これは名作の予感!
がするのですが、一方でどうにも…
「ゼルダの伝説」最新作(になるのかな?)「ゼルダ無双 厄災の厄災の黙示録」体験版を遊びました。

今作は「ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド」(この後は「BOTW」と略します)の前日譚に当たる作品で、リンクが眠りについた100年前、ハイラル王国を襲った厄災についての物語が描かれています。
「BOTW」を遊んだ身にとっては非常に魅力的な内容であり、「BOTW」に登場した過去の英傑たちや、生き延びてきた賢者たちの若かりし頃のキャラたちと出会えるだけでなく、彼らも操作することが出来て、かつ100年前に起こった厄災を体験することが出来るというだけで非常にワクワクします。
一方で、実は個人的な不安要素を1つ抱えてもいるわけでして。
世間一般論での不安要素ではなく、超がつくぐらいの、あくまで個人的な不安要素。
ゲームが好きな僕ですが、あまり遊ばないというか、あえて手を出さずに遊ぼうとしないジャンルがいくつかあります。
まあこの辺も人それぞれで、RPGが苦手であったり格闘アクションが嫌いって人もいるでしょう。
みんな大好き「スーパーマリオ」だって苦手な人はいると思います。
かく言う僕が苦手なジャンルは、歴史シミュレーション系のゲーム。
「ファイアーエムブレム」や「スーパーロボット大戦」といった、いわゆるシミュレーションRPG系についてはむしろ好きなのですが、戦うだけでなく内政や外交とかいった要素が重要になってくる歴史シミュレーション系が苦手です。
いかに自分が経営者に向いてないんだなあとも思うのですが、子供の頃にファミコンで「信長の野望」を遊んでイマイチよくわからずに挫折したのがもともとのはじまりなので、その後はただの食わず嫌いなのかもしれませんけどね。
まぁこれが、僕の苦手なジャンル。(同様に恋愛シミュレーションも苦手。要するに細かい数字の上げ下げするゲームが苦手なわけです)
そして、苦手というわけではないけれど、あまり好きではないジャンルが、いわゆる無双系のゲームなのです。
「真・三国無双」に代表される、わらわら湧いてくる無数の敵をバッサバッサ切り倒していく無双系アクションゲーム。
初めてPS2で遊んだ「真・三国無双」(2の方だったかな?)は、最初に遊んだ時は確かに面白かった。
いや、今でも面白いジャンルだとは思うんですよ。
わらわら湧いてくる敵をバッサバッサ薙ぎ払っていく爽快感は唯一無二のものであり、とてもスッキリします。
するのですが…
続けるうちに段々とそれが作業になっていくんですよねぇ。
気がつけば棒立ちの敵がほとんど。
棒立ちの敵をバッサバッサ切っていくことを繰り返す、繰り返す…
そのうちにスッキリ爽快感よりも面倒くささの方が僕の中で勝っていくんです。
面倒くさいのに、マップ上の敵を一掃して真っ白したいもんだから面倒くささに拍車がかかってしまって。
マップの端にいるのに、その反対側にまだ敵が残っていることを示す赤いマークが点滅していることに気づくと、もう無視してもいいとわかってんのに、端から端まで走って戻ってしまうんですよねぇ。
面倒くさいなら倒さなくてもいい雑魚なんて放っておけばいいじゃないって思うでショ?
それが楠瀬誠志郎さんのようにほっとけなくなるんですよ。
マップ上に赤い点滅がちょっと残ってるだけで、「ああ、もう面倒くせえ!」と心の中でボヤきながらマップの端から端まで行っちゃうわけで。
切り替えられるキャラが近くにいればいいのですが、誰もいなかったら一生懸命走る走る。
そして残っていた棒立ちの奴らをバッサバッサ。
「お前らもう雌雄は決したんだからとっとと戦場から逃げとけよ!」とか心の中でボヤきながら…
そんなわけで、個人的、超個人的に苦手なゲームが歴史シミュレーションで、あまり好きでないゲームが無双系アクションゲームなのです。
あ、どっちもコーエー(元・光栄で、現・コーエーテクモ)のお得意ジャンルだ。
いや、コーエーのゲームそのものが苦手というわけではないですよ!
