前回、粉々に砕かれたプリズマンに逆転の芽はあるのかどうか。
それよりもバイコーンの見た目がサタン様…と言うよりⅡ世の彼が重なって見えるのが気になって仕方がない。
どーも、たけGです。
いつものごとく配慮して書いてはいますが、ネタバレに繋がることを書いてしまっているかもしれないので、未読の方や単行本待ちの方はご注意を!
憤怒の神改め、超神バイコーンによる頭の角2本で投げる変形バックドロップ、憤怒の二角獣落としを喰らって粉々に砕けたプリズマン。
勝利を確信したようにフェフェフェ笑いするバイコーンですが、粉々になったと思われたプリズマンから思わぬ反撃を受けました。
大方の予想通り、粉々に砕け散ったのはプリズマンのぜい肉部分であり、その中からスリムになり手足が鋭利になった本体が出現。
って言うか、こんなに簡単にぜい肉落とせるだなんて、羨ましすぎる体質ですプリズマン。
バイコーンさん、僕にも憤怒の二角獣落とししてくれないかしら。
スリムになって、ここからが本領発揮のプリズマン。
クリスタル・コンパスでもってリングのキャンバスをくり抜いてから繰り出すキャンバス手裏剣!
バイコーンは余裕の表情で薄笑いを浮かべながらこの初見の技を「フン」「フン」かわしていきますが、3発目をかわしきれないどころか「フェハッ」の奇声とともに腹部にまともに喰らってしまいました。
余裕ブッこいてた割に、なんだかカッコわるいぞ憤怒の神サマ!
しかしダメージはさほど無いようで、「所詮は子供騙しの大道芸!」と、プリズマンの追撃を許しませんでした。
ただ確かにプリズマンは対超人戦においてはチート中のチートとも言えるレインボーシャワーを持ってる以外は、これといった決め手を持っていないんですよねぇ。
攻め手を失ったプリズマンを蛇のように長く伸びたバイコーンの2本の角が絡みつき、その体を締め上げます。
5200万パワーでもって振り解こうにもビクともしないバイコーンのパワー。
そしてバイコーンが伝える真実、自身を含めて超神の超人強度は一律9,999万パワー!
“超神”の“超人”強度っていう言い方が、結局自分たちも超人だって認めてるんじゃん!とか思ってしまいますが、一方で今更超神強度だなんて新しい基準出されてしまうと、ドラゴンボールで言うところのフリーザ軍基準の戦闘力とバビディ一党基準のリキの違いのようにワケわかんなくなりそうなので、そこはもう超人強度でいいとしますか。
更に明かされたのは、1億パワーの神が受肉して下天する際に1万パワーを犠牲にするんだとか。
バイコーンはその1万パワーを「減ったところでたいして変わらぬ!」と言いますが、考えてみて!
1万パワーとは言わばカニベース5千人分ですよ!
(カニベースは超人強度2パワー)
そう考えると結構なパワーを犠牲にしているように思いませんか?
…そうでもないか。
そして神本来のパワーは1億パワー、かつてのスーパーフェニックスら運命の王子たちは1億パワーを発揮していたことから、神が超人に憑依することで本来の1億パワーを維持したまま地上で戦うことが出来る、つまりは受肉するよりも効率がよさそうですね。
ですがそれを拒否し、カニベース5千人分もの力を犠牲にしてまで下天する手段の方を選んだ調和の神とお仲間たち。
それだけ超人という種に嫌悪感を抱いているということなのでしょうが、ザ・マンも同様の手段を持ちいて下天を行い、やがて完璧超人の開祖となった事実を振り返ってみると、結局は超神たちも否定しながら超人という枠の中に入ってしまっているような気もします。
プリズマンの放つカピラリア光線だって効かないわけではなく、遮断して防いでいるわけですし。
その辺もひょっとしたらザ・マンあたりの口から語られるのかもしれませんね。
9999万パワーのバイコーンのパワーの前になすすべない5200万パワーのプリズマン。
真摯にプリズマンを応援するジェロニモのことを「超人もどきが!」と吐き捨てます。
「ちょ、超人もどきって、ひどいズラ〜!」
こんなにアンタのこと応援してたのに!と、今にも泣き出しそうなジェロ。
前髪で見えないその両眼には涙が溜まっているのかもしれない。
しかし、それはプリズマンの作戦。
“超人もどき”という言い方によって、バイコーンの興味を一瞬ジェロニモに引かせ、締め付けが緩んだ瞬間に脱出に成功しました。
これはジェロニモの「アンタ、曲がりなりにも知性チームの一員なんだから無理にパワーでほどこうとせずに、その賢いオツムで考えるズラよ!」とのアドバイスに応えたものであり、決してジェロニモを見下しての発言ではなかったようです。
更に繰り出したのはかつて戦ったブロッケンJrのベルリンの赤い雨!
自分よりパワーの劣る者を侮らず、かつての敵をリスペクトする。
この辺は完璧始祖編におけるアトランティスら悪魔超人に通じるものがありますね。
対して超神バイコーン様、プリズマンの言動に対してムキになって偉そうに言い返すあたり、小物臭がだんだんと漂ってきました。
これはプリズマン、ちょびっと、ほんのちょびっとだけ、勝てるかもしれない可能性が見えてきてませんか…?
いや、それでも厳しいかな。
バイコーンの激しいストンピングからの天龍ばりのサッカーボールキック!
しかしそれをプリズマン、藤波もしくは武藤ばりのドラゴンスクリューで切り返す!
バイコーンはそれを簡単にいなして、返す刀で前田日明ばりのフライング・ニールキック!
…プリズマンはともかく、下天されたばかりの憤怒の神サマ、プロレス技に精通してらっしゃいますな。
天上からプロレス中継をご覧になっていらっしゃったのでしょうか。
バイコーンが前田ばりのニールキックなら、プリズマンは初代タイガーマスク佐山サトルばりのローリングソバットで応戦!とはいかず、「ヒッ…」と慌てて両手をクロスさせてレインボーシャワー!
しかしそれがバイコーンに通じないのは先刻確認済み。
バイコーン自身も余裕たっぷりの不敵な笑みを浮かべながら体勢を解くことなくニールキックを放ちます。
バカめ!それは効かぬと…
ウグッ!
どっこい効いてる傷の中!
どうにもスカーフェイスに見えて仕方がないバイコーンの後ろ姿めがけて照射されるレインボーシャワー。
効かないはずのその光線が明らかにダメージを与えているのは、先程プリズマンがベル赤で一撃を与えた背中の傷!
絶対防御を備える相手への攻略法は大体にして2種類ありますが、1つは相手が攻撃するする瞬間に生じる防御壁の穴を狙う方法。
そしてもう一つが、小さな傷を与えてそこに生じたスキ間を徹底的に狙う方法。
無敵に思える超神の体を覆うオーラの層を撃ち破るには、まずそこに穴を開ければいい。
果たしてプリズマンがバイコーンの背中に与えた傷が逆転の突破口になるのか。
それとも、仲間たちに超神攻略の糸口を見つけ、伝える役割として砕け散っていくのか。
少しはプリズマンが勝てる要素が見えてきましたが、その鍵を握るのがバイコーンの背中の傷。
そういえばバイコーンとデザインが似ているスカーフェイスの弱点も背中の傷であり、万太郎にそこを突かれて敗北したんだっけな…
まあ、効いてると言っても傷口にしみる程度なのかもしれないですけどね。
レインボーシャワー以外の大技がないプリズマンですが、マッスル・ミレニアムみたいな新技でバイコーンの背中の傷を攻めるような展開にも期待してみたい次回へ続きます!
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