キン肉マン第346話「王位継承者の一言‼︎の巻」感想・キン肉スグル流 人を動かす方法。

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本当は一歩引いて互いに協力しあわなきゃならないのに、意地になってしまって引くに引けなくなってしまうようなことないですか?

その時、そばにいる人が背中を押す一言を告げるだけで、意地を張るのをやめて素直になることが出来て、結果、チームが円滑に動き始める。

そんな人になりたいと思いつつも、的外れな助言やアドバイスばかりしてしまう。

どーも、たけGです。

急造タッグゆえか、チームワークが機能しないフェニックス&ビッグボディ。

お互いのエゴや主張が相容れぬままで不協和音が鳴り響く中でもはや絶体絶命!

というのが前回までの流れでした。

今回もネタバレは極力書かないつもりですが、結局はネタバレ書いてしまってる恐れがあります。

ってか今回は結構踏みまくってるかも。

なので未読の方はご注意を!

まず本編を読みましょう!

単行本待ちの方もご注意を!

正々堂々正面突破!やめろと言われてもそれ以外のやり方をオレは知らねェ!

真正面からバカ正直に突っ込むも、超神コンビの迎撃をこれまたバカ正直に喰らうビッグボディ。


いやそれでも他にやりようはあるでショ!

とか突っ込みたくもなりますが、フェニックスから頭ごなしに命令されたことで、頭に血が昇ってしまっているのかもしれませんね。

これではフェニックスを諭すどころではない。

フェニックスはフェニックスで「クッ」と唇を噛んで何も言えずに見守るのみ。

自分の指示も聞かず宣言した通り好きに戦うビッグボディに対して、それなら勝手にしろと匙を投げたのか。

それとも、頑なになってしまったビッグボディへどのように声をかければいいかわからずに戸惑っているのか。

言葉の出ないフェニックスへ、キン肉マンが声をかける。

ここからがキン肉スグルの“人を動かす”ビジネス超人レスリング三原則!

①相手を批判しない。


お前の言っていることは正しい。きっといつだって正しい。

でも、単に正しいだけでは人は動かん。

フェニックスの間違いをただ指摘するのではなく、肯定から入る助言の仕方。

やり方は間違っていない!ただ、そのやり方に工夫が必要なんじゃないか。

相手を批判せず、認めた上で、工夫や配慮など足りてないところを指摘する。

②素直で誠実な評価を与える


お前がどうやってマンモスマン達を動かしたか知る由もないが、お前にはそれが出来たんじゃないのか。

だからあんなに命をかけて…

そして、かつての成功例をヒントとして与えることで気付きへと導く。

理想の上司じゃないですキン肉マン!


道に迷いまくったせいでフェニックスとビッグボディがタッグを組んだことも知らなかったキン肉マンが、マンモスマンたちの参戦や戦いぶりをなぜに知っているのか
については、ここはまぁ置いておきますが。

さすがキン肉星の大王の職務に就いているだけのことはあります。

変わらぬダメっぷりを表で見せながら、しっかりと臣下の指導とかもしているのでしょうね。

以前の調子で、お前らは何をやっとるんじゃ、この頭デッカチどもが!とか一喝してまずは一回、更に掻き乱してからケンカ口調で言い合いながら、2人のコンビプレイを修正していくのでは?とか予想していた自分が恥ずかしいぃぃ!

キン肉マンの言葉にフェニックスも「ハッ!」と気付かされ、自分を省みることが出来たようです。

③強い欲求を起こさせる

私がお前にアドバイスなんておこがましいと、自分でも思うのだが…

余計な口を出してすまないと最後に控えめに出ることで、改めてフェニックスに本来の目的を思い出させる。

いつだって正しいのは…お前の方だ!

この、キン肉マンという素晴らしい男のために戦いたい、勝利したい。

改めてその気持ちを奮い立たせ、言われたから行うのではなく、自分がしたいから行う。

ビッグボディとのタッグを成立させ、この勝負に勝ちたい!

