「テラフォーマーズ」からの昆虫バトルのお話。

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どーも、たけGです。

映画を見てみた「テラフォーマーズ」

映画はちょっとアレでしたけど、原作マンガの方は最初の頃はすごいハマってしまって、コミックスを収集してしまうほどに好きなマンガでした。


そう、10巻くらいまでは。

火星を人類が住めるような環境に整えるべく、送り込まれたゴキブリが、火星の環境化で異常進化して怪人化。

それに対抗するするべく、様々な昆虫の能力を移植手術して超人化した人間たちが火星に乗り込んで数で圧倒的に勝る怪人化したゴキブリ=テラフォーマーたちとガチンコでやり合うという、正直言ってかなり無茶苦茶な設定ですが、そのテラフォーマーたちと、地球のバグズ戦士たちが昆虫の能力を駆使して戦うその内容が場面設定の無茶苦茶さをぶっ飛ばして非常に熱く、面白く、非常にハマって読んでいました。


そう、10巻くらいまでは。

火星でテラフォーマーたちとガチンコにやりあっていた頃までは面白かったのですが、地球人サイドの裏切りにつぐ裏切りが相次いで、なんだか段々話についていけなくなり、やがて舞台が火星から地球に移るあたりで脱落してしまいました。

無茶な設定の粗も、マンガそのものの面白さで最初は全然気にもならなかったのですが、話についていけなくなるに従って、なんか目立って気になりはじめてしまって。

物語の舞台は現在から600年後の地球。

火星に中国やニュートン一族の凄いオーバーテクノロジーな宇宙船が飛んでくるのに、地球の技術や生活水準が現在とまったく変わってないようなところがなんともね。

戦闘機や旅客機が600年経っても全然世代交代していないし、一般人も普通に今と変わらないスマホ使っているのが、火星でやりあっていた時の技術水準からすれば凄いチグハグで。

なんにもない火星を舞台にしていた頃は全然気にならなかったし、新たな昆虫の能力が出てくるのがただ楽しみだったのが、その要素が段々と少なくなっていったせいというのもあるのでしょうけど。

まぁそんな舞台や物語の設定の粗ばかり気になりはじめた時点で完全脱落しました。

今も長期連載中なので、一定の人気を保っているようなので、僕のように考えて脱落したのは少数派の方かもしれませんが、やっぱり火星でガチンコでやり合いながら決着をつけて話を終えるのが一番だったと思うんだよなぁ。

あくまでも個人的な意見で、現在のいろんな要素が絡み合った「テラフォーマーズ」の方が面白いというのが多数派意見だとは思います。。

そんな「テラフォーマーズ」の原作を最初に読んだのは、たまたま読んだミラクルジャンプに連載されている時でした。

途中だったから話の流れや背景はよくわからなかったものの、昆虫の能力を移植された戦士たちが、ごっつい怪人たちを相手に戦っているのを見て1発で惹きつけられてしまいまして、1巻が出たら即購入してしまいました。

「テラフォーマーズ」に心惹かれたのは、やっぱり昆虫を題材にしていたからだと思います。

男子なら、昆虫好きな子供時代を送り、大人になってからも虫の生態に興味を持たれている方も多いのではないかと思います。

僕もそのクチで、大昆虫展とか開催されるとついつい足を運んでしまうし、アニマルプラネットで昆虫を題材にした番組が放送されると録画してでも見てしまうんですよね。

最強の昆虫はどの虫だ?みたいな話になると、ライオンと虎はどちらが強いか?を語るよりも熱くなれます。

ちなみに僕はカマキリ派です。

昆虫なのに2本の腕(というか前脚)を器用に使ってスタンディングで戦う(とういか捕食する)スタイルに加え、そのスタイリッシュなフォルムには美しささえ覚えるほどです。

「テラフォーマーズ」でも、第一部の張明明副艦長のハナカマキリが明明ちゃんの可愛さも相まって1番好きでしたねー。

最後は一瞬で首チョンパでしたが。

ただ「テラフォーマーズ」の方々はカマキリの鎌でバッサバッサ相手を斬っていきますが、カマキリの鎌って、斬るためのものではなく、獲物を捕らえて離さないためのものですから!

