TMネットワーク:「Self Control」TKよりもTUよりも、NK派だったなぁ

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この1枚に出会わなければ、B’zにハマることもなかったかもしれない。

どーも、たけGです。

もう何度も書いてきていますが、僕はB’zが大好きです。
そして、僕のような、40〜50代のB’zファンの方は、TMネットワークを通って来られた方も多いのではないでしょうか。
B’zの松本さんは元々TMのバックでギターを弾いていましたしね。
80年代のTMのLIVEの動画を見れば若かりし頃の松本さんの姿を見ることが出来ます。

かく言う僕もB’z好きになる前はTMが大好きでしたし、初期のB’zの曲はTMぽいなぁって思ってました。

今の僕がB’z大好きなのもTMを通ってきたからこそだと思ってます。

そんな僕のTMネットワーク初コンタクトがアルバム「Self Control」でした。

あの頃の我が家にはCDなんていう最先端の音響機器はまだ無かったので、カセットテープを購入。

確か東京に住んでいる叔母が帰省する時のお土産でお願いした記憶があります。

それではTMのそのアルバムを購入しようと思ったきっかけはなんだったのかと言いますと、ラジオやテレビで耳にしたから、とか、友達に勧められたから、とかではありません。

だって、まだ「Get Wild」リリース前ですよ。

多分、まだその頃のTMって、僕の周囲では知る人ぞ知るぐらいの存在だったと思います。

じゃあ、なんでお前は聞いたこともないアーティストのアルバムを叔母さんに買わせたんだって話になると思いますが、その理由は当時人気だった音楽雑誌、確か「GB」だったかな。

その雑誌で特集されていて、内容は覚えてないけど、書かれていることや、セールストーク、ジャケ写や彼らの写真がえらい格好よかったんですよ。

当時、中学生で、いわゆるイケてないグループに所属していた僕ですが、イケてるグループに所属していたT君と何故か非常に仲が良くなることができまして。

そのT君は常に流行の最前線を押さえていて音楽にも当然のように詳しくて、チェッカーズとかアルフィーといったザ・ベストテン常連組くらいしか知らなかった僕に洋楽、邦楽の色んなアーティストを教えてくれました。

そんなT君へ僕の方からも、こんなアーティストがいるんだよ!とか自慢したい一心で今まで手にしたことがなかった音楽雑誌を買い、たまたま特集されていた記事を見ただけで一回も曲を聴いたことがないまま購入した・・・してもらったのが「Self Control」でした。

ま、T君は当然というか、TMのこと知ってたんですけどね。

ラジカセで聞いた時には結構衝撃だったような気がします。

ユーロビートなんてろくに聴いたことなかったんで、人生初のTKサウンドに「未来の音楽だー!」なんて一人感激し、毎日ヘビーローテーションしていましたね。
タイトルナンバーの「SELF CONTROL」なんて、とてもカッコよくて。
「教科書は何も教えてはくれない 明日のことなど誰にもわからない」
を繰り返し口ずさんだり、頭の中でリフレインしたりしながら、勉強をしない言い訳にしてましたっけ。
ボニー&クライドが何なのかもわからなくて、父親に聞いてみたけど、父も知らなかったような記憶もあるなぁ。
「Don’t Let Me Cry」もカッコよくて好きでした。
もうね、あんまりカッコよかったんで1人で、未来の音楽だ!なんて大騒ぎしていろんな人に勧めてみたもんですよ。
ですが、T君はTMの事は知っていても、「あんまり好きじゃない」と言っていたし、他の友人や弟に勧めて貸してみても、今ひとつの印象でした。
友人から「お前、こんなの好きなの?」とまで聞かれたりしましたよ。
「すっげえいい音楽じゃねえかよ!お前らの方がわかってないよ!」
…なんて熱い反論を出来るはずもなく、「うん、まぁ、気に入ったっていうか・・・」くらいの弱気な答えしか出来ませんでしたよ。
自己主張が弱い、控えめな性格はその頃からそのまんまでしたしね。
なのに、TMネットワークがその後「Get Wild」で大ブレイクして、周囲の友人や弟がCDやカセットを買うまでになった時には、嬉しくもありつつも、「ほら!TM凄いだろ!俺はわかってたんだよ!」と自慢できない自分が悔しくもあったりしたものですが。
それでもT君だけは好みの音楽ではないと言って、TMを聴いていなかったので、今にして思えば、彼はただ流行を追いかけていたわけじゃなく、その中で自分が好きなものを見出していたんだなぁってしみじみ思います。
大人になって彼と会うことは無くなりましたが、その後の小室ブームにもきっと乗らなかったんだろうなぁ。

そんな自分の情けなさっぷりも思い出してしまうTMネットワークの「Self Control」。

時代の先端を走るという表現がまさにピッタリな小室サウンド満載の1枚でした。
当時は、何度も何度も聴いていましたねぇ。
ちなみにアルバム冒頭に収録されている「Maria Club」は福岡市のクラブ(当時はまだディスコと呼んでましたっけ)のテーマソングだったらしいのですが、イケてなかった僕がクラブなんて行くはずもなく、マリアクラブが一体何なのかなんてわかるわけがなかったのですが。
このアルバムの中で、1曲選ぶとすると、非常に難しいのですが、僕が選ぶのは「Fool On The Planet(青く揺れる惑星に立って)」です。
当時の最先端を走る曲がひしめく中で、どこかホッとする歌謡曲ぽくもあるサウンドに乗る優しい詞。
このアルバムの中でだけでなく、数あるTMネットワークの曲の中でも1、2を争うぐらいに大好きな曲です。
この曲に対して、当時の歌謡曲に慣れ親しんでいた自分がどこかホッと出来たのは、作曲がこの数年後に一大ブームを巻き起こすTK小室哲哉様ではなく、TMの影の立役者とでも言うべき木根尚登さんだったからかもしれません。

木根さんの作るサウンドって、どこか懐かしくて、暖かいホッとする曲が多いように思います。

そして、曲だけでなく、歌詞がとっても大好きで。
この歌の1番好きな部分が
「ただのdreamer、人は言うけれど

 この地上にあふれる全ては

 僕に似た昔の誰かが

 夢見ては、かなえてきたもの」

という一節。
夢はいつか叶うんだ!って10代の頃の僕の心に痛烈に響きましたねぇ。

信じるだけじゃなく、行動しなきゃ何も叶わないんだなって40代の今、痛烈に感じてもいますが。

このアルバムにはもう一曲、「Time Passd Me By」という、素敵な木根バラードが収録されています。
近年、実は当時、エレキギターは弾けてなかったとカミングアウトした木根さんですが、ミュージッククリエイターとしては小室さんと遜色ない才能を持っていたということが楽曲を通して伝わりますねぇ。
もう30年以上昔の作品なのに、今聴いても古さを感じさせない1枚。
まぁそう思うのも、僕自身が古いオッサンであり、懐古主義から来るものなのかもしれないけれど、若い人たちにも是非聴いてほしい1枚だと思います。
TMネットワークは他にも「humansystem」に「CAROL」と名盤ばかりなので、今後も語っていきたいですね。
明日のことなど誰にもわかりませんが。
Self Control
TM NETWORK
2013-02-20


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