『聖闘士星矢EPISODE.G レクイエム』第21話「城戸光正」感想:認めるのに勇気が必要なことってあるよね。

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いやはやなんとも…

今回の感想記事は、幻魔拳喰らったようにかなり混乱しております。

どーも、たけGです。

前回のお話…どのように振り返り、それを解釈すればよいのか…

それはまるで鳳凰幻魔拳を喰らったような眩暈すら覚えるような衝撃でした。

それまで黄金聖闘士山羊座のシュラがすごいことになって、すごいことをやってたんですが、それすらも霞むような衝撃ッ!

そのシュラは、この世界に留まれる時間のリミットが来て消滅。


己の宿命に、運命に、そして血脈にも抗え!

残る星矢へ意味深な言葉を残して消えていきました。

そのシュラから強烈な斬撃を受けたはずのブロンテースですが、まだ終わっていなかった!

再び2人きりになった星矢に対して、ついにその画面を外すブロンテース。

顕になるその素顔。

星矢の心が激しく揺さぶられる。

その男の正体とはまさかの…

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こっ、このジジイはぁ⁉︎

…ホント、コイツ幻魔拳喰らってやがんなと思われても仕方ないですが、まさにこれぐらいの衝撃だったんですよ。


男塾の一員として戦っていた謎の覆面男の正体が、まさかの藤堂兵衛だった!
と言うぶっ飛びすぎた展開に匹敵するぐらいの。

いやいや、衝撃度で言えば今回のブロンテースの方が上かもしれない。

あっちはまぁ男塾だから、で、なんでもアリと笑ってすませられるかもしれないけど、こっちは聖闘士星矢。


スピンオフとは言え、曲がりなりにも聖闘士星矢なんですよ!

と、まぁそんな流れでした。

 この後の本編感想で、ブロンテースの正体の名前を含め、結構ネタバレしてると思います。

なので例によって未読の方はご注意を!

まず衝撃の本編を読みましょう!

単行本待ちの方もご注意を!

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虚言!空事!妄想!虚偽‼︎

有り得ッないッ‼︎

星矢の叫びはまさに我々読者の叫び!

あり得ない!

これはさすがに有り得なさすぎ!

数多の聖闘士たちの命を奪い、地上を業火で焼き尽くして人々に脅威を与えている神々の1人が…

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城戸光政だと言うのかッ!


巫、山ぁ戯るうなッ‼︎

眼前の、父の名を名乗る男へ彗星拳を撃つ星矢。

信じるな!

コイツはオレを(読者を)惑わせようと偽りを吐いているッ‼︎

うん、ワタクシ十分に戸惑っております。

星矢クンに完全同意でアリマス!

だって城戸光政ですよ?

世界中に数えきれないくらいの子供をこさえた超絶倫爺さんでショ?

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女性関係には問題大アリだけれども、ビジネスでは大好きな趣味の格闘技に際限なくお金を注ぎ込めるぐらいに大成功をおさめてるやり手の爺さんでショ?

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それがこんなことに…

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城戸光政サンですよ。

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 城戸光政おじいさまがやってるんですよ?

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無理があるだろう‼︎

いやホントに。

しかし、自分の父親を名乗る男を前に、声が震えている星矢。

面と向かい合うのは初めてだけど、無意識のうちに血の繋がりを、宿命の繋がりを感じているのかもしれない。

本物なのか?本物の城戸光政なのか?

芽生える猜疑心。

この男が本当に自分の父親ということは、この男が言っている事は話した内容は真実だと言うのか。

それでは今までの戦いや、行ってきたこと全てが偽りだったと言うのか。

オレたち聖闘士が戦ってきた理由も、守るべき世界も全てが偽りだったと言うのか。

ならば…

自分たちに最初に嘘をついたのは誰だ?

広がり続ける疑惑。

星矢の心を覆う暗雲をブロンテース、城戸光政は見逃さなかった。

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本当に話がしたいのは私ではないはず。

お前が信じる唯一の神に…

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城戸沙織に問うがよい!

直接その疑問を投げかけ、アテナ自身の口から聖闘士の真実を聞いて、理解するがよい。

その真実こそが、お前を真の絶望へと導く。

城戸光政を名乗る巨神が手をかざす。


娑婆陀芭陀亜亜亜亜亜亜亜亜‼︎
(言ってません)

吹っ飛ばされてしまう星矢。

どんな力をも拒み、何者であっても己の足でしか登る事を許されない、聖域の法が破壊される!

劇場版アニメの魔王ルシファーだって歩いて登ってきた聖域十二宮の法が破壊された。

これも、今回のキュプロクスたち、その背後にいるポントスや天空神ウラノスの力によるものなのでしょうか。

ファストトラベルを使用したが如く、頂上のアテナ神殿まで飛ばされてしまった星矢。

そこで見たものは、業火に包まれるアテナ沙織!

