内を思わせる戦場のなかで、ウネウネグネグネした触手が這いずり回る、人によっては生理的な嫌悪感を抱きかねない映像表現。
同時期のシューティングゲームである「沙羅曼蛇」にも生物的なステージが存在していましたが、それよりも更にパワーアップさせたような映像表現は、おどろおどろしくも、どこか微妙にエロティシズムを感じさせるものであり、当時の思春期真っ盛りだった僕はドキドキしながら遊んだもんです。
女性のアレをモチーフにしたという、ステージ2のボスなんてもう…
当時はまだまだチェリーボーイまっしぐらでしたからね、一見しただけでは気づかなかったのですが、友人からその事実を教えてもらった後は、ステージ2を遊ぶたびに別の意味でもドキドキしてたもんです。
ちなみに、このボスキャラをデザインしたのが女性の方で、それを見た上司が心配して、精神科の受診をすすめたとか言う都市伝説めいた噂は、本当なのでしょうか?
まぁ、そんな大好きだった「R-TYPE」ですが、当時僕が所有していたファミコンに移植されることはなく、(っていうかまず無理)家庭で遊びこむなんて夢のまた夢。
PCエンジンが発表された時は本当に羨ましかったなあ。
ゲーム雑誌で見た新ハードPCエンジンで発売予定の「R-TYPE」、ゲームセンターそのまんまだったもの。
勉強頑張るからPCエンジン買ってくれって、親にお願いしたなぁ。
ま、ファミコンにハマって高校受験を疎かにしたようなダメ息子が、そんな約束守れるはずないとわかっているので、買ってくれるはずもなかったですけどね。
その後、スーパーファミコンを自分で稼いだ金で購入し、「スーパーR TYPE」や「R-TYPE3」を楽しんでいきました。
それぞれ熱中して楽しむことができていましたが、心のどこかに初代の「R-TYPE」への渇望がありました。
「Ⅱ」とカップリングになった「R-TYPES」(これは、あとで発売されたベスト版の方ですね)
家庭でじっくりと遊ぶのはもちろん初めてで、そして、初代の「R-TYPE」を遊ぶのも実に10年ぶりぐらい。
購入した当時、非常にワクワクしながら遊んだものですが、遊びながら同時に思ったことが、
「こんなに難しかったかぁ?」
と思ったこと。
もともとが難しいゲームであったことは覚えているのですが、それでも1コインで3〜4面まで行けていた僕が、1面をクリアできるのがやっとでした。
PS版にはゲーセン版には無かった連射機能が備わっているのにえらい難しい。
最強青レーザーで無双したいのに、フルパワーアップさえなかなか辿り着けない。
これは、直近で遊んできたスーファミの「スーパーR-TYPE」や「Ⅲ」を遊んだ時よりも難しいような気もします。
もとがゲームセンター使用で発売された初代と違って、スーファミ版2作は家庭用であることを考慮された難易度であるとは思うのですが、それでも「Ⅲ」はそこそこ難しくて、そしてそれを乗り越えた自負があったので、この初代の難しさには心が折れそうでした。
(まぁ「Ⅱ」の方は完全に心が折れる難易度でしたが)
1つはブランクもあったでしょうね。
それとやっぱり、50円でなんとか頑張らないといけないゲームセンターでのプレイの気合いの入れ方に比べて、ゲームオーバーになってもすぐにコンティニューすればいい家庭用でのプレイは気の緩みもあったんだと思います。
50円で長く遊びたいというハングリー精神で集中して臨んでいた気概と、パンツ一丁で姿勢も気にせずヌルい気持ちで遊んでいたのでは、違いもそりゃ出てくるでしょう。
後にフルパワーアップが可能な隠しコマンドの存在を知り、難易度を下げて遊ぶことで感覚を掴み始め、隠しコマンドを使わずとも昔のレベルぐらいには遊べるようになりました。
プレステのゲームであったので、PS2でも遊ぶことが出来るのもよかったですね。
PS2のソフトをあまり持っていなかった頃は、当時のシリーズ最新作「Δ」と一緒によく遊んでいたもんです。
その後、僕の中での据え置きゲーム機離れがあって、しばらく遊ばなくなっていたのですが、ある時ふっと遊びたくなりまして、ただその時は引越し時にPS2を押入れの奥底に封印していたので、ソフトはあるのに簡単には遊べない状況に。
そうだ!PSPのゲームアーカイブスで改めて購入すればいいじゃないか!
と思ってPSストアを検索してみたら…
配信されていない・・・
携帯機でお手軽に「R-TYPE」を遊べるチャンスだと思ったのに!
と半ば諦めかけていた時にスマホアプリで配信されている事実を知り、有料アプリではありましたが迷わず購入。
したのですが・・・
やっぱりこの手のゲームをスマホのタッチプレイで遊ぶのは難しい!
