男坂 最終章後編 仁義九兄弟 第一話 ヒットマンの巻 感想:本当に残り五話で終わるのでしょうか「男坂」最終章、終了までのカウントダウン!

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昭和の時代に未完で終わった「男坂」の最終章後編!

残り全五話でいよいよクライマックス!

な、なんか猛烈に悪い予感がするのう…

あっ

どーも、たけGです。

車田正美大先生が「聖闘士星矢」の前に書いていた作品、「男坂」

連載当時の1980年代でさえも少々時代遅れ感の否めなかった番長ものをテーマにしておりまして。

「リングにかけろ」「風魔の小次郎」とヒット作を連発していた車田先生の作品であっても読者の支持を得られず打ち切りとなりました。

その際に伝説を残した最終ページ。

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仁義が坂道を駆け上っていく絵と共に描かれた「未完」の大文字。

車田先生が未練たっぷりに未完終了したこの作品が、まさかの連載再開を果たしたのは平成という時代が終わりに差し掛かっていた頃でした。

そんな「男坂」も残りあと五話で終了ですか。

残り五話を追う前に前回までを振り返ってみますと…

最終章前編 昭和関ヶ原

と銘打って掲載された五話でした。

武島将配下の西の軍勢と、仁義配下の東の軍勢が関ヶ原に集結し一触即発の状態に。

しかしそれぞれの大将は不在。

将はアメリカのジャーメイン邸に滞在中。

そこでJWC(ジュニア・ワールド・コネクション)の面々が日本へ配下を差し向けたことを知る。

かつての昭和の頃の連載時には、日本での戦いが終わった後に次に日本連合として戦うことになるんだろうなぁと予想していたJWCのドンたちを一人でやってしまいました。

JWCのドンの皆さん、これにて終了!

しかしドンたちが差し向けた配下たちはすでに九十九里に到達。

一人で九十九里に残っていた仁義がその大船団を迎えうつ事に!

その一方を鸞丸から知らされた仁義軍団の面々は、急ぎ関ヶ原から九十九里へと引き返します。

一方の東の武島軍団の面々も、これは日本の危機だと言うことで、仁義軍団に加勢するために九十九里へ向かうことに。

東西の硬派たちによる大合戦、昭和関ヶ原、誰一人やり合わないまま、これにて終了!

…最終章前編 昭和関ヶ原って、なんだったの…?

その頃、JWC連合軍の大軍勢を一人で迎え撃っている仁義のもとに天才的な頭脳を持つキボウくんが合流。

大船団のそれぞれの船のコントロールを乗っ取って、船団を混乱に陥れる。

そのコントロールを乗っ取るためのパスワードは、それそれの船にデカデカと表示されていた!

これが、キボウの戦いなのです!

…なんぞ、これ?

と、言うのが前回までのお話でした。

なんだろう、書いててため息しか出てこない…

今回の話で大きなネタバレになるようなことはないと思うけど、小さなネタバレくらいはあるかもしれません。

なのでネタバレ見たくないって人はご注意を!

まず本編を読みましょう!

あ、それと結構辛辣に書くかもしれないので、純粋に、 

「男坂」が好きでたまらない!

今の新作も特に問題なくとっても楽しめてる!

って方は見ない方がいいかも。

作品の読み方は人それぞれ。

お互いの楽しみ方で愛でていきましょう。

誤解なきように書きますが、僕は車田正美先生の作品が大好きです。

「リングにかけろ」からのファンで、そのファン歴はゆでたまご先生の「キン肉マン」よりも長いです。

「リングにかけろ」「聖闘士星矢」「風魔の小次郎」はもちろんのこと、「雷鳴のZAZI」「B’tX」「青い鳥の神話」「あかね色の風」「EVIL CRUSHER魔矢」といった作品も好きです。

当然、「実録!神話会」も好きでした。

そして、かつて打ち切られた「男坂」も大好きで、打ち切られた時はそりゃあもう悲しかったもんです。

(「SILENT  KNIGHT翔」も…)

しかし、まさかの30年近い時を経て連載再開が決まった時は、嬉しい気持ちもあるにはありましたが複雑な思いがあったのも事実です。

正直に告白するとですね、近年の「リングにかけろ2」や「ND冥王神話」を読む限り、先生の描く作風に違和感感じることも多くって。

「B‘t X」描いてる頃に連載再開が決まったと言われたのなら、純粋に喜べたと思うんですけど。

いや、わかりますよ?