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 助けようとも炎が結界となって近づくことが出来ない!

なすすべなく戸惑う星矢の前に現れたのは、因縁深きアルゲース。

アテナを助けに来たと告げる星矢をアルゲースは否定。

今、星矢の心を覆う闇はアテナ沙織への強い疑念。

星矢が今、ここに来たのはアテナの口より真の答えを、

自分たち聖闘士の存在意義を知るためにここに来たのだろう。

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 言葉が出ない星矢。

業火に包まれたアテナは、どのような言葉を、答えを紡ぐのか?

今回は聖闘士星矢エピソードGレクイエム第21話「城戸光政」の感想でした。

見出しのタイトルが「城戸光になっていますが、誤植かな?

それとも、何らかの意味があっての違いかな?

そう思いたくなるほどに…

うーーーん…やっぱりこれはアリなの?

思えば「聖闘士星矢エピソードG」は、最初の、原作者である車田正美先生以外の作家さんによるスピンオフ作品でした。

岡田芽武先生の、車田先生とはかけ離れた画風と話の紡ぎ方のため、同じキャラクターを描いていても解離の生じ方が半端ではなく、他のスピンオフ作品と比べて賛否両論が1番激しいシリーズだと思います。

下手したら否の方が多いかもしれない。

連載中止の署名運動もあったとかいう話もありましたし。

事実僕も無印エピソードGの1巻が発売された時に購入して読みはしましたが、話は面白そうと思いつつ、この画風で聖闘士星矢はないわーと思ってしばらく読まなくなったんですよねぇ。

ですが、その後のアサシンを途中から読みはじめて、少しずつその面白さにハマっていって岡田先生の画風や作風にも慣れていきました。

好きな黄金聖闘士だったシュラがカッコよく描かれてたのもあったのだと思いますが。

並行世界の存在、その並行世界のアイオロスが凄いことになっていることも、本編では登場していなかった大神ゼウスがアイオリアを依代として登場したことも、まぁ並行世界だからとか、そもそもエピソードGなんだからと納得することが出来るようになりました。


慣れていくのね…自分でもわかる。

今シリーズのレクイエムにおいても、聖闘士が実は神の世界を構成するための素材であったり、聖域や聖戦が素材である聖闘士を生み出すためのシステムであったと聞かされた時も衝撃であり、車田先生では絶対になさそうな展開だなぁと思いつつ、納得も出来たもんです。

神々のシステム遂行の現場責任者であるはずのアテナが人間側に立って反旗を翻しはじめたから、神々の怒りをかい粛正の対象になってしまったと解釈することもできましたし。

あぁなるほどねぇ、そういうのもアリっちゃアリか、と思えたのですよ。

ですが、ここまでエピソードGに慣れてきた僕でも、これはさすがに…。

まさかのおじいさま、城戸光政翁が出て来られるとは。

しかも、おじいさまったら地上を、人間を滅ぼそうとしている神々の1人であり、更には、神の住まう大地にとって強き素材となる聖闘士を生み出す計画の一端を担ってたわけなんですよ。

それが真実だとするとですよ、アイオロスからアテナを託されたことも偶然ではなく、むしろそうなることをわかっていたわけなのですよ。

全て知った上でアテナを孫娘として育て、多くの子どもたちを聖闘士として育成し、今ここに至り、神々への供物として捧げる…

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ここから全てが始まっていたとでもいうのでしょうか。

いやいやいや、それでもおかしい。

そんなわけ、無い。

あかん、あかんですよ、聖闘士星矢という物語の根本さえ揺るがしてしまいますよ。

さすがにこれを認めてしまったら、今まで読んできた聖闘士星矢で語られてきた戦いは一体なんだったのだ!と、ところ構わず彗星拳を撃ちたくなるってもんです。

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あの時の一輝のように全てを無にしてしまいたくなるかもしれないぐらいの!

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これはエピソードGだからねー。

本編とは別物だからねー。

あっ、そっかー。

しかもシュラによると、このおじいさま、シュラと同じように数多の世界を旅しながら戦い続けることで神の如き力を得た存在らしいのですが…

あのおじいさまがですよ⁉︎

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このおじいさまが…

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こんなことしてるんですよ。


江田島平八でもあるまいし、やっぱり無理があるだろう!

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これはスピンオフ作品で別物だからねー。

ああ、そっかー。

た…楽しませてもらってますよ!

今回はこの辺で。

いつかまたここで会いましょう。

ホント、星矢と同じくアテナ沙織さんの口から真実を早く聞きたい新年明けた後の次回へ続きます!

違うと言ってくれ!



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