キン肉マン第417話「いつもの裏切り⁉︎の巻」感想・裏切りが得意な超人は一人じゃないのかもしれない

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ザ・マンの話から始まった真実に、バッファローマンの決意の告白も加わって波乱が巻き起こります。

どーも、たけGです。

バベルの塔頂上に集った超人たち。

目の前に広がる天界の惨状に驚愕しているところに現れたザ・マン。

その説明によると、この惨状の原因は膨らみすぎた超人たちのパワー。

目の前の巨大なアポロンウインドウは、その膨らみすぎた超人パワーの影響で地上に降りかかるはずだったエネルギーバランスの歪みから来る災いを神々が引き受けて天界へ移動させたもの。

神々は地上の災いなど天界で制御出来ると思っていたが、超人のパワーは想像以上で天界にさえ災いを及ぼすものだった。

事、ここに至り超人の処遇について神々はある決断を下した、その内容は…

と、そんな肝心な所で現れた調和の神サマこと、ザ・ワン。

その足元に横たわるバッファローマンが眼前の仲間たちへ宣言した。


オレはこの男、ザ・ワンにつくことにした!

バッファローマンのまさかの宣言にリアルディールズの仲間たちはどう反応する?

と、言うのが前回のお話でした。

今回も会話回。

感想の中にどうしてもネタバレ的な事を書いてしまっているかもしれません。

なのでいつものように未読の方はご注意を!

まず本編を読みましょう!

単行本待ちの方もご注意を!

オレはこの男、ザ・マンに付くことにした!

バッファローマン衝撃のリアルディールズ離脱宣言に一同驚愕。


な…なんだって!

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しまった。以前に使ったこのネタは、ここで使うべきだったか。


バ、バッファローマンよ…それは一体⁉︎

驚き、困惑するキン肉マン。


どうしたんズラ⁉︎バッファローマン!

あ、テリーマンやロビンマスクには大体『先輩』を付けるのに、バッファローマンは呼び捨てなのねジェロニモ。

まぁ、ジェロニモが正義超人軍入りしたのはウォーズマンリングでの悪魔騎士たちとの戦いの時で、バッファローマンが正義超人軍入りしたのはその後の悪魔将軍戦。

ジェロニモから見たら、後から軍団入りしたバッファローマンは先輩ではないということなのかな。

そんなどうでもいい考察は置いときまして、バッファローマンと同じ悪魔超人軍のアシュラマンは案外冷静。


何もそんなに驚くことはないだろう。

いつもの十八番の裏切りではないか。

珍しいことでもなんでもない。


そうだよなあ、バッファローマン!

皮肉たっぷりに糾弾するアシュラマンですが…

実はアシュラマンだって人のこと言えないんですけどね!


悪魔将軍配下の悪魔騎士だったアシュラマン。

しかし黄金のマスク編の後は、悪魔将軍の不甲斐ない采配に愛想を尽かしたと言って(表向きは)悪魔超人軍からはぐれているんですよ。

そして、その後の王位争奪編ではまさかの正義超人軍入り。

現在の新シリーズではアシュラマンの正義超人入り自体、無かったことになっていますが、当時はキン肉マンが


新たに正義超人軍入りしたアシュラマン

、と言っていたし。

アシュラマン自身もサタンクロスとの試合中に


いやだーっ!わたしは悪魔には戻りたくないーっ!

とか言っていたし、

その時にブロッケンJrが、


諦めるなアシュラマン!正義に目覚めた超人のパワーは無限大だ!

とか言ってましたから。

アシュラマン、間違いなく正義超人入りしてたんですよ。

相棒のサンシャインが縋り付くのを振り払って、雨の中悪魔超人陣営から正義超人陣営へ走って行ったんですよ。

で、正義超人入りした直後に超人血盟軍入りしてるんですよ。

実にバッファローマンと同様の裏切り人生をわかっていただけますでしょうか。

その後、『キン肉マンⅡ世』の世界では、その後は正義超人として悪行超人と戦い、息子も正義超人として育てていたのですが…

結局その後また悪魔超人に戻っているんですよ!