真がつく前の対戦格闘ゲームだった「三国無双」は好きだったし、同じく格ゲー(?)の「デストレーガ」なんて大好きでした。
RPGの「ジルオール」もよく遊んだし、歴史モノなら「決戦2」なんて腹抱えながら楽しんで遊んだものです。
なので、コーエーのゲームが嫌いなわけでは決してなくて、無双系のアクションゲームがあまり好きではないということが大きいのです。
まあそれでもストーリーが楽しければ無双系だって最後まで遊べます。
僕が無双系のゲームで名作に推してるながらアレですよ。
「ドラッグ・オン・ドラグーン」
あれは名作だったなァ…
(よくよく考えたらコーエーじゃなくてスクエニのゲームだった)
気を取り直してようやく本題。
「ゼルダ無双 厄災の黙示録」(の、体験版)
まだ綺麗なままの、ハイラル城でのイベントからスタート。
リンクは100年前のこの時点ではまだ勇者でも、英傑でもなく、一兵卒。
騎士と呼ばれているところから、騎士の位は授かっているようです。
しかし、他の騎士たちが皆同じようなカブトを被っているのに、リンク1人だけ兜をかぶらずにブロンドの長髪をなびかせてます。
これはあれですね。
リンクという男が、このハイラル騎士団の中でかなりイキがっていることが伺えます。
「こんなにサラサラヘアーで整えてんのにあんな汗くさそうな兜なんてしてらんないだろ?敵の弾?凡人ならいざ知らず、このリンク様に当たるわけないだろ?」
みたいにイキがってるんですよきっと。
ホラ、この表情。
当たらなければどうということはない!を地でいく人ですよ、宇宙に出てもノーマルスーツなんて絶対に着ない人ですよ。
しかしグラフィックや雰囲気は「BOTW」そのものだから、やっぱりイイですね!
ひとつひとつのイベントでワクワクしっぱなし。
パラセールじいさんがハイラル王として偉そうに威厳漂わせているのもいいですが、まずはやっぱり、なんといってもインパですね。
この若かりし頃のインパの可愛いこと可愛いこと。
「BOTW」のインパさん。
そりゃあね、100年も歳を重ねればその年月に合わせて皺も増えてはいきますよ。
若い頃はこんなにもお美しかったんですよ。
お歳を重ねてこられた方々も若い頃は皆さんそりゃもう…
敬いましょう、ホント。
って言うか、孫にあたるパーヤの面影がありますね。

「BOTW」の脳内妄想変換プレイではリンクとパーヤがイイ仲になっているので、この「ゼルダ無双」の妄想プレイでリンクとインパがイイ仲になったら、世代を超えてXXな関係になってしまいますな。
…何を言っているんだ、この変態は。
そんな100年前に同世代で出会ったリンクとインパですが、「BOTW」で再会した時のインパの最初の言葉はなんだったっけなぁ…
「ゼルダ無双」を一通り遊んだあとでもう一度「BOTW」を遊びなおしたら、また別の視点で楽しめるかもしれないですね。

プルアもロベリーも若い若い。
その他のキャラの登場も楽しみになってきます。
「BOTW」では操作できなかったキャラも操作できるのが無双シリーズの醍醐味。
インパは少々テクニカルですが、ウィズローブなどの空中の敵にも対処しやすい戦法を備えており、操作していて楽しいキャラになってます。
もちろんゼルダも操作可能。
どうにも「BOTW」のゼルダ姫は眉毛のおかげで、ある女芸人さんに見えてしまってしょうがないのですが、まさに珍獣ハンターのように戦場を駆け巡ってバッサバッサしていってくれます。
まるで水戸黄門御一行。
そして、未来から来た謎のちびガーディアン。
このおチビちゃんが何者なのか。
「BOTW」と今作を繋げる存在なのか、もしくは悲劇的な終わりが定められているこの100年前の出来事を別の未来へ導くことが出来るかもしれないような存在なのか、いろいろと気になるところではありますが…
この子がとにかくかわいい!
あざといぐらいにかわいい!
