キン肉マン第429話「技巧の神に見初められていた見初められていた男‼︎の巻」感想・愛の伝道師マリキータマンの意中の相手を落とすテクニック。

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ゼブラとマリキータマンの2人に各方面から注目が集まりそうですよ〜。

どーも、たけGです。

レッドシューズマンにギアラ、松井アナというマニアックすぎる懐かしの面々を迎えて、遂にゴングが鳴ったエグゾセミサイルズvs.エル・ドミノスのタッグマッチ。

先発はキン肉マンゼブラとザ・ドミネーター。

パワーで圧倒してくるドミネーターを得意のパンチで切り返すもすぐに凌がれ、早々にエル・ドミノスのツープラトンを喰らってしまうゼブラ。

まずはエル・ドミノスが先制した!

と、いうのが前回の流れでした。

今回も2チームによる試合展開が続きます。

大きなネタバレになるようなことはない、と思いますが、読んでない人にとってはネタバレ以外何者でもないような文章になっているかもしれません。

なので今回もやっぱり未読の方はご注意を!

まず本編を読みましょう!

単行本待ちの方もご注意を!

ゼブラの腹部へ強烈に突き刺さったエル・カイトのフライング魚雷、もとい、ブラッドオーシャンダイブ!

エル・カイトは再び上空に昇り、追撃を加えようとします。

しかし、ここでマリキータマンがカットに入る。


空を自在に飛べるのは、お前だけじゃないんだぜーーーっ!

エル・カイトがその名や見た目通りにゲイラカイトモチーフなら、風まかせな凧の超人。

対してマリキータマンは羽を広げて飛べるテントウムシモチーフな超人。

空を自在に飛べるという点ではマリキータマンに分があるか。

一方でより高く飛べるのはエル・カイトのような気もしますが。

どちらが制空権を取るかの勝負もなかなか面白そうです。

マリキータマン、そのまま足でエル・カイトの首を挟み込み頭から地上へ落としにかかりますが…

この体勢、どこかで見たことあるな…。


おお!見ろ!オレの必殺技だ!

と、セコンドのマリポーサが興奮しているとかしないとか。


わかったわかった。

と、後ろにいるケンダマンが相槌を入れてるとかいないとか。


行くぜゼブラ!

頭上から声をかけるマリキータマンに対して、ゼブラ。


おお、マリキータ!

マンが抜けましたよ!マリキータマンの呼び方からマンが抜けて相性のようにマリキータになりましたよ!

おそらく、今まで親しみを込めるように“マリキータ”と呼んでいたのはアリステラぐらいではなかったでしょうか。

タッグ結成まであれだけ反発していたゼブラの心が一気にマリキータマンに惹かれていっているようですねぇ。

いや、付き合い始めるまでは素直になれなかっただけでツンツンしているだけだったのが、付き合い始めた途端にデレデレになってしまったゼブラのツンデレ属性の現れといったところでしょうか。

ギブアップ寸前の高田のように悶絶させられていたドミネーターの足四の字を強引にひっくり返し、シャープシューター、いわゆるサソリ固めの体勢に持ち込んだゼブラ。

極められたドミネーターの後頭部へエル・カイトを頭から落とす強烈なツープラトン技が炸裂した!


フッ!よくオレの魂胆がわかったものだ。


わかるさ。あの四の字固めから抜けられないお前ではないだろう。

ラブラブさ加減爆発で、互いの拳を合わせるエグゾセ・ミサイルズ。

なるほど、四の字固めでやられていたのは、マリキータマンを呼び込むための作戦だったというわけですか。

あの両手をバタつかせる悶絶っぷりが演技だったとしたのなら、アカデミー賞主演状優勝ものですよゼブラさん。

しかしエル・ドミノスはこの反撃を喰らったことをも学びの反省材料とする謙虚さと前向き思考。

戦えば戦うほど進化して強くなるタイプか時間超人。


スティングボールフィスト!

ドミネーターの両肩の占いマシーン、正式名称スティングボールが拳の方に移動する。

松井アナ、よくスティングボールという正式名称を知っていたな…。

そのスティングボールでゼブラとマリキータマンを殴打するドミネーター。

こんなあっさりまとめて反撃を受けるとはエグゾセミサイルズ、ドミさんの言うとおり少々浮かれすぎですよキミたち。

恋は人を盲目にすると言いますが、離れて戦うべきところをいつまでもくっついているもんだから、更にそこから2人まとめてドミネータに担ぎ上げられてしまいます。

そこへエル・カイトが担ぎ上げられた2人ではなく、ドミネーターの胸板へドロップキック、その勢いで3人まとめて上空へ浮き上げる。

ドミネーターはゼブマリキを抱え上げたままの体勢で再びブリッジへ、エル・カイトがドロップキックの勢いを加えての強烈なバックフリップ


アコンプリスフリップ!