まぁ、その教育していた子供のあれやこれやから悪魔超人に戻っちゃうんですよね〜。

悪魔騎士→はぐれ悪魔→正義超人→超人血盟軍→結局また悪魔

と、言うわけでⅡ世含めたらバッファローマンと、そこまで変わらない裏切り人生歩んでるわけで。

まぁ、とは言え今の新シリーズはⅡ世の未来には繋がらない時間軸のようですしね。

アシュラマンも超人血盟軍には悪魔超人として参加したというスタンスとってるので、王位争奪編の時点で分岐している未来なのかな。

となると、裏切り回数はそこまでないか…

そんな裏切り者人生が実はバッファローマンと変わらない裏切り人生を歩んでいるのかもしれないアシュラマンですが、下手したら怒り面になって怒るのではなかろうかと思っていましたが、そうではなかったですね。

ただ、一方で気のせいかもしれませんが、アシュラマンなんだか顔が引きつっているようにも見えませんか?

引きつっているのだとしたら、怒りをなんとか抑えている。

もしくは、案外、バッファローマンの決断を聞いて動揺しているのかもしれません。

アシュラマンはキン肉マンとの話の中で、


お前たちとよく話し、私はどういう態度を取るべきかじっくりと考えたい

とか言ってましたしね。

神の側についたバッファローマンを見て皮肉りはしたものの、そこまで非難するような物言いはしてないし。

そう考えると、アシュラマンもひょっとしたら超神サイド入り、ある?

アシュラマンに得意の裏切りと皮肉られたバッファローマン。


どう取られても構わない。

おれの覚悟は…もはや決まった。

バッファローマンの覚悟を聞き、一同絶句する中、ロビンマスクだけが『覚悟』という言葉に反応してますね。

ランペイジマンから誘われているロビンマスク。

バッファローマンの覚悟を聞いて何を思っているのか。

そのバッファローマンの言葉を聞き、満足げなザ・ワン・


悪く思うな、ザ・マン…

この後のやりとりがまた熱い。

これがお前の狙いか、と指摘するザ・マンに対して、わかっていたのだろう?だから(バッファローマン)を止めなかったのだろう?と返すザ・ワン。

こうなることがわかっていたと言われたザ・マンに対し、再び「なんだって!」とばかりに注目する一同。

注目を一身に浴びるザ・マンは、

ザ・ワンがそこまで超人という種を高く評価しているのか確信が持てなかった。

だからバッファローマンを止めずにあえて行かせた。

お前がどう出るのか見たくかった。

そして、バッファローマンがザ・ワンの系譜にあたる超人であったことを知っていたことを明かすザ・ワン。

読者がとっくに知っていた事実ですが、超人の皆様はまたもやびっくり。

ここでのアシュラマンの反応もまた、ぽくていいですなぁ。

しかし天界に広がるアポロンウインドウを見たのを皮切りに、驚かされっぱなしなリアルディールズ一同。

皆さん心臓は大丈夫でしょうか。

ザ・マンとザ・ワンの対話。

超人という種を育て、管理するためにザ・マンは神の座を捨て地上へ降りた。

そのうちに聞こえてきた、ザ・マンが自ら育てた超人に敗れたという話。

ザ・ワンは当初その事実を信じられずに地上へ降り立った!

つまりはザ・マンが超人に敗れたことを信じられず、下天したのが最初の動機だったようです、ザ・ワン。

ザ・マンが超人に敗れた?

それも自分が育てた超人に?

嘘だろう?

おい磯野、ちょっと行ってみようぜ!