これは…
どっちもかわええなぁ…
#ゼルダ無双 #インパ #ちびガーディアン#NintendoSwitch pic.twitter.com/B3kMokzGbf
— たけG (@heaskit) November 17, 2020
声はちょっとスターウォーズのR2D2ぽくもありますが、とにかくかわいいんだコイツが。
戦場でリンクのあとをちょこちょこついてまわる姿に癒されます。
「Go、パピー!」とか言っても敵に突進していくことはありませんが。
さて、物語やイベント、キャラクターに関しては全然オッケー。
「BOTW」を遊んでいれば、先に進みたい魅力に溢れていると断言できます。
では、肝心のゲームの方。
ここはまあ安心の無双印。
バッサバッサなぎ倒していく爽快感は相変わらず。
インパやゼルダに切り替えて遊べば、また新鮮な気持ちで楽しむことが出来ます。
ゼルダ好きの無双好きにはたまらないゲームと言えるでしょう。
ただ、個人的には最初のステージの早い段階で作業感が溢れはじめる。
最初のうちこそワラワラ湧いてくる敵をバッサバッサしていくことに快感を覚えるのですが、やっぱり「ゼルダ」を題材にした今作でも、そのうちに斬っても斬っても湧いてくる敵を見るうちに爽快感よりも面倒くささが勝るようになるんですよねえ。
自分のいたフィールドの敵を一掃!視点を見回すとちょっと先でボコブリンたちがワラワラとハイラル騎士団相手にやり合っているのが目に入ります。
もう、ため息しかでなくて、ハイメガランチャーのようなマップ兵器や、七鍵守護神のような特大呪文で一掃してしまいたい。
なんなら魂(+必中)がけのイデオンガンでハイラル城ごと無能なハイラル騎士団含めて吹っ飛ばしてやりたくなります。
ホント、お仲間の騎士団は数だけいるだけの無能の集まり。
彼らが集まって群れてどれだけの敵を倒して敵戦力を減らしているのでしょうか。
兵士数人がかりでたった一匹のボコブリンすら倒せない体たらく。
子供1人によってたかって…
てめえらの血は何色だーっ!
#NintendoSwitch #ゼルダ無双 pic.twitter.com/4L02hX1GJu— たけG (@heaskit) November 16, 2020
もはや死なない程度にいたぶって楽しんでいるような虐待にしか見えない。
リンク1人で頑張って頑張って戦場の敵兵力を一掃したあとで、奴らは休んでいるのか棒立ちになったまま止まっているし。

お前らも走れよ!
敵はまだ戦場のあちこちにいるんだぞ!
休んでないで走ってマップの端まで行けよ!
こんな連中だと一緒だと、リンクが他の連中と同じ兜を被りたくなくなる気持ちもわかります。
「俺は群れるのが嫌いだ」と、一輝兄さんのように言ってもいい。
この辺も僕が無双系アクションゲームをあまり好きになれない一因かもしれません。
あと、無双ゲームだからってわけではなく「BOTW」の関連作として気になる点もあって。
「BOTW」はオープンワールドのゲームで、どこへでも行けるし、がんばりゲージの許す限りどこまでも登っていけるゲームでした。
ところが今作は無双シリーズの枠に沿っており、決められた場所へしか行けず、ちょっとした崖も登れません。
これが「真・三国無双」や「戦国無双」を遊んでいるのなら気にもならないのでしょうが、今作がなまじ「BOTW」と同じグラフィックで構成されているので、めちゃめちゃ引っかかるんです。
突如現れたシーカータワーにも登れないし、
ちょっと道をそれてマップをショートカットすることも出来ない。
「BOTW」を遊んできたからこそ、「BOTW」で出来なかったことが出来ることよりも、出来ていたことが出来なくなっていることの方が大きく引っかかっちゃうんですよねぇ。
まぁ、それでも「BOTW」の100年前を描く物語の展開は非常に魅力的なわけで。
この体験版では一章までしか遊べませんが、製品版では4人の英傑たちも登場し、遊べるようになるようです。
リト族のリーバルなんて、ちょっと楽しそうじゃないですか?
100年前に起こった厄災ガノンによる敗北の歴史を描くわけだから、悲劇的な結末になることは最初からわかっているわけで。
それをどのようなドラマで描くのか、そらはもう気になって仕方がないがありません。
また、先に書いたようにゲームの進め方によっては別の未来へ繋がるパラレル要素もあるかもしれませんしね。
(個人的には史実通りの悲劇的展開の中でのドラマを見たくありますが)
ちょっと好みでないジャンルのゲームではありますが、これを機に製品版を購入したしてしっかりと遊んでみようかな。
遊んでいくうちに無双特有の、作業的な楽しみ方に開眼できるかもしれませんしね。
そのためには、大元の「BOTW」をクリアしないとね!
そう、実はワタクシ、まだ「ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド」をクリアしてないわけで。
いつでもハイラル城に突入出来るとこまでは行ってると思うのですが、ハイラル城以外で出来るミニチャレンジを全てクリアしようだとか、印刷したハイラルマップに印をつけながら全踏破して試練の祠を全て見つけてやろうとか、ライネルやヒノックスをなるだけ倒して防具を強化できるだけ強化しようだとか、そこまでしなくてもクリアできるだろってところで脱線しまくってんですよねぇ。
めんどくさがりなのに、わかってしまうとやらなければ気がすまなくなってしまうこの性格。
ホント、勘弁してほしい。
「ゼルダ無双」にも寄り道脱線要素がいっぱいありそうたなぁ…
あぁ、めんどくさい…
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