もともとがスマホ用に作られた「ダライアスバースト」などは案外遊びやすいのですが、もともとがゲームセンターのゲームであった「R-TYPE」は、指で画面が見えなかったりするともう、もともと高難度の難易度が更に上昇!
画面の小ささも手伝って、時にストレスがたまるものがありました。
それでも、「R-TYPE」好きが勝って、なんとか隙間時間に遊んでもいたのですが、正直、巨大戦艦までたどり着けるのがようやく、といった感じでした。
なんかこう、もうちょっとなんとかならないものなのか。
そんな僕の前に、天使のように舞い降りてきたのがNintendo Switchの配信ソフト、「R-TYPE DEMENSIONS EX」でした。
斜め後方視点の奥行きのある3Dの画面ですが、設定で切り替えれば、横画面グラフィックでのプレイも可能になってます。
美しく描き直されたステージや敵の絵がとても新鮮。
ステージから、ボスキャラも全てリニューアル。
思春期の僕をドギマギさせたコイツも3Dグラフィックになってます。
もちろん、巨大戦艦も!
ただ、やっぱり「R-TYPE」は昔のドット絵グラフィックじやないとなぁ、と思われる方も多いでしょう。
そんな時には、なんとボタン一発で3Dグラフィックとドット絵グラフィックを切り替えることが出来るのです。
そしてまた3D。
場面場面に合わせて切り替えるもよし、気分に応じて切り替えるもよし、もちろん、どちらかのグラフィックのみに集中して遊ぶのもよしです。
個人的はやっぱりドット絵グラフィックの方が好みですが、遊んでみれば3Dグラフィックの方にもなんだか味があります。
そう思えるのも、ちゃんとドット絵との切り替えが出来るようになっているからでしょう。
これが3Dグラフィックオンリーのリメイクだったなら、こんな風に思わずに苦言ばっかり言っていたかもしれません。
旧来のグラフィックもしっかりと再現して、いつでもリメイクさらた3Dグラフィックと切り替えられる、素晴らしいリメイク作品と言えるのではないでしょうか。
それと今作の大きな目玉とも言えるのが、インフィニティモード。
このインフィニティモードでは撃墜されてもその場で復活、レベルは下がるけどフォースも残っており、更に残機無制限と至れりつくせりな仕様になっておりまして。
僕のようなヘタレシューターでもクリアにたどり着き、エンディングを見ることが可能になってます。
死んでも死んでも繰り返し遊び続けることで先へ先へと進むことが出来る。
こんな「R-TYPE」を遊んでみたかった!
いやいや、そんな邪道なプレイをするなんて、Rタイパー(なんて呼び名があるかどうかは知りませんが)の風上にもおけない!なんて思う方がおられるかもしれませんが、安心してください!
従来通りの遊び方を楽しめる「クラシックモード」があります。
クラシックモードでドット絵グラフィックにして遊べば、昔ながらの痺れる難易度の「R-TYPE」を楽しむことが出来ますよ。
ちなみに、インフィニティモードのステージクリア後のスコア表示で死亡回数が表示されるのですが、誰に見られているわけでもないのに、後半のステージの死亡回数が2ケタになっているのはちょっと恥ずかしい。
こんな、自分で自分が恥ずかしい思いをしないために、インフィニティモードでも極力死なないようにパターンなどを覚えていって、いつの日か、クラシックモードでもクリア出来るRタイパーになりたいもんです。
いや、ホントにRタイパーなんて呼ぶかどうかは知りませんが。
コメント
R-Typeゞ( ̄ー ̄ )イイッテバですよね。
PCエンジン版が発売されたときは確か20代後半だったかな?
買う気はまったく無かったのですが、従兄弟の家に遊びに行ったときにやらせてもらったんですよね。
アーケードの移植だから大したことは無いだろうと思っていたのですが・・・何とビックリ!
2面のボスでスプライトの欠け、チラつきなどがありましたが、ほぼアーケードのまま。
一応ゲーセンで鍛えていたので、3面クリアは出来ました。
従兄弟は私よりもヘタクソだったので、3面まで行ったことが無いらしく非常に喜んでおりました。
各面の復活パターンなどを教えながら、楽しい時間を過ごしました。
翌日、仕事の帰りにPCエンジンとR-Type買ってしまいました(笑)。
>Tuyoポンさん
PCエンジン、買われていたんですね!
いや〜、羨ましい。
PCエンジンが発売された頃はまだ中学生か高校生になったばかりの頃で、自分で自由に買える代物ではありませんでした。
所持している友人が羨ましくて羨ましくて、親におねだりしていたことを覚えています。
もしあの頃、自分のためにゲーム機を買える年齢だったとしたら、間違いなく「R-TYPE」のためにPCエンジン買っていたと思います。