とばかりに同志たちその他に声をかけて降りたのでしょうかね。

かつての盟友ザ・マンが敗れたという真実を見極めるためか。

ザ・マンを敗った超人の利用価値を見極めるためか。

少なくとも、今回の下天を決断するに至ったきっかけは、悪魔将軍とザ・マンの決戦だったようですね。

この話の中で興味深いのはやはり、自身以外の11人の超神たちを、ごく数名のわが同志たちと、試金石となりうる荒ぶる神々、に分けているということ。

超神たちの中には全てが調和の神に賛同しているわけではない、それぞれの思い出下天している者たちもいる、というという言い方をしている者もいました。

一方でザ・ワンから見れば、同志以については超人の価値を計るための“試金石”的な役割だったということでしょう。

彼らを知るザ・マンも最初にそのメンバーを見て警戒したのでしょうね。

おっ、調和の神の仲良しくんばかりじゃないぞ。

なんかヤバい奴も連れてきているなぁ。

これは本気でかからないと、地上、やべえな。

そんな顔が見てとれたのでしょう。

バイコーンやノトーリアスあたりは確かにやばそうですよね。

一目見ただけで、こいつらまで連れてきたん⁉︎みたいな、天界では有名な輩なのでしょう。

それでは一方で、ザ・ワンにとっての“数少ない同志”とは誰だったのか。

それはザ・ワン自身の話の中で語られているように思います。

コーカサスマンについては信頼する同志と呼んでますね。

試金石とは考えてなかったコーカサスマンが敗れたことで、これはこちらも超人を本気で試してみないといけない。

その結果、バベルの塔での試練を用意した。

バイコーンがプリズマンに敗れたことは想定外じゃなかったのかな。

しょうがねえなぁくらいに思われていたのかも。

それともバイコーン他、同志ではない超神たちは実力的には敗れる可能性もあるかも、とか考えていたのかもしれませんね。

コーカサスマンら同志の超神は自分と変わらぬ実力も持ち主なので、超人ごときに敗れることはあり得ないと考えていたのかな調和の神様。

となると最初に調和の神の同志と呼べる超神を倒したマンモスマンはお手柄だったんだなぁ。

そしてバベルの塔で超人相手に散っていった超神たち。

自ら調和の神の片腕的存在と言っていたランペイジマンはもとより、ザ・ワンの話の中で名前の上がったオニキスマン、バーザーカー、マグニフィセントも、数少ない同志であり、名前の上がらなかった面々が超人の価値を試す試金石的な役割だったのかな。

と、いうことは12人の超神のうち、ザ・ワンの同志と呼べる存在は自身を含めて半数に満たない5人だけということなのか

そしてこの会話の流れの中にも注目しておきたいポイントが出てきます。

私をもっとも理解する者の一人、ランペイジマンまで超人に敗れてしまった。

という時に、ザ・ワンは意味ありげにランペイジマンを倒したロビンマスクを見やり、そしてロビンマスクはそのザ・ワンの視線に応えるように片手を上げているのです。

そして、そのロビンの様子を見逃さないウォーズマン。

まぁウォーズマンは沈黙を貫くロビンマスクと話たくて話したくて、ロビンから目を目を離せないのかも。

バッファローマンの衝撃の発言の時もなんら反応していないのは、ウォーズマンの中ではそれすら耳に入らないぐらいにロビンに注目しているのかもしれません。

そこに来てロビンがザ・ワンに送る謎の合図。

え?ロビン?何?何やってるの?

今、彼のファイティングコンピューターは目まぐるしく予測計算しているのかもしれません。

ロビンハナゼココデテヲアゲタノカ?

グウゼン?

ソレトモチョウワノカミトナニカアル?

ケイサンフノウ、ケイサンフノウ…

アンシンデキルタンゴヲインプットシテクレ、ロビン!

みたいな。

バッファローマンの離脱からザ・ワンの話に至るまで、各々の思考を巡らせなければいけなくなった超人たちを尻目に話を続けるザ・ワン。


おかげで目が覚めたよザ・マン。

お前の意見は正しかった事を正々堂々と認めよう。

そしてここに宣言する!

超人にも神の椅子に座る資格を持つ者数多!

神だけが神である時代はとうの昔に終わっていたのだ!

ザ・ワン、まさかの超人を認める発言!

力を持つ超人ならば神の椅子に座る資格あり!との発言で、聞きようによっては超人を理解し、わかり合えたのだともとれる発言です。

これを聞いたキン肉マンは、


やけに話のわかる神様じゃないの。

ザ・マンちゃん、この超神様、すごくいい人なんじゃない?

さすがはキン肉マン、とても前向きに捉えます。

ザ・ワンが超人を理解し、わかり合えてのことなら、バッファローマンの心移りも合点がいくとの思いもあるのかもしれません。


ザ・マンに対する話しかけ方に関しては、側にいるネプチューンマンがハラハラしているかもしれませんが。

しかしザ・ワンの事をよく知るザ・マンはその真意をはかります。


何をやろうとしている?

ザ・ワンの言い方に疑問を感じるザ・マン。

対してザ・ワン。


言葉どおりさ

として、持論を展開。


崩れてしまった天界と地上のパワーバランスを是正するだけなら、当初の予定通りカピラリア光線ブシャーして超人を殲滅すればいい。

もしくはかつてのザ・マンのように力のある超人たちに目をつけて、それ以外の超人たちを粛清の名で間引きしていくのもいい。

だが、そのやり方では“もったいない”ということに私も気づいてしまった!

このシーンで首を振るザ・ワンの姿が、かつて、「バカのオレにはわかんねーよ!」と言って首を振っていたビッグボディの姿が重なることに僕も気づいてしまった!

ザ・ワンの気づいたこと。

それは、

超人の有用性を少しも考えずに滅ぼすことしか考えてこなかった神々の住まう天界は、その傲慢さゆえに堕落の一途を辿り続けてきたのだから!