時間超人2人分の体重と落下速度を加えられて石のリングへ叩きつけられるゼブマリキ。

見た目マリキータマンが下になっているので、受けたダメージはマリキータマンの方が上な気がします。

しかし脅威的なタフネスぶりをこれまで披露してきているマリキータマン、すぐに起き上がりドミネーターへタックルを仕掛けるも、簡単に片足だけで引き剥がされてしまう。

8200万パワーのマリキータマンをこうもあっさり引き剥がすドミネーター、かなりのパワーの持ち主と見ました。

肩車の姿勢へマリキータマンを両肩へ乗せたドミネーター。


カイト!

と、相棒を呼び込みます。

ドミネーターはことあるごとにエル・カイトをカイト!と愛称のように呼んでますが、エル・カイトの方はドミネーターを何と呼んでるのでしょうかね。

ドミ!かな?

ドミネ!かな?

それとも、ドっつぁん!かな?

しかしここは無言で、マリキータマンの背後から飛び込んでくるエル・カイト。

チャンスだマリキータマン!

ここでミミック・ニードルだ!

しかし、出す余裕がなかったかマリキータマン、あっさりとエル・カイトから首を取られてエル・ドミノスの二人から全身を固められたまま死のダイブ。


キャタラクトカッター!

はぐれ悪魔コンビなみに豊富なツープラトン持ってるなエル・ドミノス。

二人がかりの落下技を喰らうことになったマリキータマン。

しかし、ゼブラ戦、そしてフルメタルジャケッツ戦で散々そのタフネスぶりを披露していたマリキータマンのことだから、この程度のツープラトン技喰らってもケロッと立ち上がるに違いない…

と、焦る松井アナを尻目に余裕で見ていたら…

一同が注目する中、ゼブラがマリキータマンと石のリングの間に入り込んでマリキータマンの直撃を防いでいた。


ゼブラ、お前!

スグルのごとき自己犠牲の行動をあのゼブラが、あの、金で仲間の信頼を買っていたゼブラが行うとは!

金のために相棒キッドを犠牲にしたゼブラが!


さっきのカットのお返しだ。借りは…作りたくないんでな…

ガハッ!

吐血しながら強がるゼブラさん。

これはもう、


さっきのテストで鉛筆貸してくれたお返しよ!借りを返しただけで、べ…別にアンタのためじゃないんだからね!

的な、ツンツン属性爆発ですよゼブラさん!

そこから上に覆い被さるエル・カイトを強引に引き剥がすゼブラ。

3人分の体重で抑えられた不利な体勢、かつダメージを負った体でもって引き剥がす強引なパワー!

さすが元の名前がパワフルマンだけあります。

強力の神サマ、こちらに憑いても良かったんじゃ…

エル・ドミノス2人をパワーで引き剥がして、さすがに片膝つくゼブラに駆け寄るマリキータマン。


大丈夫かゼブラ⁉︎

支えるマリキータマンにゼブラは、


当たり前だ、オレを誰だと思っている…

それにな…

ここはゼブラはゼブラらしく強がりますが、この後ですよ要注目は!

彦一なら、要チェックや!を連発間違いなしですよ。

見つめ合うゼブラとマリキータマン。

ここでゼブラが!

あのゼブラが!


そっと手を伸ばして、マリキータマンの頬に触れるんですよおおおお!

なにこれ、赤面爆発なラブラブシチュエーション!


お前となら…この先も楽しい試合ができそうだ。

あなたとなら…この先、楽しい学園生活が送れそうだわ…

もはや脳内で完全に変換されてしまうゼブラちゃん。

これまで少しずつ芽吹いてきたデレデレ属性が、ここで完全に開花しました!


せっかくできた新たな我が相棒を…

聞きました?

聞きました、奥様⁉︎

あのゼブラさんが相棒ってはっきり言いましたわよ奥様!


こんな序盤で失ってたまるか‼︎


ゼブラちゃん、完全陥落!


ゼブラ…!

と、背後で拳を握るマリキータマンが、


落ちたな…

と思っているようにも見えますな。

今回はキン肉マン第429話の感想でした。

ゼブラがツンツンからデレデレに変わった瞬間を、我々は目の当たりにしました!

と、言う妄想シチュエーションはさておいて。

ここまで短時間でゼブラの気持ちをほぐし、心底惚れさせてしまったマリキータマンに注目ですよ。

まずゼブラと出会えたマリキさんは嬉しさのためかちょっと強引に行きすぎます。


オレとお前が組めばいいじゃないか!

さすがに強引すぎたか、ゼブラから


ハァ?何を言ってるんだお前は。

と突っぱねられました。

溝がは入りかねなかった2人の間にマリポーサが漢気を見せて入り、ゼブラの気持ちを前向きにさせます。

ここでマリキさん、冷静さを取り戻して最初の一手を放ちます。


この前の試合は、薄氷の勝利だったと思っている。

読者視点で見れば流氷なみの厚さがあった上でのマリキータマンの勝利だったと思いますが、ここでまず軽いジャブのようにゼブラの心を揺らすのです。


あの時はオレはお前に買ったけど、それは薄氷一枚くらいのギリギリの勝利であって、もしかしたら負けていたのはオレの方かもしれなかったん
だと。

これは敗者としてのコンプレックスを持っていたゼブラとしては心ほだされますね。

そしてゼブラがその気になったところで、次の一手を繰り出します。


エグゾセミサイルズの結成だ!