そんな気づきを与え、自らの意思で動くきっかけを与えた。

それも恐らく無意識的に。

そこが素晴らしい!

キン肉マンがサラッとカーネギーのようなことをやってのけてるじゃないですか。

今まで別の部署で働き、時に営業成績を競い合うこともあった2人に任された共同プロジェクト。

しかし互いが互いのやり方を優先して歯車が全く噛み合わず、プロジェクトは遅々として進まずトラブルばかり。

そんな2人を見た上司は彼らを叱責するのではなく、彼らそれぞれの進め方を認めた上で、うまくいかないのなら他にやりようがあるはずと、気付きを促す…

いやぁ、実にいい上司っぷりですねキン肉マン!

前回の3角関係ラブコメドラマから一転、熱い男たちのビジネスドラマの様相を呈してきましたよ!

(ワタクシが勝手に妄想しているだけですが)

キン肉マンに頑なな心をほぐされ、再び奮起したフェニックス。

1人奮闘するビッグボディの手助けに入ります。

ビッグボディのジャーマンスープレックスに合わせたネックブリーカードロップで、見事なツープラトンを披露!

そしてガシ!と握り合う漢と漢の掌。

実況アナ「ゴッドセレクテッドが今、タッグとして完成されたーッ!」

完成と呼ぶには気が早い気がしないでもないですが、ゴッドセレクテッドって早く言いたかったのね。

フェニックスは言う。


オレに出来ないことがお前には出来る。

だから組んだのであって、決して部下にするためなのではない。

タッグって、そういうもんだろ。

フェニックスが伝える素直な気持ちの吐露に、険しかったビッグボディの顔も緩みます。

キン肉マンの言葉がフェニックスの心を動かし、ビッグボディが築きかけていた心の壁も打ち崩した。


お前に出来ないことはオレがやる。オレに出来ないことをお前がやれ!

ワンピースでサンジがウソップそげキングへ行った名言を思い出します。

漢の友情が熱いなぁ。

わかり合えた漢たち、タッグチームとしても機能しはじめ、息の合ったツープラトン技を披露!

実況アナもここぞとばかりにゴッドセレクテッドを連呼する!

とりあえずでとってつけた名前を公式化するつもりだな!

かつて古舘伊知郎氏がワールドプロレスリングの実況アナだった時代、独特のネーミングセンスでレスラーたちに様々な二つ名をつけていましたが、定着したものもあれば、まっっったく定着しなかった呼び方も数多くあります。

アンドレ・ザ、ジャイアントを例にすれば、“人間山脈”は比較的定着した方だけど、“1人民族大移動”はそこまで定着しなかった呼び名でしょうか。

果たして”ゴッドセレクテッド”は定着するのか否か。

個人的にはこのテキトーなチーム名はあまり定着してほしくないというのが本心。

だってマジで、取ってつけただけのような名前じゃないですか。

まだBP砲の方が良かったなぁ。

大体にしてゴッドセレクテッド=”神に選ばれし者たち”なんて、当の2人からすれば絶対に名乗りたくない名前なのでは?

そんなゴッドセレクテッド(言ってしまった!)ですが、反撃の狼煙を上げたのも束の間、あっという間に形勢逆転され、超神コンビの強烈なツープラトン技をまとめて喰らってしまいました。

まだまだターンを回してもらえない流れですね。

ようやくタッグチームとして機能しはじめたばかりの2人には、熟練のタッグチームであるマイティハーキュリーズに一歩及ばないか。

個人的にはこの試合はゴッドセレクテッド(また言ってしまった!やばい!脳内にインプットされつつあるぞ!)の2人が勝つと予想しているのですが、果たして超神コンビをどう攻略していくのか。

最後の大技は結構ダメージありそうですしねぇ。

この窮地に、セコンドについているキン肉マンの、更なる助言にも期待したい次回に続きます!

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