あんなにバッサバッサ斬れる鎌だと無敵のようにも見えますが、自然界においては斬られたくらいじゃ死なない昆虫も多く、捕まえることも困難になると思うので、獲物を捕らえるのは難しくなるのではと予想されます。

ちなみに「バーチャファイター」でも、2以降は蟷螂拳使いのリオンを持ちキャラにしていました。

あんまり関係ないかもしれませんが。

それだけカマキリ推しな僕ですが、カマキリ最強!と宣言するとなると、そこには疑問符が生じるわけで。

カマキリって捕食者でもありますが、意外に捕食される側でもあります。

で、ここからが本題なのですが、以前、DVDで「世界最強虫王決定戦」というものを見ました。

昆虫と昆虫をガチで戦わせて最強を決定するという、動物愛護協会から訴えられてもおかしくない内容のDVDです。

これって、知る人ぞ知る、案外有名なタイトルじゃないかな。

「インドネシアの悪霊」だとか「巨大肉食コオロギ」とかの異名がついた巨大コロギスの“リオック”を一躍有名にしたことでも好事家の間では知られているんじゃないでしょうか。

タイトルを読んで字の通り、ごちゃごちゃ言わんと誰が一番強いか決めたらええんや!と、前田日明兄さんの名言を即実行するかのような昆虫同士の最強決定戦の内容に、同じようなバトルやトーナメントを子供時代に妄想していた僕は、そんなものがあるという事を知ってすぐにレンタルし、中身を見てみたのですが、これが実際に見てみるとかなり残酷で、そしてかなりグロい内容でした。

カブトムシやクワガタムシの昆虫相撲のように土俵から投げられたら終わりではなく、食うか食われるの試合(というか死合)なので、決着は非常に凄惨な結末となります。

前述のリオックなどは対戦相手をだいたい食い散らかしますからね。

「サムライスピリッツ零スペシャル」の妖怪腐れ外道の如きですよ。

むしろサムスピのようにゲームではなく、こちらはガチリアルなもんで、見る人によってはトラウマものです。

世界最強虫王決定戦 壮絶マッチベスト30 [DVD]
イーネット フロンティア
2007-12-21


子供向けのようなパッケージですが、自分の子供にはとても見せられないような内容です。

まぁ内容については好きな方は限りなく好きだと思いますが、映像的にはかなりキツい場面が多々あるので、視聴の場合は自己責任で1つ!

かつて、異種格闘技戦には夢がありました。

プロレスとボクシング、戦ったらどっちが強い?というのは今でこそ語り合う機会も少なくなっているかもしれませんが、僕の小学生時代などは友達同士でよく話し合っていました。
高校生の頃にも同じ趣味の友人同士で、前田日明とマイク・タイソンが戦ったらどっちが勝つか?どのように決着がつくかなど談義に花を咲かせたもんです。
ちょうどその頃に月刊少年マガジンで連載がはじまった「修羅の門」にハマったのも必然だったのでしょうね。
一方で異なるジャンルの格闘技が戦うとなると、公正を期すためのルールづくりが非常に重要になってきます。
誰かがいった、異種格闘技戦なんてサッカーと野球が対戦するようなものだというたとえもありますが、そこまで極端ではないにせよ異なる格闘技同士だと当然ルールも違ってきます。
アントニオ猪木とモハメド・アリの世紀の一戦が、一方で“世紀の凡戦”と揶揄されていることも結局はアリ側に有利すぎるルールのため、猪木は寝ての試合しかできなかったとも言われています。(諸説ありますが)
Uインターの高田vs.バービックもルール問題でもめにもめて、バービックの試合放棄に繋がったといったこともありました。
現在は相互格闘技が当たり前になり、様々な格闘家が同じリングに立つようになりましたが、総合で定められたルールにプロレスラーが上手く対応できずに敗戦を重ねてしまい、一時期プロレスから離れるきっかけにもなったものです。
いい加減脱線が長くなってきましたが、この昆虫好き夢の企画ものとも呼べる「虫王」シリーズのDVDを見て思ったのは、うわっ、グロいなーとか思うより以上に、かなり不公平なルールだなとも思いました。
といってもルールは特にないのですが、問題はそのバトルフィールド。
戦いの舞台となるリングは、基本的に透明プラスチックケースの虫カゴです。

この、身を隠すものがなにもないケースの中に2匹の虫が放たれて食うか食われるかの戦いを繰り広げるのですが、昆虫界無差別級一本勝負の世界になると、リオックのように体が大きな昆虫や、毒虫が圧倒的に有利なリングなんですよ。