いきなりタッグチーム名を出して一方的に決めてしまうんですよ。

パートナーの同意も得ずに。

下手したらここで

ハァ?何を言ってるんだお前は。

とか言われそうなところがそうならなかったのはタイミングですね。

持ち上げる事でゼブラの気持ちが傾き、ゼブラの方から歩み寄らせたタイミングで出した事が重要。

その気になっているところでタッグチーム名を決めていた事を知らされれば、本気で自分とタッグを組むつもりだったと思い至りますね。

これは嬉しくなるってものです。

ここでゼブラが


悪くない。

と評したゼブラへ間髪入れず、


お前なら気にいると思った。

と更に追い討ちかけるんですね。


お前が気に入りそうな名前をつけたんだ。

気持ちが盛り上がってるとこでこれ言われたらもう、惚れてまうやろ!

言葉巧みにゼブラの気持ちを手繰り寄せるマリキさん。

先発に名乗りをあげたゼブラに対してでしゃばる事なく譲って、あくまで支えに徹する事をさりげなく植え付けます。

そして今回のやりとりですよ。

エル・ドミノスのツープラトンに苦しむゼブラをカットして救出。


行くぜゼブラ!

と声をかけて促し、ツープラトンへ繋げたマリキータマン。


オレの魂胆がよくわかったな。

と言ったゼブラですが、マリキータマンの行動と声かけがあったからこそ、不利な体制からの逆転ができたとも思われます。

そこで普通なら、マリキータマンが、


オレの行動があったからこそだろう

とか言ってもおかしくないのに、そこは絶対に相手を持ち上げるマリキータマン。


わかるさ

あの四の字硬めから抜けられないお前ではないだろう。

と、ゼブラの狙いがわかったからこそ動いたのだと、100%ゼブラの作戦通りだと空高く担ぎ上げているんですね。

これは気持ちいいでしょうゼブラさん。

ここで完全にゼブラのハートはノックアウトされたと思われます。

そしてもう一点、気になるのはマリキータマンが敵だった時の強さや不敵さが見られていない点ですね。

オメガ六鎗客の一人、マリキータマン。

敵として登場した彼は、カレクック、ゼブラ、フルメタルジャケッツと、実に3戦してるんですね。

敵としてのマリキータマンは多彩すぎる技によるチート級の攻撃力、防御力に加えて心理面での戦いにも長けたしたたかさと、戦い終わった後の敗者を敬う武人のような一面も持ち合わせていたのですが…

今回、味方となっての初戦、エル・ドミノスとの試合で初めて戦う場面が描かれましたが、敵の時に見られた様々な強さや不敵さがまだ見られていません。

戦闘力にしても、心理面にしても。

少年マンガの鉄板の法則、強敵は味方になった途端に弱体化する。

それにマリキータマンも当てはまってしまったのかとも思いますが、ここもゼブラを立てているマリキータマンの作戦ともとれるんですね。

これはズバリ、マリキータマンがゼブラを立てるために、自分をあえて抑える引き立て役に徹しているためだと思われます。

ゼブラを上手く乗せて、ゼブラの良さを引き出すことでチームとしての強さをより一層強固なものとする。

まずはゼブラを引き立てるためにNo.2に徹しているからこそ、敵であった時に見られたような不遜な態度は控えていると

この辺はゼブラと有利に戦うためにあえて黒ゼブラを引き出した、緻密な戦略に近いものがありますね。

しかし、このパートナーをおだててあおって乗せまくって、自分はNo2に徹する戦略(タクティクス)。

第三者的視点で見ると、実は主役に引き立てたパートナーの心理をコントロールしながら実質的に組織を支配しているんじゃないかとか、実は外部と繋がっていて組織の内部崩壊を目論んでいるんじゃないかとか、あらぬ疑いをかけられてしまうこともあります。

実際、オメガ・グロリアスとしてアリステラと組んでいた時には、アリステラの思考を全て肯定し、後押しし、見ようによってはザ・マンへの一族の復讐に囚われているアリステラを煽っているようにも見えました。

結果、当時の感想や考察の界隈で、マリキータマンは実は裏で真にサタン様と繋がっていて、アリステラは踊らされているのでは説がまことしやかに語られていたものです。

まあ実際はただ盲目的に、献身的にアリステラに尽くしていただけだったんですけどね。

ゼブラに対してはどうかな。

前々回の強引さが気になるところではありますが、この、ゼブラをも陥落させたLOVEっぷりに嘘はないようにも思いますが…

今回はこの辺で。

いつかまたここで会いましょう。

ケンダマンの頭は足元に降ろしたままで、ちゃんと観戦出来ているのかも気になる次回へ続きます!







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