この世界の新たなる真実が見えてきました。
どーも、たけGです。
氷に閉ざされたシベリアの地で、転生したアテナ、サオリちゃんを鍛える水瓶座の黄金聖闘士、氷河。
まだ上手く小宇宙を制御出来ないサオリちゃんを見ながら氷河が思うのは、自らに起こっていたこと。
人類が絶滅し、既に崩壊した世界の巨大な氷塊の中に封じられていて、自我さえも失いかけていた。
そして、そこから救出してくれたのは、聖剣を携えた黄金の聖闘の存在だった。
と、いうのが前回のお話でした。
今回はタイトルにある通り、世界の真実の一端が語られます。
本当に一端であって全てが語られるわけではないのですが、ちょっと衝撃的な内容ではあるのでまず本編を読まれてから今回の記事に目を通していただいた方がよろしいかと思います。
単行本待ちの方もご注意を!
氷河が閉じ込められていた世界で出会った、聖剣を携えし黄金の聖闘士。
山羊座の黄金聖闘士、シュラ!
シュラは氷河へ語る。
自分の聖剣に出来るのは、封じられた結界を破壊すること
次元の狭間に僅かな切れ目を入れる事の二つのみ。
神によって次元を移動させられた氷河の存在を、本来生きていた世界に固定することは出来ない。
神によって次元移動させられた者を、再び次元を超越して「召喚」させるような奇跡を起こすには、やはり同じく神の力が必要。
神の御業が必要であると。
しかし今の世界の女神アテナには、そこまでの力は無いかもしれない。
シュラの聖剣が切り裂いた次元の隙間から元の世界に戻れても、その世界に存在を固定できず、氷河は次元の闇に堕ちてしまうことになるかもしれない。
それでもシュラは氷河を送り出さなければならないことを伝える。
神の奇跡があることを、女神アテナが完全に覚醒することを信じて。
氷河が元の世界から弾かれる危険性があったとしても、その名の通り心を修羅にして。
しかし氷河は
それで良いんだ
と答える。
それで俺という存在が消滅するならば、それまでの男だったという事
だが信じて欲しい
俺に成すべき事があるならば必ず果たす
それが、聖闘士の義務
聖闘士の義務とは、女神のために戦うということ。
女神アテナがまだ完全に覚醒していないのであれば、そこへ導き、繋げていくのも聖闘士の務め。
覚悟を決めた氷河の目を受け止めるシュラ。
信じるとも
我が仲間であり、戦友(友)よ
聖剣抜刃!
次元を切り裂き、氷河を送り出すシュラ。
頼むぞ、未来を生む者よ
女神アテナの下に集え、黄金の聖闘士よ
もはや自身は1つの次元に長く留まる事の出来ない身。
未来の世界に生きる聖闘士たちに希望を託して、その行方を見送る。
今立っている次元のように、その先の世界が崩壊してしまわぬように…
そして場面は再び現実のシベリアへ。
意識を失っていたサオリちゃん。
冷たい系がニガ手だなぁ…冷え性だし…
デスクイーン島という灼熱の世界で生まれ育ったサオリちゃん。
寒いのが苦手で思うように出来ないことを言い訳にしていると、
志村!後ろ!
とばかりに背後から長さんのように怖ーい先生が。
己の未熟を他の要因で納得する事に何か意味があるのか?
小宇宙を制御出来んのは、お前の問題でしかない。
現実世界であっても、氷河先生の言葉が耳に痛い人も多いのではないでしょうか。
自分の失敗や間違いを、他の何かのせいにしたくなることってありますよね。
曰く、
・体調が悪かったから
・初めて行った場所で緊張してしまったから
・いつも使っている自分の道具ではなかったから
・予想もしていなかった急な仕事をすることになったから
・自分が動ける活動限界時間を超えてしまったから
・相手が自分の10倍の力を持っていたから
・よりにもよって自分が心臓の位置に配置されてしまったから
・一緒に組んでる相棒が自分の師匠で気を使ってしまってたから
・その師匠が自分の感情を優先して暴走してしまって、チームとしての試合が成立しなくなったから
・自称名医のうっかりミスで記憶を失うハメになったから
・修行して疲れ切っている時に闇討ちなんて喰らってしまったから
・産みの親から自分の存在を忘れられてしまったから
なんだか書いていて途中から涙が出てきた…
社会での生活の中で起こしてしまった失敗や、起きてしまった不運、不当な扱いに何か言い訳をつけたくなることって誰にでもあると思います。
でも、それがやり直しがきくことならまだ良いですが、取り返しのつかないことだとだと、どんな言い訳しても仕方ないんですよ。
取り返しのつかない失敗をしたことは、自分の問題でしかないんです。
誰のせいでもない。
僕にも悔やんでも悔やみきれない、絶対に取り返しのつかない過去の過ちがあって、それはやはりその時にその選択をした行動することも考えなかった、誰のせいでもない僕の責任なんです。
死ぬまでその十字架を背負っていくことでしょう。
氷河と同じくシベリアを故郷としているあの方の度重なる不幸は、彼自身ではなく他の誰かのせいかもしれないですけども。
ともあれ今のアテナ・サオリちゃんに必要なのは、上手くいかないのを他の事象のせいにするのではなく、自分自身が強くなること。
一輝に、支流に指導を受けてきたサオリちゃん。
氷河先生の厳しい言葉に言い訳や反論もせずに、自分の弱さを素直に認めます。
そんなサオリちゃんへ、氷河が伝えるのは
いつでも冷静であれ
いかなる状況にあろうとも、
氷のように静かに
澄み切った精神(ココロ)で
まるで呼吸するが如く無意識の制御
それこそが小宇宙を己が力と成す真髄なのだ
どんな時でもクールに徹しろ!