僕の推し虫であるカマキリは、肉食昆虫の代表格みたいに紹介されていることも多いと思いますが、同じ肉食昆虫界の中でもカマキリはアサシンタイプです。

草むらや木の幹、落ち葉の中にカモフラージュして同化しながら身を潜め、近付いてきた昆虫や小動物を一瞬にして両手の鎌で捕らえる暗殺者なんです。

すぐ目の前に獲物が現れても、気付かれないように身を潜めながら慎重に獲物の動きを見て、間合いに入った瞬間に獲物が気づくよりも前に素早く捕えるという、間合いを見極める慎重さと、どんな素早い昆虫でも一瞬にして捕えることが出来るスピードこそがカマキリの強み。
一方で身を隠せる場所ではなかったら、オオスズメバチなどの格好の獲物になってしまうし、時にキリギリスにだって捕食されてしまうこともあり、カマキリにとっては身を隠せるフィールドでないと戦いにすらならなくなります。
なので、身を隠すものがなにもないプラスチックケースの中では、強みをほとんど活かせず、ほぼ捕食される側になってしまっていました。
(自分より小さなサソリや、逃げ惑うアシダカグモには勝利できていましたが、これもアンフェアな勝利ですよねー)
オオスズメバチ相手ではまだ善戦していましたが、リオック相手の時にはもうただただ悲惨でした。
アサシンなカマキリに対して、リオックは大体、獲物と認識したらその巨体を隠すつもりもなく襲いかかるファイタータイプ。
リオックの猛食スプラッター攻撃で、日本のオオカマキリはバラバラに食い散らかされてしまいました。
相手がカマキリに限らずリオックが登場すると、妖怪腐れ外道の「いだだぎまあず」状態でしたから、終了後はまさにスプラッターなんですよねぇ。
猛食スプラッター攻撃なんて、うまいネーミングつけたもんだ。
カマキリ以外だと、昆虫王者として名高いカブトムシたちも時に悲惨な運命をたどっています。
でっかいタランチュラ相手に、国産カブトムシやコーカサスオオカブトムシ(アトラスの方だったかな?)が、タランチュラの糸で動きを封じられたあげくに肉の弱いところに毒牙を突き立てられてのディナーと化すシーン。
カブトムシって肉食ではなく、戦いもエサ場の争い以外では自分から他の昆虫に向かっていくことないんだから、タランチュラにとっては差し出されたエサ以外のなにものでもないでしょう!
国産カブトムシと肉食甲虫であるオオエンマハンミョウの対戦も、カブトムシがハンミョウに腹を食い破られてしまって、見るに耐えられませんでした。
(そんななかでヘラクレスがゴライアスバードイーターとかいうでかいタランチュラをKOした時は痛快でしたけどね)
あと、水から陸に上げられたザリガニが、サソリと対戦して毒で悶絶するとかアウェーすぎる対戦で本当にアンフェア。
組み合わせによっては、プラスチックケースの中で戸惑って(あるいは対戦相手に対して本能的に恐怖を覚えて?)ただ逃げ惑う昆虫も少なくないのですが、2匹そろってそんな状態にでもならない限り仕切り直しはほとんどなく、一方的な捕食ショーになってしまうことも多く、昆虫好きな僕でも見るのがキツいシーンが豊富に収録されております。
やっぱりね、人間が舞台を整えているんだからある程度のルールづけはしないと。
一方がただ逃げ惑って試合にならないのならすぐに止めるとかね。
捕食ショーを見たいわけじゃないんだから。

結構なシリーズが出ていたんですが、アンフェアな内容や強調される捕食ショーに段々と食傷気味になっていき、最初の方を何本か見ただけで、見なくなりました。

今もシリーズ続いているのかな?

どこからか訴えられて終わってしまっているかもしれませんが。

興味がある方はYouTubeで「世界虫王決定戦」とか「リオック」とか検索すれば今でも見ることが出来るかもしれませんが、繰り返しますけど、ここもやっぱり自己責任で1つ!

一方でアニマルプラネット等で放映されたことのある「最強ムシ対決!」(原題:「MONSTER BUG WARS」)は、まだオススメできます。
こちらは元々海外のディスカバリーチャンネルで放映されていたドキュメントもので、自然界を舞台にした昆虫同士の争いを試合のように放映するものです。
それぞれの昆虫に対して専門家が1人ずつついて、事前にその昆虫の生態や強みをCGと合わせて解説を行い、お互いの昆虫がどのようにして勝利するかの予想を挙げたうえで、実際に自然界で2匹の昆虫が遭遇して襲い、襲われ、争い合う場面を流すのです。
やっぱり食うか食われるかの昆虫同士なので、エグいシーンはいっぱい出てきますし、一方的な捕食ショーになってしまうこともありますが、場面が自然界なのでそこに不公平さは感じません。
自然のドキュメントや、意外にちゃんとした専門家による解説も加えられているので、まだ子供に見せやすいかな。
Monster Bug Wars [DVD] [Import]
Monster Bug Wars
2011-08-16


こっちもYouTubeで検索すれば見れると思います。
ドキュメント番組とはいえ、やっぱりグロい映像も多いので、繰り返しますが視聴の際には本当に自己責任で1つ!
あと、こちらでもやっぱりカマキリは狩られがち。
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面と向かっては意外と弱者なんですよ副艦長ッ‼︎

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