車田先生も歳を重ねて、腕や指も昔のように動く事もないでしょう。

痛みと戦いながら描いているとも聞いてます。

「B’tX」の頃と比べての絵柄の劣化なども致し方ないところでありましょう。

ただ、そんな絵柄に合わせてなのか作風が変化しているのはちょっと見てられない時があります。

何より、終わりに向けて話を組み立てていっているのではなく、終わらせるために一気に駆け足で詰め込んでしまう展開が多く感じられるのがとても気になるんですね。

その代表格が「リングにかけろ2」でした。

最初の頃はすごく良かったのに、最後はこんな終わり方、見たくなかったと思える終わり方。

誤解を恐れず言わせていただければ、

最後の方をシリーズとしてまとめた『最終章(クライマックスシリーズ)』は、偉大なる前作「リングにかけろ」終盤の劣化コピーに成り下がってしまったんですよ。

序盤では主人公の剣崎麟童が父親である剣崎順を超えんとしようともがいているのと同様に、前作を越えようとする気概がとても感じられていたのに。

どこで間違えてしまったのか、ギャグにも見えてしまうような凄まじい詰め込み具合で終わらせてしまうという…

あっと、これは「男坂」の記事でしたね。

「リンかけ2」の話はここまで!

いつか別記事で書いてみるかもです。

さぁ、そんな「男坂」も、泣いても笑っても残り五話。

追っていくとしますか。

それでは改めまして、単行本待ちの方もご注意を!

キボウに船を乗っ取られ、大混乱のJWC連合軍は奥の手を出してきましたよ!

念のために連れてきたというヒットマン。

その名も、

殺し屋三兄弟!

チビの長男は必殺の投げ針の使い手。

デブの次男三男は怪力無双の双子の弟。

こいつらに狙われたら確実に命はない。

さすらいの殺し屋三兄弟…

ブー!

スー‼︎

ビー‼︎!

わぁぁ

とっても強くてとっても怖そぉな3人組だなぁぁぁ。

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うん、今回の一話で消えてしまいそうなお三方ですわ。

この後、北斗の拳のハート様のごとき皮下脂肪の厚さで双子に仁義が捕まってしまいますが、そこへ、関ヶ原に集結した東軍の中にその姿が無かった北の帝王、神威剣とその妹、ユキちゃんが到着。

その助力を得て、殺し屋三兄弟を一蹴。

予想通りに数ページだけの出番の後、瞬殺で終了。

残り五話なのに、こんな瞬殺キャラでページ消費して大丈夫か?

で、船に残ったJWCの皆さん、結局総出で仁義たちを潰しにかかります。

その数6000人!

六千対四の絶望的な戦況!

いやま、車田先生のマンガでは全然絶望的に見えないんですけどね。

見開き一発鳳翼天翔で数十を一蹴するような世界ですから。

それ以前に先発の兵士を仁義一人で1000人倒しちゃってるんですよね。

ここまで来ると聖闘士星矢を通り越してドラゴンボールの世界だなぁ。

大体にしてJWCってこうやって見るとジャーメインは別にして、フレイザーとラトーヤのいたシカゴ軍団が一番まともだった気がする…

っていうかそれよりも…

一艘につき3〜4人しか乗れないミニボート、6000人総出で押し寄せてくるってことは最低でも1500艘…

いや無理でしょ!