空気中の水分を集結させて水の分子を強制停止、結合させて巨大な氷塊を生み出した氷河。
言葉の意味はよくわからんが、とにかくすごい事を凄まじいまでの小宇宙制御能力でサオリちゃんに見せてみせる。
お前が真に小宇宙の制御が出来るのなら、この世界の真実が見えるだろう
氷河がサオリちゃんに伝える世界の真実とは?
お前が真に戦神アテナならば、今でも見えているはずだ
この世界を崩壊から食い止める、強固な鎖が!
氷河に言われ、サオリちゃんが意識して集中した時に眼前に広がったもの、それは空に大地に、無数に絡みついている巨大で長大な鎖!
冥王乃鎖!
冥王とはそれ即ちハーデス!
その鎖を初めて目の当たりにしたサオリちゃんへ、氷河が告げる。
これこそが世界の真実
地上波既に崩壊している
氷河の告げた世界の真実とは、この世界は既に崩壊してしまっていると言うこと。
そして世界が完全に崩壊してしまうのを食い止めているのが、目の前に広がる冥王の鎖だと言う事でした。
真実を目にしたサオリちゃんは、何を思うのか。
今回は聖闘士星矢エピソードGレクイエム第65話の感想でした。
まずシュラによって封印から解放された氷河の真実ですが、シュラの作った結界の裂け目から元の世界に送り出されただけであって、女神アテナに召喚されたわけではないと言う事でしたね。
紫龍はアテナの召喚でこの世界に帰還した描写がありましたが、氷河は違うということなのでしょうか。
と、いうことは紫龍はこの世界で安心して存在できるということなのかな。
でも、そうなると一輝はどうなるのか。
アテナが転生する前に復活していた一輝は、やはりシュラによって別次元から送り出されただけであって、この世界では不安定な存在なのかも。
いや、紫龍自身も実際不完全な女神アテナの召喚だから、この世界での存在は不安定なのかもしれません。
女神の力が完全に覚醒することによって、3人ともこの世界に存在を留めることができるようになる…とか。
2つの次元の相関関係と、女神の力、まだまだ不明な点も多いので少しずつ判明していくのかもですね。
元々の設定や展開考えるとそれどうなん?っていうとこは実に「聖闘士星矢」っぽいですけども。
それともう1つの注目点は、氷河の語った世界の真実。
実はこの世界はおそらく、神々によって既に崩壊させられている。
それを食い止めているのが、冥王乃鎖!
冥王と言うことはハーデスですね。
古き神々の計略を、かつて地上の敵であったハーデスが良しとせずにアテナ不在の地上を崩壊から守っているのでしょうか。
ですが、このレクイエムにおいては瞬がハーデスの依代であった繋がりからハーデスとなって星矢の命を繋ぎ止めている描写が既に語られていました。
つまりは現在ハーデスとして存在しているのは瞬であり、冥王乃鎖はアンドロメダの鎖でもあるわけなんです。
この世界での瞬は乙女座の黄金聖闘士なのですが、小宇宙の鎖を意図的に出し入れして戦える、アンドロメダ座の聖闘士としての闘法も使用していました。
なのでその鎖が神の力も加わって具現化?しているのが、この冥王の鎖なのかもしれません。
その、瞬だけの意思で世界の崩壊を食い止めているのか、冥王ハーデスもそれに協力しているのか。
そこも気になるところではありますが前シリーズに当たる「アサシン」では、アテナが収める地上とハーデスが収める冥界には休戦協定が結ばれていると語られていたので、実際のところハーデスも分かった上で協力しているのかもしれませんね。
この辺も今後語られていくとは思いますが、氷河のエピソードが終わった後でどう瞬に繋げていくのか、気になるところではあります。
瞬のエピソードになると、兄さんがやっぱり来てくれそうな気もしますけども。
今回はこの辺で。
いつかまたここで会いましょう。
そろそろこのシベリアにも神様が乗り込んでくる頃じゃないかとも思う次回へ続きます!
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