ババーンと効果音が鳴り響きそうなラストの見開きのカッコよさに目を奪われますが、それだけにハンターに狩られた熊のような状態のままで横たわっているバッファローマンが本当に痛々しいデス…。

弟子入りさせたばかりのバッファローマンをそんな状態にしたままで、ザ・ワンはこのあとで何を語るのでしょうか。

今回はキン肉マン第417話の感想でした。

バッファローマンのザ・ワン軍門入り、もう少し、今回1話丸々使うぐらいに紛糾するのではないかと思いましたが、案外早くに沈静化しましたね。

アシュラマンが激昂するわけでもなく、冷たく皮肉めいて「いつもの裏切り」と断じたことがこれ以上の延焼を抑えたようにも思いますね。

この時のアシュラとバッファのやり取りで、ザ・ワンが「はい、それまでよ」と強引に話を止めたような感じでしたね。

その後はザ・マンとザ・ワンの両雄による首脳会談となりましたが、今回は対話以上に超人たちが表情で物を語っていたように思います。

まずアシュラマンですが、バッファローマン絡みのやり取りの中でいつもの皮肉屋の本領発揮な物言いをしていますが、表情はなんだか固いというか、引きつっているようにも見えます。

果たしてアシュラマンは何を考えてこの表情になっているのか、気になるところです。

ま、いつもの僕の考えすぎなのかもしれませんけど。

あとはロビンマスクですね。

こちらは表情以前にザ・ワンと何やらサインを送り合っているというか、

目と目で通じ合う、かすかに、ん…色っぽい〜

な感じでしたね。

おそらくザ・ワンはランペイジマンからロビンマスクについての報告を受けているでしょうから、ザ・ワンもロビンのことを意識しているのは間違いないでしょう。

それだけに、ロビンのそんな様子が気になって気になって仕方がないウォーズマンの表情もまた複雑な思いが滲み出ていますね。

無表情なはずなのに不安な様子がしっかりと顔に出ているんだよなぁ。

さて、そんな超人たちを惑わせているザ・ワンですが果たして何を語るというのか。

これはまた当たらない予想になるかもしれませんが、ザ・ワン的には超人ではなく堕落した神々こそ滅ぼすべきで、不要な神々を滅ぼしたあとで、自身が認めた超人たちを浮いた神の席に座らせようという考えではないでしょうか。

バッファローマンだけでなく、バベルの塔の試練をクリアしたお前たちには神の席に座る資格が全員ある、とか言って。

こうなると当然、キン肉マンは反対するでしょう。

超人であれ、神であれ、滅ぼすのは間違えている、とか言って。

ジェロニモ、ウォーズマンの2人は同意するんじゃないかな。

ザ・マンに従う完璧超人であるネプチューンマンもキン肉マン派となるのではないでしょうか。

対して考え方を異にするのはロビンマスクか。

バッファローマン同様、ザ・ワンと手を結ぶ方を選択するような決断をするのかもしれません。

アシュラマンの動向は気になるところですね。

サンシャインの無念を晴らすためだけならば、迷うことなく超人サイドで戦うと思うのですがバベルの塔を登る段階では神の席に興味津々だったようにも覚えているんですよね。

サンシャインのことがあったにも関わらず、私はどういう判断をすれば良いかじっくりと話し合って決めようと思う、とか言ってましたし。

この、判断という言い方も気になるところです。

そうやってニ分されるリアル・ディールズ。

キン肉マン派、というかザ・マン派なのが、ウォーズマン、ジェロニモ、ネプチューンマン

対してザ・ワン派なのがバッファローマンにロビンマスクというところでしょうか。

アシュラマンはまだ…保留かな。

そうやって神の席に座る候補がニ分すること、それもザ・ワンの策略だったのでしょうか。

そうなってくるとキン肉マンこそが超人パワーを挙げつつある元凶のようなものだし、だからこそキン肉マンだけは潰してしまわなければ、という思いがあったのだとしたら…

調和の神がサマが、バッファローマンを鍛えて当てたいと思っている相手が実はキン肉マンその人なのでは⁉︎

それぞれの思惑の中で2つに分かれたリアルディールズ同士の戦いもありうる?

とか想像したら、今度はネジケン調査団を襲った勢力は一体何者か、という話に行き着くんですよねぇ。

やっぱり見当違いの予想なのかもしれないなぁ。

今回はこの辺で。

いつかまたここで会いましょう。

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それでは、僕の予想なんて吹っ飛ばすくらいの衝撃の話が聞けそうな次回へ続きます!


 







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