そんだけ船にミニボートを積んでるの⁉︎

とか思う以前に…

前回に仁義が、この辺りは遠浅だから限られたボートでしか上陸する術がないって言ったことももう忘れてんの⁉︎

今回は男坂最終章
後編第一話の感想でした。

はあああああああ。

読んでから、すっごい大きなため息しか出てこない。

え?本編感想記事の方にやる気が感じられないって?

まあぁ、前置きにめちゃくちゃ文字数割いたので、本編を短縮せざるを得なかったのもありますが…

この内容に対して何を書けと。

ブー、スー、ビーの殺し屋三兄弟という新キャラの考察とか?

それでは、この新キャラ3名見た時の率直な感想、言ってもいいですか?

あ、車田先生の中では「男坂」、なんだかもう終わってる気がする。

だってあと五話だよ?

五話でどう終わらせる?って思ってる時にこんな話だよ?

こんなキャラだよ?

まだまだ、あのキャラどうなった?とか、あの伏線はどうなった?

とか旧シリーズからの宿題がいっぱい残ってんのに、あと五話の限られた中でこんなキャラ出してどうすんのよ。

神威兄妹がここで出てきたのは良かったけど、それだけだよ今回良かったと言えるのは。

って言うか、武島軍団の幹部と戦う機会のなかった神威の見せ場を作るためだけのキャラでしょ、あの3兄弟。

かつて車田先生は、男坂の開始にあたり、このように語っていました。

漫画屋にとって「オレはこいつを描きたいために、漫画屋になったんだ!という作品がある。

デビュー以来十年有余、オレも今やっと、ガキのころから描きたかった作品を手がけている。

その喜びでいっぱいだ。

燃えろオレの右腕よ!

そしてすべての試練をのり越えて、はばたけオレの『男坂』!

車田先生が「男坂」第一巻の挨拶でこのようにアツく語り、考えていた「男坂」

その時に思っていたのは。今のこのような展開、キャラクター像、世界観だったのでしょうか。

いやまああれから30年近く経ってるし、それまでに先生も様々な作品描いてきているから、当初の構想から変化があるのはわかるのですが…

それを差し引いてもちょっとなあ。

かつて子供の頃、楽しんで読んでた「男坂」

打ち切られたけど個人的には大好きだった「男坂」

これは僕が勝手な考えていた事で、車田先生の構想は元々今のような形だったのかもしれませんが…

打ち切られずに連載が継続していたならと考えてたのが、

仁義が東の硬派たちを仲間にする。

東と西の大決戦。

東西の硬派たちによる団体戦を経て仁義と将による大将戦の後に、男たちはわかり合い日本は一つになる。

そうして一致団結して強大なJWCの日本侵攻に立ち向かっていく

という、そんな展開を想像してたんです。

違ってたんですかねえ。

JWCの面々も今後の展開に深く関わっていく強キャラ感出てたと思ってたのに、それは僕が思ってただけなんですかねえ。

それとも、先生の中で何かが変わっちゃったんですかねぇ。

どのように思っても、残りあと5回と宣言された以上、終わりはもう決まっているのでしょう。

今回の殺し屋三兄弟で1話消費しちゃったから残り4話。

その4話で、心から納得出来る完結を魅せてくれることを願うばかり。

車田先生〜、頼みますよ〜。

「リングにかけろ2」の最終回で抱いた失望を再び味合わせないで〜。

僕の大好きだった「男坂」をこれ以上貶めないで〜。

何よりもあと4話でございますであろう最終回で、

『未完』のままで終わってた方が良かった!

とか僕に書かせないでくれぇ〜

今回はこの辺で。

いつかまたここで会いましょう。

キッツいこと書きましたが、それでも気になり放っておけない「男坂」!

残りあと4話となる次回へ続きます!




コメント

  1. 星矢 より:

    男坂、車田先生の熱を感じないですね

  2. たけG より:

    >星矢さん
    コメント、ありがとうございます。
    先生は腕を痛めているという話も伺ってますので多少なりとも影響が出ていると思いますが…
    30数年前に男坂を描き始めた時の、あの熱はもうないのかもしれませんね^^;

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